溥儀の料理番 25話・26話・27話では、孫義仁を口封じした裕得福が、太監の選別を任された立場を利用しながら宮中の盗品や薬材をめぐる不正を隠そうとします。御薬房から薬が消えていることに容児が気づき、溥儀も薬材の盗難を調べるよう裕得福に命じます。ところが裕得福は犯人の銭徳海を処罰せず自分の側に取り込み、その直後に端康太妃が急死します。端康太妃が飲んでいた十全大補膏から大量の黄芩が見つかり、薬を作った容児が疑われる立場になります。
25~27話の内容
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裕得福が孫義仁を殺して口を封じ、溥儀の太監追放後も宮中に残って盗んだ宝物を運び出そうとします。
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容児が御薬房の薬材横流しに気づき、裕得福に襲われたあとも栄恵太妃に助けられて宮中へ戻ります。
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端康太妃が急死し、裕得福の手下が持ち出した黄芩が容児の十全大補膏から見つかったことで、容児が疑われます。
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溥儀の料理番 25話 太監を大量追放
ストーリー
孫義仁が口封じされる
孫義仁は裕得福へ、外国人との宝物取引を記した帳簿と引き換えに逃亡を手伝えと迫ります。しかし帳簿はすでに裕得福の手に渡っていました。溥儀の前で名前を出されるのを防ぐため、裕得福は孫義仁を殺して口を封じます。
溥儀が太監を追放
李琪は孫義仁の部屋から建福宮の宝物が見つかったと溥儀へ報告します。放火と盗難に関わった証拠がそろい、溥儀は太監の追放を決定。太妃たちに説得されて必要な者だけ残すことにしますが、その選別を裕得福へ任せてしまいます。
容児の提案が裕得福を邪魔する
容児と李琪は寿喜の墓を訪れ、孫義仁の背後に別の黒幕がいると考えます。その頃、裕得福は盗んだ宝物を外国人ヘイディへ売る計画を進めていました。しかし太監が減って宮中の仕事が回らなくなり、容児が残飯処理の分担変更を提案。溥儀が採用したため、残飯車で宝を運ぶ裕得福の計画に狂いが生じます。
解説:1923年の太監追放は実際にあった出来事
第25話では建福宮の火災と宝物盗難をきっかけに溥儀が太監を紫禁城から追放しました。
1923年に建福宮一帯で大火災が起きると、溥儀は宦官が宮中の宝物を盗んで売りさばいていたと疑って多数の宦官を解雇しました。『我的前半生』にも、溥儀が宦官による盗難を強く疑っていたことが書かれています。
ただしドラマのように孫義仁の犯行が判明したので一斉追放という単純な流れではありません。実際には宝物の管理問題や宮中の経費、宦官への不信など様々な理由があったようです。
溥儀の料理番 26話 御薬房の薬が消えた
ストーリー
御薬房から薬が消える
端康太妃の体調を心配した栄恵太妃は新しい処方の薬を容児に用意させます。ところが御薬房には石斛さえありません。容児は宮外へ買い出しすることになり、父の劉守貴と薬屋を回ります。町では「宮から出た薬」と称する薬材まで売られており、容児は御薬房からの横流しを疑いました。
容児を狙う裕得福
裕得福は容児が宮外へ出たと知って手下に襲わせます。容児が囲まれたところへ暗器が飛んで襲撃者が倒れ、李琪も駆けつけました。実際に陰から助けていたのは武天でしたが容児は気づきません。
栄恵太妃が二人を救う
帰宮が遅れた容児と李琪は裕得福によって慎刑司へ送られます。しかし栄恵太妃が自分が容児に薬を買わせ李琪にも同行させたと説明して二人を解放させました。
その後、溥儀は御薬房の薬不足を裕得福に調べさせて李琪には孫義仁の背後にいる人物を引き続き探すよう命じます。
解説:御薬房は本当に宮中の薬を管理していた?
