中国ドラマ『折腰(せつよう)』は敵対する一族の小喬と魏劭が政略結婚で夫婦になり領地の問題や戦争に協力するうちに、お互いを信じあうるようになるドラマです。
魏家に恨みをもつ魏劭は喬家を攻めようとしますが、喬家は婚姻により戦争を回避。小喬は大喬の代わりに魏劭へ嫁ぎました。魏劭に冷遇される小喬ですが水路の建設に協力したり領地の問題にも対処します。魏劭も彼女の働きを認めるようになるのでした。
ところが、蘇娥皇が二人の仲を裂こうとし、劉琰が魏劭の領地を狙います。小喬は夫と実家が再び争う事態をどう避けるのか。魏劭は喬家への恨みを抱えたまま小喬を妻として信じられるのか。二人の恋愛に加え、両家の因縁と領主たちの争いも見どころです。
この記事では、『折腰』全36話のあらすじをネタバレ込みで紹介。喬家と魏家の因縁、主要人物、最終回までの主な展開を紹介します。
この記事で分かること
- 『折腰』全36話の主な出来事と各話のあらすじ
- 小喬が魏劭へ嫁ぐ理由と、喬家・魏家の14年前の因縁
- 永寧渠の建設を通じて小喬と魏劭が互いを認めていく経緯
- 魏儼の出生の事情や、蘇娥皇・劉琰が二人と争う理由
- 最終回の戦いの結果と、主要人物が迎える結末
※本記事は『折腰(せつよう)』の最終回までのネタバレを含みます。
折腰(せつよう)あらすじとネタバレ
『折腰』は、長年敵対してきた喬家と魏家が政略結婚を結ぶところから始まります。焉州の喬家は魏劭との戦争を避けるため、大喬を嫁がせようとします。しかし大喬には比彘という恋人がいました。小喬は従姉の大喬と比彘を逃がして自分が代わりに魏劭へ嫁ぐこを決意しました。
魏劭にとって喬家は父と兄を失う原因を作った家です。14年前、同盟相手の喬家は魏家に援軍を送りませんでした。そのため魏劭は小喬も信用せず、結婚後も彼女の行動を疑います。それでも小喬の説明を聞き、自分の判断が間違っていれば認めるところは、魏劭の良さだと思います。
小喬は祖父から学んだ治水の知識を使い、魏劭とともに永寧渠の工事に取り組みます。水不足に苦しむ民を助け、工事を妨害する者に対処するうちに、二人は互いを認め、夫婦としても親しくなっていきました。
ところが蘇娥皇が喬家と魏家の仲を悪化させようとし、小喬に執着する劉琰も魏劭の領地を狙います。劉琰は小喬が比彘に造らせた抜け道を利用して大軍を送り込み、魏劭を攻撃。小喬は援軍を求めますが、大喬に断られ、地形と水を利用して敵軍の進軍を妨げます。
さらに終盤では小喬の伯父・喬越が劉琰と同盟を結び、父・喬平を投獄します。喬家まで敵に協力するなか、魏劭は出征し小喬は漁郡を守ることに。劉琰の侵攻を退けて喬家と魏家が再び争う原因を解決できるかが、最後の戦いで問われることになるのでした。
折腰 全36話あらすじ 全話一覧【ネタバレあり】
第1~6話 小喬の替え嫁と魏劭との結婚
14年前、辛都が李粛に攻められた際、喬圭は魏家へ援軍を送りませんでした。魏家は敗れ、父や兄を失った魏劭は喬家を恨んだまま成長。辛都を奪還した魏劭を前に、喬家は戦争を避ける方法を考えます。
小喬は従姉・大喬と比彘を逃がし、自分が魏劭の花嫁として辛都へ向かいます。嫁荷として磐邑の印まで差し出しますが、魏劭は喬家への恨みから小喬を受け入れようとしません。
魏劭に辛都を追い出された小喬は、以前から彼女に求婚していた劉琰と磐邑へ入ります。ところが劉琰の目的は辛都を攻めて巍国を奪うことでした。計画を知った小喬は、辛都の民を守るため劉琰の作戦を失敗させようとします。
小喬は劉琰より魏劭を選び、良崖軍は磐邑から撤退します。魏劭が磐邑を得ると、小喬は魏家で生き残るため彼との関係を良くしようと考えます。そのころ大喬が密かに小喬を訪ね、魏劭は二人の会話を聞いてしまいます。
祖父の死を知った小喬に対し、魏劭はようやく婚礼を挙げることを決めます。しかし漁郡へ着くと、小喬の馬車だけが大雨の中で城外に残され、高熱を出した彼女のもとには離縁状まで届けられました。
