周瑩が金花茯茶の販売を成功させ、呉家東院の年間利益が400万両を突破します。ところが、機器織布局の株を手放すよう張長清から要求されて周瑩は拒否。彼女の権利を守ろうとした趙白石は巡撫を免職されてしまいました。
苦しい時期に資金を出した周瑩から利益が出た途端に株を取り上げようとするのは納得できません。それに、趙白石を復職させるためなら周瑩を犠牲にしてもよいという張長清夫妻の考えもおかしいですよね。
そして、夫を助けるために周瑩の書斎へ封筒を置いた呉漪が、これから何をしてしまうのか気になります。
55・56・57話の内容
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周瑩が金花茯茶を売り出し、呉家東院の年間利益が400万両を突破します。
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張長清が周瑩に機器織布局の株を手放すよう要求し、趙白石は恩師に反論します。
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趙白石が巡撫を免職され、呉漪は夫を助けるために周瑩の書斎へ封筒を置きます。
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月に咲く花の如く 55話 栄華の回復
周瑩が金花茯茶を新商品として発売
沈家の妨害で水に浸かってしまった茶葉ですが、実際に飲んでみると意外にもおいしいことが分かりました。そこで周瑩はこの茶を「金花茯茶」と名付けて新商品として売り出すことにします。
周瑩は千紅こと韓夫人に侍女たちの接客を教えてもらい、華やかな衣装を着せて客に茶を振る舞わせました。茶の味だけでなく、店を訪れた客に楽しんでもらうことまで考えているんですね。
沈家が茶葉を水浸しにしたのは呉家東院に損害を与えるためだったはず。それが新商品になってしまうとは、沈家も予想していなかったでしょう。
そこへ沈家の店で冷たい扱いを受けた大口客の布和がやって来ます。布和は金花茯茶を気に入り、呉家東院と10年間の契約を結ぶことにしました。しかも沈家との取引はやめるといいます。
大口客を粗末に扱っていた沈家にとっては自業自得ですね。周瑩は茶葉を台無しにされても諦めず、沈家が失った客まで獲得してしまいました。
客を次々と失った沈四海はついに杜明礼に助けを求めます。でも杜明礼に頼って何をするつもりなのでしょうか。また周瑩への妨害を始めるのではないかと気になります。
呉家東院の年間利益が400万両を突破
年末になると、各地の番頭たちが一年間の利益を持って呉家東院へ集まりました。その総額はなんと400万両を超えていました。
周瑩は働いてくれた番頭たちを宴に招きます。ところが宴の席に座っていたのは番頭たちの両親でした。
周瑩は家に帰る暇もなく働いていた番頭たちを家族と一緒に祝わせようと、密かに両親を招いていたのです。
これは番頭たちも驚いたでしょう。利益を上げた褒美として金品を与えることもできたはずですが、周瑩は家族と過ごす機会を用意しました。仕事ばかりで親に会えなかった番頭たちにとっては、何よりうれしい贈り物だったのではないでしょうか。
呉聘と呉蔚文への報告
宴が終わると周瑩は一人で祖廟へ向かい呉蔚文と呉聘の位牌に呉家東院が復活したことを報告しました。
呉家が苦境に陥ってから周瑩は商売を立て直すために働き続けてきました。そしてついに年間400万両を超える利益を上げるまでになったのです。
呉蔚文と呉聘が生きていたら、どれほど喜んでくれたでしょうか。
大勢の番頭たちを家族と再会させた周瑩ですが、自分は夫にも義父にも会うことができません。みんなで成功を祝った宴のあと、一人で祖廟に向かったことを考えると、やはり寂しいですね。
周瑩がここまで呉家東院を再建した姿を、呉聘にも見てもらいたかったです。
水に浸かった茶葉が金花茯茶になるのは史実?
金花茯茶そのものは実在します。主に陝西省咸陽市と湖南省益陽市で作られていて、一定の温度と湿度を保つことで冠突散囊菌という菌が繁殖して茶葉を発酵させて作ります。このとき「金花」と呼ばれる黄色い粒ができて、まろやかで濃厚な味わいが特徴だといいます。
金花茯茶は明時代からあるお茶で、周瑩の茶葉が水に浸かって金花茯茶になったというのは架空の話です。金花茯茶という実在の商品を利用して作られたドラマ独自のエピソードです。
月に咲く花の如く 56話 正義の裏側
沈星移が趙白石への協力を拒否
味経書院で働いている沈星移は先生たちが語る変法に関心を持つようになり、劉光蕡から本を借りて勉強を始めました。
そこへ趙白石が訪ねてきて、杜明礼を排除するために協力してほしいと持ちかけます。ところが沈星移は杜明礼を倒したところで沈家を支配する相手が変わるだけだと考え断りました。
沈星移は沈家を救うには国そのものを変えなければならないと考えるようになっていたのです。
確かに杜明礼を排除できたとしても、彼に命令している人物がいる限り沈家の問題が解決するとは限りません。沈星移の言うことにも一理あります。
でも、国を変えるとなると簡単にはいきませんよね。危ない方向に向かわないといいですが。
張長清が周瑩に織布局の株を要求
周瑩は呉漪に招かれて巡撫府を訪れ趙白石の恩師である張長清夫妻と食事をしました。周瑩と張長清は話が合い周瑩もすっかり彼を気に入ります。
ところが書斎に移ると張長清は呉家東院が所有する機器織布局の株をすべて手放してほしいと言い出しました。
機器織布局に対する呉家の権利は契約上まだ9年も残っています。周瑩は国のためという理由だけで契約を無視することには納得せず、要求を受け入れませんでした。
これは周瑩が怒るのも当然でしょう。苦しい時期に資金を出して協力したのに利益が出るようになったら株を手放せというのですから。国のためだと言われても、それでは商人は安心して事業に出資できません。
