溥儀の料理番 34話・35話・36話では、借金を抱えた溥儁が「復辟」を口実に栄恵太妃から装身具を受け取ります。裕得福は悪事を調べる容児を消そうとします。裕得福に容児の毒殺を命じられた青児は、最後には自ら毒を飲んで罪を告白、容児を守って命を落とすのでした。
34~36話の内容
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第34話を見る
溥儁が復辟を理由に栄恵太妃から装身具を受け取り、裕得福は悪事を調べる容児の口封じを企てます。
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裕得福から容児の毒殺を命じられた青児は、自ら毒を飲んで罪を告白し、容児に謝罪して亡くなります。
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栄恵太妃のもとを離れた容児は家族や李琪と「劉氏小館」を開き、李琪は裕得福を追うため警察署で働き始めます。
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溥儀の料理番 34話 溥儁が太妃から金を得る
ストーリー
裕得福が容児の殺害を決意
容児は栄恵太妃に裕得福が端康太妃の葬送を利用して宝物を持ち出したと訴えます。しかし証拠がないので太妃はこれ以上追求しないよう説得しました。それでも調査を続ける容児に対して裕得福は口封じすることにします。
溥儁が栄恵太妃から金を得る
賭博で裕得福への借金を抱えた溥儁は清朝の復辟に金が必要だと栄恵太妃を説得します。容児は疑いますが、太妃は自分の装身具を差し出しました。さらに裕得福は容児の父・劉守貴の借金の証文まで手に入れるのでした。
容児と青児が襲われる
栄恵太妃の品を質に入れるため青児は容児を連れて外出します。ところが二人は男たちに襲われ、駆けつけた李琪に助けられました。李琪は裕得福を疑いって容児に実家へ戻るよう勧めますが、容児は栄恵太妃を残して帰れないと答えるのでした。
解説:溥儁が栄恵太妃に話した「復辟」とは?
第34話では溥儁が「復辟」を理由に栄恵太妃から装身具を受け取ります。復辟とは退位した皇帝を再び君主の座に戻すことです。そうして清朝を復活させようというのです。
清朝では1912年に溥儀が退位したあとも復辟を目指す動きがありました。1917年には張勲が北京に入り溥儀を再び皇帝としました。しかし復辟は短期間で失敗しています。1924年には溥儀自身も紫禁城を退去しました。
溥儁は端郡王載漪の子で、1900年に慈禧太后(西太后)に担がれて一時的に即位したことがあります。でも光緒帝が即位したので溥儁は正式な皇帝とは認められませんでしたが、その後も一時は皇位継承者とされていました。なので溥儁にも復辟を主張する理由はあります。
ただし史実の溥儁が復辟を目指したという記録はありませんし、お金のために栄恵太妃から装身具を受け取ったという記録もありません。でもお金にはルーズな人だったのは確かなようです。
溥儀の料理番 35話 青児の最後
ストーリー
青児に容児の毒殺命令
裕得福は襲撃に失敗した青児を疑って今度は容児に毒を飲ませるよう命じます。青児は栄恵太妃に父の看病を理由に暇を願い、容児から銀貨と母の形見のかんざしを受け取りました。最後に一緒に食事をしたいと頼んで料理へ毒を入れます。
青児が自分で毒を飲む
容児がこれまで助けてもらったことに感謝すると、青児は毒入りの料理を自分で口にしました。青児は血を吐いて裕得福に命じられて容児や李琪を陥れようとしていたと告白。容児に謝罪したあと亡くなり、容児もその場で倒れました。
李琪が裕得福の屋敷を突き止める
李琪は青児の死を知りって裕得福を捕らえると約束します。燕翅楼で王公公から裕得福の悪事と屋敷の場所を聞いて劉爾、陸秋桐と相談。近いうちに盗品を運び出すと考え、裕得福の屋敷を見張ることにしました。
感想
青児といえば容児が入宮したころからずっと一緒にいた人物ですよね。宮中では容児を助けることも多くて二人が一緒にいるのが当たり前のようになっていました。でも裕得福に利用されるようになってからは容児を裏切る場面も増えていました。このままではいつか悲しい結末になるのではないかと思っていましたが最悪の結果になってしまいました。
でも最後に容児へ毒を盛るよう命令されてもやっぱり容児を殺すことはできなかったのでしょう。こんな形で永遠の別れを迎えるのは残念です。青児にも宮外へ出て、家族と暮らす未来があってほしかったです。
解説:李琪は元御前侍衛なのに人力車を引いているのはなぜ?
