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月に咲く花の如く あらすじ ネタバレ 全74話一覧 結末まで紹介

中国ドラマ『月に咲く花の如く』は、清朝末期に実在した女性商人・周瑩をモデルに、貧しい暮らしをしていた娘が大商人へ成長していく姿を描いたドラマです。

周瑩は呉家東院の跡取り・呉聘と出会って商売を学んで呉家の一員になります。しかし呉聘の死をはじめ、呉家を狙った陰謀や商売上の対立が次々と起こり、周瑩自身も何度も窮地に追い込まれます。それでも持ち前の商才を生かして呉家東院を再建し、新しい商売へ挑戦していきました。

ドラマ後半では周瑩と沈星移の関係だけでなく、洋務運動や戊戌の変法、義和団事件といった清朝末期の出来事も関わってきます。商売で成功する女性の物語から、清朝が大きく変わろうとしていた時代を生きる人々の物語へと広がっていくのも、この作品の見どころです。

この記事では『月に咲く花の如く』全74話版をもとに、3話ごとのあらすじとネタバレを最終回まで紹介。主要人物や周瑩の実在モデル、ドラマの時代背景についてもあわせて解説します。

※放送局や配信サービスによって話数の区切り方が異なるため、この記事では中国版の全74話に合わせています。

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月に咲く花の如く あらすじ【ネタバレあり】

養父の周老四と大道芸や詐欺をしながら暮らしていた周瑩は涇陽で大商家・沈家の侍女になります。しかし次男の沈星移から逃げ出し、呉家東院へ入りました。そこで以前に出会った呉聘と再会して学徒房の授業を聞きながら商売を学び始めます。

呉聘が襲われて意識不明になると周瑩は彼を助けるため花嫁となり、そのまま呉家の若奥様になりました。二人は本当の夫婦になって周瑩も商売の才能を認められていきます。

ところが呉聘は突然死亡。さらに軍需品をめぐる陰謀によって義父の呉蔚文も捕らえられ、呉家東院は財産を没収されます。夫と義父を失った周瑩は呉蔚文から託された大当主の印を受け継ぎ経営が傾いた呉家東院を立て直すことになりました。

周瑩は三原質店を取り戻し綿花や綿布の商売を始めます。洋布に客を奪われると迪化まで商品を売りに行き、西洋式の織物工場にも目を向けました。呉家一族の反対や職人による機械の破壊を受けても織布局を再建し、「民富洋布」を売り出します。

一方、周瑩を追いかけ続けていた沈星移も変わっていきます。最初は周瑩を自分のものにしようとしていた沈星移ですが、商売を通じて彼女を認め、何度も危機から助けるようになります。二人は互いに思いを寄せるようになりますが、周瑩は呉家東院を守るため生涯再婚しないと誓っていました。

 

月に咲く花の如く(出典:楽天 DVD BOX)

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やがて呉家東院を陥れた事件には沈星移の父・沈四海も関わっていたことが判明します。さらに呉聘の死にも胡咏梅や杜明礼たちの行動が関係していたことが明らかになり、周瑩は長年続いてきた因縁と向き合うことになります。

そのころ沈星移は商人として生きるだけでなく、清朝を改革しようとする人々と行動するようになっていました。戊戌の変法が始まると康卓文と名乗って活動し、周瑩と再会しても彼女と一緒になる道を選びません。

変法は失敗し、周瑩たちの周囲にも追及が及びます。沈家も破産し、杜明礼や載漪が関わった事件にも決着がつきます。復讐を終えた周瑩は女子学堂を開き、女性が学べる場所を作りました。

そして義和団事件が起こり、西太后と光緒帝が西安へ避難する途中で呉家東院に滞在します。革命を目指す沈星移は西太后と光緒帝の暗殺を計画し、呉沢も同じ目的で屋敷へ入りました。周瑩は二人の暗殺計画を止めようとしますが、その中で沈星移は命を落とします。

