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大奉打更人 あらすじ ネタバレ 全40話 結末まで

中国ドラマ「大奉打更人(だいほうだこうにん)-正義の銅鑼と王朝の闇-」は、現代の会社員・楊凌が架空の王朝「大奉」に転生して許七安になり、様々な事件を解決するドラマ。

最初は「現代人が昔の世界で知識を使って事件を解決する話なのかな」と思いました。ところが武術や呪術まであり。武術ものやファンタジー要素がかなり強い。許七安が調べる事件は、大奉王朝の過去や皇室にもつながり外国勢力との争いになり急にスケールアップ。設定詰め込みすぎだろと思うことも。

この記事では「大奉打更人」の主要人物や組織、大奉の世界を紹介しながら、全40話のあらすじをネタバレありで紹介します。

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大奉打更人 あらすじ【ネタバレあり】

 

大奉打更人(出典:楽天 DVD-BOX2)

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現代の不動産会社に勤める楊凌は仲間と参加した推理ゲームの最中に意識を失い、架空の王朝「大奉」で捕吏として働く許七安になっていました。目覚めた場所は牢の中。叔父の許平志が税銀を紛失した責任を問われ、許家の一族も処罰されようとしていたのです。

許七安は現代で得た知識と推理力を使って税銀が消えた原因を突き止め、家族を救います。

その後も高官の息子・周立との争いなどに巻き込まれますが、事件を解決する能力を魏淵に認められ、都の治安維持や捜査を担う「打更人」の銅鑼になりました。

李玉春や宋廷風らと捜査に出る一方、身分を隠した人々が情報を交換する天諦会にも加わり、都で起きる事件を調べるようになりました。皇女の臨安は姉の懐慶を名乗って許七安に近づき、二人の間には恋愛関係も芽生えます。

やがて皇室の祭典が行われる桑泊で爆破事件が発生。許七安は失踪した平陽郡主の事件を調べるうちに湖底に封印されていた謎の存在「神殊」と関わることになります。さらに雲州での襲撃を経て自分自身の体にも秘密があることを知ります。

後半では北方の楚州で多数の民が犠牲になった「血屠三千里」事件の調査を命じられます。事件には皇帝の弟・鎮北王が関わり、真相を訴える役人まで朝廷の高官に妨害されていました。

現代知識による推理から始まった許七安の捜査は武術や呪術を使う敵との戦いを経て、皇族の罪をどう裁くかという問題にまで発展するのでした。

 

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大奉打更人 全40話あらすじ・ネタバレ一覧

1~6話:大奉への転生と打更人への道

現代の会社員・楊凌は大奉にとばされ捕吏・許七安として目覚めました。許家は税銀紛失事件で処罰寸前。許七安は現代で身につけた知識と推理力を使って税銀事件を解決、捕吏として働き始めます。ところが高官の息子・周立との騒動から命を狙われることに。許七安は司天監と雲鹿書院と協力、張雲鷹まで利用して周立を追い込んでいきます。
  • 1話 大奉の世界へ
    楊凌は許七安として牢で目覚め、税銀が消えた仕掛けを金属ナトリウムの知識で解明し、処罰寸前だった許家を救います。
  • 2話 捕吏と打更人
    捕吏の仕事に戻った許七安は富商・張老爺の殺人事件を調べ、張夫人から犯行についての証言を引き出します。
  • 3話 意外な才能
    許七安が詠んだ漢詩は雲鹿書院の大儒たちを驚かせますが、高官の息子・周立と争って刑部へ連行されます。
  • 4話 許七安を救え
    司天監と雲鹿書院の大儒たちが許七安の救出に乗り出し、不当な逮捕だったことが判明して釈放されます。
  • 5話 等価交換
    周家から家族を守ろうとする許七安は錬金術の知識や漢詩20編を対価に刀と安全な避難先を手に入れます。
  • 6話 巧妙な罠
    許七安は張雲鷹の誘拐を周立の犯行に見せかける罠を仕掛け、周立と父の周顕平を流刑に追い込みます。

