蜀紅錦 16話・17話・18話では、季英英が古北村で盗まれた古紋錦を取り戻して白晟の出資で禾穂流水錦の制作を始めます。楊静瀾が季帰南を陥れた督運官を捕らえ、かつての蜀紅錦がすり替えられていた事実を認めさせました。これで季帰南が冤罪だったことがわかります。
蜀紅錦 16~18話の内容
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季英英が古北村で古紋錦を盗んだ劉二を見つけ、于殊と錦を復元して飛花会との協力を取りつけます。
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季英英が禾穂流水錦の制作資金を集める競売を開き、白晟の100貫で必要な資金を確保します。
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楊静瀾が蜀紅錦を利用して督運官を捕らえ、季帰南が偽物を献上したという罪を覆します。
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蜀紅錦 16話
16話のストーリー
古北村で古紋錦が消える
季英英は于殊が亡き息子の遺志を継いで古紋様を完成させたがっていると知り、玉玲瓏、朱小娘と古北村へ向かいます。ところが白晟が祠堂に入った直後に古紋錦が消えていたことが判明。白晟は村人に捕らえられてしまいます。
劉二が盗んだ古紋錦を復元
季英英は村人の中に犯人がいると考え、草木灰を使った芝居を仕掛けます。劉二は金に困って古紋錦を盗んだと認めました。錦は傷んでいましたが、季英英は于殊と復元し売上を村にも渡すと提案。于殊も飛花会との協力を受け入れます。
楊静瀾が督運官を発見
その頃、楊静瀾は節度使から牛瑾を調べる許可を得ます。さらに軍営でかつて季帰南を斬った督運官を発見しました。帰宅した朱小娘は母の勧めるお見合いを拒否。桑十四郎にも家の力ではなく自分と一緒に生きていける相手を望んでいると伝え、十四郎の申し出を断るのでした。
蜀紅錦の古紋錦は史実にあるの?
第16話では古北村に百年伝わる古紋錦が登場しました。この古北村の古紋錦そのものは架空のものです。
でも四川の蜀錦には長い歴史があります。成都周辺は古くから錦の産地として知られ、唐の時代には四川で紅花栽培が広まり、赤色の美しい蜀江錦が作られていました。唐の蜀錦と思われる品が新疆のアスターナ古墓から出土、日本にも同じような錦が伝わりました。
ですから古い文様を職人が受け継いでいたりするのはあったかも知れませんね。
蜀紅錦 17話
17話のストーリー
楊静瀾が白晟を警戒
楊静瀾は季英英を訪ねて素性も目的もはっきりしない白晟と簡単に手を組まないよう忠告します。季英英は牛家や趙家を恐れない白晟なら商売相手として利用できると考えていました。さらに楊静瀾は季英英の手を取り、俺は趙修縁とは違う自分が一度口にしたことは一生変わらないと言うのでした。
禾穂流水錦に90貫が必要
季英英は兄の季耀庭を于殊に紹介。配色によって光沢や水面のような変化を見せる禾穂流水錦を提案しました。制作には90貫が必要です。そこで季英英は出資者を募る競売を考えます。会場には招待していない牛五娘と趙修縁まで現れました。
白晟が落札
牛五娘が20貫、趙修縁が60貫を提示しますが、季英英は二人の参加を認めません。匿名で値を付けられるよう鈴を使って競わせると、白晟が100貫を提示します。ところが値段を釣り上げる役の桑十四郎がさらに値を釣り上げてしまいました。困った季英英でしたが、最終的に白晟が落札したことにして禾穂流水錦の制作資金が確保できたのでした。
花本(かほん)とは?