長年思い続けてきた沈星移まで失い周瑩には再び大きな喪失が残りました。それでも呉家東院の当主として商売を続け西太后からもその働きを認められます。

かつて養父の周老四と各地を渡り歩いていた少女は多くの人との別れを経験しながら、最後まで呉家東院を守りぬいたのでした。

 

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月に咲く花の如く 全74話あらすじ・ネタバレ一覧

1~3話 周瑩が呉家東院へ

養父の周老四と大道芸や詐欺で暮らしていた周瑩は、呉家東院の若旦那・呉聘と出会います。その後、沈家の侍女になりますが沈星移から逃げ出し、呉家東院へ。下働きをしながら学徒房の授業を盗み聞きし、商売への興味と才能を見せ始めます。

1話・2話・3話の詳しいあらすじはこちら

4~6話 呉聘の危機と突然の婚礼

朝廷へ納める薬材をめぐって呉家東院に疑いがかかり、沈月生が遺体で発見されます。さらに呉聘も襲撃されて意識不明に。呉聘を助けたい周瑩は屋敷に残って看病し、許嫁の胡咏梅が来られなくなった婚礼では、自ら花嫁となって輿に乗ります。

4話・5話・6話の詳しいあらすじはこちら

7~9話 若奥様になった周瑩

呉聘が目覚めたことで周瑩は正式な若奥様として扱われますが、堅苦しい礼儀にはなじめません。一方、沈家には杜明礼が接近し、呉聘は三原質店の不正を調査。街へ出た周瑩は英国人神父ジョゼフと出会い、呉聘を助けるため西洋の薬を手に入れます。

7話・8話・9話の詳しいあらすじはこちら

10~12話 本当の夫婦になる二人

周瑩の持ち帰った薬で呉聘は回復し、彼女が自由に暮らせるように取り計らいます。被災民への炊き出しでは呉聘と沈星移が張り合い、沈星移も周瑩が呉聘の妻だと知りました。様々な騒動を経て、呉聘と周瑩は互いの愛情を確かめ本当の夫婦になります。

10話・11話・12話の詳しいあらすじはこちら

13~15話 商売への参加と呉聘の急死

周老四が呉家東院を訪れ、沈星移は彼を利用して周瑩を取り戻そうとします。一方、商才を認められた周瑩は六椽庁の朝会に出席。呉聘も沈月生殺害事件を調べ、杜明礼への疑いを深めますが、帰宅後に突然倒れ、そのまま亡くなってしまいます。

13話・14話・15話の詳しいあらすじはこちら

16~18話 呉家東院を襲う悲劇

呉聘の死に周瑩は深く悲しみますが、妊娠していることが判明します。しかし軍需品をめぐる陰謀は呉家東院にも及び、呉蔚文は周瑩を屋敷から追い出しました。その直後、官兵が呉家東院へ乗り込み、財産は没収され、呉蔚文も捕らえられます。

16話・17話・18話 の詳しいあらすじはこちら

19~21話 呉家再建と周瑩への濡れ衣

呉蔚文の死を知った周瑩は呉家東院へ戻り、彼から託された大当主の印を受け継ぎます。三原質店を取り戻して再建を始めますが、王世均との密通と呉聘殺害の濡れ衣を着せられました。流産した周瑩は呉家一族の裁きによって池へ沈められてしまいます。

19~21話 周瑩が流産して池に沈められる

22~24話 生還した周瑩が再び商売へ

沈星移に助けられた周瑩は一命を取り留め、死んだと思われていた呉家東院へ帰還します。罠を仕掛けた者たちの罪が明らかとなり、周瑩の潔白も証明されました。再び呉家を立て直そうとする周瑩はケシ栽培に目をつけますが、趙白石はその禁止に動きます。

22~24話 周瑩の無実が証明されて東院に復帰

25~27話 三原質店の真相と綿花商売

孫番頭の告白によって三原質店の横領が明らかになり、柳婉児には呉聘毒殺の疑いまで浮上します。一方、沈家では薬材偽造が続き、沈星移は父に杜明礼との絶縁を求めました。周瑩はアヘンの害を知ってケシを焼き払い、新しく綿花商売を始めます。