高熱を出した小喬を魏劭が自分の部屋へ運び、代わりに自分が離れで暮らします。そのころ魏典は魏劭へ側室を送り込もうとします。魏劭はそれを断るため、小喬とは仲の良い夫婦だと言い、周囲の前で妻を大切にする夫として振る舞います。
第7~12話 魏家で暮らす小喬
魏劭は小喬が書斎の箱を調べたと思い込んで激怒しますが、小喬が何をしたのか確かめて自分の判断が間違ったと分かれば態度を改めます。分からず屋ではないようです。
朱夫人は姪の鄭楚玉を魏劭の側室にしようとします。そのころ博崖では比彘が民の支持を得て諸軍督帥に選ばれます。一方、魏劭は小喬が書斎の箱を調べようとしたと疑い、激しく怒ります。
小喬は博崖を喬家の砦として守るため、魏劭の軍を利用できないか考えます。その結果、魏渠が兵を連れて博崖へ向かうことになり、喬家と比彘を助ける結果になりました。
魏劭と比彘が同盟したと勘違いした薛泰は撤退します。魏劭は博崖を牽制するため、良崖国に奪われていた要地を取り戻しに出兵。二か月後、勝利した魏劭が漁郡へ戻り、小喬に貸していた自分の部屋へ戻ってきます。
小喬は暗闇を嫌う魏劭のために蝋燭を選ぶなど、彼の生活を気遣うようになります。ところが朱夫人は魏劭に媚薬を飲ませ、鄭楚玉と関係を持たせようとします。薬の影響を受けた魏劭は小喬の部屋へ向かいます。
魏劭は、小喬が朱夫人の前で自分をかばっていることを知ります。さらに小喬から腰帯を贈られ、彼女を傷つけないと決めました。そのころ、魏劭の従兄・魏儼が三年ぶりに魏家へ帰ってきます。
魏儼は魏劭に「人妻を好きになった」と話し、その女性を描いた姿絵を渡します。しかし魏儼は辺州とも密かにつながっており、小喬を利用して魏劭との関係を悪化させようとしていました。
第13~18話 永寧渠の工事と魏典との対立
容郡へ行ってからは小喬が魏劭の代わりに魏典と袁旺への対策を考え、他にも領地の問題を解決するために使われるようになり、人々の役に立っていることがわかります。永寧渠の工事もこの先の戦いにまで関わってくるので重要ですね。
魏劭が自分の手紙を確認していると知り、小喬は怒ります。そのころ磐邑では永寧渠の修築が終わり、魏劭は容郡まで水路を延ばすか決断することになります。一方、辺州では蘇娥皇が夫・陳翔を利用して権力を得ていました。
蘇娥皇が徐太夫人の祝いに参加するため漁郡へ来ます。一方、小喬が焉州から取り寄せた冬麦の種に問題が見つかり、小喬か魏儼のどちらかが不正をしたのではないかと疑われます。
調査の結果、小喬への疑いは晴れ、鄭楚玉が倉庫へ出入りしていたことが判明します。しかし鄭楚玉は死亡し、朱夫人が罪を認めます。また魏儼は、自分の実父が辺州・丹郡の郡守である陳滂だと知らされます。
徐太夫人は魏儼に出生の事情を話し、魏家と陳家のどちらを選ぶのか問いかけます。そのころ魏劭は、容郡まで永寧渠を延ばすため現地へ向かうことを決めます。魏典とつながる袁旺が工事を妨害すると考えたためでした。
小喬も魏劭と一緒に容郡へ向かいます。途中で一行が賊に襲われ、魏劭は小喬を助けた際に毒矢を受けて意識を失います。小喬は賊を送ったのが魏典だと考え、魏典と袁旺を仲違いさせる方法を実行します。
小喬の作戦によって袁旺は魏典に命を狙われたと思い、魏劭に従うことを決めます。永寧渠を造った楊奉と甄値も再び工事に参加することになりました。功績を認められた小喬は魏劭に褒美を求めますが、魏劭は彼女が何を望んでいるのか分かりません。
第19~23話 小喬と魏劭が互いを意識する
そこに蘇娥皇が再登場、新たな事件が始まります。
魏劭から簪を贈られた小喬は、少しでも長く一緒にいたいと考え、帰路に磐邑へ寄るよう仕向けます。小喬の気持ちに気づかない魏劭を見かね、魏梁たちは小喬がいなくなったように見せて彼を慌てさせます。
