中国ドラマ『荊棘(いばら)の花』は、羅家の長女・羅愛蓮が罪人とされてしまい、沈丹青の顔と身分を受け継いで復讐するドラマ。
パートナー役の徐程風の他に、沈丹青を支える沈家や彼女を陥れた羅家の人々が登場します。
この記事では主要キャストの役柄と関係・相関図を分かりやすく紹介します。
この記事で分かること
- 『荊棘の花』の主要キャストと演じる俳優
- 人物の血縁や対立関係がわかる相関図
- 沈丹青と羅愛蓮の関係や顔が変わった経緯
- 沈家・羅家・徐程風をめぐる人物関係
『荊棘の花』主要人物とキャスト・相関図
『荊棘の花』はどんなドラマ?
羅家の長女・羅愛蓮は、父から信頼され、甘露堂の仕事にも関わっていました。ところが、杜若山が愛蓮の部屋で命を失い、続いて父の羅季達も殺されます。愛蓮は二人を殺した犯人にされ、継母の周氏、異母妹の羅霜霜、叔父の羅季舟によって火の中へ置き去りにされました。
愛蓮を助けた人物が、沈氏鏢局の若頭・沈自山です。沈自山の妹・沈丹青は毒を盛られて命を失います。愛蓮は治療を受ける過程で沈丹青の皮膚を移され、その顔と名前を受け継ぎました。
沈丹青となった愛蓮は羅家へ帰り、自分を陥れた人物たちの罪を一つずつ明らかにします。鎮守将軍の徐程風も羅愛蓮の死に疑問を持ち、別の立場から事件を調べ始めます。二人の調査は、やがて羅家だけに収まらない大きな企みに行き着きます。公式の日本版紹介では、原版は全24話で、BS12放送版は全22話です。
主要キャスト一覧
| 登場人物 | キャスト | 立場 | 主な関係 |
| 沈丹青 | シュー・ルー | 沈氏鏢局の令嬢 | 羅愛蓮が顔と名前を受け継ぐ |
| 徐程風 | ウェイ・ジャーミン | 鎮守将軍 | 羅愛蓮の事件を調べ、沈丹青と協力する |
| 羅愛蓮 | リウ・シエニン | 羅家の長女 | 濡れ衣を着せられ、沈丹青として帰る |
| 沈自山 | ウー・チョンシュエン | 沈氏鏢局の若頭 | 愛蓮を助け、妹として迎える |
| 羅雪児 | チョン・ジンミン | 羅家の次女 | 羅家の争いと怡親王の企みに関わる |
| 怡親王 | 鄧靖弘 | 皇族 | 徐程風と沈丹青に立ちはだかる |
| 羅霜霜 | 楊舒亦 | 羅家の三女 | 杜若山の事件を起こし、愛蓮を陥れる |
| 杜若山 | 秦奮 | 杜家の御曹司 | 愛蓮に求婚した直後に命を失う |
| 天昊 | 王星瑋 | 徐程風の部下 | 徐程風の命令で沈丹青を調べる |
| 周氏 | 楊簡言 | 羅季達の妻 | 羅霜霜を守るため愛蓮を排除する |
| 羅季舟 | 楊春瑞 | 羅愛蓮の叔父 | 周氏たちに加担する |
| 羅季達 | 呉利華 | 羅家の主人 | 愛蓮の父。殺害事件が復讐の始まりになる |
荊棘の花 相関図
羅愛蓮が沈丹青の顔や名前を受け継いで沈自山、水仙、徐程風と協力する関係や、羅季達、周氏、羅雪児、羅霜霜、羅季舟、杜若山、杜影児、怡親王との血縁・対立関係を示した相関図を紹介。

荊棘の花 相関図
『荊棘の花』の主要人物
沈丹青(しん・たんせい)
生年月日:1994年12月28日
代表作:「海上牧雲記」蘇語凝、「月歌行」柳梢、「宮廷の諍い女」甄玉嬈
聊城にある皇家鏢局・沈家の令嬢。沈自山の実の妹で、何者かに毒を盛られ命を失いかけていました。
同じころ火事で大けがを負った羅愛蓮が沈家へ運び込まれます。沈丹青は羅愛蓮の治療によって助かるかに思えましたが最終的には回復できずに亡くなりました。
その後、沈丹青の顔が羅愛蓮へ移されます。羅愛蓮は沈丹青の名前と身分を受け継ぎ、沈家の令嬢として暮らし始めました。
沈丹青になった羅愛蓮は沈家の娘として生きながら自分を陥れた羅家の人々への復讐を進めます。
ドラマの画面に映る沈丹青は、ほとんどが顔を変えた後の羅愛蓮。本来の沈丹青と羅愛蓮は別人です。
羅愛蓮(ら・あいれん)
生年月日:1996年10月23日
代表作:「寧安如夢」沈芷衣、「墨雨雲間」姜若瑶、「長風渡」洛依水
酒造りを家業とする羅家の長女。穏やかで礼儀正しく家の仕事にもよく気がつく女性でした。
酒造りの才能にも恵まれ、酒の味や材料を見極める力を持っています。羅家の令嬢として振る舞うだけでなく、家業を支えられる人物として父から信頼されていました。
