中国ドラマ『溥儀の料理番~紫禁城 最後の日々』には、主人公の劉容児や大内侍衛の李琪をはじめ、溥儀や婉容、紫禁城で働く女官や太監など多くの人物が登場します。
物語には架空の人物だけでなく清朝最後の皇帝・溥儀や妃、太妃も登場します。
この記事では『溥儀の料理番』の登場人物とキャスト、それぞれの関係、溥儀や太妃といった実在の人物について紹介します。
この記事で分かること
- 『溥儀の料理番』の主要キャストと登場人物
- 劉容児や李琪を中心とした人物関係
- 紫禁城に暮らす皇族や宮中で働く人々の役柄
- 実在人物とドラマオリジナルの架空人物の違い
ドラマのあらすじやネタバレを知りたい方は
溥儀の料理番 あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。
溥儀の料理番』主要キャスト一覧
まずは、物語に大きく関わる人物を紹介します。
| 登場人物 | キャスト | 劇中での立場 |
|---|---|---|
| 劉容児 | ハイ・ルー(海陸) | 宮女となり料理を学ぶ主人公 |
| 李琪 | ジー・リンチェン(紀凌塵) | 紫禁城の侍衛 |
| 陸秋桐 | ヤオ・ユエン(姚遠) | 新聞記者 |
| 栄恵太妃 | ミョーリー・ウー(胡杏児) | 重華宮に暮らす太妃 |
| 劉守貴 | チャン・ティエリン(張鉄林) | 容児と劉爾の父 |
| 武天 | グオ・モンシュー(郭孟旭) | 宝物事件に関わる青年 |
| 溥儀 | リー・ミンドー(李明徳) | 清朝最後の皇帝 |
| 劉爾 | リー・イーナン(李逸男) | 容児の弟 |
| 李玉玫 | ワン・イージョー(王芸哲) | 李琪の妹 |
| 寿喜 | ステフィー・タン(鄧麗欣) | 重華宮の料理長、容児の師匠 |
| 双喜 | ファン・ティエンティエン(范湉湉) | 太極宮の姑姑 |
| 孫義仁 | グオ・ジェンジア(郭振迦) | 宮中の太監 |
| 裕得福 | チン・イエン(秦焰) | 溥儀に仕える太監 |
| 端康太妃 | ズン・リー(曾黎) | 永和宮に暮らす太妃 |
| 敬懿太妃 | ガオ・シャオフェイ(高暁菲) | 太極宮に暮らす太妃 |
| 婉容 | プー・シーユン(蒲詩韻) | 溥儀の皇后 |
『溥儀の料理番』の主要人物
劉容児(りゅうようじ)
他の出演作:「七時吉祥」 婉君・楊夫人・斉国太后、「獨孤皇后」阿史那頌
主人公。架空の人物。
民間で暮らしていた女性、料理が好きで味覚にも優れ、ある事情から紫禁城へ入って宮女として働くことになります。
宮中では寿喜と出会い料理を教わりました。寿喜のもとで経験を積んで、しだいに料理の腕を認められるようになります。
ところが寿喜が宮中の宝物を盗んだという疑いをかけられてしまいます。容児は師匠の無実を信じ、大内侍衛の李琪と協力して事件を調べ始めるのでした。
李琪(りき)
他の出演作:「墨雨雲間」蕭暝寒、「雲之羽」宮喚羽
紫禁城を守る大内侍衛。劉容児と知り合い、寿喜に盗難の疑いがかけられると容児と一緒に事件を調べるようになります。
李琪が追っていた人物の一人が武天でした。沈府では武天と戦いますが逃げられてしまいます。その後は武天が顔を隠して文淵閣へ忍び込み、貴重な蔵書を盗もうとしたときにも再び戦いました。
寿喜(じゅき)
重華宮で働く年配の女官。宮中に入ってきた劉容児の料理の才能に気づいて料理を教えました。容児にとって宮廷料理の師匠にあたる人物です。