小喬と魏劭は、戦争を減らし民が平穏に暮らせる世を作りたいという考えで一致します。しかし魏劭は小喬を好きになったと自覚すると、亡くなった家族への思いとの間で悩み、彼女を避けるようになります。
小喬は魏劭が蘇娥皇と二つにした玉佩を大切にしていることを気にします。魏劭は亡き兄との約束について小喬に説明。一方、魏儼は自分が意識する女性に似た天女の絵を描きます。
小喬と魏劭は太社祭を行い、新年を迎えます。花灯に願いを書くことになりますが、魏劭は小喬の願いに自分のことが書かれていないと知り、不機嫌になります。
魏劭は、小喬が自分に護心鏡を贈ろうとしていると思い込みますが勘違いでした。そのころ蘇娥皇が漁郡へ現れ、喬越と喬慈に連れ去られそうになったと嘘をつき、魏劭に助けを求めます。
第24~28話 鹿驪大会と蘇娥皇の企み
父から王位を奪った劉琰は鹿驪大会への参加を決めます。漁郡へ来た喬慈は蘇娥皇に罪を着せられますが、小喬が潔白を証明。大会への参加を認められた喬慈は、蘇子信と対戦します。
魏劭は亡き兄の槍を喬慈に貸し、喬慈は蘇子信に勝利します。大会後、魏劭は各国に水源を共有して水路を通す案を提案しますが、劉琰だけが拒否。蘇娥皇は孤立した劉琰に近づきます。
蘇娥皇は魏劭と小喬がまだ床入りしていないと知り、魏劭に近づこうとします。一方の魏劭は、高恒が小喬に摩崖石刻の拓本を贈ったことに嫉妬し、石刻まで手に入れようとします。その後、小喬とは仲直りし、蘇娥皇を武山国へ帰そうとします。
魏儼は酔った勢いで、小喬に似た蘭雲の前で秘めていた感情を話してしまいます。蘭雲から事情を聞いた魏劭は、魏儼が描いた天女の絵を燃やし、小喬まで責めます。魏儼と小喬の噂が広がると、魏儼は魏家を離れることを決めます。
魏儼は魏劭と小喬の名誉を守るため辺州へ向かいます。魏劭は蘇子信を捕らえ、蘇娥皇が行ってきたことを調べたうえで彼女を処罰します。しかし蘇娥皇は劉琰のもとへ行き、小喬が比彘に造らせた廉城と嘯岡を結ぶ抜け道を教えます。
第29~31話 劉琰との戦い
劉琰は薛泰の五万の兵を得て出征します。小喬と魏劭がようやく夫婦として一夜を過ごそうとした矢先、劉琰が廉城を包囲し、抜け道を使って嘯岡へ迫ったとの知らせが届きます。魏劭はそこで初めて、小喬が抜け道を造らせていた事実を知ります。
魏劭は三万の兵で、劉琰の十万の軍と戦うことになります。小喬は博崖へ行って大喬に援軍を求めますが、身重の大喬は比彘を戦場へ送ることを拒否。小喬は兵を借りず、烏沢の地形と水を利用して良崖軍の進軍を妨害します。
魏劭は良崖軍を破り、勝利します。帰る途中で比彘から、小喬自身が戦場へ行き敵の援軍を退かせたと聞いた魏劭は、すぐに小喬を探します。二人は互いの気持ちを確認し、その後そろって喬家を訪ねるため康郡へ向かいます。
第32~36話 喬家の裏切りと最後の戦い
小喬は里帰りした大喬と話しますが、援軍を断られた件への不満は残っています。魏劭は小喬を慰め、民を大切にする喬平にも婿として礼を尽くします。一方、喬越は大喬に博崖を返すよう要求しますが、拒否されます。
漁郡へ戻った小喬は魏家の法要に初めて参加し、やがて妊娠が分かります。一方の康郡では、喬越を批判して喬平を称えるわらべ歌が広まり、喬越は喬平への不満を強めます。小喬は喬平を漁郡へ招こうとします。
喬越は劉琰と同盟を結び、喬平に毒を飲ませて投獄し、喬慈も軟禁します。大喬と比彘が康郡へ向かうと劉琰が待ち受けていました。喬平を迎えに来た魏梁は比彘に襲われ、その後、行方が分からなくなります。
劉琰が磐邑を占領したとの知らせを受け、魏劭は軍を率いて出征します。そのころ小喬は女児を出産し、女君として漁郡を守ると宣言。しかし蘇娥皇と薛泰の軍も漁郡へ迫ります。さらに魏渠は康郡で魏梁の遺体を見つけます。
劉琰に喬越を殺された喬平は焉州軍をまとめ、良崖との協力をやめます。漁郡には魏儼が戻り、薛泰を倒して魏家を助けました。蘇娥皇も敗れ、劉琰との関係に決着がつくのでした。
折腰の最終回・結末はどうなる?
