月に咲く花の如く あらすじ
沈星移は周瑩と賭けに負けたら女装するという約束を守り、機器織布局で起きた暴動では周瑩をかばって負傷しました。さらには求婚します。ところが周瑩が出した答えは、一生再婚せず、呉聘の妻として今後も呉家に残るというものでした。
沈星移と趙白石の願いはここで断たれれてしまうのでした。
43・44・45話の内容
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第43話を見る
沈星移は女装して周瑩との賭けの約束を果たし、周瑩は呉家から大当主復帰の条件として生涯再婚しない誓いを求められます。
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失業した織物職人たちが機器織布局を襲撃し、沈星移は周瑩をかばって大けがを負い、周瑩も壊された機械を前に吐血します。
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沈星移は名帖を持って周瑩に求婚しますが、周瑩は呉家の神堂で生涯再婚せず呉聘の妻として生きると宣言します。
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この記事にはネタバレがあります。
月に咲く花の如く 43話 寡婦の誓い
沈星移が周瑩との約束を守る
図爾丹を見送った周瑩は涇陽の街で沈星移と再会します。以前、二人は商売で勝負して沈星移が負けたら女装して街を歩くと約束していました。
星移は本当に女性の衣装を着て現れます。人通りの多い街を女装したまま歩いて周瑩は酒楼からその姿を見て大笑い。
ここまでやるとは思いませんでした。以前の星移なら、負けても何か理由をつけたり、周瑩に文句を言ったりして逃げそうなところです。それが今回は自分が負けたことを認めたて約束まで実行しました。周瑩を好きだから格好いいところを見せたい、というだけではなさそうです。
ところが沈家では星移がいつまでも周瑩を諦めないことが問題になっていました。大奥様と沈夫人は、このまま涇陽に置いておけば周瑩との関係が続くと考え星移を遠い土地へ行かせようとします。
呉家が周瑩に生涯再婚しないと誓うよう要求
そのころ機器織布局には西洋式の織機が到着しました。趙白石が局長を務め出資者の呉家からも副局長を一人出すことになります。そこで周瑩は自分を副局長にしてほしいと言いました。
周瑩なら商売の経験もありますし、新しい機械を使った事業にも関心があります。これまでの実績を考えれば、本人が名乗り出るのも不思議ではありません。
ところが呉蔚武と呉蔚全は周瑩を大当主に戻して副局長になることも認める代わりに、一つの条件を出します。
生涯再婚せず、呉家に留まると誓えというのです。
呉家から見れば周瑩が再婚して別の家に入れば、東院の財産や商売に影響が出るという心配はあるのでしょう。しかも周瑩はすでに呉家の商売を立て直した中心人物です。手放したくないという気持ちは分かります。
周瑩もすぐには受け入れません。「将来の自分がどうするかまで、今ここで決めることはできない」と断りました。
この答えは周瑩らしいと思います。呉家への恩義があっても、それと自分の人生を一生差し出すことは別の話です。
趙白石が軍需品偽造事件を再び調べようとする
周瑩は趙白石に以前の軍需品偽造事件をもう一度調べてほしいと頼みます。
この事件では呉家東院が軍需品を偽造したとして罪に問われ、呉蔚文も大きな被害を受けました。しかし周瑩は今でも事件の決着に納得していません。
趙白石は楊之渙や薄師爺から話を聞いて当時の経緯を改めて確認します。そして朝廷に再調査を願い出ることを決めました。
周瑩にとっては商売を大きくすることだけが目的ではないのでしょう。呉家東院がなぜあれほど追い込まれたのか、そこを明らかにしない限り終わったことにはできません。
機器織布局の開業で職人たちが仕事を失う
