『月に咲く花の如く』は、清朝末期の陝西を舞台に、商才を持つ周瑩が呉家東院を再興していく中国ドラマです。
第74話の最終回では西太后の滞在する呉家東院で暗殺騒ぎが起こり、沈星移が周瑩と呉家を守るために命を落とし、載漪は不正の証拠が明るみになり処分されます。その後、成長した懐先が海外へ留学するのでした。
この記事では74話 最終回の結末をネタバレありで紹介します。
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月に咲く花の如く あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。
この記事にはネタバレがあります。
最終回直前までの出来事
1900年、義和団の乱によって西太后と光緒帝は北京を離れ西安へ避難しました。陝西巡撫の端方は西太后の滞在先として呉家東院を勧め西太后と光緒帝が周瑩の屋敷を訪れます。
周瑩は二人に商売について尋ねられ、時代に合わせて方法を変えることや、使用人にも利益が得られる仕組みを設けて仕事を任せていることを説明しました。話の途中では戊戌変法を思わせる発言までしてしまいますが、西太后は周瑩を気に入って褒美と爵位を与えることにします。
一方、沈星移は革命活動を続けていました。
西太后と光緒帝が呉家東院に滞在することを知った趙白石は沈星移が暗殺を実行する可能性があると考え周瑩に警戒するよう忠告します。
『月に咲く花の如く』最終回のあらすじ
周瑩が西太后から褒美と爵位を授けられる
西太后との会話で戊戌変法を思わせる話をしてしまった周瑩は機嫌を損ねたのではないかと心配していました。
相手は西太后ですからね。いくら周瑩でも、これは言いすぎたと思ったのでしょう。
ところが崔太監が伝えたのは予想とは違う知らせでした。西太后は周瑩の話と人柄を気に入り東阿阿膠を褒美として与え、さらに爵位まで授けることにしたのです。
周瑩はこれまでも役人や商人を相手に物怖じせず話してきましたが、とうとう西太后にも同じ調子で話して気に入られてしまいました。ここまで来ると周瑩らしいとしか言いようがありません。
続いて趙白石が西太后と光緒帝に拝謁して沈星移から預かっていた日昌和の帳簿を提出します。そこには端郡王・載漪が戸部の公金を利用して利益を得ていた証拠が残されていました。
義和団事件に関与した載漪をどう処分するか決めかねていた西太后も、この帳簿を確認して処分を決めます。
沈星移が趙白石に託したものが、ここで載漪の処分につながるんですね。沈星移は革命活動だけをしていたわけではなく清朝の中で不正を行っていた人物の証拠も残していました。
趙白石が沈星移の暗殺計画を警戒する
趙白石は周瑩に沈星移が涇陽で目撃されたと知らせます。沈星移は革命活動を続けています。西太后と光緒帝が呉家東院に滞在している今、涇陽に現れたとなれば目的は想像できます。
趙白石が警戒するのも当然でしょう。
しかも呉家東院で暗殺が行われれば、屋敷を提供した周瑩や使用人まで計画に加わったと疑われる可能性があります。
そこで趙白石は沈星移が現れた場合は必ず知らせるよう周瑩に言いました。さらに懐先を自分の屋敷へ預かります。
周瑩が沈星移を見捨てられないことも趙白石は知っています。それでも今回は西太后の暗殺を目論んでいます。沈星移を助ければ周瑩まで処罰されるかもしれません。
沈星移が周瑩を傷つけて椅子に縛る
その夜、予想どおり沈星移が密かに呉家東院へ入り、周瑩の部屋を訪れます。
久しぶりに再会した二人は抱き合います。
ようやく再会できたのに、喜んでいる時間はほとんどありません。周瑩はすぐに暗殺計画について尋ねました。
周瑩は沈星移が革命のため自分の命を懸けようとしていることまで否定しません。ただし呉家東院で暗殺を実行すれば懐先や屋敷の使用人まで処罰される可能性があるため、この場所だけは避けてほしいと頼みました。
これは当然ですよね。
沈星移が自分の信念のために命を懸けるのは本人の勝手ですが周瑩や懐先、呉家の人々まで巻き込まれては迷惑です。
ところが沈星移は計画を諦めません。
短刀で周瑩の肩を傷つけ、口づけしたあと、彼女を椅子に縛ります。何をするのかと思ったら、周瑩まで襲われたように見せようとしていたのです。暗殺後に沈星移が捕まったとしても、周瑩は被害者だったと説明できます。呉家が暗殺に協力した疑いを避けるためでした。
そこまで考えているなら呉家東院で実行しなければいいのでは?と思ってしまいますが、沈星移にはここで実行するしかなかったのでしょう。
趙白石が沈星移を発見する