周瑩が帰ったあと趙白石も恩師に反論しました。機器織布局が苦しい時期に出資した周瑩から、利益が出た途端に株を取り上げるのは公平ではないと訴えたのです。
呉漪が知ってしまった周瑩と趙白石の噂
張長清と趙白石が言い争っているところを、呉漪が聞いてしまいました。しかも張長清が口にした周瑩と趙白石の噂まで知ってしまったのです。
呉漪は以前から夫の気持ちに不安を持っていました。そこへ今回の話を聞いたので周瑩への嫉妬をますます強めてしまいます。
そもそも周瑩を巡撫府に招いたのは呉漪自身です。その結果、夫と周瑩の噂まで耳にしてしまうとは、皮肉です。
月に咲く花の如く 57話 理想と現実
趙白石が巡撫を免職される
趙白石は、機器織布局の株を呉家だけに売ったことで職権を利用したという濡れ衣を着せられました。張長清は、呉家東院から織布局の株をすべて取り戻せば助けられると提案します。
ところが趙白石は、自分が助かるために周瑩の権利を奪うことを拒みました。その結果、巡撫を免職されてしまいます。
趙白石が不正をしたというなら、その事実を調べるべきでしょう。それなのに、呉家が株を手放せば助けられるというのはおかしな話です。結局、張長清は呉家の株を取り戻したいだけではないのでしょうか。
趙白石も恩師の言うことを聞いていれば、巡撫を続けられたかもしれません。それでも周瑩に損害を与えることは拒みました。趙白石は役人としての良心を曲げなかったのですね。
でも、そんな人物が免職されてしまうとは。これでは正しいことをした人間が損をするばかりです。
沈星移が父の考えを拒否
沈四海が味経書院を訪ねてくると、沈星移は趙白石を陥れた件に父が関わっているのではないかと問い詰めました。
沈四海は、今の世の中では権力がなければ沈家を守れず、杜明礼に従うしかなかったと主張します。
沈四海が杜明礼を恐れるのも無理はないでしょう。沈家の商売と家族を守らなければならないのですから。でも、自分の家を守るためなら他人を陥れてもよいという考えには賛成できません。
沈星移も父の言い分を受け入れず、生きるためだからといって悪事をする必要はないと反論しました。そして杜明礼を倒し、世の中を変えると宣言します。
前回は杜明礼を排除しても支配する相手が変わるだけだと考え、趙白石への協力を断った沈星移。今回は杜明礼を倒すと言っています。
父のように権力者に従うのではなく、権力者が好き勝手に人を苦しめる世の中そのものを変えたいのでしょうね。ただ、その理想をどんな方法で実現するつもりなのか。まだ具体的な方法は分かりません。
呉漪が周瑩の書斎に封筒を置く
趙白石の免職を知った呉漪は、夫を復職させたいと願っていました。そんな彼女に張長清夫人は、周瑩を機器織布局の副局長から退かせれば趙白石を救えると話します。
さらに張長清夫人は、周瑩の部屋に封筒を置くよう呉漪に頼みました。
呉漪にとって周瑩は義姉であり、以前は慕っていた相手です。それでも夫を助けたい気持ちが勝ち、迷った末に周瑩の書斎へ封筒を置いてしまいました。
呉漪が夫を助けたいと思うのは当然です。でも、周瑩は趙白石を免職にした人物ではありません。むしろ今回の騒動では、自分の正当な権利を守ろうとしているだけです。
それなのに、夫を助けるために周瑩を犠牲にしようとするのはどうなのでしょうか。
以前から趙白石と周瑩の関係を疑っていた呉漪だけに夫を助けたい気持ちには嫉妬も混じっているのかもしれません。
それにしても、張長清夫人が置かせた封筒には何が入っているのでしょう。周瑩の知らないところで何かを仕掛けようとしているのなら、呉漪は取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれません。
主な登場人物と結果
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周瑩(しゅうえい):呉家東院の当主。金花茯茶の販売を成功させ、年間400万両を超える利益を上げます。しかし、張長清から機器織布局の株を手放すよう要求され、拒否します。
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趙白石(ちょうはくせき):陝西巡撫。周瑩の正当な権利を守るため、恩師の張長清に反論します。収賄の濡れ衣を着せられますが、不正な要求を拒んで免職されます。
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沈星移(しんせいい):沈四海の息子。味経書院で変法について学び、杜明礼に従う父の考えを批判します。国の政治を変えようと考えるようになります。
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沈四海(しんしかい):沈家の当主。呉家東院に客を奪われ、杜明礼に助けを求めます。沈家を守るためには権力者に従うしかないと主張し、息子の沈星移と対立します。
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張長清(ちょうちょうせい):趙白石の恩師。周瑩に機器織布局の株をすべて手放すよう要求します。趙白石にも株の回収を求めますが、拒否されます。
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呉漪(ごい):趙白石の妻で周瑩の義妹。夫と周瑩の関係を疑い、嫉妬を募らせています。夫を復職させたい一心で張長清夫人の頼みを聞き、周瑩の書斎へ封筒を置きます。
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杜明礼(とめいれい):沈家に命令を出している人物。沈四海は頼らざるを得ないと考えていますが、沈星移は杜明礼を倒そうと決意します。
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