中国ドラマ『荊棘の花』は、家族に裏切られてすべてを失った主人公が別人になって復讐を遂げる愛憎劇です。
羅家の長女・羅愛蓮が身内に父殺しの罪を着せられ殺されそうになりましたが、ある人物の助けで「沈丹青」という新しい名と顔を手に入れ復讐のために羅家へと舞い戻るります。
この記事では、あらすじをネタバレ込みで紹介。羅愛蓮が沈丹青になった理由や徐程風との関係、気になる最終回の結末まで紹介します。
この記事で分かること
- 荊棘の花のあらすじ
- 荊棘の花がどんな復讐ドラマなのか
- 羅愛蓮が沈丹青として羅家へ戻るまでの流れ
- 徐程風や沈自山など主要人物との関係
荊棘の花はどんなドラマ?
荊棘の花は羅家の長女・羅愛蓮が父殺しの罪を着せられたあと、沈丹青という別人として家に戻ってくる復讐ドラマです。
父の羅季達は羅愛蓮を信頼していました。でも継母や妹、叔父は自分たちの利益を守るため羅愛蓮に罪を押しつけます。
羅愛蓮は父の死の真相を探ろうとしました。しかし証拠に近づいたところで捕らえられ祠堂に閉じ込められ火を放たれました。羅家の人々は羅愛蓮が死んだことにして事件を終わらせようとしたのです。
でも羅愛蓮は沈自山に救われました。そして沈丹青の顔と身分を得て、羅家へ戻ることになります。
最近は立場や顔の入れ替えのドラマが多いですが。このドラマは外科的な手術で顔を入れ替えてます。時代を考えると無理のある設定ですが、ドラマの中では羅愛蓮が羅家へ戻るために必要な設定として使われています。
沈丹青になった羅愛蓮は羅家の人々に近づき、継母達が何を隠しているのかを探ります。
徐程風は羅愛蓮の死に疑問を持ち、沈丹青の言葉や行動を見て、羅愛蓮とのつながりを疑うようになりました。
沈丹青と徐程風の目的は同じではありませんが、羅家の事件や藏宝図の問題を追ううちに、二人は一緒に真相を求めて協力することになります。
恋愛もありますが、最初から甘い関係として描かれるわけではなく、最初は疑いから始まり、そこから徐程風が沈丹青の過去を知って彼女を守ろうとするようになります。
荊棘の花は羅愛蓮が羅家で奪われた名誉を取り戻す話ですが、沈丹青として生きることになった女性が過去の名前に戻るのか新しい名前で生きるのかを選択する話にもなっています。
荊棘の花 あらすじ まとめ
1~2話 羅愛蓮が沈丹青になる
羅家の長女・羅愛蓮は、甘露堂の酒造りに関わる才覚を父・羅季達から認められていました。羅季達は羅愛蓮に家業を任せようと考えていました。
でも継母の周姨娘は自分の娘を優先したいので羅愛蓮を邪魔だと思っていました。
羅霜霜は杜若山との縁談を望みますが、杜若山は羅愛蓮に関心がありました。羅愛蓮は妹の羅雪児が杜若山を慕っていると知り、自分は杜若山を受け入れようとしません。
ところが杜若山は羅愛蓮の部屋で命を落とし、羅愛蓮と羅雪児は事件を隠そうとして遺体を移します。徐程風は検視で杜若山が胸の病で亡くなったと判断しますが、遺体を動かした人物がいることも見抜きました。
その後、羅季達も亡くなります。羅愛蓮は父の遺体に沈香粉が付いていることに気づき、父は身近な人物に殺されたのではないかと考えます。
彼女は羅霜霜の部屋で沈香粉を見つけますが、羅霜霜に打ち倒されてしまいました。周姨娘は羅愛蓮を消そうとします。
羅愛蓮は祠堂に閉じ込められ火を放たれました。婢女の彬児が羅愛蓮を逃がしますが彬児は火の中に残され、羅愛蓮の代わりに亡くなりました。
羅愛蓮は沈自山に助けられますが、顔に大きな傷を負った彼女は亡くなった沈丹青の顔の皮膚を移植され彼女の身分を得て沈家の娘として生きることになります。
3~6話 沈丹青が沈家の令嬢として戻る