寿喜は宮中で起きていた宝物盗難について調べるうちに、孫義仁たちから警戒されるようになります。孫義仁たちは自分たちへの疑いを避けるため、寿喜に宝物を盗んだという疑いをかけました。
寿喜にかけられた疑いが容児と李琪が事件を本格的に調べ始めるきっかけになります。
孫義仁(そんぎじん)
紫禁城の両宮太監総管を務める人物。宮中の宝物を長年にわたって持ち出していた人物で、物語の前半では盗難事件の中心人物として登場します。
孫義仁は武天らを利用して宝物を宮外へ持ち出していました。寿喜が盗難について調べ始めると自分たちへの疑いを避けるため寿喜に罪をなすりつけ、さらに劉容児にも疑いが向くよう仕向けます。
武天(ぶてん)
殺し屋として活動している人物。沈府で李琪と戦って逃げた後に顔を隠して文淵閣へ忍び込み、貴重な蔵書を盗もうとします。そこでも李琪と戦いますが武器を残して逃走しました。
武天は孫義仁たちによる宝物の持ち出しにも関係していました。そのため物語の前半では李琪と敵対する相手の一人です。でも、しだいに劉容児へ思いを寄せるようになりました。
裕得福(ゆうとくふく)
溥儀に長年仕えている古参の太監。皇帝の身近で仕える立場にあり、宮中の事情にも詳しい人物です。
長く皇室に仕えてきたため溥儀からも信頼されています。ドラマが進むにつれて劉容児や李琪たちとも関わるようになります。中盤以降、宝物盗難事件にも関わっていることが明らかになります。
裕得福は幼い武天を育てた人物でした。しかし裕得福と武天にはある因縁があります。
愛新覚羅・溥儀(あいしんかくら・ふぎ)
他の出演作:「玉骨遙」重明
清朝最後の皇帝。ドラマの時代には清朝はすでに滅亡していますが、溥儀は退位後も紫禁城で暮らし、宮中では皇帝として扱われていました。
宮中から貴重な宝物が盗まれていることを知った溥儀は怒って、その日の夜には紫禁城から出ようとします。しかし端康太妃(たんこうたいひ)に見つかり連れ戻されました。
その後、中華民国政府から紫禁城を退去するよう求められます。周囲からも退去を受け入れるよう説得され、溥儀は長く暮らしてきた紫禁城を離れることになります。
史実でも溥儀は1924年11月に紫禁城を退去させられています。ドラマでは、容児たちが宝物盗難事件を追う時期と、溥儀が紫禁城を離れる時期が重なるように描かれています。

劉容児と李琪の家族
劉爾(りゅうじ)
他の出演作:「清越坊の女たち」任如風、「與鳳行」北小炎
劉容児の弟。新聞社で記者として働いています。李琪の妹・李玉玫(りぎょくばい)と知り合いますが、ある試合をめぐって意見が対立し、実際に武術で勝負することになりました。結果は李玉玫の勝ちでした。
その後、劉爾はしだいに李玉玫へ思いを寄せるようになります。李玉玫は当初、先輩記者の陸秋桐に憧れていましたが、劉爾と何度も接するうちに彼の気持ちを知ることになります。
李玉玫(りぎょくばい)
李琪の妹。女学生。幼いころから拳法や武術を好み、劉爾との勝負でも勝っています。
李玉玫が最初に好意を持っていたのは、新聞記者の陸秋桐でした。劉爾とは顔を合わせるたびに言い争うこともありましたが、交流を続けるうちに劉爾が自分へ思いを寄せていることを知ります。
紫禁城に残る皇族
婉容(えんよう)
溥儀の正妻、皇后。実在の人物。姓は郭布羅(かくふら)。1922年に溥儀と結婚して皇后になりました。
清朝はすでに滅亡していましたが、溥儀が紫禁城で暮らすことを認められていたため、婉容も皇后として宮中で生活します。溥儀が皇帝という身分と新しい時代との間で悩むなか、婉容もその生活をともにします。ドラマ後半では、溥儀が紫禁城から退去すると婉容も一緒に宮中を離れました。