李琪は紫禁城にいたころ皇帝の身辺を守る御前侍衛でした。でも溥儀が紫禁城を退去するとその仕事がなくなっています。
35話では仕事探しがうまくいかず家計を支えるため人力車を引くようになっていました。
実際に1920年代の北京では人力車夫は非常に多い職業でした。北京の人口が約110万人だった時期に人力車夫は約6万人いたといわれます。
なので、李琪が失業した後に人力車夫になるのは不思議ではありません。
御前侍衛という身分は清朝皇室が存在しているから意味があるので、宮廷を離れればただの人になってしまうのです。寂しいですね。
溥儀の料理番 36話 孫義仁が捕まる
ストーリー 36話
栄恵太妃が容児を送り出す
病から回復した容児は栄恵太妃の世話へ戻りますが、太妃は李琪との将来を考えて家へ帰るよう勧めます。街では陸秋桐から思いを告げられるものの、容児は李琪とは困難を共にした大切な相手だと答えました。
李琪が自宅を売る
裕得福の指示を受けた李泰豊は李琪の人力車を壊させ、さらに劉守貴の借金を利用して劉家の家を差し押さえようとします。李琪は劉家を助けるため自分の家を売って返済資金を用意しました。
劉氏小館が開店
事情を知った両家は相談して広い住居で一緒に暮らしながら料理店を営むことにします。容児を中心に「劉氏小館」が開店すると客からも好評でした。
一方の李琪は陸秋桐の勧めを受け、宝物盗難の調査にも役立つ警察署で働くことにします。
李琪はなぜ警察署の仕事を一度は断った?
人力車の仕事まで妨害された李琪に陸秋桐は警察署で働くことを提案しました。でも李琪は最初は断りました。李琪は長いあいだ御前侍衛として働いてきました。自分の力で職を見つけたいと思っていたので恋敵の陸秋桐の紹介で職を得るのは抵抗があったのでしょう。
でも警察署で働けば裕得福が関わっている宮中の宝物盗難について調べやすくなるというメリットもあります。
当時の北京では清朝末期から近代的な警察制度が導入されていました。清朝時代の軍警などから新しい警察組織へ移った人もいました。
李琪は架空の人物ですが、清朝に仕えた侍衛が警察になっても不思議ではありません。
主な登場人物
- 容児:元宮女・栄恵太妃の世話役
裕得福の盗みを疑って調査を続けたため命を狙われます。青児の死を経験したあと栄恵太妃のもとを離れ、家族や李琪と「劉氏小館」を開きます。 - 李琪:元御前侍衛
襲われた容児と青児を助け、裕得福を疑います。劉家を救うため自宅を売り、のちに裕得福の悪事を調べるため警察署で働くことを決めます。 - 裕得福:元宮中の太監
端康太妃の葬送に紛れて宝物を持ち出した疑いを持たれ、調査する容児の殺害を企てます。青児に毒殺まで命じ、李琪たちから追われる立場になります。 - 青児:容児と親しかった元宮女
裕得福に利用されて容児や李琪を陥れていましたが、容児を毒殺することはできませんでした。自ら毒を飲み、裕得福に命じられていたことを告白して亡くなります。 - 溥儁:端郡王載漪の子・元皇位継承者
賭博で裕得福への借金を抱え、清朝の復辟に金が必要だと栄恵太妃を説得します。太妃から受け取った装身具を借金のために利用します。 - 栄恵太妃:清朝皇室の太妃
溥儁の復辟の話を信じて自分の装身具を差し出します。青児の死や容児の将来を考え、最後は容児を宮廷生活から送り出します。 - 劉守貴:容児の父
借金の証文を裕得福側に握られ、自宅を失いかけます。李琪に助けられたあと、家族と李家で暮らしながら「劉氏小館」を営むことになります。 - 陸秋桐:容児を想う新聞記者
容児に気持ちを伝えますが、容児から李琪が大切な相手だと告げられます。その後は李琪に警察署で働くことを勧めます。
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