呉沢を守るために奔走する周瑩。呉沢を逃がした周瑩は趙白石に逮捕されますが、その後は沈家を破産させるために200万両もの大金を使った計画を実行。日昌和の経営が行き詰まり、預金者たちまで財産を失ってしまいました。
周瑩ほど商売に詳しい人が、銭荘を破産させたら預金者も困ると考えなかったのでしょうか。それにしても杜明礼は沈四海に無理な要求をしておいて、最後には残ったお金まで持ち去るとはひどすぎます。
67・68話の内容
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周瑩は改革派として追われる呉沢を官兵から逃がしますが、趙白石に逮捕されます。
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周瑩は預金の引き出しと生糸取引を利用して沈四海を追い詰め、日昌和で取り付け騒ぎを起こします。
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この記事にはネタバレがあります。
月に咲く花の如く 67話 呉家一族の絆
呉蔚武の最期と周瑩の約束
発作で倒れた呉蔚武は息子の呉沢を心配していました。周瑩は呉沢を必ず守ると約束。それを聞いた呉蔚武は安心した様子で息を引き取ります。
でも呉沢は周瑩の忠告を聞かず、改革のために北京へ戻ってしまいます。父親がどれだけ心配していたのかわかっているのでしょうか。
沈四海の親心と沈星移の旅立ち
杜明礼は沈四海に沈星移の改革活動を問題にします。沈四海は息子と縁を切ったと言いながら杜明礼に金を渡して息子を守ろうとしました。
さらに沈星移へ隆昇和の帳簿を渡します。沈星移はそれを趙白石に託しました。
一方、趙白石は周瑩が来世では沈星移の妻になりたいと願っていることを伝えます。ようやく周瑩の本心を知った沈星移。でも彼女を巻き込まないために船で涇陽を去ります。
戊戌変法の失敗と呉沢の逃亡
1898年、西太后が光緒帝を幽閉し、戊戌変法は失敗。改革派への弾圧が始まり、正宜学堂も周瑩の織物工場も閉鎖されました。
お尋ね者になった呉沢は呉家東院へ逃げ込みます。結局、周瑩を頼るのか!
改革を目指したのは立派ですが、周瑩の忠告を無視した結果、彼女まで危険にさらしてしまいました。
銅銭を使った呉家東院の捜索
高県令が官兵を連れて呉沢を捜しに来ます。周瑩は銅銭をばらまかせ、官兵たちが拾っている間に官兵に変装した呉沢を逃がしました。
官兵たち、仕事中ですよ!目の前のお金に夢中になって、お尋ね者を逃がすとは。こんな役人たちで大丈夫なのでしょうか。
二つの囮と呉沢の脱出
周瑩は呉沢を侍女に変装させ、馬車に隠します。さらに韓三春を囮にして官兵を別方向へ誘導。趙白石が荷箱を調べても薬材しか出てきません。
別の場所で騒ぎが起きたと聞いた趙白石たちが去ると、周瑩は呉沢を船で逃がしました。
今回も周瑩の作戦勝ち。趙白石も周瑩のやり方を知っているはずなのに、またしても出し抜かれましたね。
周瑩の逮捕と呉沢の奏状
呉沢を逃がした周瑩は趙白石に逮捕されます。ところが呉沢の住居から周瑩を批判する奏状が見つかり、織物工場を再開できる可能性が出てきました。
呉沢も周瑩を巻き込まないように考えていたのでしょう。でも、それなら最初から周瑩の忠告を聞いていればよかったのに。
結局、今回も後始末をするのは周瑩でした。
月に咲く花の如く 68話 復讐の狼煙
杜明礼の粉飾決算と沈四海への要求
周瑩の織物工場が利益を上げる一方で陝西機器織布局は赤字続き。職人への給料も払えない状態でした。
ところが朝廷へ提出する帳簿では黒字になっています。杜明礼が沈四海に命じて日昌和から100万両を移させていたのです。
経営が下手なうえに粉飾決算ですか。しかも自分の金ではなく沈家の金。失敗しても責任を取るつもりはなさそうです。
日昌和の貼票と周瑩の200万両
資金不足になった沈四海は10両預ければ1か月後に12両になるという高利の貼票を発行します。
年利に換算すると240%!こんな金利で客を集めて、その後どうやって払うのでしょうか。
そんな日昌和に突然200万両の預金が入りました。沈四海は喜びますが、預けたのは周瑩でした。
どうやら周瑩は何か企んでいる様子。
生糸5000袋の罠と周瑩の復讐
杜明礼は手数料欲しさに沈四海へ生糸5000袋を買わせようとします。そこへ香港から4000袋を買いたいという電報が届き、沈四海は購入を決めました。
ところが生糸の商人も周瑩が用意した人物。購入を確認した周瑩は呉家の祖廟へ行き、呉蔚文と呉聘に沈家との争いを終わらせると告げます。
ついに周瑩の復讐が始まりました。でも、ここまで用意周到だと沈四海も気の毒になってきます。
200万両の引き出しと日昌和の取り付け騒ぎ
周瑩は北京、上海、西安の日昌和から一斉に200万両を引き出します。さらに電報局の王継高を利用し、生糸の買い手からの返事を偽装。沈四海は生糸も売れなくなりました。
そのうえ周瑩は貼票の換金を要求。現金不足の噂が広まり、客が日昌和へ殺到します。
周瑩の作戦は見事。でも普通の預金者まで巻き込んでいますよね。復讐のためとはいえ、そこまでやる?