25~27話 柳婉児の罪が暴かれる

28~30話 呉氏布業の誕生

胡志存は呉家を裏切った罪悪感と杜明礼の脅迫に耐えられず命を絶ち、胡咏梅は周瑩への恨みを募らせます。周瑩は綿花取引で利益を上げ、西院・中院と共同で呉氏布業を設立。しかし事業が始まった直後、周瑩を狙った誘拐事件が発生します。

28~30話 胡志存の最期と綿花商戦

31~33話 綿布不振と迪化への旅

胡咏梅が開いた古月洋布店の洋布に客を奪われ、呉氏布業と沈家の綿布は売れなくなります。周瑩は洋布がまだ普及していない迪化で売ることを決意し、沈星移も同行。ところが旅の途中で盗賊団・三寿幇に捕らえられ、多額の身代金を要求されてしまいます。

31~33話 洋布で綿布が大苦戦

34~36話 救出と迪化での商売

沈星移は死を覚悟して周瑩への愛を告白し、趙白石も二人を救うため三寿幇へ向かいます。無事に救出された周瑩と沈星移は迪化への旅を再開しますが、周瑩は呉聘襲撃への疑いを沈星移に向けるように。迪化では偽商人による詐欺事件にも巻き込まれるのでした。

34~36話 沈星移の告白と呉聘襲撃の真相

 

37~39話 洋布生産への挑戦

迪化で大商人・図爾丹との取引を成功させた周瑩は、沈星移から改めて思いを告げられます。帰宅後は西洋式工場に注目し、自分たちでも洋布を作ろうと考えました。趙白石も織布局の設立を進めますが、杜明礼は載漪の命令を受けて妨害を始めます。

月に咲く花の如く37話・38話・39話 周瑩が図爾丹の信用を得る

40~42話 織布局と図爾丹の求婚

織布局への出資を望む周瑩は呉家一族の反対に遭い、大当主の地位まで失います。そんな中、迪化から来た図爾丹が大金を持参して周瑩に求婚。周瑩は資金のため結婚することも考えますが、愛していない相手との結婚を断り、その決断が思わぬ好転を招きます。

40話・41話・42話 周瑩が図爾丹と沈星移の求婚を断る

43~45話 再婚しない誓いと打ち壊し

周瑩は呉家の大当主へ戻る条件として、生涯再婚しないと誓います。その後、織布局が開業しますが、杜明礼に扇動された職人たちが押し寄せ機械を破壊。沈星移は周瑩を守って大怪我を負い、回復すると沈家の反対を承知で周瑩に正式な求婚をします。

43話・44話・45話 周瑩が生涯再婚しないと誓う

46~48話 織布局再建と民富洋布

周瑩は打ち壊された織布局を再建するため、使用人たちにも株を売って資金を集め、失業した職人も工員として雇います。上海へ向かった沈星移とは離ればなれになりますが、新しい織布局は無事に操業開始。完成した洋布は「民富洋布」と名づけられました。

46話・47話・48話 周瑩が織布局を再建し、沈星移は上海へ

49~51話 胡咏梅との決着

胡咏梅の策略で民富洋布は販売不振になりますが、周瑩の策によって客を取り戻します。一方、周老四が呉家の信用を利用して詐欺をしていたことも発覚。やがて胡咏梅は、周瑩を殺すために用意した毒入りナツメ餅を呉聘が食べたことを知り、悲劇の真相が判明します。

49話・50話・51話 呉聘の死の真相と周老四の最期

52~54話 沈星移との別れと沈家への復讐

上海を訪れた周瑩は沈星移と再会し、二人は互いへの思いを確かめます。しかし呉家東院を陥れた事件に沈四海が関わっていた事実が判明。沈星移は父に失望して沈家を出ます。一方の周瑩は沈家への復讐を宣言し、商売で顧客を奪い始めます。

月に咲く花の如く52話・53話・54話 周瑩が沈星移と別れる

55~57話 商売の復活と政治の圧力

水に浸かった茶葉を金花茯茶として売り出した周瑩は、呉家東院の商売を再び盛り返します。一方、味経書院に入った沈星移は変法思想に関心を深めました。織布局をめぐる政治的な圧力も強まり、載漪の策略によって趙白石は収賄の濡れ衣を着せられ失脚します。