でも周姨娘や羅家の親族たちは、それぞれの利益のために羅愛蓮を陥れます。羅愛蓮は父を殺した罪まで負わされました。
さらに火を放たれ全身に大けがを負います。以前は何不自由なく暮らす羅家の長女でしたが、一夜のうちに人々から憎まれる罪人になりました。
羅愛蓮はなんとか生き延びて沈丹青の顔と身分を受け継ぎます。そして沈家の令嬢として羅家へ戻り、父の死と自分が陥れられた事件を調べ始めるのでした。
徐程風(じょ・ていふう)
生年月日:1990年5月23日
代表作:「山河令」七爺、「ゼロ婚」ジャン・スーニエン、「ナイショの契約婚」ホー・チアオイエン
聊城の守備を任された鎮守将軍。大豊の軍を率いる将軍で、都から聊城へ赴任しました。
表向きの任務は聊城の警備と治安の確認です。しかし本当の目的は半年前に失われた皇帝直属の護送品に関わる宝蔵図を探すことでした。
徐程風が聊城へ着いた直後に羅家と杜家の間で事件が起こります。羅愛蓮は自分で真相を調べたいと願い、徐程風はその申し出を認めました。
ところが徐程風は間もなく羅愛蓮が罪を認めて自害したという知らせを受けます。彼はその説明に疑問を持ちますが、羅愛蓮本人はすでに姿を消していました。
その後、沈丹青が徐程風の前に現れます。徐程風は沈丹青の知識や行動に不自然な点を見つけ、彼女が何者なのかを調べ始めました。
徐程風は沈丹青とは互いの目的を確かめながら、次第に同じ敵を追う関係になります。
沈自山(しん・じざん)
生年月日:1999年12月20日
代表作:『長歌行』緒風
沈家が営む鏢局の若頭。判断が早く、相手の狙いを読む力にも優れています。
武術の腕前も高く江湖でも名を知られるほどの実力を持っています。その一方で沈自山が最も大切にしているのは、沈家の家業と一族の名誉です。
沈自山は沈家の鏢局を再び栄えさせる責任を負い、普段は家業に多くの時間を使っています。実の妹である沈丹青については特に大切にしていて、彼女が毒に倒れた後も助ける方法を探しました。
沈自山は火事で瀕死になっていた羅愛蓮を救います。沈丹青が亡くなった後、羅愛蓮に妹の顔と身分を受け継がせ、彼女を新しい沈丹青として迎えました。
羅愛蓮と沈自山に血のつながりはありません。それでも沈自山は妹の名を継いだ羅愛蓮を家族として守り、復讐を進める彼女を助けます。
羅家の登場人物
羅家は主人公が生まれ育った家。羅愛蓮を陥れる計画が進められた場所です。
羅雪児(ら・せつじ)
生年月日:9月26日
代表作:「狂飆」黄瑶、「今宵、若様は恋におちる」苜蓿
羅家の次女。
人前では礼儀正しく、相手の気持ちを理解する女性のように振る舞います。しかし実際には、自分の望みをかなえるために周囲を利用して罪を隠すためなら家族も犠牲にします。
羅雪児は父が自分を亡くなった男性との冥婚に使おうとしていると思い込みました。そこで父を殺し、罪が明らかにならないよう羅愛蓮が父を殺したという話を作り、自分が犯人であることを隠しました。その結果、羅愛蓮は父殺しの罪人として扱われ、羅家から追われます。
母の周氏が投獄された後、羅雪児は母を助けると言って羅家の財産を自分へ渡させました。しかし雪児の本当の目的は母の救出ではなく、羅家の財産と家業を自分のものにすることでした。
羅霜霜(ら・そうそう)
生年月日:1999年5月1日
羅家の三女、姉妹の中では末娘。
母の周姨娘から特に甘やかされて育ったため、思ったことをすぐ口に出し、自分の要求が通らないと相手を責めます。
学問や家業には関心が薄く自分の容姿には自信を持っています。霜霜の望みは身分が高く、見た目もよい男性と結婚することでした。
そのため羅家で起きる事件についても、家族の安全や家業より、自分の結婚と将来を優先して考えます。母や羅雪児の行動にも影響され羅愛蓮には厳しい態度を取ります。
羅雪児が計画を立てて人を陥れる人物であるのに対し、羅霜霜は感情のまま発言し、周囲の影響を受けやすい人物です。
羅家が大きく変わった後、霜霜は以前と同じ暮らしを続けられなくなります。そこで初めて、自分が家族に甘やかされてきたことや、世の中が望みどおりにはならないことを知り、少しずつ成長していきます。
周氏(しゅうし)
