中国時代劇『扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~』は、玄元派の使用人として育った扶揺が、自分の出生と五色石の秘密を求めて五州を旅する物語です。
扶揺は旅先で太淵国、天権国、天煞国、璇璣国の争いに関わり、王や皇子たちの命を左右する事件に巻き込まれます。彼女と行動をともにする長孫無極にも、五色石を持つ妖女を見つけるという使命がありました。
この記事では、『扶揺』全66話のあらすじを紹介します。
※この記事は最終回までのネタバレを含みます。
この記事でわかること
- 『扶揺』全66話の物語の流れと各章の見どころ
- 扶揺と長孫無極が旅先で名乗る名前や身分
- 五色石、五つの封印、帝非天の関係
- 主要人物の正体と最終回の結末
『扶揺』各話あらすじ一覧【ネタバレあり】
第1話~第8話 玄元派との決別と五色石の秘密
扶揺は太淵国の玄元派で使用人として育ち、周じいのもとで働いていました。身分の低い扶揺は正式な弟子として扱われませんが、掌門の息子・燕驚塵とは互いに思いを寄せ合っていました。
燕驚塵は将来の地位を得るため、斉震の姪・裴瑗との婚姻を受け入れます。扶揺は燕驚塵に別れを告げ、弟子たちが腕を競う畋闘賽に参加しました。扶揺は試合を勝ち進みますが、玄元派の禁術・破九霄を使った罪を着せられます。
周じいは捕らえられた扶揺を逃がし、彼女を守るために命を失いました。周じいは最期に五色石を渡し、五州を旅して体にかけられた封印を解くよう伝えます。扶揺は玄元派を離れ、自分が何者なのかを確かめる旅に出ました。
第9話~第17話 太淵国の王位争いと宇文紫への変装
玄元派を離れた扶揺は、小七、天煞国の皇子・戦北野、戦北野を慕う雅蘭珠と出会います。太淵国では国公の斉震が王位を狙い、世子・軒轅旻を自分の思いどおりに動かそうとしていました。
ところが、斉震が保護した軒轅旻は別人でした。軒轅旻を名乗る男は身分を隠したまま、斉震が王位を奪う証拠を探していたのです。扶揺はこの男と何度も衝突しますが、危機に陥るたびに助けられ、互いを意識するようになります。
小七と神物・摂坤鈴が斉震の屋敷にあると考えた扶揺は、雅蘭珠の術で顔を変え、斉震の遠縁の娘・宇文紫になりすましました。扶揺は斉震の屋敷へ入り、戦北野や宗越と協力しながら小七を救おうとします。
太淵国王が亡くなると、斉震は御水の術を手に入れて王位を奪おうとしました。しかし軒轅旻が先に御水の術を披露し、太淵国王として即位します。斉震は新王に従う態度を見せながら、暗殺と反乱の準備を始めました。
第18話~第30話 太淵国の後宮と斉震の反乱
扶揺は宇文紫として後宮に入り、軒轅旻の淑夫人に選ばれます。斉震は養女にした宇文紫を利用し、軒轅旻を殺させようと考えていました。一方の軒轅旻も、後宮の女性たちとその実家を利用して斉震の軍事力を弱めようとします。
扶揺は軒轅旻が身につける玄霊真葉を奪い、自分の封印を解こうとします。しかし二人は何度も命を助け合い、敵として割り切れない関係になっていきました。宗越は斉震に滅ぼされた文懿世子の一族であり、斉震の養子・雲痕が生き別れた弟だと判明します。
斉震は天権国の大皇子・長孫平戎と手を結び、大婚の儀に兵を挙げました。彼は本物の軒轅旻を連れてきて、即位した王が偽物だと告発します。それでも軒轅旻は斉震の企みを見抜いており、扶揺、宗越、雲痕たちと協力して反乱軍を退けました。
宗越は太淵国王の座を雲痕に託します。竜鱗甲の力で扶揺の封印の一つが解かれると、扶揺は小七とともに次の土地へ向かいました。
第31話~第41話 天権国の皇太子と姚城の戦い
扶揺は戦北野に着せられた罪を晴らすため、五州を統率する天権国へ向かいます。途中で璇璣国の第二王女・仏蓮聖女と出会い、病に倒れた彼女の代わりに天権国の宮廷へ入ることになりました。
扶揺は軒轅旻と再会しますが、彼は天権国皇太子の幕僚・元昭詡を名乗ります。やがて本物の仏蓮聖女が現れ、扶揺の持つ図符が偽物だと判明しました。その場で軒轅旻の正体も明らかになります。彼こそ天権国の皇太子・長孫無極でした。