最終話では磐邑と漁郡で続いていた戦いに決着がつきます。
魏劭が磐邑へ入ると待っていたのは比彘でした。劉琰に大喬を人質に取られた比彘は、彼女を助けるため魏劭と戦うしかありません。大喬は自分がいる限り比彘が劉琰に利用され続けると考えて城楼から身を投げました。
大喬を失った比彘は劉琰に従うのをやめて魏劭とともに劉琰を攻撃。追い詰められた劉琰は退却を勧めた叔父の劉扇まで殺しますが、最後は魏劭と比彘に討たれました。
漁郡では魏儼が戻り薛泰の軍を破って城を守ります。蘇娥皇は敗走する途中で劉琰が傷ついた自分の顔を以前から知っていて、それでも彼女を逃がそうとしていたことを聞かされます。劉琰の気持ちを知ったときには助けに来た劉驍まで自分の手で殺したあとでした。蘇娥皇は最後に自ら命を絶ちます。
戦いが終わったあと魏儼は辺州の州牧となり、比彘は良崖へ戻ります。魏劭と小喬には娘の腓腓が生まれました。
永寧渠も完成。政略結婚から始まった魏劭と小喬が本当の夫婦になり、喬家と魏家の長年の争いにも区切りがついたのでした。
最終回の詳しい内容はこちらの記事をご覧ください

折腰で気になる注目ポイント
魏儼の実父は誰?なぜ魏家で育った?
魏儼の実父は、辺州の陳氏一族に属する陳滂(ちんぼう)です。陳滂は辺州牧・陳翔の叔父にあたり、魏家とは敵対する側の人物でした。
魏儼の母・魏青雲は徐太夫人の娘で、魏劭の姑にあたります。青雲は若いころ陳滂にさらわれ、辺州で約3年間暮らしたあと魏家に連れ戻されました。そのときにはすでに魏儼を身ごもっていました。
魏家は魏儼の父親が陳滂だとは公表せず、青雲と家僕との間に生まれた子ということにしました。そのため魏儼自身も「家僕の子」という出生を気にしながら魏家で育っています。
それでも徐太夫人にとって魏儼は自分の娘が産んだ孫です。敵方の陳滂の血を引いているからといって見捨てずに魏家で育てました。実父の名前を隠したのも陳家と魏家の争いに魏儼まで巻き込まれないようにするためでした。
後に魏儼が自分の出生を知ると「敵の子である自分が魏家にいていいのか」と悩みます。しかし魏劭は、父親が誰であっても魏儼が自分の従兄であることは変わらないと受け入れたのでした。魏儼の出生をめぐる話は血筋よりも家族として誰と暮らしてきたのかを問いかけるエピソードといえるでしょう。
蘇娥皇は魏劭の兄とどんな関係だった?