月に咲く花の如く 55話・56話・57話 周瑩の成功と趙白石の免職

58~60話 周瑩と沈星移の投獄

周瑩は横領の罪を着せられて逮捕され、織布局の株を手放して罪を認めれば助けると迫られます。しかし釈放直前に載漪が介入。周瑩を救おうとした沈星移まで捕らえられました。趙白石は事態の責任を感じ、周瑩を救うため載漪との直接交渉に動きます。

月に咲く花の如く第58話・59話・60話 周瑩逮捕と沈星移の悲報

61~63話 沈星移の死と新しい家族

釈放された周瑩は沈星移が死んだと知らされ、商売への意欲まで失ってしまいます。そんな周瑩を立ち直らせようと、呉家では養子を迎えることに。周瑩は周囲の予想とは違う懐先を選びますが、懐先は新しい暮らしに反発し、呉家東院から逃げ出してしまいます。

月に咲く花の如く 61話・62話・63話 周瑩の養子選びと懐先の反抗

64~66話 沈星移との再会と戊戌の変法

懐先との間に親子のような関係が生まれ、周瑩は再び商売に取り組みます。光緒帝のもとで戊戌の変法が始まると、正宜学堂を訪れた周瑩は死んだはずの沈星移と再会。しかし彼は康卓文と名乗って改革運動に関わっており、周瑩の告白も拒絶します。

月に咲く花の如く 64話・65話・66話 沈星移の生還と改革の混乱

67~68話 変法の失敗と沈家の破産

戊戌の変法が失敗し、呉沢は追われる身となります。周瑩たちは呉家一族で彼を逃がす一方、商売では長年の敵だった沈家への復讐を進めました。銭荘・日昌和では取り付け騒ぎが起こり沈家は破産。沈星移は父を救うため、周瑩のもとへ助けを求めに来ます。

月に咲く花の如く 67話・68話 戊戌変法の失敗と沈家の危機

69~71話 杜明礼との決着

周瑩と趙白石の反撃によって杜明礼は追い詰められ、呉聘を死なせた事件にも彼が関わっていたことが明らかになります。沈月生殺害の実行犯も判明し、沈四海は自らの過ちを認めて載漪の不正を告発。趙白石も長年暗躍してきた杜明礼との決着をつけます。

月に咲く花の如く 69話・70話・71話 杜明礼の最期と沈四海の処刑

72~73話 女子学堂と西太后の来訪

復讐を終えた周瑩と沈星移は愛し合いますが別々の道を選び、周瑩は女子学堂の設立に力を注ぎます。趙白石からの縁談は断り、女子学堂を開校。やがて義和団の乱によって北京を離れた西太后と光緒帝が西安へ向かい、呉家東院にも滞在します。

月に咲く花の如く 72話・73話 西太后が呉家にやって来た

74話 愛を貫いて

載漪の不正を示す帳簿が光緒帝へ渡り、長く続いた陰謀にも決着がつきます。しかし沈星移は革命のため西太后と光緒帝の暗殺を計画し呉沢も西太后を狙って呉家東院へ潜入。二人の企てを知った周瑩は、大切な人々を前に最後の選択をすることになります。

月に咲く花の如く 最終回(74話)沈星移の最期と周瑩の結末

 

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月に咲く花の如く 最終回の結末は?周瑩と沈星移はどうなる?

