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月に咲く花の如く31話・32話・33話 洋布で綿布が大苦戦

周瑩が自信を持って売り出した綿布が洋布に客を奪われ、在庫を売るため迪化へ向かったところ沈星移とともに三寿幇に捕らえられてしまいます。

商売では競争相手だった二人が今度は同じ人質として生きて帰れるかどうかの危機に立たされるのでした。

 

31・32・33話の内容

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第31話を見る
胡咏梅が古月洋布店を開き、周瑩と沈星移は安くて質のよい洋布に客を奪われ、綿布の大量在庫を抱えます。

第32話を見る
周瑩と沈星移は綿布を売るため別々に迪化を目指しますが、道中で三寿幇に襲われ、そろって捕まります。

第33話を見る
周瑩と沈星移の正体が千紅に知られて身代金を要求される中、周瑩は自分を助けようとした王二虎や春杏を守ろうとします。

 

他のエピソードを見たい方は
月に咲く花の如く あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。

この記事にはネタバレがあります。

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月に咲く花の如く 31話 商売の誤算

沈星移が呉氏布業への対抗策を考える

父・沈四海に商売の力を認められた沈星移は、沈家の月例会に出席するようになります。そこで沈星移は、周瑩が始めた呉氏布業への対抗策を提案しました。

一方、周瑩の工房では質のよい綿布が完成します。呉蔚武や呉蔚全も出来栄えを高く評価し、周瑩はかなりの利益を期待して販売を始めました。

胡咏梅が古月洋布店を開く

胡咏梅は以前700両を貸していた楊金鱗に返済を求めます。ところが楊は薬材商をやめ、外国から入ってきた洋布を扱っていました。江蘇や浙江ではすでに人気の商品だと聞いた胡咏梅は、自分も洋布を扱うことを決め、古月洋布店を開店します。

すると客は安くて質のよい洋布へ向かい、周瑩の店では一か月に綿布がわずか6反しか売れません。沈家も同じように売れ残りを抱えました。原因を確かめに古月洋布店へ行った周瑩と沈星移は、そこで顔を合わせます。二人とも実物を見て、これまでの綿布では洋布との競争が難しいと知りました。

沈星移が綿布の処分を提案する

沈星移は父に、在庫を1文まで値下げして売り切り、今後は沈家も洋布を扱うべきだと提案します。しかし沈四海は大損することを嫌い、杜明礼に相談しました。

杜明礼は胡咏梅に、沈家の綿布が売れるまで古月洋布店を休んでほしいと頼みます。胡咏梅はこれを断る代わりに、店の持ち分2割を杜明礼へ渡しました。杜明礼も自分に利益が入る話となれば拒む理由はなく、さらに査坤にも持ち分を与えます。

周瑩と沈星移が互いを商売敵として意識していたところへ、胡咏梅が洋布という別の商品を持ち込み、二人とも思わぬ苦戦を強いられることになりました。

 

洋布はどんな影響があった?

胡咏梅が古月洋布店を開くと、周瑩や沈家の綿布が売れなくなりました。清末期の中国でも外国製の洋布が増えて中国産の綿布は競争にさらされました。

19世紀半ば以降にイギリス製の綿布が上海などから中国各地へ入り都市部を中心に販売を伸ばしました。機械で大量生産された洋布は品質がそろっていて価格も比較的安く都市の消費者に受け入れられました。その後はアメリカ製や日本製の綿布も加わり華北などでも中国産の布と競争するようになります。

その影響を受けたのが、中国各地で作られていた手織りの綿布です。とくに港や大都市と交通で結ばれた地域では洋布に客を奪われ、値下げや販売先の変更を迫られる商人も出ました。一方、厚さや丈夫さを求める地域では中国産の布が選ばれ続けています。

ただし涇陽で洋布がどの程度売れて史実の周瑩の程度影響をを受けたのかは不明です。

 

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月に咲く花の如く 32話 迪化への旅

周瑩が綿布を売るため迪化へ向かう

洋布に客を奪われ、大量の綿布を抱えた周瑩は新しい販売先を探します。これまで涇陽の綿布は瓜州あたりまでしか運ばれておらず、その先では洋布がまだ広まっていません。そこで周瑩は、西院が薬材店「盛隆全」を持つ迪化まで運んで売ることを決めました。

迪化までは五千里ともいわれる長旅です。呉蔚武や呉蔚全は心配しますが、周瑩は綿布をこのまま抱えていても仕方がないと出発を譲りません。王世均たちには呉家に残るよう頼み、春杏を連れて旅立ちます。一度は同行を嫌がった周老四も結局ついてきました。

沈星移も迪化行きを決める

周老四から話を聞いた沈星移は、沈家の綿布も迪化で売ろうと考え、父・沈四海の許可を得て周瑩のあとを追います。道中で追いついた沈星移は一緒に行こうと持ちかけますが、周瑩は面白くありません。沈星移たちの馬を逃がして先へ進むと、今度は追いついた沈星移が周瑩たちの馬に薬を飲ませて仕返しします。

三寿幇に襲われ一行が捕まる

三寿幇の縄張りへ入った周瑩たちは目立たない服に着替え、宿で一夜を過ごします。ところが夜になると三寿幇が襲撃。周瑩たちは馬車で逃げますが、沈星移が薬を飲ませた馬が腹を下したため逃げ切れません。沈星移も助けに入りますが、結局まとめて捕らえられ、周老四だけが逃げ出しました。

周瑩は連行される途中で春杏の髪飾りなどを道に落とし、捜しに来た者が追えるよう手掛かりを残します。一行は三寿幇の本拠「威虎堂」へ連れて行かれ、頭領の韓三春の前へ。韓三春が呉家東院の周瑩を捜すと、周瑩だけでなく春杏まで周瑩だとと名乗り出るのでした。

 

感想

沈星移が周瑩の馬に巴豆を食べさせたのは、さすがにやりすぎ。やっていることは子どものいたずらです。しかも三寿幇が出る危険な土地を旅している途中ですよ。そこで逃げるための馬を使えなくしてどうするんでしょうね。

実際、そのせいで三寿幇に襲われたとき馬が走れず、周瑩たちは逃げ切れませんでした。最近は成長したのかと思ってましたが、周瑩がからんでくると急に行動が幼くなる。そのギャップが沈星移らしいとはいえ、今回は大失敗だったと思います。

周瑩はなぜ遠い迪化まで綿布を売りに行こうとした?

