定風波 1話・2話・3話では、功臣をたたえる琅華閣の像から血のような液体が流れ、重臣たちが殺害されました。
三日で夜煞を捕らえると皇帝に約束した蕭北冥は、自分と鍾雪漫との婚礼を利用して嫌疑人を集めます。ところが師匠の鍾雲赤を含む四人が殺害され、蕭北冥だけが生き残るという最悪の状況に。
3年後、蕭北冥は容疑者となって追われ、父を失った鍾雪漫も蕭北冥を探していました。
それにしても、夜煞を捕まえるためとはいえ自分の婚礼を囮に使うとは無茶しすぎです。
1~3話の内容
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第1話を見る
琅華閣に像が置かれた功臣が次々と殺され、三日で解決すると約束した蕭北冥の警護中に沈敝まで死亡します。
第2話を見る
沈敝の死が蕭北冥の偽装だったと判明しますが、夜煞を捕らえるための婚礼で鍾雲赤たちが殺され、蕭北冥が師匠殺しを疑われます。
第3話を見る
風波湖事件から3年後、蕭北冥が鍾雪漫の前に戻って無実を訴え、事件と同じ「縫殺」による新たな犠牲者が見つかります。
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この記事にはネタバレがあります。
定風波 1話
琅華閣の功臣たちが次々と死亡
大丌の皇帝は、朝廷に功績を残した48人を称えるため琅華閣を建てました。ところが完成の日に陸文忠、秦業、樊敬志、沈敝をかたどった四体の像から血のような赤い液体が流れ出します。
その後、像のモデルになった功臣たちに異変が起こりました。陸文忠は災害救援に向かう途中で殺され、秦業は自宅で上奏文を書いている最中に焼死。樊敬志も自宅で不可解な死を遂げます。しかも三つの現場には、いずれも「夜煞」の文字が残されていました。
四体の像から血が流れ、そのうち三人が続けて死亡した以上、偶然とは考えにくい状況です。残る沈敝が次の標的になる可能性が高まりました。
蕭北冥が三日での解決を皇帝に約束
夜煞事件を調べる神捕営の蕭北冥は、現場を見るだけで判断せず、被害者が死亡したときの状況を自分で再現して犯行方法を探っていました。
朝廷では神捕営と暗偵営のどちらに捜査を任せるかが問題になります。そこで蕭北冥は皇帝の前で三日以内に事件を解決すると宣言。神捕営が中心となって捜査を続けることになりました。
師匠の鍾雲赤は、三日という期限を自分から背負った蕭北冥を心配します。
一方、鍾雲赤の娘で蕭北冥の師妹でもある鍾雪漫は、自分も捕吏として事件を調べたいと主張しました。蕭北冥は彼女を事件から遠ざけようとしますが、鍾雪漫は引き下がりません。結局、蕭北冥も同行を認め、二人で沈敝を守ることになります。
四台の馬車で守った沈敝が殺される
すでに三人が死亡している以上、残る沈敝が狙われる可能性は高い。蕭北冥はそう考えて暗偵営の諸葛孔雲にも情報を伝え、同じ外見の馬車を四台用意しました。どの馬車に沈敝が乗っているのか分からなくすることで襲撃を防ごうとしたのです。
ところが、この警戒をあざ笑うように沈敝まで死亡します。遺体の頭部からは針のような物が見つかりました。問題は蕭北冥と鍾雪漫がすぐ近くで警護していたにもかかわらず、誰が、いつ、どうやって沈敝を殺したのか分からないことです。
三日で事件を解決すると皇帝に約束したばかりの蕭北冥は、最初から犯行方法さえ説明できない事件を突きつけられます。
琅華閣のように功臣の姿を建物に残すことは実際にあった?