端康太妃(たんこうたいひ)
他の出演作:「樂遊原」蕭妃、「星漢燦爛」蕭元漪、「麗王別姫」楊玉環
11代皇帝 光緒帝(こうしょてい)の妃だった人物。ドラマでは紫禁城に残る太妃の一人として登場。
3人登場する太妃の中では最年少ですが、先代皇帝の妃ということもあり発言力は最も上。皇太后がいないため、現皇帝の溥儀にとっては義理の母のような立場にあります。そのため溥儀が夜中に宮外へ出ようとしたときには、その行動に気づいて引き留めて注意したりしました。

敬懿太妃(けいいたいひ)
10代皇帝 同治帝(どうちてい)の妃だった人物。清朝が滅亡した後も紫禁城の太極宮で暮らしています。
宮中の食事をめぐる問題にも関わっており、重華宮と太極宮の料理人たちが対立するなか、溥儀のところへ直接訴えに行きました。その結果、溥儀は皇帝への食事を用意する権利を太極宮に任せることになりました。容児たちの料理をめぐる出来事にも関わる太妃です。

栄恵太妃(えいけいたいひ)
他の出演作:「惜花芷」夏金娥、「顔心記」顔南星の分身
10代皇帝 同治帝の妃だった人物。太妃の中では最年長。重華宮で暮らしています。寿喜や劉容児が仕える太妃です。
容児には比較的好意的で宮中で問題を起こした容児を気にかけています。容児が溥儀の治療をしたことで慎刑司に入れられたときには、毎日その無事を祈っていました。ドラマの太妃の中では寿喜や容児に関わることが多い人物です。

紫禁城で働く人々
双喜(そうき)
太極宮で働くベテランの女官。紫禁城に残る宮廷の慣習を守りながら働いています。
青児(せいじ)
劉容児と同じように宮中で働く宮女。容児が紫禁城へ入った後、宮中で一緒に働く人物の一人です。
月鶯(げつおう)
宮中で働く宮女の一人。容児や青児とともに紫禁城で暮らしています。
彩碧(さいへき)
栄恵太妃に仕える宮女。太妃の身の回りの世話をしています。
宮外の登場人物
劉守貴(りゅうしゅき)
劉容児と劉爾の父親。容児が紫禁城へ入ることになるきっかけを造りました。
陸秋桐(りくしゅうとう)
新聞社で働く記者。李玉玫が憧れていた人物。劉爾にとっても新聞社の先輩にあたります。
李玉玫は当初は陸秋桐に好意を持っていました。その後、何度も顔を合わせていた劉爾との関係が変化していきます。
清朝滅亡後の紫禁城に残った人々
『溥儀の料理番』では清朝はすでに滅亡して、紫禁城の外では中華民国の時代が始まっています。でも紫禁城には皇帝や妃、太妃、太監、宮女たちが暮らしています。
これはドラマの作り話ではなく、清朝最後の皇帝 溥儀は退位した後も、10年近くは紫禁城の内廷で生活を続けていた史実がもとになっています。
そのためドラマの宮廷には溥儀やその妻 婉容、先代や先々代の皇帝の妃たち、皇室の生活を支える太監や女官、宮女たちが残っているのです。
溥儀と皇后・婉容の関係
愛新覚羅・溥儀は清朝最後の皇帝。1912年に清朝が滅亡したため『溥儀の料理番』の時代(1923年)には、すでに国を治める皇帝としての権力はありません。
でも中華民国では溥儀を「清朝の皇帝」として認めて生活を保証していました。なので溥儀は紫禁城の内廷の中では皇帝として扱われており、清朝時代から続く宮廷生活を送っていました。
婉容は実在の人物です。溥儀の正妻で1922年に結婚して皇后になりました。すでに二人は清朝時代のように実際に力を持つ皇帝と皇后ではなくなっていますが。清朝の皇帝・皇后という身分は残っていて、紫禁城で生活している夫婦として描かれています。