最終回の第74話「愛を貫いて」では、西太后と光緒帝が滞在する呉家東院で暗殺事件が起こります。革命を志す沈星移だけでなく、呉沢も西太后の暗殺を計画していました。

呉沢の関与が発覚すれば、周瑩や呉家の人々まで処罰される可能性があります。そこで沈星移は呉沢の身代わりとなり、官兵と戦って命を落としました。

一方、沈星移が残した帳簿によって端郡王・載漪の不正が発覚し、処分が決まります。

周瑩は愛する沈星移を失いましたが、呉家東院を守り抜きました。そして数年後、成長した懐先を海外留学へ送り出します。

周瑩は最後に誰かと結婚したのでしょうか。沈星移が命を犠牲にした理由や、その後の周瑩については、最終回の記事で詳しく紹介しています。

関連記事: 月に咲く花の如く 最終回(74話)沈星移の最期と周瑩の結末

月に咲く花の如くを見た感想

周瑩は危なかっかしい商人からの成長が頼もしい

『月に咲く花の如く』は周瑩の商売は機転がきいて面白かったのですが、ときどき「それはやったら駄目でしょう」と思うことがありました。

周瑩は売れなくなった綿布を迪化へ持っていったり、織布局の再建では使用人から出資を募ったりと、商売になる方法を次々と考えます。反対されても別の方法を考えるところは切り替えが早いですね。。

でもケシ栽培や鄭氏の老後資金二千両を勝手に使ったたりしたのはまずいでしょう。商売で増やして返せばいいというものではないと思います。呉家で商売を学んでも、周老四と詐欺まがいの暮らしをしていたころの考え方は簡単には消えないのでしょうね。

でも後半は家を背負い、従業員の事も考えるう商売人としての自覚もできて頼もしくなりました。自分を受け入れてくれた呉家のために、沈家への復讐を優先して沈星移との関係は終わってしまったのは残念ですが、それだけ夫の呉聘への想いが強いということでしょうし。彼女らしい選択だったと思います。

 

沈星移は腹が立つ若旦那から応援したくなる人物に

沈星移も前半は周瑩への接し方がひどく、兄を失った逆恨みで呉家を襲ったり問題行動の多い人物でした。周瑩への好意があってもやりかたが幼稚で自分勝手。馬に巴豆を食べさせたり、子どものいたずらかと言いたくなります。そのせいで賊につかままったりして、周瑩を困らせることが多かったですね。あまり共感できる人物ではなかったです。

でも軍に納める膏薬の偽造に反対したり、父が呉家東院を陥れたのを知って家との縁を切ったりと正義感はあるし、成長していく姿には見直した部分もあります。上海で自分の商売を始めた姿にも、親の金で好き勝手をしていた若旦那からの変化を感じました。ただ、最後は政治活動にのめり込みすぎて命を落としたのは残念です。

周老四には呆れるけれど、周瑩にとっては大切な父親

周老四も娘を売ったり、偽物を用意したりと、何を考えているのかと言いたくなる人でした。周瑩のためと思っていても、商売の邪魔までしてしまうので、もう少し考えて行動してほしいところです。

問題のある人物ですが周瑩への愛情は本物でした。実の父親ではなくても、周瑩には大切な親です。最後の別れはやはり悲しかったですね。

 

杜明礼と胡咏梅。音書に残る周瑩の敵たち

周瑩たちの敵になるのが杜明礼や胡咏梅ですけど。杜明礼は典型的な悪役で貝勒(ベイレ)の力を利用して呉家や沈家を追い詰めるのですが。胡咏梅の事を想っていて一緒になるつもりなのかと思ったら、彼女が危なくなると助けない。彼も所詮は貝勒のもとで動いてる小悪党なんだなという感じです。

胡咏梅は呉聘を愛していたのに結ばれず胡家も失い、その原因を周瑩のして逆恨みしていました。周瑩を殺そうとして用意したナツメ餅を呉聘が食べて死んでしまったのですから、皮肉ですよね。呉聘を失った悲しみには同情できますが、でも胡咏梅のせいでしょという感じで。それで周瑩を恨むのは筋違いというもの。最後に周瑩を襲う気魄迫る表情といい、周瑩たちの敵の中では一番インパクトがあります。

 

月に咲く花の如くの主要人物

周瑩(しゅう・えい)

演:孫儷(スン・リー)

主人公。養父の周老四に育てられ、大道芸や詐欺をしながら各地を渡り歩いていました。涇陽では沈家の侍女になりますが逃げ出し、呉家東院へ入ります。その後、呉聘と結婚しました。