扶揺は長孫無極が自分を欺いていたことや、仏蓮聖女との婚約を知って傷つきます。さらに長孫平戎の企みによって捕らえられ、死罪を言い渡されました。長孫無極は扶揺を救い出し、皇帝・長孫迥に彼女の命を助けるよう求めます。
その後、扶揺は天権国の特使として姚城へ向かいました。姚城の役人は黒戎寨に買収され、住民は食料を奪われていました。扶揺は敵の本拠へ一人で入り、黒戎寨の頭領・赤鬼を倒します。しかし姚城の住民は扶揺が敵へ降ったと思い込み、帰還した彼女を城内へ入れませんでした。
戦北野は追っ手に囲まれた扶揺を救います。扶揺は生死の境をさまよいますが、非煙への服従を拒み、戦北野の助けを得て意識を取り戻しました。
第42話~第52話 天煞国の王位争いと戦北野の即位
扶揺は戦北野とともに天煞国へ向かいます。天煞国王・戦南城は、王位を脅かす弟の戦北野を排除し、母の静太妃も宮中に閉じ込めていました。
扶揺は江楓という男に姿を変え、戦南城が開いた武術大会に参加します。大会で優勝した扶揺は都統に選ばれ、戦南城を守った功績によって真武大将軍となりました。扶揺は王の信頼を得ながら、宮中の兵力や防備を探ります。
戦北野は葛雅砂漠へ向かい、先王が残した隠軍を味方につけようとしました。隠軍は長年の呪いに苦しんでいましたが、戦北野は自ら危険を引き受けて彼らを救います。隠軍は戦北野を主君と認め、磐都へ進軍しました。
長孫無極、扶揺、雅蘭珠、宗越も戦北野を助けます。戦北野は兄の戦南城を倒し、亡き先王の遺詔に従って天煞国王に即位しました。扶揺も戦いで挙げた功績を認められ、瀚王に封じられます。
第53話~第58話 璇璣国で明らかになる扶揺の出生
天煞国を去った扶揺は、宗越に姿を変えて長孫無極とともに璇璣国へ入ります。璇璣国では五州の貨幣を作るために必要な溶岩が枯れ、鋳造に関わる職人も次々に姿を消していました。
扶揺は女王・鳳璇の宮殿に入ると、幼い頃の記憶を少しずつ思い出します。長孫無極も、少年時代に宮中の蓮池で出会った少女を思い出しました。その少女は幼い扶揺だったのです。
長孫無極は鳳氏の系譜を調べ、鳳璇の双子の姉・鳳琦に娘がいた事実を知ります。鳳琦の娘こそ璇璣国の正統な王位継承者でした。扶揺は実父・孟朔と再会し、自分が鳳琦の娘だと知ります。
鳳璇と仏蓮聖女は扶揺を罪人にしようとします。しかし王家を守る火の鳳凰は扶揺だけに姿を見せ、彼女を正統な後継者として認めました。扶揺は王位を奪った鳳璇を退け、璇璣国の女王となります。
第59話~第64話 長孫無極の出生と長孫迥の復讐
璇璣国の問題が決着すると、扶揺と長孫無極は天権国へ戻ります。天権国では皇帝・長孫迥と、その弟である徳王・長孫迦の対立が決定的になっていました。
長孫迥は、皇后・元清旖と長孫迦がかつて愛し合っていたことを知っていました。さらに長孫無極が長孫迦の実子だと知りながら、自分の皇太子として育ててきたのです。長孫迥は長い年月をかけ、長孫無極と長孫迦を戦わせる準備をしていました。
長孫迦は長孫無極との一対一の戦いに臨みます。処刑台に立たされた長孫迦は、息子に父を殺した罪を負わせないため、自ら命を絶ちました。元清旖は長孫無極に出生の秘密を明かし、父子が争うよう仕向けたのは長孫迥だと伝えます。
長孫無極は宮中へ戻り、死を迎えようとしていた長孫迥と対面しました。長孫迥は長孫迦への憎しみを認めながらも、長孫無極を息子として愛していたことを語ります。長孫迥の死後、長孫無極は天権国の皇帝となりました。
一方、穹蒼では帝非天の力が再び強まり、扶揺を殺すべきだという判断が下されます。長孫無極は皇帝になった直後から、扶揺への愛と五州を守る使命のどちらを選ぶのか迫られることになりました。
第65話~第66話 最後の封印と帝非天の復活
長孫無極は扶揺の居場所を明かすよう天機上師から命じられます。しかし長孫無極は扶揺を守るために答えず、九天の頂で厳しい罰を受けました。
扶揺は戦北野、雅蘭珠、宗越、小七とともに長孫無極を救いに向かいます。九天の頂では天機上師と長老たちが待ち受け、扶揺を殺して帝非天の復活を防ごうとしていました。扶揺は長孫無極を助ける代わりに、自分の命を差し出す覚悟を決めます。
