では、楚州の虐殺を鎮北王の罪として裁こうとする鄭興懐が逆に犯人に仕立て上げられ大理寺で命を奪われます。
元景帝はあくまでも鎮北王の罪を認めず、曹国公の主張を受け入れます。そして闕永修は「鄭興懐こそ魁族と結託した」と告発。鄭興懐は拷問されて死亡。罪を恐れて自害したことにされてしまいました。
それを知った許七安は家族を都から逃がし、曹国公と闕永修を捕らえに向かうのでした。
35~38話の内容
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第38話を見る
鎮北王の処罰を求め続ける鄭興懐が孤立し、闕永修の告発によって逆に楚州虐殺の犯人として逮捕されます。
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鄭興懐は大理寺で殺害され、許七安は彼の汚名を晴らすため曹国公と闕永修を拘束して皇帝の命令に逆らいます。
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大奉打更人 38話 誣告
臨安が鎮北王の処罰を太子に求める
臨安は太子のもとを訪れ、たとえ鎮北王が皇族であっても、楚州で起きた虐殺を見逃せば民は皇室を信用しなくなると訴えます。
しかし太子は元景帝が臨安をかわいがっているのは彼女が政治に口を出さないからだと忠告しました。
朝議でも鎮北王をどう扱うかが問題になります。鄭興懐らが処罰を求める一方で、曹国公は「楚州の民を殺したのは魁族であり、鎮北王はその首領を討った功臣だ」と主張。元景帝も曹国公を支持したため官僚たちはそれ以上反論できなくなってしまいます。
鄭興懐が楚州の人々を見捨てられない理由
鄭興懐はかつて自分を支持してくれた官僚たちを訪ねます。ところが皇帝との対立を恐れた彼らは次々と面会を拒否。魏淵も許七安も今は身を守り、機会を待つべきだと鄭興懐に勧めました。
その後、許七安と陽春麺を食べながら、鄭興懐は楚州への思いを語ります。もともと楚州への赴任は気が進まなかったものの、そこで暮らすうちに住民たちと親しくなり、いつしか楚州を自分の家のように感じるようになったのだそうです。
虐殺された人々が今でも毎晩夢に現れる。だからこそ、政治的には今は動くべきではないと分かっていても、事件の追及をやめることができません。
闕永修の告発で鄭興懐に逮捕命令
闕永修が「魁族と結託して楚州の民を殺し、鎮北王まで死なせたのは鄭興懐だ」と告発しました。
元景帝はすぐに鄭興懐の逮捕を命令します。
許七安が褚采薇に鄭興懐を守るよう頼む中、楊硯たち金鑼も姿を現して逮捕に来た者たちの前に立ちはだかりました。
感想
元景帝が鎮北王を守ると決めた時点で鄭興懐が正面から処罰を求めても難しいでしょうね。しかもこの件は皇帝自身もまったく無関係とは思えません。
原作の描写まで考えると元景帝は鎮北王が二品を目指していたこと自体は知っていた可能性が高いです。38万人の犠牲が出たのは想定外だったかも知れませんが、二品になるために何らかの代償が必要だとは考えていたはずです。
もし元景帝が二品昇格を黙認していたのなら、鄭興懐は皇帝に弟の罪を裁いてくださいと訴えているつもりでも、実際には皇帝本人の責任まで追及していることになります。そりゃ話を聞いてもらえるどころか、本人まで目を付けられますよね。
魏淵が鄭興懐に今は待つよう勧めたのも、そのへんを察しているからではないでしょうか。
皇帝が健在で朝廷の支配もしっかりしている時期に正面から争っても勝ち目は薄いです。後になって元景帝の力が弱まった時や、次の皇帝の時代に改めて追及する方法だってあります。中国史を見ていると、昔の事件が後になって問題にされることは珍しくありません。
その点、鄭興懐は真っ直ぐすぎます。楚州の人々を直接知っている彼が引けない気持ちは分かります。でも今ここで突っ込んでも自分まで消される可能性の方が高いでしょう。
正しいことを言っているのは間違いありませんが。危ない気がします。
大奉打更人 39話 幕引き
鄭興懐が大理寺で殺される
曹国公が鄭興懐を捕らえに来ると、鄭興懐は守ろうとする打更人たちを退かせ、自ら大理寺へ向かいました。公正な裁きが行われると信じていたのです。しかし闕永修と曹国公は楚州の虐殺を鄭興懐の罪にするため自白を要求。鄭興懐は拷問を受けても認めず最後には殺されてしまいます。
許七安と褚采薇が大理寺へ駆けつけたときには手遅れでした。元景帝側は鄭興懐が罪を恐れて自ら命を絶ったことにし、楚州事件まで終わったことにしようとします。
許七安が家族を都から逃がす
鄭興懐の遺体を見た許七安はいったん家へ帰り、家族と食事をしたあとに荷物をまとめて都を出るよう求めます。これから皇帝の意向に逆らえば、許家にも処罰が及ぶと考えたのでしょう。