学徒房で商売を学び、呉聘や呉蔚文から能力を認められます。とくに優れているのが金勘定や商品の売り方を考えること。客が何を欲しがるのかを考え、新しい商品や商売を見つけるのも得意です。呉家東院が没落すると、自分で商売を始めて再建を目指します。

ドラマの周瑩にはモデルになった実在人物がいます。

周瑩は実在した?史実から見る生涯と西太后との関係
メタディスクリプション周瑩は清朝末期に実在した女性商人です。夫の死後に呉家を再興し、慈善活動や西太后への献金でも知られた生涯を史実をもとに紹介します。

 

呉聘(ご・へい)

演:何潤東(ピーター・ホー)

呉家東院の跡取り、呉蔚文と鄭氏の息子。周瑩の行儀の悪さに振り回されていますが、彼女が商売に向いていることには早くから気づいていました。やがて周瑩と結婚。

三原質店の不正を調べたときには、周瑩に店を任せるよう父に提案。第14話では六椽庁の朝会へ参加するきっかけも作りました。ところが彼には悲劇が待っていました。

 

沈星移(しん・せいい)

演:陳暁(チェン・シャオ)

沈家の次男。序盤は遊び好きで家の商売にもあまり興味を持っていません。周瑩が沈家の侍女になったことで知り合い彼女が逃げた後も追っかけ続けます。

兄・沈月生の死によって跡取りになると、少しずつ商売を学び始めました。周瑩とは商売で競争することもあります。道楽者だった沈星移が商人になって、政治へ関わっていくところも見どころの一つですね。

 

呉蔚文(ご・いぶん)

演:張晨光(チャン・ツェングアン)

呉家東院の当主、呉聘の父。呉家全体をまとめる立場。周瑩の礼儀知らずな言動には頭を悩ませますが、商売の能力は高く評価していました。

軍需品事件が起きると呉家が何者かに狙われていることに気づきますが、事件の責任を負わされることになります。

 

趙白石(ちょう・はくせき)

演:任重(レン・ジョン)

涇陽の県令。呉家や沈家に関係する事件を調べます。規則や儒教の教えを大切にする人物なので常識に縛られない周瑩とは意見が合わないことも多いです。

ところが周瑩がが人を助ける姿を見るうちに評価が変わっていき、後半では織布局の設立にも関わり周瑩をサポートします。

 

胡咏梅(こ・えいばい)

演:胡杏児(ミョーリー・ウー)

胡志存の娘。呉聘の幼なじみ。以前から呉聘との結婚を望んでいました。しかし結婚は実現しませんでした。

父の死などもあって周瑩への恨みを強め、古月洋布店を開いて洋布の販売でも周瑩と競争する商人になります。

 

杜明礼(と・めいれい)

演:俞灝明(ユー・ハオミン)

隆升和の主人。沈家や呉家に近づきますが、実際には載漪の命令を受けて動いています。沈四海を利用して呉家東院を陥れようとします。劇中で起きる事件は、かなりの割合でこの人物に関わっています。その一方で胡咏梅には個人的な思いを持っていました。

 

周老四(しゅうろうし)

演:劉佩琦(リウ・ベイチー)

周瑩の養父。周瑩を連れて各地を渡り歩き大道芸や詐欺、賭博などで暮らしていました。金のために周瑩を奉公へ出してしまうこともあり、父親としてどうなんだ?と思うところもあります。

それでも周瑩との親子の結びつきは強く、周瑩も周老四を大切にしています。周瑩の考え方や価値観に周老四との暮らしがかなり影響しているのでしょう。

 

沈四海(しん・しかい)

演:謝君豪(ツエー・クワンホワ)

沈家の当主。沈月生と沈星移の父。長男の沈月生が呉家東院の倉庫で殺されたため呉家への恨みを強め、杜明礼と協力して東院を陥れようとします。

ところが沈家も杜明礼の思惑に巻き込まれて、沈家の商売にも問題を抱えることになります。

 

月に咲く花の如くは実話?周瑩は実在した?