端康太妃は前の時代の妃たち
ドラマには端康太妃、敬懿太妃、栄恵太妃の3人の太妃が登場します。
端康太妃は溥儀の前の皇帝にあたる光緒帝の妃です。光緒帝が亡くなった後も宮廷に残り、溥儀の時代には太妃と呼ばれていました。
溥儀とは血のつながった母親ではありませんが、溥儀から見ると先代皇帝の后妃という立場にあたるため、宮廷の年長者として強い発言力を持つ人物として描かれています。
敬懿太妃と栄恵太妃は同治帝の妃
敬懿太妃と栄恵太妃はさらに一代前の同治帝の妃だった人物です。
同治帝は光緒帝より前の皇帝ですので、二人とも溥儀から見るとかなり上の世代にあたる宮廷女性となります。
ドラマの中では敬懿太妃が太極宮、栄恵太妃が重華宮で暮らしています。敬懿太妃は宮中の食事をめぐる問題で溥儀へ直接訴えるなど、宮廷内で一定の影響力を持つ人物として登場します。
一方の栄恵太妃は寿喜や劉容児が仕える重華宮の太妃です。容児を気にかける場面も多く、主人公と比較的関わりの深い人物になっています。
三人の太妃の中で一番発言力があるのが先代皇帝の妃・端康太妃です。
溥儀の母は紫禁城にいない
溥儀は先代皇帝の子ではなく醇親王の子どもです。そのため生母は紫禁城の外で暮らしています。
皇太后はいないのか?
先代の皇帝 光緒帝には孝定景皇后がいました。光緒帝の死後、孝定景皇后は隆裕皇后となって残り。溥儀が即位したときには宮廷で最も権威のある存在でした。でもドラマの1923年にはすでに他界。宮廷に皇太后はいなくなっています。そのため妃が宮廷を仕切る立場になっているのです。
清朝が滅亡しても宮廷で働く人々は残っていた
紫禁城に残っていたのは皇族だけではありませんでした。
溥儀や太妃たちの生活を支えるため、太監や女官、宮女など、清朝時代から宮廷で働いていた人々も残っていました。
ドラマの中でも裕得福や孫義仁が太監として登場。
太監は宮廷で皇帝や后妃の身の回りの世話をしたり、宮中のさまざまな実務を担当したりしていた人々です。裕得福は長年溥儀に仕えてきた古参の太監で、孫義仁は両宮太監総管という立場にいます。
宮中には女官や宮女も残っています。寿喜や双喜は長く宮廷で働く女官で、劉容児、青児、月鶯、彩碧らも宮女として働いています。
さらに紫禁城の中では溥儀とその妻のいる宮殿だけでなく、太妃も別の宮殿をもっています。それぞれに仕える人や護衛がいました。
容児が紫禁城へ入った後に料理を学びながら宮中で働くことができるのも、清朝滅亡後もこうした宮廷の生活が続いていたからです。
『溥儀の料理番』ってどんなドラマ?
舞台となるのは1923年の中華民国。すでに清朝が終わり、中華民国が誕生して11年が過ぎていました。でも紫禁城にはまだ清朝の皇帝と家族が暮らしている時代です。
主人公の劉容児はもともと民間で暮らしていた女性でした。父親の事情から紫禁城へ入り、宮女として働き始めます。そこで容児の料理の才能に気づいたのが、宮廷で働く寿喜でした。容児は寿喜から料理を教わり、宮廷料理を身につけていきます。
そのころ紫禁城では、大切な宝物が次々と盗まれる事件が起きていました。やがて師匠の寿喜にも盗難の疑いがかけられてしまいます。容児は寿喜の無実を確かめるため、大内侍衛の李琪と一緒に事件を調べ始めるのでした。
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