蘇娥皇は魏劭の兄 魏保(ぎほ)と婚約する予定だった女性です。魏保も蘇娥皇を想っていましたが、14年前の辛都の戦いで父・魏経とともに戦死しました。
魏保は戦死する前に自分の玉佩を二つに割って一方を蘇娥皇に渡すよう魏劭に頼みます。そして自分に代わって蘇娥皇を大切にしてほしいと弟に託しました。魏劭が蘇娥皇を特別に扱っていたのは幼いころから親しかったというより、亡くなった兄との約束があったからです。
ところが辛都の敗戦で魏家が勢力を失うと、蘇娥皇は陳翔に嫁ぎました。その後は魏劭が魏家を再興すると再び魏家へ近づいてその力を利用しようとし、さらには小喬を敵視するようになります。
永寧渠はなぜ重要?乱世でなぜ水路を作る?
『折腰』では乱世もののドラマですが、戦い以上に永寧渠の建設が物語の重要なテーマになっています。永寧渠は田畑に水を送り食糧を生産するための水路です。魏国にとっては民の生活を支えるだけでなく兵を養うためにも欠かせません。
小喬は永寧渠を延長して容郡の干ばつを救おうとしました。その工事によって魏劭が焉州へ軍を動員する時期も遅らせました。一方で水路が広がって魏国が豊かになれば周辺勢力は魏劭の勢力拡大を警戒します。
乱世を描くドラマで水路建設が何度も問題になるのは珍しいですが、史実でも水利事業は農業生産や軍糧の輸送に関わっていました。『折腰』では永寧渠を通して魏劭が戦いだけでなく民の生活をどうやって良くするのかも描いているといえます。
劉琰はなぜ魏劭と敵対するの?
劉琰は以前から小喬と面識があって彼女に好意を寄せています。そのため小喬をめぐって魏劭と争う人物のようにも見えます。
ところが劉琰は各地の勢力を自分に従わせようとし、魏劭が治める地域にも軍を向けるので、魏劭としても戦わないわけにはいきません。
つまり魏劭と劉琰の争いには、小喬をめぐる感情と勢力同士の戦いの両方があるのです。
折腰を見た感想
リウ・ユーニンの魏劭は後半デレすぎ
リウ・ユーニン演じる魏劭は序盤はかなり良かったんですよね。
喬家を信用せずに小喬にも冷たい。何を考えているのか分からないし、簡単に情に流されるようにも見えない。リウ・ユーニンといえば『江湖英雄伝』の白愁飛が印象にあったので「今回はこの油断ならない男と小喬が、どこまで腹を探り合うんだろう」とかなり期待していました。
ところが後半になると、魏劭がかなりデレ気味になって普通のラブコメの男主みたいになってきます。いや、夫婦になるのはいいんですよ。恋愛するのも当然。でも「そこまで可愛くなるの?」とは思ってしまいました。
個人的には夫婦になってからも、もう少し二人の間に緊張感が残っていてほしかったです。
小喬も魏劭もそれぞれ自分の考えを持っているし、最初から何もかも分かり合うのではなく、一緒にいくつもの問題を乗り越えるうちに少しずつ相手を認めていくような。恋人というより、まずは信頼できる同志のような関係になっていく。
そのくらいの距離感のほうがリウ・ユーニンの持ち味にも合っていた気がします。
リウ・ユーニンって、王道の恋愛ドラマでヒロインと甘い時間を過ごす主人公というより、主人公の横にいるのになぜか妙に目を引く役が似合う印象があるんですよね。
『江湖英雄伝』の白愁飛もそうだし、『安樂傳』の洛銘西、『長歌行』の皓都もそう。
イケメンなのは間違いない。でも、ヒロインといちゃついている中心人物というより、「この男、次に何をするんだろう」と少し警戒しながら見たくなる役のほうが似合うと思います。
だから魏劭も、序盤の冷たさや読めなさをもう少し残したまま、小喬との関係が深まっていったら、かなり好きなキャラクターになっていたと思います。
前半は面白かったのに、中盤から恋愛中心になった?