そこへ非煙が現れ、扶揺を長老たちから救いました。非煙の目的は扶揺を生かすことではなく、最後の封印を解いて帝非天を復活させることでした。封印を失った扶揺は帝非天の力に支配され、長孫無極へ剣を向けます。
長孫無極は扶揺との思い出を語り、彼女自身の意識を呼び戻そうとしました。扶揺は長孫無極を傷つけたあとで自分を取り戻し、帝非天の復活を防ぐため、自らの体に剣を向けます。五色石は砕け、帝非天の力は消えました。
中国ドラマ『扶揺~伝説の皇后~』とは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 邦題 | 扶揺~伝説の皇后~ |
| 原題 | 扶搖 |
| 英題 | Legend of Fuyao |
| 制作年 | 2018年 |
| 制作国 | 中国 |
| 話数 | 全66話 |
| 原作 | 天下帰元『扶摇皇后』 |
| 主演 | ヤン・ミー、イーサン・ルアン |
| 主な舞台 | 太淵国、天権国、天煞国、璇璣国、穹蒼 |
「扶揺」は人気作家・天下帰元の小説『扶揺皇后』を実写化したファンタジー時代劇。
物語の舞台になるのは天権国が統率する「五州大陸(太淵・天煞・璇璣)」と、海の向こうにある聖地「穹蒼(きゅうそう)」。かつて世界を滅ぼそうとした魔王・帝非天の血から生まれた「五色石」を持つヒロイン・扶揺が、自らにかけられた5つの封印を解くために過酷な旅へ出るところから始まります。
全66話の長編で、扶揺は旅先ごとに名前や姿を変え、彼女を守る長孫無極もまた身分を隠して寄り添います。それぞれの国で巻き起こる激しい王位争いや、次第に惹かれ合っていく二人の関係性に注目するとドラマを楽しめると思います。
『扶揺』の主要キャスト・登場人物
扶揺
演:ヤン・ミー(楊冪)
玄元派で使用人として育った女性です。身分を理由に見下されながらも畋闘賽を勝ち進み、自分が五色石の持ち主だと知りました。
周じいの遺言に従って五州を旅し、太淵国、天権国、天煞国、璇璣国の争いに関わります。後半では璇璣国王家の正統な後継者だと判明し、女王となりました。
長孫無極
演:イーサン・ルアン(阮經天)
天権国の皇太子で、玄霊真葉の後継者です。太淵国では軒轅旻になりすまし、斉震の王位奪取を防ごうとします。
長孫無極は五色石を持つ妖女を探す使命を受けていました。しかし扶揺を愛するようになり、五州を守る立場と扶揺を守る望みの間で選択を迫られます。
戦北野
演:ガオ・ウェイグァン(高偉光)
天煞国の皇子で、烈王と呼ばれます。兄の戦南城に警戒され、母の静太妃とともに命を狙われました。
戦北野は扶揺を大切に思いながらも、彼女と長孫無極の関係を受け入れます。葛雅砂漠の隠軍を味方につけ、戦南城を破って天煞国王となりました。
宗越
演:ライ・イー(賴藝)
医聖と呼ばれる名医で、長孫無極の友人です。実際には斉震に滅ぼされた文懿世子の一族で、斉震への復讐を考えていました。
斉震の養子・雲痕が実の弟だと知り、太淵国の王位を弟に託します。その後も医師として扶揺や長孫無極を助けました。
雅蘭珠
演:チャン・ヤーチン(張雅欽)
邛葉族の王女です。戦北野を一途に慕い、扶揺とも親しい友人になります。
顔を変える術を使い、扶揺が宇文紫や江楓として敵の宮廷へ入るのを助けました。戦北野の命を救うために自分の視力を差し出すなど、天煞国編でも大きな役目を果たします。
小七
扶揺とともに玄元派を離れた青年です。何度も敵に捕らえられますが、扶揺を姉のように慕い、最後まで彼女の旅に加わります。
斉震
演:リウ・イージュン(劉奕君)
太淵国の国公です。国王の病と世継ぎの不在を利用し、自分が王位に就こうとします。
御水の術を手に入れ、長孫平戎とも手を結びますが、扶揺、長孫無極、宗越、雲痕によって計画を崩されました。
非煙
幻生殿の殿主です。扶揺に近づき、封印を解く機会を狙っていました。
非煙の目的は帝非天の復活です。最終回では扶揺を長老たちから救ったように見せ、最後の封印を解いて帝非天の力を目覚めさせます。
主要人物の基本設定は、作品公式の人物紹介でも確認できます。
『扶揺』五州の国と聖地
天権国
五州を統率する大国で、長孫無極の国です。皇帝は長孫迥、皇太子は長孫無極、皇帝の弟は徳王・長孫迦です。