第26話では容児が御薬房へ行くと石斛が無くなっていました。
清朝の御薬房は順治年間に作られ内廷で使う薬の購入、保管、調合などを担当していました。医師が所属する太医院とは別の組織で、太医院の医師が診察や処方を担当し御薬房が薬を準備するという形で協力していました。
そのためドラマのように、太妃が使う比較的一般的な薬材まで突然なくなっていれば「本当に品切れなのか?」と疑われても不自然ではありません。
ただし1920年代の宮廷で実際に御薬房から薬材が大量に盗まれて市中へ横流しされたという事件はドラマの演出です。だたし宝物の盗難は実際にあったようなので、薬も無くなっていてもおかしくないだろうとは思えますね。
溥儀の料理番 27話 端康太妃が急死
ストーリー 27話
裕得福が銭徳海を取り込む
溥儀から御薬房の調査を命じられた裕得福は薬材を盗んでいた銭徳海を処罰せず、自分に従うよう脅します。一方、容児は端康太妃のために十全大補膏を作って毎日届けるようになりました。
容児が烏魚子を料理
日本公使から届いた食材の正体が分からず、容児は陸秋桐を頼って烏魚子だと突き止めます。木炭で炙り花雕酒と薄切りのリンゴを添えて宴席へ出すと日本公使も溥儀も気に入りました。
端康太妃が突然亡くなる
その後、端康太妃が急死します。亡くなる前に容児の十全大補膏を口にしていたため、裕得福は敬懿太妃へその事実を知らせました。
さらに手下を御薬房へ送り大量の黄芩を持ち出させます。死因の調査が行われ、端康太妃が亡くなる前に毎日飲んでいた十全大補膏から大量の黄芩が見つかりました。そのあめ薬を作った容児が疑れてしまいます。
解説:日本公使から渡された烏魚子とは?
裕得福が持ち込んだ食材は日本公使から渡された烏魚子でした。双喜にも分からず、容児は宮外まで調べに行き、陸秋桐からようやく正体を教えてもらいます。そこで終わらず、木炭で軽く炙って花雕酒と薄切りのリンゴを添えました。
烏魚子はボラなどの卵巣を塩漬けして乾燥させた食品で日本では「からすみ」と呼ばれます。塩気とうま味が強いため、炙って香りを出し、大根や果物など水分のあるものを合わせる食べ方があります。
台湾では炙った烏魚子にリンゴなどを合わせる食べ方があります。容児の料理法もその方法に近いです。
ただし溥儀と日本公使の交流が会ったのは事実ですが、烏魚子が贈られ、宮中でこの方法で料理したという記録はありません。
解説:端康太妃の死は史実
端康太妃は実在した人物です。もとは光緒帝の瑾妃でした。清朝が終わったあとも溥儀らと紫禁城に残り端康皇貴太妃と呼ばれています。皇太后がいないため立場上は溥儀の母のような存在でした。
端康太妃は1924年9月に病を患い亡くなりました。紫禁城で火災が起きてその後に端康太妃が亡くなるのは史実通りです。
ただし、容児は架空のキャラなので、端康太妃の死後に宮中の料理人が毒殺したと疑われるのは作り話です。

主な登場人物
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容児:宮中で料理を作る女官
太監減少後の仕事を補う方法を提案し、御薬房の薬材が外へ流されていることにも気づきます。端康太妃のために十全大補膏を作りますが、その中から大量の黄芩が見つかり疑われます。 -
裕得福:宮中の太監
孫義仁に名前を明かされることを恐れて殺害します。太監選別を任されて宮中に残り、盗品売却を続けながら、薬材を盗んでいた銭徳海も自分の配下に取り込みます。 -
李琪:宮中の侍衛
孫義仁の部屋から建福宮の宝物を発見し、溥儀へ報告します。容児とともに孫義仁の背後にいる人物を追い、宮外で襲われた容児のもとへ駆けつけます。 -
孫義仁:太監
宝物取引の帳簿を材料に裕得福へ逃亡への協力を迫りますが、帳簿を奪われたうえで殺されます。 -
栄恵太妃:太妃
端康太妃の体調を心配して容児に薬を用意させます。帰宮が遅れて慎刑司へ送られた容児と李琪を、自分の指示だったと説明して救います。 -
端康太妃:太妃
容児が作った十全大補膏を毎日口にしていましたが突然亡くなります。その死をきっかけに容児へ疑いが向けられます。 -
銭徳海:御薬房の関係者
御薬房から薬材を盗んでいたことを裕得福に知られますが、処罰される代わりに裕得福へ従うよう脅されます。 -
武天:容児を陰から助ける人物
宮外で容児が裕得福の手下に襲われた際、姿を見せず暗器で襲撃者を倒します。 -
敬懿太妃:太妃
裕得福から、端康太妃が亡くなる前に容児の十全大補膏を口にしていたと知らされます。栄恵太妃の薬を求めて御薬房へ向かったところを拘束され、建福宮に閉じ込められます。李琪に救われた後は玉佩を返し、青児との関係も修復します。 -
溥儀:皇帝
建福宮の宝物盗難を受けて太監の追放を決めます。必要な太監の選別を裕得福に任せ、御薬房の薬不足についても裕得福へ調査を命じます。
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