屋敷を見回っていた趙白石は周瑩の部屋に明かりがついていることに気づきます。
外から声をかけると周瑩はいつもどおりに返事をしました。でも周瑩は趙白石が預かっている懐先について何も聞きませんでした。
ここで異変に気づく趙白石がすごい。
普段の周瑩なら、まず懐先の様子を尋ねるはずです。それをしないということは自由に話せない事情がある。趙白石は部屋で何かが起きていると判断します。
やがて部屋から出てきた沈星移は趙白石に銃を向け、西太后たちがいる正房まで案内するよう要求しました。当然、趙白石は拒みます。
沈星移と趙白石。周瑩を大切に思っている二人がこんな形で向かい合うことになるとは。周瑩は二人が殺し合うことを避けるため、趙白石に沈星移を逃がしてほしいと頼みました。
趙白石はその願いを受け入れます。
職務だけを考えれば沈星移を捕らえるべきでしょう。でも周瑩が目の前で沈星移を失えば、彼女がどれほど悲しむかも知っています。
趙白石にとっても難しい判断だと思います。
呉沢も西太后暗殺のため呉家東院へ入る
ところが暗殺を考えていたのは沈星移だけではありませんでした。呉沢まで西太后を殺そうとして呉家東院へ入り込んでいたのです。
なんでここに来るんですか。
光緒帝を支持する呉沢が西太后を恨んでいる事情は分かります。でも西太后が滞在しているのは呉家東院です。ここで呉沢が西太后を襲えば、周瑩だけでなく呉家全体が関与したと疑われてもおかしくありません。
呉沢は覆面をして行動しますが、趙白石には正体を知られてしまいました。しかも屋敷の周囲には官兵が集まっています。呉沢がそのまま逃げれば捕まる可能性が高い。捕まって正体を知られれば呉家も無事では済みません。
周瑩からすれば迷惑な話なのですが、呉沢にも呉沢なりの覚悟があったのでしょう。
沈星移が呉沢の身代わりとなって命を落とす
沈星移は呉沢が身につけていた覆面を受け取り、剣を手にしました。そして自分の銃を趙白石に渡したあと、趙白石を気絶させます。
呉家とは血縁のない沈星移が刺客として官兵の前に現れれば、呉沢が西太后を襲った事実を隠すことができます。刺客は沈星移だった。それで終わらせれば、周瑩や呉家の人々を助けられる。
沈星移は自分が逃げることを諦めたのでしょう。
考えに気づいた周瑩は、行かないでほしいと訴えます。それでも沈星移は覆面をしたまま屋敷へ出て、多数の官兵と戦いました。
沈星移は革命のため西太后を暗殺しようとして呉家東院へ来ました。でも最後に自分の命を使って守ったのは革命でも政治理念でもありません。周瑩と呉家でした。
やがて兵たちに囲まれた沈星移は命を落とします。最後に沈星移が見たのは周瑩がいる部屋でした。
沈星移が刺客として死亡したことで呉沢の正体は伏せられ、周瑩と呉家の人々は処罰を免れました。
助かったのは確かです。でも周瑩にとっては、あまりにも大きな代償でした。
西太后が周瑩に夫を亡くしてからの年月を尋ねる
翌朝、西太后と光緒帝は呉家東院を出発します。そのとき西太后は周瑩に夫を亡くしてから何年になるのかと尋ねました。
周瑩が「14年」と答えると、西太后は自分は39年だと話します。
西太后が急にこんな話をするので少し意外でした。
周瑩は夫の呉聘を早くに亡くし、その後も呉家東院の商売と家族を支えてきました。西太后も夫の咸豊帝を亡くしたあと、長年にわたって清朝の政治に関わっています。
もちろん二人がしてきたことはまったく違います。
それでも夫を早くに亡くし、その後を自分の判断で生きてきた女性という点では共通しています。西太后は周瑩に自分と似た部分を感じたのでしょうか。
詳しい説明はありませんが、わざわざ最後にこの会話を入れたのは印象に残ります。
一方、趙白石は呉沢を密かに逃がしました。そして沈星移が自分の命と引き換えに呉沢と呉家を助けたことを伝え、これからは自分の命を大切にするよう忠告します。
懐先が海外留学へ出発
それから数年後。
周瑩は上海の埠頭にいました。成長した懐先が海外へ留学するためです。
趙白石からは、端郡王・載漪の一家が新疆へ送られたことも知らされます。沈星移が残した帳簿によって明らかになった不正も載漪の処分につながりました。沈星移本人はいなくなっても、彼が残したものはその後にも関係していたわけです。
懐先は学業を終え、二年後には帰ってくると周瑩に約束します。周瑩はその言葉を聞き、旅立つ懐先を見送りました。
呉聘を亡くし、沈星移も亡くし、周瑩は多くの人を見送ってきました。
でも今回は死別ではありません。
懐先は学ぶために外国へ行き、また帰ってくると言います。
その後、周瑩は商売だけでなく、教育、道路や橋、慈善事業にも資金を提供し、1908年に亡くなりました。