蜀紅錦 17話で白晟が周旺に花本を複製させ用としました。
この 花本(かほん)とは錦などの織物で複雑な文様を織るために、経糸をどの順番で上げ下げするかを記録した仕組みです。織機に文様を作らせるためのプログラムのようなものです。
花本には糸や竹などが使われ文様に合わせて経糸を動かす順番が記録されます。花楼機などの提花機では職人が花本に従って経糸を上げ下げし、その間に緯糸を通すことで複雑な模様を織りました。
花本がいつからあるのかは諸説ありますが、唐時代に発展、宋時代には普及したと言われます。
これは完成した錦を一枚盗むより大きな意味があります。花本を手に入れれば同じ文様を別の織機でも再現できる可能性があるからです。しかも白晟は織機や糸も南詔へ送ろうとしていました。つまり益州の織物を作るための技術を持ち出そうとしているわけです。
蜀紅錦 18話
18話のストーリー
禾穂流水錦の制作が始まる
白晟が100貫を出資し、季英英たちは于殊の錦房で禾穂流水錦を作り始めました。しかし陳三郎や季耀庭たちは糸や模様について意見が合いません。季英英は食事の席で質問を出し合う遊びを始め、職人たちに互いの知識を話させます。
楊静瀾が季英英に思いを伝える
楊静瀾は季英英に輪滑椅を贈り、錦の見極め方を教えてほしいと頼みます。目隠しをして錦に触れている最中、二人は赤い絹布に包まれ、楊静瀾は季英英に気持ちを伝えました。
貢錦を使って督運官を捕らえる
楊静瀾は完成した蜀紅錦を長安へ運びます。途中の宿駅で督運官が錦をすり替えようとしますが、楊静瀾は事前に予想していました。督運官に牛瑾から命を狙われたと思わせ、協力を約束させます。
季帰南の冤罪が明らかになる
督運官は益州へ連れ帰られ、以前の蜀紅錦を自分がすり替えたと認めました。これで季帰南が偽物を献上したという罪は覆ります。しかし督運官は背後から命じた人物について口を閉ざし、牛瑾は彼を連れ出そうとしました。
主な登場人物と結果
- 季英英:飛花会で蜀錦作りに取り組む染色の職人
古北村で古紋錦を盗んだ犯人を見つけ、于殊と復元する方法を提案。さらに禾穂流水錦の制作資金を集めて職人たちをまとめながら新しい錦作りを始めます。 - 楊静瀾:季英英を支える官吏
白晟を警戒するよう季英英に忠告。自分の気持ちは変わらないと伝えます。第18話では督運官を捕らえて自白させて季帰南の冤罪を晴らしました。 - 白晟:季英英に近づく素性の知れない商人
古北村では古紋錦が消えたことで疑われますが、犯人ではないことが証明されます。その後、禾穂流水錦に100貫を出資して季英英の大きな取引相手になります。 - 于殊:古北村で錦を守る職人
亡き息子が残した思いを受け継ぎ、季英英とともに傷んだ古紋錦を復元します。飛花会と手を組んんで禾穂流水錦の制作にも加わります。 - 朱小娘:季英英と行動をともにする仲間
母から勧められた縁談を断り、桑十四郎にも家柄ではなく自分自身と生きていける相手を望んでいると伝えての求婚を断ります。 - 桑十四郎:朱小娘を思う商家の青年
朱小娘に気持ちを伝えますが、家の力ではなく本人を見てくれる相手を求める彼女から断られました。競売では値を上げる役を任されますが予定以上に金額を上げて季英英を困らせます。 - 季耀庭:季英英の兄
于殊の錦房で禾穂流水錦の制作に加わり、陳三郎たちと錦作りに取り組みます。 - 牛瑾:楊静瀾が追っている有力者
楊静瀾から疑われ、督運官が捕らえられると本人を連れ出そうとします。季帰南を陥れた事件との関係がさらに疑われることになります。 - 督運官:かつて季帰南を斬った人物
楊静瀾の策にはまり、以前の蜀紅錦を自分がすり替えたことを認めます。それによって季帰南の罪は覆りますが、命令した人物については口を閉ざします。 - 季帰南:季英英の父
かつて偽物の蜀紅錦を献上した罪を着せられていました。督運官の自白によって季帰南が偽物を献上したのではなかったことが明らかになります。
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