後半では、長孫無極の出生と長孫迥の復讐が明らかになります。長孫無極は二人の父を失ったあと、天権国の皇帝となりました。
太淵国
玄元派があり、扶揺が育った国です。軒轅氏の王家は御水の術を受け継ぎます。
国公・斉震は王位を奪おうとしますが、長孫無極が軒轅旻になりすまして即位し、斉震の反乱を迎えます。決着後は雲痕が王位を受け継ぎました。
天煞国
戦氏が治める国です。国王・戦南城と弟の戦北野が王位をめぐって争います。
戦北野は葛雅砂漠の隠軍を率いて都へ戻り、戦南城を破りました。その後、先王の遺詔に従って天煞国王となります。
璇璣国
鳳氏の女性が王位を受け継ぐ国です。五州の貨幣を作る溶岩を管理しているため、五州全体の経済にも関わります。
扶揺は璇璣国で自分が鳳琦の娘だと知り、火の鳳凰から正統な後継者として認められました。
穹蒼
扶風海の向こうにある聖地です。天機上師と長老たちが暮らし、玄霊真葉と帝非天の封印を守っています。
長孫無極は穹蒼で学び、玄霊真葉の後継者となりました。最終章では、扶揺を守る長孫無極と、五州を守ろうとする長老たちが対立します。
太淵、天煞、璇璣が天権国の統率を受け、海の向こうに穹蒼があるという世界設定は公式紹介に明記されています。
五色石と五つの封印とは?
五色石とは?
五色石は、千百年前に五州で戦乱を起こした帝非天の血から生まれた石です。扶揺は幼い頃から五色石を持っていましたが、その由来を知りませんでした。
穹蒼は五色石を持つ者が帝非天を復活させると考え、その人物を探していました。玄霊真葉の後継者となった長孫無極は、五色石を持つ妖女を見つける使命を受けます。
扶揺の五つの封印とは?
扶揺の体には、帝非天の力が現れないよう五つの封印がかけられていました。周じいは扶揺に、五州を旅して封印を解くよう言い残します。
劇中では、封印は扶揺が自分の力と出生を知るための段階として解かれていきます。各封印には、太淵国の竜鱗甲や各地の神物、長孫無極の玄霊真葉が関わります。
封印を解けば扶揺は本来の力を取り戻せます。しかし最後の封印まで失うと、帝非天が扶揺の体を使って復活できる状態になります。周じいの遺言は扶揺を真実へ導く一方で、非煙の目的にも近づけることになりました。
長孫無極の使命とは?
長孫無極は穹蒼から玄霊真葉を授かり、五色石を持つ妖女を探す役目を与えられました。扶揺がその人物だと分かった時、長孫無極は使命を果たせば愛する扶揺を失い、扶揺を守れば五州を危険にさらす立場になります。
長孫無極は最終的に扶揺を殺す命令を拒みました。彼は五州を見捨てたのではなく、扶揺が帝非天に勝てると信じ、二人で別の答えを見つけようとしたのです。
帝非天とは誰?
帝非天は千百年前に五州で戦乱を起こした存在です。穹蒼の長老によって退けられましたが、その血は五色石となり、意識の一部も残りました。
非煙は扶揺の封印をすべて解き、帝非天を復活させようとします。最終回では帝非天の力が扶揺の意識を奪いますが、扶揺は長孫無極の呼びかけによって自分を取り戻しました。
『扶揺』のよくある疑問
『扶揺』は全何話?
日本語字幕版は全66話です。
軒轅旻の正体は誰?
太淵国王となった軒轅旻の正体は天権国の皇太子・長孫無極です。長孫無極は太淵国の王位を斉震に奪わせないため、本物の軒轅旻と入れ替わっていました。
元昭詡の正体は誰?
元昭詡も長孫無極です。扶揺と天権国で再会した時、長孫無極は皇太子の幕僚だと名乗り、本当の身分を隠していました。
仏蓮聖女と扶揺は同じ人物?
扶揺は病に倒れた仏蓮聖女から頼まれ、彼女の代わりに天権国へ入りました。本物の仏蓮聖女は別人で、璇璣国の第二王女です。
長孫無極の実父は誰?
長孫無極の実父は徳王・長孫迦です。母の元清旖は長孫迦を愛していましたが、皇帝・長孫迥の皇后となり、長孫無極は長孫迥の息子として育ちました。
扶揺は最後に死んだ?
扶揺は最終決戦で倒れますが、その後に長孫無極と平和な五州を眺める姿が描かれます。助かった方法は語られないものの、作品の結末としては二人が生き延びたと考えるのが自然です。

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