涇陽では洋布が売れて周瑩の綿布がほとんど売れなくなりました。値下げして売る方法もありますが、それではせっかく始めた呉氏布業で利益を出せません。

31話のところでも書いたように、都市部や港に近い街では洋布との競合が始まっていましたが。地方や内陸ではまだそれほど競争は激しくありません。

そこで周瑩は洋布との競争がまだ起きていない地域で売ることにしたのは妥当な判断でしょう。

さらにドラマではもともと呉家の綿布は瓜州あたりまでしか販売されてなかったので、その先にはまだ新しい市場がありました。さらに呉家西院は迪化に盛隆全という薬材店を持っています。まったく知らない土地へ行くより呉家とのつながりがある迪化の方が商売を始めやすかったのでしょう。

 

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月に咲く花の如く 33話 命の値段

千紅に正体を見破られる

三寿幇に捕らえられた周瑩と沈星移は身分を隠したまま外へ出る機会をうかがいます。春杏は自分が呉家東院の周瑩だと名乗り、本物の周瑩と沈星移を使いに出して逃がそうとしました。

ところが二人は韓三春の妻になっていた元芸妓の千紅と出会います。千紅は以前から沈星移を知っていたため、彼が沈家の若旦那だとすぐに気づきました。周瑩の正体まで知られてしまったので脱出は失敗、二人は再び捕らえられました。

呉家と沈家に身代金要求

三寿幇は呉家東院に2万両、沈家に1万両を要求しました。呉家では中院や西院にまで協力して金を集めますが、それでも必要な額には届きません。

沈四海は杜明礼を頼って息子の救出を依頼します。杜明礼は沈星移の件を表に出さないまま、知府・英賢へ周瑩が誘拐されたことだけを知らせました。そのため趙白石も事件を知って救出方法を探し始めます。

三寿幇討伐を考える趙白石

三寿幇から逃げていた周老四が呉家へ戻り趙白石に本拠地まで案内できると話します。趙白石は身代金を払うより人質を救出して三寿幇を捕らえるべきだと考えました。

しかし英賢は兵を出すことを認めません。沈家も杜明礼に任せているため協力せず、王世均は呉家の男たちだけでも周瑩を助けに行こうとします。

王二虎が周瑩を逃がそうとする

三寿幇では王二虎が周瑩の脱出に力を貸します。かつて貧しかった二虎は周瑩から助けられたことがあって、その恩を忘れていませんでした。ところが牛寿娃に見つかり再び捕まってしまいます。

その後、牛寿娃が春杏を連れて行こうとすると周瑩は剣を奪って牛寿娃に向けるのでした。そんな周瑩に韓三春も注目するのでした。

 

感想

二虎も賊には違いありませんが、周瑩から助けてもらった恩を忘れずに処罰されると分かっていて逃がそうとするとは、彼にもまだ人の心が残っているんですね。

韓三春も賊の頭領なので善人とは言えませんが、むやみに人を殺すような極悪人とまではいかないみたい。その一方で牛寿娃のように人質を脅して春杏まで自分のものにしようとする者もいるし。三寿幇といってもみんな同じというわけではないんですね。三寿幇をただの悪いやつの集まりになっていないのが面白いですね。

 

主な登場人物と結果

  • 周瑩:呉家東院の当主
    呉氏布業の綿布が洋布に負けたため、新たな売り先として迪化を選びます。しかし三寿幇に捕らえられ、2万両の身代金を要求される立場に。捕らわれても春杏を守ろうとし、韓三春の目にも留まります。
  • 沈星移:沈家の次男
    父・沈四海から商売の力を認められ、沈家の月例会に出席するまでになります。綿布が売れなくなると損切りと洋布への切り替えを提案し、さらに迪化で売ろうと周瑩を追いますが、一緒に三寿幇の人質となります。
  • 胡咏梅:胡家の娘、古月洋布店の店主
    楊金鱗が扱っていた洋布に商機を見つけ、古月洋布店を開きます。周瑩だけでなく沈家の綿布まで売れなくさせ、布商売の主導権を握ります。
  • 杜明礼:貝勒の命を受けて動く人物
    沈家を助けるため胡咏梅に古月洋布店の休業を求めますが断られ、代わりに店の持ち分2割を受け取ります。沈星移が誘拐されると沈四海から救出も頼まれます。
  • 趙白石:涇陽県の役人
    周瑩の誘拐を知ると、身代金を払うだけでなく三寿幇の本拠へ踏み込んで救い出そうとします。しかし知府・英賢から兵を出す許可を得られません。

 

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この記事を書いた人

歴史ドラマブロガー・フミヤ

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2017年から歴史や時代劇の記事を書いてきました。このサイトでは、中国ドラマのあらすじや登場人物、見どころを分かりやすく紹介しています。今後も独自の記事を増やしていきます。

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