7~13話:打更人への加入と天諦会

許七安は捜査力と行動力を評価され打更人になりました。銅鑼となった許七安は妖魔退治や都の事件に関わるようになります。
臨安公主は懐慶になりすまして許七安に接近。さらに天諦会の存在も判明。魏淵は許七安を天諦会に潜入させるのでした。
  • 7話 適性試験
    打更人に誘われた許七安は適性試験に挑み、魏淵から最高評価の「甲上」を与えられて洗髄池へ向かいます。
  • 8話 初めての任務
    洗髄を終えて正式に打更人の銅鑼となった許七安は、妖物の出現を調べる初めての任務を任されます。
  • 9話 山での戦い
    許七安たちは山で魁獣を倒し、都に戻った許七安は臨安公主を姉の懐慶公主だと思い込んでしまいます。
  • 10話 偽りの長公主
    臨安は懐慶になりすまして許七安に万国詩会の詩を書かせ、許七安は公主の後ろ盾を得たと喜びます。
  • 11話 天諦会
    玉石小鏡を手に入れた許七安は金蓮道長から天諦会に誘われ、正体を隠したまま「3号」として参加します。
  • 12話 決死の逃亡劇
    魏淵から天諦会の調査を命じられた許七安は、平遠伯を殺した6号の事情を知り、追っ手から逃がすことにします。
  • 13話 金鑼の勝負
    複数の金鑼が許七安を部下にしようと争いますが、魏淵の判断によって李玉春の春風堂に三年間所属することになります。

14~23話:桑泊湖爆破事件と平陽郡主の悲劇

皇室の祭典が開かれた桑泊湖で異変が起こり廟が爆破されます。朱成鋳を斬って極刑を言い渡されていた許七安は、事件を半月以内に解決することを条件に釈放されました。許七安が事件を調査するうちに平陽郡主の駆け落ちと、その後に起きた悲劇へとつながっていくのでした。
  • 14話 桑泊湖の神剣
    桑泊湖の祭典で許七安だけが湖底からの声を聞き、廟から神剣が飛び出す騒動の中で臨安を救います。
  • 15話 首領の決定
    上官の朱成鋳が女性に乱暴するのを見た許七安は天地一刀斬で斬りつけ、七日後の極刑を言い渡されます。
  • 16話 迫る処刑の日
    家族や仲間、臨安が許七安の助命を求め、桑泊事件を半月以内に解決する条件で釈放が決まります。
  • 17話 湖底に潜む謎
    桑泊事件の指揮を任された許七安は爆発の原因を調べ、周赤雄の失踪と太康県令の死に関係があると気づきます。
  • 18話 新たな糸口
    許七安は李妙真に周赤雄の捜索を頼み、これまで懐慶だと思って親しくしていた公主が臨安だったことも知ります。
  • 19話 郡主の行方
    許七安は一年前に失踪した平陽郡主が僧侶の恒慧と都を出たことを知り、気配を隠す法器との関係を調べます。
  • 20話 魔物の正体
    平遠伯府を襲撃した男が死んだはずの恒慧だと判明し、許七安は平陽郡主の失踪に兵部尚書・張奉も関係していると疑います。
  • 21話 逃避行の悲劇
    恒遠の証言から平陽郡主と恒慧が張易たちに裏切られて命を落としたことが判明し、平陽の遺体も発見されます。
  • 22話 公主の血書
    臨安は親友の無念を晴らすため元景帝に血書を差し出し、張奉父子らの処刑が決まる一方、李妙真が周赤雄を捕らえます。
  • 23話 爆破事件の落着
    周赤雄が礼部尚書・李玉郎の関与を認めたことで桑泊爆破事件が決着し、許七安に言い渡されていた死罪も取り消されます。