翌日の朝議では元景帝が鄭興懐の罪を認定して事件を終わらせます。許七安は刀を持って皇宮へ向かいました。魏淵は今は時期が悪いと説得しますが、許七安は自分には魏淵のような忍耐はできないと答えます。
曹国公と闕永修を許七安が拘束
許七安は曹国公と闕永修を捕らえ、鄭興懐が受けた仕打ちを二人にも返します。そのまま二人を町へ連れ出して鄭興懐が罪を着せられた事実を人々に知らせようとしました。
元景帝は許七安の逮捕を命じますが、そこへ許七安の仲間たちが集まります。皇帝の命令に従う側と鄭興懐の名誉を取り戻そうとする許七安たちが向き合いました。
感想
これまでの元景帝たちの態度を見ていると、鄭興懐が無事では済まないだろうとは思っていました。
それでも本当に殺され、しかも「罪を恐れて自害した」と処理されるとは。38話で魏淵が今は耐えるよう勧めていた意味が、最悪の形で証明されてしまいました。
鄭興懐は正しいことを主張していましたが、相手は鎮北王の不始末を隠すと決めた皇帝です。正面から訴え続ければ自分まで排除される可能性が高い。それでも引けなかったのは、楚州の民を直接知っていた鄭興懐だからなのでしょう。
それにしても、終盤に入ってから急に展開が速くなりました。
前半はコメディーにかなり時間を使って許七安の恋愛や仲間たちとのやり取りも多く描かれていました。ところが最後になって38万人の虐殺、皇帝による隠蔽、鄭興懐の殺害、そして許七安と皇帝の対立まで一気に話が進んでいます。
個人的には、こうした展開をもう少し早い段階から始めていれば、作品全体の印象もかなり違ったのにと思います。
許七安がなぜ打更人として権力に立ち向かうのか。同じように朝廷の中で生きている魏淵と何が違うのか。その部分もここへ来てようやくはっきりしてきました。
でも、あと1話しかありませんが。ここまで広がった話をどう終わらせるのかです。
鄭興懐は死に、元景帝は事件を隠す側にいる。許七安は曹国公たちへの報復に動きましたが、本当の問題はそのさらに上にいる皇帝です。
そこまで含めて決着をつけるには、残されているのはあと1話だけ。
ここまで大きな問題を広げて、本当に最終話だけで収められるのでしょうか。
事件がどう決着するのか以上に「この物語をどう終わらせるつもりなのか」が気になる最終話直前になりました。
主な登場人物と結果
- 許七安:打更人の銅鑼
鄭興懐に今は耐えるよう勧めていましたが、その鄭興懐が殺されたことで態度を変えます。家族を都から逃がしたうえで曹国公と闕永修を捕らえ、鄭興懐の無実を民に知らせようとします。 - 鄭興懐:楚州布政使
楚州で暮らすうちに住民を家族のように思うようになり、虐殺された人々のため鎮北王の責任を求め続けます。闕永修に罪を着せられて大理寺へ送られ、拷問にも屈しませんでしたが殺害されます。 - 元景帝:大奉の皇帝
鎮北王を断罪するのではなく、魁族が楚州の民を殺したという曹国公の主張を支持します。さらに闕永修の告発を受けて鄭興懐の逮捕を命じ、その死後は鄭興懐を罪人として扱い楚州事件を終わらせようとします。 - 鎮北王:元景帝の弟・楚州を守る親王
楚州の虐殺に関わった人物として処罰を求められますが、曹国公によって魁族の首領を討った功臣として扱われ、元景帝もその説明を支持します。 - 闕永修:護国公・鎮北王の配下
都へ戻ると鄭興懐が魁族と結託したと告発し、立場を逆転させます。大理寺では曹国公とともに鄭興懐へ自白を迫り、最後には命を奪います。 - 曹国公:国公・元景帝側の重臣
朝議では楚州の民を殺したのは魁族で鎮北王は功臣だと主張。さらに鄭興懐を大理寺へ連行し、闕永修とともに彼へ罪をかぶせようとします。 - 臨安:元景帝の娘・公主
皇族である鎮北王をかばえば民が皇室を信用しなくなると考え、太子に処罰を求めます。しかし政治へ口を出せば父帝の寵愛を失う可能性があると忠告されます。 - 太子:元景帝の皇太子・臨安の兄
臨安に対して、元景帝が彼女をかわいがるのは政治に関わらないからだと忠告し、鎮北王の件から距離を置かせようとします。 - 魏淵:打更人を率いる人物
鄭興懐には今は身を守って機会を待つよう勧め、許七安が皇宮へ向かった際にも止めようとします。耐えて機会を探す魏淵と、今ここで行動する許七安の違いが明確になります。
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大奉打更人 35話・36話・37話 鎮北王が起こした楚州虐殺の真相 - ドラマ全体の流れを知りたい方はこちら。
大奉打更人 あらすじネタバレ

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