大丌の皇帝は功績のあった48人をたたえるため琅華閣を建て、特に功績の大きい四人の像を置いています。琅華閣そのものは架空の施設ですが、歴史上も建国に貢献した臣下を称えたものがあります。
有名なのが唐の「凌煙閣」です。唐太宗は貞観17年(643年)に長孫無忌、房玄齢、魏徴、李靖、秦叔宝ら24人の功臣を選んで閻立本にその姿を描かせました。後世に作られた『凌煙閣功臣図』にも24人の名が残っています。
というわけで皇帝が功臣を選んで、その姿を建物に残して功績をたたえるという発想はここから取っていると思います。
第1話では、その名誉ある場所から血の涙が流れて顕彰された人物が殺されるので、事件が朝廷を揺るがせるほどの重大なものとして描かれているのでしょう。
定風波 2話
沈敝は生きていた
沈敝が死亡したとの知らせを受け、皇帝は護衛を任されていた鍾雲赤を厳しく責めます。ところがそこへ蕭北冥が現れ、死んだはずの沈敝を連れてきました。馬車の中で殺された人物は、沈敝に似せた死刑囚だったのです。
蕭北冥はさらに琅華閣の像から血が流れた仕掛けも明らかにします。像の目には熱で溶ける蝋が使われており、陸文忠たち三人の死も怪異によるものではなく、それぞれ人の手によって仕組まれた殺人でした。夜煞は怪物でも幽霊でもなく、朝廷内部の事情を知る人物だと蕭北冥は考えます。
婚礼を利用して三人の嫌疑人を集める
蕭北冥が疑ったのは鬼判の陰三、眉白魚、天官の苗傑でした。三人を同じ場所に集めて調べるため、蕭北冥は鍾雪漫との婚礼に彼らを招きます。鍾雲赤は、夜煞がこちらの行動を先回りしている可能性を警告しますが、蕭北冥は計画を変えません。鍾雪漫も婚礼を捜査に使うことを了承しました。
風波湖で鍾雲赤に疑いが向く
婚礼の後、鍾雲赤と三人は風波湖へ向かいます。蕭北冥も船に乗り込み、これまでの事件記録を示しながら三人を追及しました。ところが苗傑は口封じのために自分たちを殺そうとしている夜煞こそ鍾雲赤だと言い出します。さらに何かを話そうとした苗傑を鍾雲赤が刃物で制しました。
その後、鍾雪漫が船へ駆けつけると、父の鍾雲赤と三人の嫌疑人はすでに死亡していました。その場に残っていた蕭北冥は凶器を手にしていましたが、本人には何が起きたのか記憶がありません。鍾雪漫が事情を確かめる間もなく岸から矢が放たれ、蕭北冥は矢を受けて湖へ落下。夜煞を捕らえるために仕掛けた婚礼は蕭北冥自身が師匠殺しを疑われる事件へ変わってしまいます。
感想
蕭北冥と鍾雪漫がもう結婚する?と思った時点で、嫌な予感はしていました。ここであっさり幸せになれるはずがないし、このあと二人に何か起きるのでしょう。そう思っていたら、予想していたよりはるかに悲惨な展開でした。
しかも完全に夜煞の方が上手でしたね。自分の策にかなり自信を持っていました。頭が切れるのは確かですが、ちょっと自信過剰で危ないなとは思っていました。
鍾雲赤もそこを心配して何度も注意していたのに、結局その不安が最悪の形で当たってしまいました。関係者は殺されるし、しかも婚約者に見られてしまうとは。
第1話で感じた「この自信過剰さ、大丈夫なのか」という不安がこんな形で的中するとは思いませんでした。
定風波 3話
3年後も蕭北冥を探し続ける鍾雪漫
風波湖事件から3年が過ぎました。鍾雪漫は父・鍾雲赤を殺した夜煞の正体を追いながら、姿を消した蕭北冥の行方も探し続けています。
そこへ暗偵営の諸葛孔雲が現れ、自分たちも蕭北冥を捜しているので協力しようと持ちかけました。しかし鍾雪漫は誘いを断ります。諸葛孔雲は鍾雪漫が本当に蕭北冥を父殺しの犯人だと思っているなら、なぜ暗偵営と手を組まないのかと問いかけました。3年前に凶器を持っていた蕭北冥を疑いながらも、鍾雪漫自身も事件にはまだ別の事情があると考えているようです。
蕭北冥が鍾雪漫の前に現れる
その鍾雪漫の前に、行方不明だった蕭北冥本人が姿を現します。蕭北冥は鍾雲赤を殺していないと訴え、3年前の事件とよく似た殺人について調べていることを明かしました。さらに手がかりを鍾雪漫へ渡し、自分にも捜査を続けさせてほしいと頼みます。
ところが蕭北冥は突然倒れてしまいました。事前に飲んでいた薬が取り違えられており、本来の薬ではなく風清濁が保管していた猛毒「凝血寒」を飲んでいたのです。風清濁が治療を始めますが、すぐに解毒できる毒はありません。
3年前と同じ「縫殺」の死体が見つかる
意識を取り戻した蕭北冥は自分が追っていた事件について鍾雪漫に伝えます。新たな犠牲者が出る可能性を知った鍾雪漫が現場へ向かうと、そこには異様な方法で殺された女性の遺体がありました。
使われていたのは「縫殺」と呼ばれる3年前の風波湖事件を思わせる殺害方法です。しかも事件が起きたのは、蕭北冥が都へ戻ってきた直後でした。蕭北冥が新たな殺人を止めようとして戻ったのか、それとも3年前の事件と今回の殺人に本人が関わっているのか。鍾雪漫は再び蕭北冥を疑わざるを得ない状況になります。
感想
凝血寒を間違えて蕭北冥に飲ませるの、ちょっと強引に感じます。凡ミスすぎます。風波湖事件で師匠を失って逃亡犯として追われて鍾雪漫からも疑われてます。これだけでも十分に追い込まれています。
しかも以前は自信満々だった蕭北冥が罪の意識を抱えながら真相を調べようとする変化は面白いです。でもここでさらに毒まで追加する必要があったのでしょうか。
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