生年月日:1986年5月14日
代表作:「卿卿日常」楊氏、「明蘭」邵氏
羅愛蓮の継母。雪児、霜霜の母。
周氏は羅愛蓮を嫌い、自分が産んだ雪児や霜霜に羅家の財産や地位を与えようと考えていました。そのため、羅季舟や娘たちを巻き込み、羅愛蓮を陥れる計画を進めます。
羅季達(ら・きたつ)
演:呉利華(ウー・リーホワ)
羅家の当主で、羅愛蓮の父親です。
長女の愛蓮を大切にしていましたが、ドラマ序盤で殺害されます。羅季達が亡くなったことで愛蓮は父親を殺した犯人に仕立てられました。
羅季舟(ら・きしゅう)
演:楊春瑞(ヤン・チュンルイ)
羅季達の弟、羅愛蓮の叔父。
羅家の財産や家業を自分のものにするため、周氏たちに協力します。羅季舟は兄の死後に羅家を支配しようと考え、羅愛蓮を排除する計画へ加わりました。
その他の人物
水仙(すいせん)
沈氏鏢局に仕える女性。
沈丹青の身の回りの世話をしながら、調査や復讐にも協力します。水仙は沈丹青の本当の正体を知る数少ない人物で、羅家へ近づく彼女を支えます。
怡親王(いしんおう)
生年月日:1986年4月29日
代表作:「楽游原」皮四郎、「秀麗伝」劉稷
皇族という高い身分を利用し隠された「宝蔵図」を手に入れようとする人物です。
怡親王は自分の計画を妨げる徐程風を罠にはめようとします。さらに沈丹青の復讐や羅家の事件も利用し宝蔵図へ近づこうとします。
羅家で起きた事件と朝廷の問題をつなぐ人物で、物語の終盤に向けて主人公たちの大きな敵となります。
天昊(てんこう)
生年月日:1997年1月22日出
鎮守将軍・徐程風の部下。
徐程風の命令を受け各地で情報を集めます。事件の調査や危険な任務にも加わり、徐程風と沈丹青を支えます。
杜影児(と・えいじ)
生年月日:1998年2月5日
序盤に死亡した杜若山の妹。兄の死に羅家の娘が関わっていると知り、真相を確かめるため聊城へやって来ます。
杜影児は羅雪児の言葉を信じたため、一時は沈丹青を疑いました。しかし自分でも調査を続け羅季達と彬児の位牌を見つけます。羅雪児に利用されかけますが、後には隠されていた事実を知り沈丹青の調査に関わるようになります。
杜若山(と・じゃくざん)
生年月日:1991年8月31日
羅愛蓮に求婚していた杜家の御曹司。
杜若山は羅愛蓮の部屋で謎の死を遂げます。そのため、羅愛蓮は周囲から犯人だと疑われました。
登場する期間は短いものの、杜若山の死が羅愛蓮を追い詰め、火事や身分の変更につながる最初の事件となります。
『荊棘の花』の時代背景
架空王朝を舞台にした古装ドラマ
『荊棘の花』の舞台は架空王朝。
制度や歴史用語は現代中国人になじみのある明朝や清朝の組織や用語を使っていますが。様々な王朝の要素を組み合わせ、漢人王朝らしさを再現したドラマになってます。
怡親王という称号は清朝にも実在しましたが、このドラマの怡親王は清朝の人物は違います。
沈氏鏢局はどんな組織?
沈自山が率いる沈氏鏢局は荷物、金銭、人を目的地まで護衛する民間の業者として描かれています。鏢師は武術を身につけ、盗賊が現れやすい道を進みながら依頼人や荷物を守りました。
歴史上の鏢局は明代から清代にかけて発達し、清代中期には武術家が働く場として広まりました。
ドラマの沈氏鏢局も歴史上の鏢局と似たような活動をしていますが。護送業だけを行う組織ではなく、鏢師たちをまとめて各地の情報を集めたり、羅愛蓮を守る組織のように描かれます。復讐劇の中で主人公が動くための人手と連絡網を提供する場所になってます。
顔を移植治療は史実にあった?
ドラマでは羅愛蓮が沈丹青の皮膚を移され、亡くなった沈丹青と同じ顔になりました。もちろんこのような手術は王朝時代にはなくドラマのための脚色です。
他人の顔を移し見た目までその人物と同じになる顔面移植は現代医学でも難しい技術です。でもドラマでは魔法のように顔が入れ替わります。
どのように顔を入れ替えたかは劇中でも明らかにされませんが。中国ではドラマが面白ければ、どうやって顔が変わったかはあまり重視されません。
「そういうものだ」と思って見るしかないでしょう。
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