24~29話:許七安の死と神殊、北方で起きた異変

銀鑼へ昇進した許七安は雲州で襲われ一度は死亡します。ところが葬儀の最中に蘇生。彼には「神殊」という謎の存在が宿っていました。 その頃、北方では「血屠三千里」と呼ばれる大事件が起きていました。一方、許家には李妙真と蘇蘇が現れ、蘇蘇の父親について調べる許七安は資料から名前だけが消されている謎の男に気づきます。 
  • 24話 死の淵の幻影
    雲州で襲われ死亡したと思われた許七安は、金蓮道長によって元神を肉体へ戻され、葬儀の最中に生還します。
  • 25話 謎の黒衣の男
    許七安は自分の体内に神殊が宿っていることを知り、李妙真から北方で起きた「血屠三千里」という事件の話を聞きます。
  • 26話 血屠三千里
    元景帝は北方で多数の民が犠牲になったという情報を受け、軍糧輸送を兼ねて楚州へ調査団を派遣することを決めます。
  • 27話 想い人はご令嬢
    許新年と王思慕の交際を知った王貞文は激怒し、許新年を吏部から追い出して二人の仲を認めようとしません。
  • 28話 恋路と政争
    許七安は曹国公の不正の証拠を利用して王貞文を救い、王思慕が許新年と会うことを認めさせます。
  • 29話 2号と4号
    許七安は蘇航の事件と宮中の秘宝を調べる一方、李妙真と楚元縝は互いが天諦会の2号と4号だったことを知ります。

30~32話:天域の法相と許七安に隠された秘密

大奉の都に突然、巨大な天域の法相が現れます。 天域が求めているのは許七安の体内にいる神殊。許七安は法相と戦うことになり、 度苦が作った特殊な陣の中で許七安は身動きさえできなくなりますが、それでも度苦の問いを切り抜け、法相を斬ることに成功しました。
  • 30話 巨大法相の降臨
    天域の巨大法相が都に現れて神殊の引き渡しを要求し、監正は大奉を代表して戦う者に許七安を指名します。
  • 31話 決闘当日
    法相との決闘に臨んだ許七安は「虚妄」の術に捕らわれ、現代の楊凌として一生を過ごす幻影を見せられます。
  • 32話 選ばれし者
    許七安は度苦の問いを退けて亜聖刻刀で法相を斬り、都の人々から称賛され、元景帝から子爵を授けられます。

33~36話:楚州「血屠三千里」事件の真相

許七安は自分が雲州へ向かうよう何者かに仕向けられていたことに気づきます。そんな許七安に命じられたのが楚州で起きた「血屠三千里」事件の調査です。やがて秘術によって隠されていた惨劇が明らかになり、鎮北王が民を犠牲にしていたことがわかります。
  • 33話 秘宝の在り処
    許七安は19年前に宮中から盗まれた大奉の国運が自分に宿っている可能性を知り、楚州で起きた虐殺事件の調査に向かいます。
  • 34話 狙われた王妃
    許七安と臨安が互いの気持ちを確かめる一方、楚州へ向かう官船では鎮北王妃・慕南梔が魁族に襲われます。
  • 35話 楚州の地の黒幕
    鎮北王が二品になるため慕南梔の霊蘊と民の命を狙っていたことが判明し、鄭興懐が楚州で起きた虐殺の真相を語ります。
  • 36話 38万の怨魂
    秘術で隠されていた本当の楚州城が現れ、38万人を犠牲にした鎮北王と許七安が戦い、許七安が鎮北王を斬ります。

37~40話:楚州事件の審議と許七安の決断

血屠三千里を朝廷がどう裁くのかが問題になります。 鄭興懐や朝臣たちは鎮北王の断罪を求めまが、皇帝は弟の罪を認めようとしません。曹国公らは魁族が虐殺したと主張。鄭興懐まで獄中で殺されてしまいます。許七安はついに朝廷に従い続けるのを止めて群衆の前で闕永修と曹国公の罪を明らかにするのでした。
  • 37話 断罪要求
    都に戻った許七安と鄭興懐は鎮北王が楚州の民を虐殺した罪を訴えますが、元景帝は弟の罪を認めようとしません。
  • 38話 誣告
    鄭興懐は鎮北王の処罰を求め続けますが、闕永修から魁族と結託したと告発され、逆に楚州虐殺の犯人として逮捕されます。
  • 39話 幕引き
    鄭興懐が大理寺で殺害されたと知った許七安は、彼の汚名を晴らすため曹国公と闕永修を拘束し、皇帝の命令に逆らいます。
  • 40話 最後の謎
    許七安は曹国公と闕永修を民衆の前で処刑して打更人を辞職し、元景帝との対決を経て、半年後に黒衣の男が実父・許平峰だったと知ります。

 

大奉打更人の結末・最終回はどうなる?