主人公・周瑩には実在したモデルがいます。歴史上は周氏、呉周氏、安呉寡婦などと呼ばれています。「周瑩」という名前はドラマ用に作られた名前です。

夫の呉聘も実在します。周氏は若くして夫を亡くした後、呉家東院の家業を支えました。商売で財産を築き、学校や救済事業などにも資金提供しました。1900年に西太后と光緒帝が北京を離れて西安へ避難した際には朝廷へ多額の資金を提供しました。

ドラマではこうした周氏の経歴をもとに多くのエピソードが加えられています。周老四と大道芸をしながら暮らしていた設定や呉家の学徒房で商売を学んだこと、沈星移との恋愛などはドラマ独自の内容です。呉蔚文も史実では周氏が呉聘と結婚する前に亡くなったとされています。

実在した周氏とドラマの違いについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

周瑩は実在した?史実から見る生涯と西太后との関係
メタディスクリプション周瑩は清朝末期に実在した女性商人です。夫の死後に呉家を再興し、慈善活動や西太后への献金でも知られた生涯を史実をもとに紹介します。

 

 

 

月に咲く花の如くの時代背景

『月に咲く花の如く』は安呉寡婦の生きた19世紀後半から20世紀初めの清朝がの舞台です。この時期は西洋製品の輸入、西洋式工場の建設、戊戌の変法、義和団事件などが起こりました。ドラマにもこれらの出来事が登場します。

洋布と機器織布局

19世紀後半の中国では外国から綿糸や綿布が輸入され、中国で作られていた綿製品との競争が起きていました。ドラマでは呉氏布業の商品が洋布に客を奪われ、周瑩が西洋式の機械を使った織布局に出資します。

当時の清でも、西洋の技術や機械を取り入れる洋務運動が行われ、紡績や織物の工場が各地に作られました。ドラマの機器織布局は、こうした清朝末期の産業の変化を取り入れた設定です。

戊戌の変法

1898年、光緒帝は康有為ら改革派を支持し、政治や教育、産業、軍事などを改革しようとしました。これが戊戌の変法です。

改革は西太后を中心とする勢力によって約100日で終わります。ドラマ後半で呉沢が改革運動に加わり、沈星移が康卓文と名乗って活動する展開には、この戊戌の変法が使われています。

義和団事件と西太后

1900年には義和団事件が起こり、八カ国連合軍が北京へ進攻しました。西太后は光緒帝を連れて北京を離れ、西安へ避難します。

ドラマ終盤で西太后と光緒帝が陝西へ来るのは、この出来事をもとにしています。周瑩のモデルとなった呉周氏も、このとき朝廷へ多額の資金を提供しました。そのため物語の終盤では、周瑩の商売と清朝末期の政治事件が直接関係するようになります。

 

月に咲く花の如く まとめ

この作品は清朝末期に実在した歴史上の商人、安呉寡婦 周氏をモデルにしていますが。ドラマはほとんど創作といいってい内容でした。それでもこの時代に女性が商売をするのがどれだけ大変かというのがるていどはわかります。74話という長いドラマでしたけど、周瑩の機転のきく商売のうまさや、近代化が進む時代の流の中で生きていこうとする奮闘ぶりや、周囲の人間関係の面白さもあって。そんなに退屈せずに見ていられました。周瑩がモテすぎて、商売のドラマとしてはそこまで必要なのかかと思いますが。そういうのも必要なんでしょうね。

あと、少し前の中国ドラマというのもあるのかも知れませんが、主人公がそんなに善人として描かれていないのも面白い。日本のドラマなら主人公がそれしたらダメでしょ。みたいなところも結構あって、周瑩が間違ったことをしても、ドラマの中ではどこまで許されるのか。というのが時代や文化の違いみたいなものがわかってさすが中国ドラマと思って見ていました。きれいな言動ばかりの今どきの主人公より、腹を立てたり見直したりしながら見た周瑩や沈星移のほうが、私は印象に残りました。

今はヒロインが商売するドラマは多いですが、最近の綺麗事ばかり言う主人公や簡単に成功するドラマに飽きてきたらこういうドラマを見るのも面白いかも知れませんよ。

 

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