沈丹青として生きることになった羅愛蓮は沈自山から沈丹青の過去、好み、身のこなしを学びます。彼女は絵や武芸も身につけ羅愛蓮の面影を見せないように努めます。けれども羅家への恨みと父の死を調べたいという思いは消えません。
沈丹青は羅家に近づきました。羅家の人々は目の前にいる女性が羅愛蓮だとは気づきません。しかし沈丹青は羅家の事情を知りすぎています。周姨娘や羅霜霜は沈丹青の言葉や態度に不安を抱き始めました。羅雪児も沈丹青が羅家を狙っているのではないかと疑います。
同じころ徐程風は沈氏鏢局が押送していた皇鏢と、失われた藏宝図の行方を調べていました。沈家が自ら皇鏢を盗むとは考えにくい。徐程風はそう見ていますが、沈丹青が女山賊ではないかという疑いも捨てません。
その後、徐程風、沈丹青、天昊は本物の女山賊と遭遇します。沈丹青は戦いに加わり徐程風を助けます。徐程風は山賊と沈家のどちらも藏宝図を盗んだ犯人ではないと考えるようになりました。皇鏢の箱は見つかりますが中の藏宝図は消えていたのでした。
7~12話 沈丹青と羅雪児の対立が深まる
沈丹青は酒の商売を始めることにしました。羅家の酒業は羅季達が大切にしていた家業です。羅愛蓮にとって甘露堂は父との記憶が残る場所でもありました。だから彼女は酒造りで羅家を追い込もうとします。
沈丹青は丹青酒庄を開店して羅家に対抗。甘露堂では羅雪児が商売に関わるようになっていましたが、羅雪児は沈丹青に強い敵意を向けます。
甘露堂は新しい酒・玫瑰酔を売り出します。沈丹青はその味が丹青酒庄の蔷薇露と同じだと気づきました。羅雪児は丹青酒庄の酒の配合を盗んだのです。羅雪児は甘露堂の売上が伸びたために得意になって、沈丹青に丹青酒庄を甘露堂へ売るよう迫ります。
さらに羅雪児は酒商たちに働きかけ、丹青酒庄が酒曲や原料を買えないようにします。
沈丹青は苦しい立場になりますが、徐程風は丹青酒庄の酒を大量に買って彼女をサポートするのでした。
13~15話 藏宝図をめぐり怡親王が沈丹青を狙う
怡親王は沈家と徐程風が藏宝図の行方を調べていることを知り、沈丹青を利用しようとします。
沈自山は毒に倒れました。沈丹青は沈自山を救うため怡親王のもとへ向かいました。怡親王は解薬の残り半分を持ち、沈丹青に自分の妾になれという条件を出しました。
沈丹青は沈自山を救うために受け入れるふりをします。でも彼女は怡親王に従うつもりではありません。婚礼の場で怡親王を殺し自分も命を落とす覚悟を決めていました。
徐程風は怡親王の行動を読んでいました。彼は宗偉の動きを追い、薬舗に隠されていた解薬を見つけます。しかし確証を得るまで沈丹青に伝えられず、そのため沈丹青は自分の身を差し出す決断をしてしまいました。
沈丹青が花嫁衣装で怡親王のもとへ向かうと、徐程風が現れ怡親王に逆らって沈丹青を連れ去るのでした。
16~18話 徐程風が沈丹青の秘密に気づき始める
沈丹青と徐程風は藏宝図の秘密を明らかにするために欧陽先生を訪ねましたが、怡親王もその動きを監視していました。
一方、羅雪児は杜影児に近づきます。杜影児は杜若山を慕っていた女性です。羅雪児は杜影児に杜若山は羅愛蓮に殺されたと嘘をいいます。
沈丹青は杜影児が羅雪児に利用されていると気づきました。沈自山は杜影児を聊城から離そうと考えますが、杜影児は沈家の中で羅季達と彬児の位牌を見つけます。この発見が沈丹青の正体に近づくきっかけになっていきました。
沈丹青は欧陽先生が酒好きだと知り、羅愛蓮だけが知っている月下逢の味を再現。欧陽先生は彼女の腕を認めて顕影水の手がかりを渡します。
徐程風は、沈丹青がなぜなぜ羅家の人間しか知らないことを知っているのか疑問に思い。沈丹青と羅愛蓮の関係を確かめようとします。
19~21話 徐程風が沈丹青の正体を知る
