蜀紅錦 第31話・第32話では、吐蕃への旅を終えた季英英たちが益州へ戻りますが、楊静瀾は白晟と牛瑾の密輸に関わる証拠をつかんだために指名手配されてしまいます。
季英英は盛大郎を失いつらい思いをしましたが、それでも仲間と商いを続けて吐蕃から注文と代金を持ち帰りました。
気になったのは、益州から吐蕃方面まで大掛かりな遠征だったわりに、帰りはずいぶん簡単だったことです。それに季英英が偽の和離書を出した直後に楊静瀾が書いた本物まで届くという、あまりにも見事なタイミングでした。
蜀紅錦 31~32話の内容
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盛大郎を失った季英英が仲間と旅を続け、楊静瀾たちは白晟から牛瑾との結託を認めさせます。
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楊静瀾が白晟を傷つけた罪で指名手配される一方、季英英は楊家へ戻り楊二叔の裏切りを暴きます。
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蜀紅錦 31話 絶体絶命
盛大郎を失った季英英
盛大郎の死に季英英は泣き崩れ、これ以上仲間を失いたくないと帰還まで考えました。楊静瀾は、ここまで来たのは皆が自分で選んだからだと話して隊を率いる二人が退けば交易路を開くという目的も果たせないと励ましました。
山賊を撃退した季英英たち
山賊に捕まった玉玲瓏と季耀庭は楊静瀾に救出されます。季英英は馬車の周囲に罠を設け、白晟の部下・赤虎が仲間を連れて来ることも予想。山賊たちは罠と赤虎たちの攻撃によって倒されました。
白晟が牛瑾との関係を認める
益州では節度使が牛瑾を家宴に招き牛瑾の好物である魚を出して「急いで食べれば骨が喉に引っかかる」「魚も手を出さなければ害はないが、自分から触れば傷つくことがある」と警告しました。
さらに白晟の屋敷にも楊静瀾の手のもの者たちが入り拘束していました。不利になった白晟は南詔へ帰ろうとしますが、季英英は利益と引き換えに牛瑾と結託したことを認めるよう提案。白晟が認めると、影で会話を聞いていた工部侍郎たちが姿を現すのでした。
唐末の節度使はどれほど力を持っていた?
第31話では節度使が牛瑾を呼び出して警告。牛瑾も彼の意向をかなり気にしています。ちなみに「節帥」は節度使を敬って呼ぶ表現です。
節度使はもともと唐が辺境防衛のために置いた軍団でその責任者も意味します。地方で税を集め中央に送り、現地で徴兵する権限をもつ強力な存在です。安史の乱以後に各地に節度使が置かれ、ドラマの唐末期になると地方の軍事だけでなく行政にも大きな影響を与える存在になり。唐の皇帝は地方を支配する力を失い、節度使が小国の王のような力を持っています。
そのため牛瑾といえども地方に行けば節度使からの警告を無視できないのです。
蜀紅錦 32話 二転三転
牛瑾が楊静瀾を追い詰める
長安からの追及を警戒する牛瑾は部下を味方につけようとしますが、拒否した一人を殺害します。
一方、逃亡する白晟を追った楊静瀾は牛瑾が密輸に使える令牌を渡していたこと知りました。白晟はわざと楊静瀾の剣にぶつかって負傷して南詔の白王を傷つけた責任を楊静瀾に負わせます。牛瑾も益州城に指名手配書を掲示しました。
季英英が楊家へ帰還
一方、季英英は玉玲瓏、季耀庭、桑十四郎とともに吐蕃から帰還しました。季英英は二つの大箱に入った宝物を一族に見せて、以前受けた注文の残金を持ち帰ったことに加え新しい注文も獲得したと報告します。
そこへ役人が現れると、楊二叔は季英英が楊静瀾の妻なので捕らえて厳しく取り調べれば楊静瀾の居場所がわかると主張しました。季英英は楊静瀾が用意した和離書を取り出し、現在は夫婦ではないと説明します。
さらに注文書を確認させると、契約者の名前はすべて季英英になっていました。
玉縁の最後
趙修縁は牛五娘に玉縁が売られた先で殺されたことを伝えました。牛五娘は玉縁を自分の一部のような存在だったといって激しく悲しみます。
楊二叔と趙修縁の密会
楊家に入った季英英は楊夫人が毒を盛られて寝込んでいることを知ります。季英英は楊夫人の印章を受け取り、吐蕃から持ち帰った薬で楊夫人が回復したという情報を広めさせました。
季英英は一族を集めて楊夫人から重要なことを任されたと話します。
焦った楊二叔が趙修縁を呼び出してあっていると、季英英が現れてその場を取り押さえます。追及された楊二叔は、すべて白晟の考えだったと白状するのでした。
感想:都合よく届く和離書
季英英が役人に迫られた途端に偽物の和離書を出したのには驚きました。しかも、その後には楊静瀾が書いた本物まで届きます。確かに24話で将来は和離書を書くと言ってましたし。楊静瀾は自分が指名手配されたときに別れることにしましたが。季英英がこちらで勝手に和離書を作って公開したタイミングで届くなんて都合良すぎます。
感想:吐蕃遠征があっさり解決
季英英たちは吐蕃まで商売に出かけましたが、ドラマでは国内の隣の州へ行って帰ってきたような扱いなのが少し気になりました。益州から吐蕃方面へ向かえば数百km規模の旅になりますし、四川西部には標高の高い山岳地帯もあります。
唐と吐蕃の間に交易そのものはありましたが、大量の商品を運んで現地で売って新しい注文まで取って、代金を持って無事に帰るとなれば相当に困難な仕事です。
確かに往路では犠牲者も出てますが、なんだか隣の州に行って売れ残り捌いてきました。みたいなノリなのが気になります。季英英の商人としての成長を見せる大きな出来事なので、現地で商売を成立させる苦労をもう少し描いてほしかったところです。
主な登場人物と結果
- 季英英:益州・浣花染坊の娘
盛大郎の死に打ちのめされますが、仲間と旅を続けて吐蕃との商売を成功させます。益州へ戻った後は楊家に入り、楊夫人を毒で倒した者を探し始めます。 - 楊静瀾:錦王家の子、游撃将軍
白晟と牛瑾の密輸を追って証拠をつかみますが、白晟の策にはまり、白王を傷つけた罪で指名手配されます。 - 白晟:南詔の白王、晟豊沢
牛瑾と利益のために手を組んだことを認めます。しかし32話では自ら楊静瀾の剣を受け、楊静瀾を罪人に仕立てます。晟豊沢が南詔王の子として描かれる人物であることは、台湾の放送局による人物紹介でも確認できます。 - 牛瑾:牛五娘の父
白晟と密輸でつながっており、長安から調べられることを警戒。楊静瀾を指名手配して追い詰めます。 - 趙修縁:趙家の嫡子
玉縁の死を牛五娘に伝えた後、楊二叔と密会。季英英に現場を押さえられます。趙修縁が益州の織錦大戸・趙家の嫡子という設定は作品紹介でも確認できます。 - 楊二叔:楊家の一族
季英英を捕らえるよう役人に訴えますが、その後に趙修縁との密会を季英英に見つかり、白晟の指示だったと白状します。
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