杜明礼の裏切りと沈四海の後悔
追いつめられた沈四海は杜明礼に助けを求めます。ところが杜明礼は援助を拒否。それどころか残った8000両まで持っていきました。
ひどい。日昌和を資金不足にした張本人が最後の現金まで奪うとは!
沈四海は三つの銭荘から融資を受けることにします。その夜、妻に金を稼ぐことの意味を問い、これまで苦労をかけたことを謝りました。
ようやく家族の大切さに気づいた沈四海。でも周瑩の復讐はまだ終わっていません。翌日の融資で本当に助かるのでしょうか。
呉沢が参加した戊戌変法は本当に103日で失敗した?
このドラマでも出てくる戊戌変法(ぼじゅつへんぽう)は、1898年に清の光緒帝が進めた政治改革です。実際に103日間で失敗したことから「百日維新」とも呼ばれています。
1895年の日清戦争で日本に敗れた清では政治制度や軍隊を改革する必要があると考える人々が増えていました。康有為や梁啓超らは日本の明治維新を参考にした改革を主張。光緒帝も彼らの意見を採用します。
1898年6月11日、光緒帝は改革を開始しました。新しい学校の設立、官僚制度の改正、産業の振興、軍隊の近代化などを進めようとします。
ところが、改革によって権限や利益を失う高官たちが反発しました。光緒帝には改革を実行するだけの政治的な権力や軍事力がなく、地方官も積極的には協力しませんでした。
9月21日、西太后が政変を起こして政治の実権を握ると光緒帝を幽閉します。改革派の譚嗣同ら6人が処刑され、康有為や梁啓超は日本へ亡命しました。
こうして戊戌変法は103日間で失敗しました。ただし、改革で設立された京師大学堂(現在の北京大学の前身)は残りました。また、清朝は1901年から再び近代化政策を進めています。
ドラマの呉沢は架空の人物ですが、改革派が弾圧されて命を狙われたという展開は実際の歴史を参考にしているのですね。
主な登場人物と結果
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周瑩(しゅうえい):呉家東院の当主。呉蔚武との約束を守って呉沢を逃がします。織物工場の経営を再開したあと、沈家への復讐として日昌和から200万両を引き出し、沈四海を破産寸前まで追い詰めます。
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呉沢(ごたく):呉蔚武の息子で改革派の一員。戊戌変法の失敗で朝廷から追われますが、周瑩の助けで逃亡に成功します。周瑩を批判する奏状を残し、彼女が改革派と関係していないことを証明しようとします。
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沈四海(しんしかい):沈家の当主で沈星移の父。息子の改革活動を心配して杜明礼に金を渡します。日昌和の経営では杜明礼の要求と周瑩の復讐によって資金不足になり、破産の危機に陥ります。
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沈星移(しんせいい):沈四海の次男で改革派の活動家。周瑩が自分を愛していると知りますが、彼女を巻き込まないために涇陽を去ります。
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趙白石(ちょうはくせき):陝西の官僚。周瑩の本心を沈星移に伝えます。呉沢を逃がした周瑩を逮捕する一方、杜明礼には郡王が沈家を見限る可能性を告げます。
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杜明礼(とめいれい):端郡王の配下。沈四海に陝西機器織布局への資金提供を要求して日昌和の経営を悪化させます。沈四海が助けを求めても拒否し、残された8000両まで持ち去ります。
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呉蔚武(ごいぶ):呉家の一族で呉沢の父。改革に参加する息子の身を心配し、周瑩から呉沢を守るという約束を得て亡くなります。
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