機器織布局の開業が近づく一方、呉家中院では従来の織物工房が閉鎖されます。そこで働いていた職人たちは仕事を失いました。
新しい機械を導入すれば生産量は増えて商売としては有利になります。でも、それまで手作業で織物を作っていた職人にとっては自分たちの仕事がなくなります。
そして杜明礼と査坤は職人たちの不満に目をつけました。機器織布局への反発を利用して、また何か仕掛けようと考え始めます。
せっかく新しい事業が始まりそうなのに、やはりこの二人が黙って見ているはずはありませんでした。
月に咲く花の如く 44話 打ち壊し事件
王徳根たちが機器織布局を壊そうとする
呉家中院の工房が閉鎖され職人だった王徳根は仕事を失いました。病気の妻と4人の子供を抱えているため、収入がなくなればすぐに生活に困ります。
そこへ陶番頭が現れました。陶番頭は失業した職人たちに、仕事を奪った原因は新しくできる機器織布局だと吹き込みます。
ところが陶番頭の目的は職人を助けることではなく、杜明礼の命令で機器織布局を潰すことでした。王徳根たちはその思惑を知らないまま、開業日に乗り込んで機械を壊すことを決めます。
呉漪が趙白石に思いを伝える
趙白石は軍需品事件をもう一度調べようとし、張長清に再調査を求めます。しかし上奏文は返されてしまいました。
その後、趙白石は呉沢を訪ねます。そこへ呉漪が自分で作った料理を持って現れました。
呉漪は料理に意味を込め、遠回しに自分の気持ちを伝えようとします。ところが趙白石はその思いを受け入れません。
呉漪としてはつらいでしょうね。ここまでかなり分かりやすく趙白石を慕っています。それでも趙白石の気持ちは周瑩に向いたままです。
ただ、趙白石も期待を持たせるような返事をしなかった点はよかったと思います。気持ちに応えられないのなら曖昧にして引き延ばすより、その場で距離を取った方がまだましです。
沈星移が周瑩をかばって負傷
翌日、陝西機器織布局が開業します。
新しい織機が動き始めたそのとき王徳根たちが押しかけました。職人たちは機械に飛びかかり、次々と壊していきます。
周瑩は機械を守ろうとしてその場に残りました。
でも、相手は怒った職人たちです。周瑩一人が残ったところで機械を守れるわけでもありません。こういうところは周瑩らしいとも言えますが、さすがに危険すぎます。
職人たちは周瑩にも襲いかかりました。知らせを聞いた沈星移が駆けつけ、周瑩をかばいます。そして職人が振り下ろした棒を自分で受けて負傷しました。
騒ぎが収まったあと、周瑩は壊された機械を前に立ち尽くします。ようやく始めた機器織布局が、開業したその日に壊されてしまいました。しかも壊したのは以前から織物を作ってきた職人たちです。
周瑩は大きな衝撃を受け、とうとう吐血するほど体調を崩すのでした。
月に咲く花の如く 45話 真心を捧げて
沈家の大奥様が周瑩と呉聘を侮辱
機器織布局の騒ぎで周瑩をかばった沈星移は大けがをしました。孫を心配する沈家の大奥様は周瑩のせいだと考え、呉家東院へ乗り込んできました。そして、これ以上星移に近づかないよう周瑩へ迫りました。
ここまでは祖母として心配する気持ちも分かります。星移は周瑩を助けるために負傷していますし、以前から周瑩を追っかけ続けてきました。大奥様からすれば、このままではまた同じことが起きると考えたのでしょう。
でも話はそこで終わりません。大奥様は亡くなった呉聘まで侮辱します。
さすがにそれは言ってはいけないでしょう。
星移を守りたいのなら星移と周瑩の関係だけを問題にすればいいのに、すでに亡くなっている呉聘まで持ち出し、周瑩が大切にしている過去まで傷つける必要はありません。
周瑩も黙っていられず、大奥様へ言い返しました。
その後、部屋へ戻った周瑩は呉聘の名帖を手にして泣きます。
千紅はそんな周瑩に沈星移のことをどう思っているのか尋ねました。
ここで周瑩も自分の気持ちから逃げられなくなったのでしょう。星移がただの知り合いや商売相手なら、大奥様に何を言われてもここまで苦しまないはずです。
