沈星移と周瑩がようやく結ばれましたが、家族を失った沈星移は清朝を倒すと誓い、周瑩と夫婦になった翌朝には再び旅立ってしまいます。周瑩は沈星移との約束を守って女子学堂を開きますが、今度は趙白石から結婚を申し込まれました。
ところが義和団事件が発生。八カ国連合軍が北京に攻め込み西太后と光緒帝が北京を離れて呉家東院に滞在することになりました。
72・73話の内容
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沈星移と周瑩は夫婦になりますが、沈星移は革命のために旅立ちます。周瑩は女子学堂の設立を進め、趙白石から求婚されます
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周瑩は女子学堂を開校して趙白石の求婚を断りますが、呉家東院を訪れた西太后に政治の改革を思わせる発言をしてしまいます。
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月に咲く花の如く 72話 積年の願い
沈星移の帰郷と復讐の誓い
沈星移は人目を避けて沈家へ戻ります。しかし屋敷に家族の姿はなく、祠堂には父母や兄の位牌が並んでいました。
沈星移は家族の仇を討つために清朝を倒すと誓います。そして座布団の下に隠されていた日昌和の帳簿を持ち出しました。
あれほど栄えていた沈家も、とうとう誰もいなくなってしまいました。沈星移が復讐を誓うのも無理はありません。
周瑩と沈星移のつかの間の婚礼
沈家の屋敷に花嫁姿の周瑩が現れます。以前の約束どおり、沈星移の妻になるためにやって来たのでした。
沈星移は命を失うかもしれないと告げますが周瑩の決意は変わりません。二人は夫婦として気持ちを確かめます。
ようやく結ばれた二人。ところが翌朝、沈星移は革命が成功するまで会わないと告げて旅立ちます。
また別れるのですか!せっかく一緒になれたのに。沈星移にとっては革命がそれほど大切なのでしょうが、周瑩もよく我慢できますね。
趙白石への帳簿と周瑩への想い
沈星移は日昌和の帳簿を趙白石へ送り、周瑩のことも託しました。趙白石は長年隠していた周瑩への想いを認め、呉蔚全に結婚を申し込みます。
沈星移から頼まれたとはいえ、趙白石も早いですね。長年迷っていた人とは思えません。
女子学堂の設立と生徒集め
周瑩は沈星移との約束を守り、女子学堂を作ります。ところが生徒が集まりません。娘に学問は必要ないと考える親が多かったのです。
そこで周瑩は女性の番頭を年俸一万両で募集。読み書きや算術ができれば高収入を得られると宣伝します。
さらに貧しい家庭には学費だけでなく、娘の家事を代わってもらう費用まで負担しました。
ここまでやりますか!でも女子の教育に反対する親も娘が高収入を得られると聞けば考えが変わるのですね。周瑩らしい方法です。
日昌和の帳簿と端郡王の不正
趙白石は周瑩に、端郡王が戸部の公金を日昌和へ預けて利益を得ていたと説明します。沈四海はその秘密を知っていたため、処刑されたのでした。
息子を殺され、財産を失い、最後は口封じですか。端郡王はどこまで勝手なことをするのでしょうか。
周瑩に再婚話と返事
呉家の長老たちは周瑩に再婚を勧めます。周瑩は驚いて趙白石を訪ね、なぜ自分と結婚したいのか尋ねました。趙白石は周瑩が韓三春にさらわれたとき、自分が彼女を愛していると気づいたと告白します。
ずいぶん長い片想いでしたね。でも周瑩はようやく沈星移と結ばれたばかり。趙白石の気持ちは分かりますが、今さら求婚されても困るでしょう。
周瑩は返事を保留します。まあ、当然ですね。
史実の周瑩は本当に女子学堂を作った?