『折腰』の前半はかなり面白かったです。喬家と魏家の長年の因縁があり、魏劭は父と兄を死なせた喬家を恨んでいます。そんな相手に嫁いだ小喬が、どうやって魏劭の信用を得るのか。さらに磐邑をめぐる駆け引きや戦争もあって、先の展開が気になりました。
ところが中盤以降は、魏劭と小喬の恋愛が中心になってきたように感じます。魏劭が嫉妬したり、小喬を喜ばせようとしたりする場面が増え、前半にあった政治や軍事の話が少なくなってしまいました。
もちろん、政略結婚した二人が本当の夫婦になるのは、このドラマの大切なテーマです。でも、せっかく敵対する家同士の結婚という設定なのですから、夫婦になっても両家の利害や戦乱をめぐって意見が対立し、それを二人で解決していく展開をもっと見たかったですね。
終盤は犠牲者が多すぎるのに、魏劭と小喬が目立たない
33話以降は主要人物が次々と亡くなり、正直なところ、ここまで犠牲者を出す必要があったのか疑問に思いました。魏梁と小桃、大喬と比彘など、それまで丁寧に描いてきた人間関係があるだけに、もう少し違う結末もあったのではないでしょうか。
しかも気になったのは、最後の決戦で魏劭と小喬の活躍があまり目立たなかったことです。それまで二人を中心に物語が進み、魏劭の軍事的な判断や小喬の知恵が見どころになっていました。
ところが終盤は脇役たちの悲劇に多くの時間が使われ、肝心の魏劭は何をしているのだろうと思ってしまいました。
最後は魏劭と小喬がそれぞれの能力を発揮し、二人の協力で劉琰との戦いに決着をつける。そんな展開をもっと見たかったですね。
折腰の主要人物と人物関係

折腰相関図
小喬(シャオチャオ)
焉州を治める喬家の娘。姉の大喬が比彘と逃げたため、代わって魏劭に嫁ぎます。頭の回転が速く、相手の考えを読んで交渉するのが得意です。喬家を憎む魏劭から警戒されながらも、辛都や磐邑の問題、永寧渠の建設などに関わり、しだいに魏家でも女君として認められていきます。
魏劭(ウェイ・シャオ)
巍国を治める魏家の当主。幼いころ、喬家が援軍を送らなかったため辛都が陥落し、父や兄を失いました。そのため喬家への恨みが強く、小喬との結婚も最初は家同士の和解のために受け入れたものです。軍を率いる力があり、領主として民の生活にも気を配りますが、小喬のことになると嫉妬から意外な行動に出ることもあります。
魏儼(ウェイ・イエン)
魏劭の従兄。魏家で育ち、魏劭とも親しい間柄です。しかし自分の出生には秘密があり、物語の途中で実父の存在を知ることになります。小喬と接するうちに彼女を意識するようになり、それが魏劭との関係にも影響します。やがて魏家を離れますが、終盤では再び魏家を助けるために戻ってきます。
蘇娥皇(スー・オーホアン)
武山国出身の女性で、魏劭の兄・魏保と深い関係がありました。「娶った者が天下を得る」と予言されたこともあり、自分の価値と立場に強い自信を持っています。魏劭にも特別な思いを抱き、小喬を敵視。弟の蘇子信らを使いながら魏家に入り込み、やがて劉琰とも手を組みます。
劉琰(リウ・イエン)
良崖国の世子。焉州に滞在していたころから小喬に思いを寄せています。最初は小喬を助けようとする人物として登場しますが、しだいに権力への欲望を強め、父や弟を倒して良崖の実権を握りました。その後は魏劭と諸侯の主導権を争い、物語後半では最大の敵になります。
大喬(ダーチャオ)
小喬の従姉で、喬越の娘。もともとは魏家との関係を修復するため、魏劭に嫁ぐ予定でした。しかし馬飼いの比彘を愛していたため、小喬の助けを得て彼と逃げます。その結果、小喬が代わって魏劭へ嫁ぐことになりました。政治よりも比彘との生活を望んでいましたが、終盤では喬家と良崖の争いに巻き込まれます。
比彘(ビージー)
喬家で馬飼いをしていた男性。大喬とは身分が大きく違いますが、互いに愛し合い、二人で焉州を離れます。その後は博崖で人々を率いる立場となり、単なる馬飼いだったころとは違う力を持つようになりました。終盤では大喬を人質に取った劉琰に従わされ、魏劭との戦いにも関わることになります。
詳細な登場人物の紹介はこちらをご覧ください。

折腰は全何話?日本での放送は?
中国ドラマ「折腰」は全36話です。中国では2025年5月13日にテンセントビデオで配信が始まり、日本では2026年2月16日からチャンネル銀河で日本初放送されました。
BS11では2026年10月27日から月曜から金曜の午後1時にBS初放送される予定です。このサイトでも順次関連記事を増やしていく予定です。

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