呉聘を今でも大切に思っています。でも星移の存在も以前とは違います。周瑩自身も簡単には答えを出せません。
沈星移が名帖を持って周瑩に求婚
星移は祖母が呉家東院で問題を起こしたと知ります。
すると自分の生辰八字を書いた名帖を持ち、周瑩のもとへ向かいました。
鄭氏は星移を追い返そうとしますが、周瑩は話を聞くことにします。星移は周瑩に呉聘を忘れろとは言いません。
以前なら自分を選ぶなら過去の男は忘れろくらい言いそうでした。でも今回は呉聘が周瑩にとって大切な人だったことを受け入れたうえで、それでも自分の気持ちを伝えています。沈星移は変わりましたね。
でも周瑩はその場では答えません。
代わりに王世均へ呉家の一族と趙白石を神堂へ集めるよう命じました。
星移の求婚を聞いた直後に、なぜ全員を神堂へ集めるのでしょうか。
周瑩が生涯再婚しないと宣言
神堂には呉家の一族だけでなく趙白石も集められました。
その人々の前で周瑩は呉聘の妻として今後誰にも嫁がず、生涯呉家に残ると宣言します。
第43話では呉家から「一生再婚しないと誓え」と求められたとき、周瑩は拒否していました。それなのに今回は、自分から同じ誓いを立てます。
あのとき拒んだのは、自分の将来を他人に決められたくなかったからでしょう。今回は誰かに命令されたわけではありません。
沈星移から正式に求婚され、自分の気持ちと向き合ったうえで、周瑩自身が決めました。同じ「再婚しない」という結論でも、意味はかなり違います。
星移は大きな衝撃を受け、そのまま呉家東院を去ります。周瑩も泣きながら星移を見送ります。
好きではない相手を断っただけなら、ここまでつらそうにはならないでしょう。周瑩にも星移への気持ちはありました。でも結婚は選びませんでした。
趙白石も周瑩への思いを断たれる
周瑩が生涯再婚しないと宣言した以上、趙白石にも可能性はなくなります。趙白石はこれまで、周瑩への気持ちをはっきり口にしていませんでした。それでも彼の態度を見ていれば、周瑩を特別に思っていることは分かります。
その様子を見た呉漪もようやく趙白石の本心に気づきました。呉漪からすればつらいでしょう。
自分がどれだけ思いを伝えても応えてくれなかった理由が、ここではっきり分かってしまったのです。
周瑩が再び呉家の大当主になる
生涯呉家に残ると誓った周瑩には大当主の地位が返されました。式易堂の大印も再び周瑩の手に戻ります。
そして周瑩はすぐに、破壊された機器織布局の再建を提案します。あれだけ大きな被害を受け、本人も吐血するほど落ち込んだのに、事業を諦めません。ここは周瑩らしいですね。
ただし前回と同じやり方では、また職人たちの不満が出ます。機械を直すだけで終わるのか。それとも失業した職人たちの問題まで考えるのか。いったいどうするのでしょうか。
主な登場人物と結果
- 周瑩:呉家東院を立て直した呉聘の未亡人。
機器織布局への参加を望み、打ち壊し事件では大きな被害を受けます。沈星移から求婚されたあと、生涯再婚せず呉家に残る決意を固めます。 - 沈星移:沈家の次男。
周瑩との賭けに負けて女装の約束を守り、機器織布局では周瑩をかばって負傷。その後は名帖を持参して正式に求婚しますが、周瑩の誓いを聞いて呉家を去ります。 - 趙白石:涇陽の役人で機器織布局の責任者。
呉家を陥れた軍需品事件の再調査を求め打ち壊し事件では職人たちを抑えようとします。周瑩への思いも、生涯再婚しないという彼女の宣言によってかなわなくなります。 - 呉漪:呉家西院の令嬢。
料理に思いを込めて趙白石へ好意を伝えますが受け入れてもらえず、周瑩への彼の気持ちにも気づきます。 - 杜明礼:周瑩や呉家を敵視する人物。
査坤らを使い、機械の導入に不満を持つ職人たちを利用して機器織布局を潰そうとします。
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