最終回では、楚州で起きた「血屠三千里」事件の責任をめぐり、許七安と朝廷の対立が決定的になります。

鎮北王が多くの民を犠牲にした事実が明らかになったあとも、元景帝は弟の責任を追及せず、事件の真相を訴えた鄭興懐を罪人として処分しようとします。さらに曹国公と闕永修も責任を逃れようとしますが、許七安は二人の罪を公の場で明らかにし、その場で処刑しました。

皇帝の命令に従わず処刑を行った許七安は打更人の腰牌を外して官職を捨てました。魏淵たち打更人たちは、許七安を捕らえようとする兵から彼を守りました。

その後、物語は半年後へ進みます。許七安は人々の記憶から姿を消したような状態になり、これまで彼と関わってきた人物たちも、なぜか許七安のことを覚えていません。

ところが最後に現代の楊凌を思わせる場面とともに謎の黒衣の男が登場します。さらに魏淵をめぐる新たな出来事も描かれ、許七安の出生や元景帝が抱える秘密など、多くの謎を残したまま物語は終わります。

原作では楚州事件のあとも物語が長く続き、元景帝との対立や許七安の出生に関わる秘密がさらに明らかになります。ドラマ版の最終回は原作の途中にあたる内容を再構成しており、一つの事件には決着をつけながらも、その先の物語を残した結末になっています。

詳しくはこちらをご覧ください

大奉打更人 最終回(40話)ネタバレ・許七安と皇帝の対決の行方と黒衣の男の正体
大奉打更人 第40話・最終回をネタバレありで解説。許七安による曹国公と闕永修の処刑、鄭興懐の無実、半年後の記憶消失、黒衣の男の正体、現代へ戻るラストシーンまで詳しく紹介します。

 

『大奉打更人』全話を見た感想

『大奉打更人』は、現代知識を使った推理と武侠、朝廷劇、コメディーを組み合わせた作品です。序盤は許七安が打更人になるまで少し時間がかかりますが、事件を解きながら周囲に認められていく展開は見やすく、王鶴棣の軽い演技も作品には合っていました。

ただ、中盤まではコメディーや恋愛に時間を使う一方、後半の楚州事件はかなり急ぎ足です。大奉を守る英雄として語られていた鎮北王の正体、鄭興懐の死、皇帝による隠蔽まで一気に進むので、むしろこの部分をもっと詳しく見たかったと思います。

特に元景帝の扱いは物足りません。ドラマだけでは、虐殺した弟を庇う身びいきな皇帝に見えますが、原作では皇帝自身がもっと大きな秘密を抱えています。その部分をほとんど描かなかったため、原作にある大きな対立が小さく見えてしまいました。

全体としては楽しめましたが、前半と後半の時間の使い方にはかなり差があります。コメディーを少し短くして、楚州事件や皇帝の秘密につながる部分を厚く描いていれば、作品全体の印象はかなり違ったと思います。

 

大奉打更人の主な登場人物

許七安(きょ・しちあん)

演:ワン・ホーディー(王鶴棣)

現代の会社員・楊凌が大奉に転生した人物。字は寧宴。
もともとは長楽県の役人、税銀事件を解決したために魏淵に能力を認められて打更人の銅鑼になります。

現代の知識や推理力を使って事件を調べ武夫としても成長していきます。

それだけなら推理力があって戦える主人公で終わるのですが、許七安には本人も知らない秘密があります。なぜ妙に運がいいのか。どうして監正や魏淵ほどの人物が早くから注目しているのか。後半になるとこの疑問がかなり重要になってきます。

 

許平志(きょ・へいし)

演:ユエ・ヤン(岳暘)

許七安の二叔。父の弟。御刀衛の百戸、武夫。

物語の最初に起きる税銀盗難事件では責任を問われ、許家全員が処罰されそうになります。許七安が最初に事件を解決しなければならなかったのも、叔父たちを救うためでした。

許平志は許七安を実の息子のように育ててきた人物です。現代から来た楊凌にすれば突然できた家族ですが、それでも一緒に暮らすうちに許七安も許家の人々を本当の家族として守ろうとするようになります。

 

許新年(きょ・しんねん)

演:イエン・ズードン(晏紫東)

許平志の息子。許七安の従弟。字は辞旧。雲鹿書院で学ぶ読書人で、科挙にも合格しています。

許七安が武夫として事件現場を走りまわるのに対し、許新年が使うのは儒家の知識や文章です。しかもかなり口が悪い。

許七安ともよく言い合いますが、家族への思いは強く、必要なときにはきちんと力を貸します。

 

