『武則天』第82話(最終回)のあらすじとネタバレ感想を紹介します。
82話の内容
- 高宗・李治が武媚娘に見守られながら、穏やかにその生涯を閉じる。
- 太子・李顕が偽の詔書で武媚娘を葬ろうとするも、真の詔書により武媚娘が皇太后となる。
- 皇帝となった李顕の不甲斐なさを前に武媚娘が自ら皇帝として即位する決意を固める。
- 即位から15年後、張柬之らによるクーデターが起きるが、武媚娘はこれを受け入れ譲位を決める。
- 82歳で崩御した武媚娘は、遺言通り「皇后」の称号で李治と共に乾陵に埋葬される。
他のエピソードを見たい方は武則天 ドラマあらすじネタバレ全話一覧をご覧ください。
武則天82話(最終回)そして皇帝へ
皇帝の最期
高宗 李治に残された時はあとわずか。武媚娘は最後の時を李治と過ごします。李治は最期まで彼女の良さを褒め愛を語りました。二人は一緒に花火を見上げ、李治は静かに世を去るのでした。
李治の最期は切ないですね。最後まで武媚娘に文句を言うことなく穏やかに旅立っていったとは。彼なりの武媚娘へ愛情表現だったのかもしれません。
偽の詔書と武媚娘
皇帝が崩御し武媚娘が霊前で弔いの言葉を述べていると、太子 李顕が部下とともにやってきて偽の詔書を読み上げました。その内容は武媚娘を殉葬させるというものでした。
武媚娘は母である自分を殉葬さることを厳しく非難。その時、皇帝が残した本当の詔書が示され李顕が皇帝を継ぎ武媚娘が皇太后となることが記されていました。
李顕はひざまずき韋玄貞に唆されたと告白。武媚娘は韋玄貞を投獄しました。
李顕の変わり身の早さには驚かされますね。自分の保身のために、あっさりと韋玄貞を切り捨てるとは。
武瞾の即位
李顕は皇帝となりましたが毎日遊んでいます。朝政はあいかわらず武媚娘が仕切っていました。
朝廷の大臣たちは武媚娘に権力を皇帝に返すよう忠告します。しかし武媚娘は、批判を承知しつつも女性だからといって能力を疑われるべきではないと答え、皇帝になる決意を固めます。
武媚娘は遂に即位しました。即位の儀式で太極殿の外に立ち、宮中に入ってから出会った全ての人々を思い出し感慨にふけりました。
十五年後のクーデター
でもあっという間に15年が過ぎ。再びクーデターが起こってしまいました。展開が早すぎ。
でも武瞾はこの日が来ることを予想していました。羽林衛が駆けつけ張柬之たちを取り囲みます。張柬之は死を覚悟しますが武瞾はその場にいた全ての者の謀反の罪を許し張柬之だけを留めました。
張柬之は武瞾に皇位を太子 李顕に残すよう説得。最終的に皇位を李顕に譲りました。
武瞾は82歳で上陽宮で亡くなりました。遺言により「皇后」の称号で高宗 李治と共に乾陵に葬られ、そこに無字の墓碑を残したのです。
ドラマ 武則天 最終回までの感想
「武媚娘」の最終回まで見終えて、正直なところ「え、これで終わり?」というのが率直な感想です。他にもツッコミどころは満載でした。
皇子たちが気の毒
このドラマの終盤で特に感じたのは「皇子たち、あんまりじゃない?」という不満です。
李忠も李弘も李賢も、みんな武媚娘の引き立て役とばかりに次々とダメな部分が強調されて描かれていました。李忠や李弘は歴史上はそれほど悪い皇子ではないし、とくに李弘は有能な皇子でした。
李顕は有能でないのは確かです。でもその李顕にあえて継がせたのは武則天と高宗ですからね。
李顕はドラマでは臆病で遊び人で、挙句の果てに父の死の直後に母を殉葬させようとするなんて、ありえないほど悪役すぎませんか?
実際の歴史はもっと複雑だったはずなのに「すべて武媚娘が正しかった」という結論ありきで彼らの人間性が改ざんされすぎているように感じました。
武媚娘を美化しすぎ
武媚娘についても確かに彼女の波乱の人生と優れた才覚は描かれていましたが、それにしても「美化」されすぎているように思います。
もちろん多くの苦労を乗り越え、女性で初めて皇帝になったという事実は偉大です。
でも高宗時代になってからの演出については歴史上彼女の関与が疑われる場面でも、最終的には「他人がしました」「誤解でした」「彼女のせいではなかった」というような着地になることが多く、モヤモヤが残りました。
権力を手にするためには冷酷な決断も必要だった、そうまでして何をしたかったのか?
という描き方ならばまだ納得できたのですが「彼女は何も悪くないのに、周りが勝手に…」というトーンで進むと、さすがにツッコミを入れたくなりますね。
終盤が早すぎ
序盤から中盤にかけては武媚娘がどうやって宮中の陰謀をくぐり抜け、力をつけていくのかを丁寧に描いていました。でも終盤、特に李治が死んでからは、まるでF1マシンのように猛スピードで通り過ぎていきましたね。
武瞾が即位して、さあこれから女帝の治世が本格的に描かれるのか?と思いきや、あっという間に15年が経過。クーデターからの譲位、そして崩御とダイジェスト版のように詰め込まれていました。
中国や韓国の長編ドラマにありがちな「序盤はダラダラ、終盤は超高速」というパターンを今回も繰り返していました。
せっかく武則天という中国史上唯一の女帝が誕生したのに、その手腕や苦悩、政治的な駆け引きをもっと深く描いてほしかったですね。
もう少し丁寧に彼女が「皇帝」として生きた時間を描いていれば武媚娘の李世民や李治への理解も深まる演出ができて、さらに心に残る作品になったのではないでしょうか。
物語全体としては武媚娘の成長と後宮でのし上がる過程は見応えがありました。それだけに、あれだけの激動の人生を送った人物の最期がこんなに淡々と描かれてしまうのは、もったいないなと感じました。
武則天 The Empress 登場人物
- 武媚娘(武瞾)
高宗の皇后から中国史上唯一の女帝へ。晩年は譲位し夫の傍らで眠る道を選ぶ。 - 李治(り・ち)/高宗
唐の第3代皇帝。最期まで武媚娘を愛し、信頼し続けて崩御する。 - 李顕:皇太子。武媚娘の息子。
一度は母を陥れようとするが失敗し、後に帝位を継承する。 - 張柬之:重臣。
武則天即位から15年後にクーデターを主導し、武媚娘に李顕への譲位を迫る。
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