月に咲く花の如く 主要人物の結末
周瑩
周瑩は沈星移を失いますが、彼が呉沢の代わりに刺客となったことで呉家への追及を免れます。
数年後も呉家東院を支え、成長した懐先を海外留学へ送り出しました。教育や慈善事業などにも取り組み1908年に亡くなりました。
沈星移
沈星移は西太后暗殺を計画して呉家東院へ入ります。しかし呉沢も西太后を狙っていたことを知ると自分が呉沢の代わりに刺客となる決意をします。
覆面姿で官兵と戦い、最後は周瑩の部屋を見ながら死亡します。自分が刺客として死ぬことで呉沢の正体と呉家の関わりを知られないようにしました。
趙白石
趙白石は沈星移の計画を知っていましたが、最後には周瑩の願いを受け入れて沈星移を逃がそうとします。
事件後は呉沢を密かに屋敷から逃がしました。数年後も周瑩との交流は続いており、端郡王・載漪の一家が新疆へ送られたことを周瑩に知らせています。
呉沢
呉沢は光緒帝を支持して西太后を暗殺しようとして呉家東院へ侵入します。
趙白石に正体を知られますが、沈星移が呉沢の覆面と剣を使って刺客となったため関与は公になりませんでした。その後、趙白石の手引きで逃げています。
端郡王・載漪
載漪が戸部の公金を利用して利益を得ていた証拠が日昌和の帳簿から確認され、西太后は処分を決めます。
数年後、載漪の一家は新疆へ送られましたことが明らかになります。
懐先
懐先は成長して海外留学のため上海から旅立ちます。
周瑩に2年後には帰国すると約束し、新しい知識を学ぶため船へ乗りました。
最終回の注目点
沈星移はなぜ呉沢の代わりに死んだの?
呉沢が西太后を襲ったと知られれば、呉家の人間による暗殺事件になります。周瑩や呉家の人々まで関わりを疑われる可能性がありました。
そこで沈星移は呉沢の覆面と剣を使って自分が刺客だったことにします。沈星移が官兵の前で死亡したため、呉沢の正体は知られませんでした。
沈星移は最後には周瑩と呉家を守ることを選んだのです。
沈星移は西太后暗殺を諦めたの?
沈星移は呉家東院へ来た時点では西太后を狙っていて趙白石にも正房へ案内するよう要求しています。その後、呉沢も暗殺を実行しようとしていたことが分かり、沈星移は計画の実行より呉沢と呉家を助けることにしました。
結果として沈星移自身による西太后暗殺は実行されず、呉沢の身代わりとなって死亡します。
西太后はなぜ周瑩に夫を亡くしてからの年月を聞いたの?
周瑩は呉聘を亡くして14年、西太后は咸豊帝を亡くして39年が経っていました。
二人の立場は大きく違いますが、夫を亡くした後も長い年月を生きてきた女性という共通点があります。劇中ではこの問いかけの後に西太后が出発します。
それぞれ異なる道を歩んだ女性が、夫を失ってから過ごした年月を確認し合う場面として見ることができます。
周瑩は最後に誰かと結婚したの?
最終回では周瑩が再婚した様子は描かれていません。
沈星移は周瑩を守るため死亡し、趙白石との関係も結婚には至りませんでした。数年後の周瑩は懐先を海外へ送り出していて、その後も誰とも結婚しませんでした。
『月に咲く花の如く』はハッピーエンド?
周瑩と沈星移の恋愛だけを見れば、ハッピーエンドとは言えません。
二人は長い時間を経てようやく再会します。ここまで来たら、さすがに今度こそ一緒になれるのではと思いたくなります。
ところが沈星移は呉沢と呉家を守るため官兵と戦い命を落としました。
何度も離れ、ようやく再会したのに周瑩と結ばれることはありませんでした。周瑩は呉聘を失い、沈星移まで失いました。恋愛についてはかなり厳しい最終回です。
ただし、周瑩が長年苦しめられてきた問題には決着がつきます。
呉家東院は暗殺事件への関与を疑われずに済み、端郡王・載漪も処分されました。沈家や呉家を苦しめてきた相手との争いは、ここで終わります。
そして懐先も成長しました。
最終回では懐先が海外で学ぶために旅立ちます。周瑩自身は呉聘や沈星移など大切な人を何人も失いましたが、再興した呉家を守り、懐先を次の時代へ送り出しました。
ということで、『月に咲く花の如く』は周瑩個人の恋愛関係については悲しい結末となりました。でも、周瑩の人生が失敗に終わったわけではありません。呉家は再興し、懐先も成長して海外へ向かいます。
沈星移と愛する人が結ばれて終わるような分かりやすいハッピーエンドではありませんが、周瑩が長年守ってきたものは、最後まできちんと残り未来に引き継がれたのです。
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