許玲月(きょ・れいげつ)

演:チャン・ミャオイー(張淼怡)

許平志の長女。許新年の妹。許七安を兄として慕っています。

許家の中では比較的おとなしい人物です。

魏淵(ぎ・えん)

演:リウ・イージュン(劉奕君)

打更人を率いる最高責任者。「魏公」と呼ばれる大物で、かつては高位の武夫でした。

許七安の能力に目をつけて打更人へ迎えます。その後も許七安にさまざまな仕事を任せて政治や宮廷が関係する事件にも関わらせていきます。

許七安にとっては上司であると同時に、許七安がどの道を選ぶのかにも大きく関わってくる人物です。

 

李玉春(り・ぎょくしゅん)

演:カン・カン(康亢)

打更人・春風堂の銀鑼。許七安の直属の上司。

規則に厳しく真面目な性格。自由に行動しがちな許七安とはかなり性格が違いますが、事件を解決する能力はきちんと認めています。

 

宋廷風(そう・ていふう)

演:イエン・ペイルン(閆佩倫)

春風堂の銅鑼。許七安。
朱広孝と一緒に行動することが多く、打更人になった許七安の仲間になります。

 

朱広孝(しゅ・こうこう)

演:ワン・ルンザー(王潤澤)

宋廷風と同じ春風堂の銅鑼。許七安、宋廷風と三人で事件捜査に出ることが多いです。

 

臨安(りんあん)公主

演:ティエン・シーウェイ(田曦薇)

元景帝の次女。太子の妹。

明るく感情を表に出す皇女で、許七安とも早い段階から関わります。許七安とのやり取りには恋愛やコメディの要素が多く、姉の懐慶とは性格もかなり違います。

何かと懐慶に張り合うところもあり、皇女ですが堅苦しい人物ではありません。

 

懐慶(かいけい)公主

演:マオ・シャオフイ(毛曉慧)

元景帝の長女で長公主。

冷静で頭が切れ、政治や事件にも関心を持っています。許七安の能力にも早くから注目していて彼が打更人になることにも関わりました。

臨安とはよく張り合っていますが、もちろん姉妹なので気にかけてもいます。

 

元景帝(げんけいてい)

演:リウ・ジュン(劉鈞)

大奉の皇帝。懐慶と臨安の父。

長寿を求めて修行を続けています。やがて許七安は皇帝や皇室が関係する問題にも関わることになります。

 

監正(かんせい)

演:チウ・シンジー(邱心志)

術士が集まる司天監の最高責任者。一品天命師という非常に高い境地にいる人物です。

監正はかなり早い時期から許七安を気にかけています。

なぜ?

最初は理由がわかりません。ところが話が進むと監正が許七安を気にする理由も許七安自身の秘密とつながってきます。

 

打更人とは?銅鑼・銀鑼・金鑼の違い

許七安が所属する打更人は、大奉の治安維持や事件捜査、官僚の監察を行う組織です。打更人は、大奉で事件捜査や官僚の監察を行う組織です。皇族や高官が関係する事件まで扱うので、普通の役人よりかなり広い権限があります。

階級は

  • 銅鑼
  • 銀鑼
  • 金鑼

の順に上がり、魏淵が全体を率いています。許七安は一番下の銅鑼から始めます。

金鑼には楊硯や南宮倩柔がいて、許七安の直属の上司になる李玉春は銀鑼です。銀鑼は銅鑼たちを率いて捜査を指揮します。宋廷風と朱広孝は許七安と同じ銅鑼。三人で事件現場へ向かい、李玉春の指示を受けながら捜査する場面も多くなります。

許七安は打更人になったことで捕吏だったころには手を出せなかった事件まで調べるようになります。桑泊事件のように皇族や朝廷が関係する事件もあり、高官が相手だからといって簡単に引き下がるわけにもいきません。

 

ちなみに歴史上の中国にも、夜間に時刻を知らせながら街を見回る「打更人」と呼ばれる人たちはいました。ドラマではその名称を使っていますが、事件捜査や官僚の監察まで行う作品独自の組織になっています。

 