徐程風は沈丹青が羅愛蓮だと気づきました。徐程風は羅愛蓮の玉佩を沈丹青に返しました。沈丹青は自分の身の上が徐程風を危険に巻き込むと考えます。けれども徐程風は沈丹青でも羅愛蓮でも自分は離れないと伝えます。
羅雪児は沈丹青の正体を暴くため杜影児を利用。羅雪児も沈丹青が羅愛蓮だと知りました。
沈丹青は杜影児の前で、羅雪児が杜影児を利用して自分を殺そうとした事実を明らかにします。杜影児は羅雪児の本心を知り、自分が復讐の道具にされたことに気づきます。
さらに沈丹青は蕭家の財産に関する真実も明かしました。羅雪児はその事実を受け入れられず、怡親王のもとへ逃げ込みます。しかし怡親王は羅雪児を利用できる駒として見ていただけで、彼女を守るつもりはありませんでした。
22~(最終回) 怡親王との対決
徐程風と沈丹青は婚礼の準備を始めます。ようやく穏やかな日々が来るように見えますが、怡親王は二人を見逃しません。
沈丹青と徐程風は藏宝図そのものが偽物ではないかと疑いますが、怡親王は先手を打ち公の場で沈丹青の正体を暴こうとしました。
沈丹青は自分が羅愛蓮だと認めるよう追い込まれれしまいます。さらに怡親王は、羅季達が藏宝図をすり替えたと主張。徐程風の将軍府に藏宝図の半分を隠していました。徐程風は沈家の二人を守るため、自分が罪を被ることにしました。
徐程風は怡親王を誘い出すため、罪を恐れて死んだように見せかけました。それを知らない沈丹青は怡親王を捕らえて徐程風の無念を晴らそうとします。
怡親王が残り半分の藏宝図を取りに来た時、徐程風が現れ怡親王との戦いになります。
全ての決着がついた後。羅愛蓮は沈丹青として生きていく決意を固めました。丹青酒庄と甘露堂は一つになり、酒業も立て直され。徐程風は沈丹青を迎え婚礼を挙げたのでした。
荊棘の花の登場人物と関係
羅愛蓮(ら あいれん)
羅家の気高き長女であり、物語の主人公です。父親の羅季達から愛されていましたが、身内の陰謀により父殺しの罪を着せられ、すべてを失います。火災から生き延びた後、復讐を誓って別人に生まれ変わります。
沈丹青(しん たんせい)
羅愛蓮が復讐のために手に入れた、新しい姿と身分です。沈自山の妹としての立場を利用し、聡明な頭脳と美しい容姿を武器にして羅家に接近します。
徐程風(じょ ていふう)
高い武芸と鋭い洞察力を持つ将軍であり、事件の捜査を担当します。羅愛蓮の死に不審を抱き調査を続ける中で沈丹青と巡り合います。最初は沈丹青を警戒しますが、やがて彼女の真実を知り、命がけで守る存在となります。
沈自山(しん じざん)
沈鏢局の羅愛蓮の命の恩人。命の危機に瀕した羅愛蓮を救い出し、実の兄のように支えます。羅愛蓮に「沈丹青」としての身分と教養を与え彼女の復讐劇を裏からバックアップします。
羅霜霜(ら そうそう)
羅家の三女。羅愛蓮に激しい嫉妬心を燃やす妹。自身の縁談の失敗をきっかけに羅愛蓮を憎み、父親の死を姉のせいにして破滅へと追いやります。
周姨娘(しゅう いじょう)
羅霜霜の母親。羅家の実権を握ろうと企む継母。娘の羅霜霜を守り、羅家の財産を独占するために羅季舟と共謀して羅愛蓮を陥れました。
羅季舟(らきしゅう)
羅愛蓮の叔父。自分の利益のために周姨娘たちと手を組む強欲な男。羅家の商売を我が物にするため羅愛蓮を排除する陰謀に加担します。
羅雪児(らせつじ)
羅家の次女。冷酷な家族の中で唯一、羅愛蓮に寄り添おうとした心優しい女性です。羅愛蓮が囚われた際、危険を冒して彼女を逃がそうとしました。
怡親王(いしんおう)
物語の終盤で大きな壁として立ちはだかる王族。羅家の事件の背後で糸を引いており、己の野望のために徐程風や沈丹青を追い詰めていく最大の敵です。
荊棘の花の注目ポイント
羅愛蓮と沈丹青の関係は?