ドラマでは周瑩が女子学堂を設立し、女性たちに教育を受けさせようとします。史実でも周瑩のモデルになった呉周氏は教育事業に多額の資金を提供していました。
呉周氏は学校の設立や文廟の修復、災害救済などに寄付しています。周瑩の養子・呉念昔(ドラマの呉懐先)の孫にあたる呉国華は呉家は三原の宏道学堂や涇陽の味経書院だけでなく、女子学堂にも資金を提供していたと証言しています。また安呉堡には近隣の子供たちが学べる学館を設け、授業料を無料にしたうえ、家庭に補助金も渡していたそうです。
さらにドラマで周瑩が女子学堂に生徒を集めるため、女の子を通わせる家庭に毎月銀2~3両を支給すると約束する場面についても、呉国華の著書にある内容だと言います。
ただし、呉周氏が実際に女子学堂を設立して自分で運営したかどうかは不明です。資金援助をしていたのは事実ですが、設立と運営はドラマの脚色があるようですね。
月に咲く花の如く 73話 行幸を仰ぐ
女子学堂の開校と趙白石への返事
周瑩が準備してきた涇陽女子学堂がついに開校します。
周瑩は趙白石からの求婚を迷っていましたが、千紅から結婚しない自由もあると聞き、断ることにしました。
趙白石には何度も助けられましたが、感謝と恋愛は別ですからね。気の毒ですが仕方ありません。でも趙白石、長年想い続けてようやく告白したのに。残念でした。
周瑩の祝辞と女子教育
開校式で周瑩は女性も学問を身につけ、自分で生活できるようになるべきだと訴えます。結婚相手も自分で選べるようになってほしいというのです。
周瑩自身は十分な教育を受けていません。それでも大商人になったのですから説得力がありますね。
もっとも、周瑩のような商才を持つ人は珍しいでしょう。だからこそ普通の女性にも教育が必要なのでしょうね。
西太后の避難と周瑩の献金拒否
1900年、義和団事件で八カ国連合軍が北京へ進攻。西太后と光緒帝は西安へ逃れました。
陝西巡撫の端方は地元の富豪に献金を要求しますが、周瑩は拒否。すでに被災民の救済に金を使っていると説明しました。
確かに民を助けるのも大切です。でも相手は皇帝と西太后。こんなときにも堂々と断るとは、周瑩は相変わらずですね。
面白くない端方は呉家東院を皇帝一行の宿泊先に推薦しました。
呉家東院への行幸と趙白石の苦労
西太后が呉家東院に滞在すると決まり、趙白石は大慌て。屋敷の警備や部屋の準備を進め、周瑩には拝謁の作法まで教えます。
周瑩は親戚が泊まりに来るような感覚でしたが、相手は清朝の最高権力者。失礼があれば一族全員が処罰されるかもしれません。
それにしても端方は嫌がらせのつもりでしょうが、他人の屋敷を勝手に宿泊先にするとは。迷惑な話ですね。
西太后への拝謁と周瑩の失言
西太后と光緒帝に拝謁した周瑩は呉家東院を再興した方法を尋ねられます。周瑩は時代に合わせた商売や、使用人にも利益を与える方法を説明。西太后も興味を持ちます。
ところが調子に乗った周瑩は民を大切にすれば国もうまく治められると発言してしまいました。
それって戊戌変法の考え方に近いのでは?
西太后は変法を失敗させた張本人です。その本人を前に改革を思わせる発言をするとは。趙白石があれほど注意したのに!
周瑩も西太后の表情が変わったことに気づき、退出してから心配になります。
今さら心配しても遅いでしょう。せっかく商売の話で気に入られたのに、最後に余計なことを言ってしまいましたね。
西太后が呉家に宿泊したのは史実?
『月に咲く花の如く』では、義和団の乱によって北京から逃れた西太后と光緒帝が周瑩の暮らす呉家東院に滞在します。周瑩は二人をもてなし、商売の方法について尋ねられると、自分の考えを説明しました。
1900年、西太后と光緒帝が八カ国連合軍の北京侵攻を受けて西安へ避難したのは史実です。逃避行の途中で民間の屋敷に宿泊したこともありました。
ただし、呉家東院に宿泊したという記録はありません。
でも実在の周瑩が西太后を支援したことも史実です。当時、西安では災害による食糧不足も起きていました。周瑩は陝西巡撫代理の端方による寄付の呼びかけにこたえて養子の呉念昔(ドラマの呉懐先)を西太后の滞在先へ派遣、救済資金として銀10万両を献上しました。
この功績によって周瑩は朝廷から一品夫人の称号を授けられ、養子の呉念昔にも官職が与えられました。
一方、周瑩が西太后に直接会ったという確かな記録はありません。周瑩の親族で歴史学者の呉宓も、1962年の日記で周瑩は西太后に会っていないと記しています。
周瑩が西太后の避難を資金面で支援したことは史実ですが、西太后と光緒帝が呉家東院に滞在して周瑩と会話したのはドラマの脚色です。
主な登場人物と結果
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周瑩(しゅうえい):呉家東院の当主。沈星移と夫婦の約束を交わし、女子学堂を開校します。趙白石からの求婚は断り、西太后との拝謁では商売の成功について語りますが、政治に関する発言で西太后の機嫌を損ねます。
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沈星移(しんせいい):沈家の次男で革命派の活動家。両親と兄を失い、清朝を倒すと誓います。周瑩と夫婦になりますが、革命を成功させるために再び旅立ちます。
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趙白石(ちょうはくせき):陝西の官僚。沈星移から周瑩を託され、長年の想いを告白して結婚を申し込みますが、断られます。西太后の呉家東院滞在では警備や拝謁の準備を担当します。
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西太后(せいたいこう):清朝の最高権力者。義和団事件で北京から西安へ避難し、呉家東院に滞在します。周瑩の商売には興味を持ちますが、国の治め方についての発言には不快感を表します。
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光緒帝(こうしょてい):清朝の皇帝。戊戌変法の失敗後、西太后の監視下に置かれています。義和団事件で西太后とともに北京を離れ、呉家東院を訪れます。
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端方(たんぽう):陝西巡撫。西太后たちのために地元の富豪へ献金を求めますが、周瑩に拒否されます。呉家東院を皇帝一行の宿泊先に推薦し、周瑩に対応を迫ります。
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千紅(せんこう):周瑩の親しい友人。結婚しない生き方もあると周瑩に伝え、趙白石の求婚を断る決心を後押しします。
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呉蔚全(ごいぜん):呉家の長老。趙白石から周瑩との結婚を申し込まれ、周瑩に再婚の話を持ちかけます。
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