大奉の世界観・勢力

『大奉打更人』には皇帝や官僚だけでなく、武夫、術士、儒家、道門、天域などが登場します。

許七安は打更人に所属する武夫。司天監には術士、雲鹿書院には儒家の修行者がいます。さらに天諦会のように大奉の外まで人脈を持つ集まりもあるため、話が進むほど関係する人物が増えていきます。

そこで、まずは許七安の周辺にある大きな勢力だけ見ておきましょう。

大奉王朝

大奉は許七安が転生した架空の王朝です。元景帝が皇帝として君臨し、その子供には臨安や懐慶たちがいます。朝廷には多くの官僚がいて魏淵が率いる打更人も皇帝のもとで活動しています。

大奉には武術を鍛える武夫、術を使う術士、儒学を修める儒家などが存在します。許七安は武夫として力を高めていきますが、事件捜査では司天監の術士や雲鹿書院の儒者にも助けられます。

 

司天監

司天監は術士の集団。

トップは監正。褚采薇や宋卿も所属しています。

医術や風水、錬金術、陣法などを扱い、普通の役所では対処できない事件にも関わります。許七安が事件を調べるときには司天監の知識や術が必要になることもあります。

 

雲鹿書院

雲鹿書院は儒家の学問を学び、修行を行う場所です。院長の趙守をはじめ、書院にいる大儒たちは普通の官僚には使えない力を持っています。儒教をモデルにした勢力。

 

天諦会

天諦会は地書を使って連絡を取り合う集まりで、参加者は名前ではなく番号で呼ばれます。李妙真や楚元縝など、許七安と関わる人物も参加しています。

参加者全員が同じ組織の仲間というわけではなく、それぞれ別の地位を持っています。李妙真は道門、楚元縝は儒家と関係があります。許七安も彼らとの交流を通して、大奉の外で何が起きているのか知るようになります。

 

道門

道門には天宗、地宗、人宗があります。李妙真は天宗、金蓮道長は地宗に関係しています。道教をモデルにした勢力。

 

天域

天域は西方にある勢力で沙弥、武僧、法師、禅師などが登場します。仏教をもとにした勢力です。恒遠も天域に属する人物です。

 

原作小説とドラマ版の違い

『大奉打更人』は売報小郎君が書いた同名ウェブ小説が原作です。

約380万字に及ぶ長編。長い。

ドラマ全40話ですべて描けるはずもなく、映像化されたのは原作の一部です。ドラマは楚州事件まで進み、最終回では許七安と許平峰の関係まで明かしますが、原作ではその後も許七安の物語が長く続きます。

魏淵に関する出来事など原作ではもっと後になる内容をドラマが先に使った部分もあります。

現代にいた主人公の設定も変更されました。

原作の許七安は前世で警察学校を卒業し、実際に警察官として働いたあと辞職して商売をしていました。そのため、もともと事件捜査の知識を持っています。

ドラマでは不動産会社で働く楊凌となり警察官を目指した経験と推理好きという設定に変更。体験型推理ゲームをしている最中に大奉へ転生します。

許七安があれほど捜査に詳しい理由は、原作のほうが分かりやすいです。ドラマでは現代人の知識と推理好きという部分を膨らませているようです。

臨安の出番は増えました。

原作の許七安には複数の女性との関係がありますが、ドラマでは臨安を中心に恋愛を描き、原作で懐慶などが関わった場面の一部も臨安に差し替えています。

名称にもいくつか変更があります。

原作の「仏門」「西域仏国」はドラマでは「天域国」、「天地会」は「天諦会」、「妖族」の一部は「魁族」になりました。

中でも気になるのが、仏門から天域への変更です。なぜ仏教だとダメなんでしょうか?制作側は変更理由を公表していませんが、中国の映像作品では、宗教を戯画化したり、教義や宗教名称を不適切に扱ったりする内容が審査対象になります。

『大奉打更人』の仏門は修行者が仏のような存在を呼び出したりそれと戦ったりするファンタジーです。そこで実在する仏教の名称をそのまま使うより「天域」という架空の勢力に変更した可能性はありそうです。

まあ、儒家が術を使い、仏教系の修行者が巨大な法相で戦う世界です。

この何でもありなところについていけるかどうかが、このドラマを楽しめるかどうかになりそうです。

 

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この記事を書いた人

歴史ドラマブロガー・フミヤ

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