もともと羅愛蓮と沈丹青は別人です。それぞれの家で生きて違う人生を歩んできました。
羅愛蓮は羅家の長女。父の羅季達から信頼されていました。しかし羅霜霜、周姨娘、羅季舟たちに追い詰められ父殺しの犯人にされ。家族に殺されそうになりました。
しかし羅愛蓮は死んでいません。沈氏鏢局の沈自山が、火の中から彼女を救いました。
沈丹青は沈自山の娘です。鏢局を営む沈家らしく武芸を身につけ、令嬢らしく絵を書くこともあります。
でも沈丹青は亡くってしまいました。羅愛蓮は沈自山に助けられたものの顔に傷を負っています。そこで沈自山は死んだ妹の皮膚を移植、羅愛蓮の顔を沈丹青として再生しました。そして沈丹青の名前と身分も与えました。
本物の沈丹青はすでに亡くなっています。
羅愛蓮は世間では死んだことにされていますが、沈丹青として生きることになったのです。
羅愛蓮はなぜ正体を隠すことにしたの?
羅愛蓮は本来の名前で羅家へ戻ることができませんでした。理由は三つあります。
羅愛蓮が父殺しの犯人にされていたから
羅季達が亡くなったあと、羅霜霜は羅愛蓮を犯人にしようとしました。周姨娘と羅季舟も羅愛蓮を守ろうとしません。むしろ自分たちの秘密を隠すため羅愛蓮に罪を押し付けました。羅愛蓮のまま戻れば公的にも犯罪者にされてしまいます。
羅愛蓮がすでに死んだことにされていたから
祠堂の火事のあと羅家の人々は羅愛蓮が死んだという形で事件を終わらせようとします。羅愛蓮が生きて戻れば、周姨娘たちの嘘がバレてしまいます。そのため羅愛蓮として戻ればすぐに命を狙われる危険がありました。
相手を油断させる必要があったから
羅愛蓮として戻れば羅霜霜や周姨娘は警戒します。彼女たちは証拠を隠して人を使って羅愛蓮をまた追い詰めるでしょう。
他人の沈丹青なら別人なので警戒は薄れます。羅家の人々は沈丹青の正体にすぐには気づきませんし、その間に父の死と祠堂の火事に関わる手がかりを探すことができます。
羅愛蓮は好きで自分の名前を捨てたかったわけではありません。
羅愛蓮として奪われたものを取り戻すために、沈丹青として戻ったのです。
荊棘の花 原題と意味は?
原題は「披荆斩棘的大小姐」
原題は簡体字で「披荆斩棘的大小姐」、繁体字で「披荊斬棘的大小姐」
直訳すると「荊を払い、棘を断ち切って進むお嬢様」という意味になります。
意味は、いばらやとげを切り開いて困難を突破する、ということになります。もともとは道をふさぐ草木を切り払って進むイメージですが、現在では困難を乗り越える、障害を突破するという意味で使われます。
大小姐は、裕福な家や名家の令嬢、家の中で身分の高い娘という意味。
ドラマの羅愛蓮の立場を表現する言葉にピッタリです。
荊棘の花の意味は?
日本題の「荊棘の花」は、原題の荊と棘を合わせた題名ですね。
荊棘は、いばら、とげのある草木のことです。そこに花を合わせることで、とげに囲まれながらも咲く女性、傷つけられても消えなかった羅愛蓮を連想させる題名になっています。

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