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大奉打更人 1話・2話 許七安が税銀事件と殺人を解決

現代の会社員だった大奉世界に突然転生。楊凌が許七安として牢で目を覚まし、税銀消失事件を解いて許家を救ったあと県衙の捕吏として殺人事件まで解決していきます。

大奉打更人(だいほうだこうにん) 1話・2話では、いきなり一族そろって処罰寸前という状況なのに記録を読んだだけで税銀の重さと運搬時間がおかしいと気づき、金属ナトリウムまで持ち出すとは。かなり強引な設定ですね。現実世界では営業マンだった楊凌の人を見るうまさが張夫人の取り調べで生きていて許七安が捕吏の仕事にかなり向いているのが分かります。

 

大奉打更人 1~3話の内容

読みたい話数をタップすると、すぐにエピソードが表示されます。

第1話を見る
楊凌が許七安として大奉王朝で目覚め、税銀消失の仕掛けを見破って処罰寸前だった許家を救います。

第2話を見る
県衙へ戻った許七安が張老爺殺害事件を調べ、張夫人から犯行についての証言を引き出します。

 

他のエピソードを見たい方は
大奉打更人 あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。

この記事にはネタバレがあります。

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大奉打更人 1話 大奉の世界へ

楊凌が許七安になって牢で目を覚ます

楊凌は現代の不動産会社に務める営業マン。楊凌は会社の食事会の後、仲間たちと『大奉打更人』というゲームを遊んでいました。ところが顔の虫を叩こうとして自分を殴り、次に目を開けると牢の中でした。しかも自分は許七安という男になっています。

面会に来た許新年から聞かされたのは、許家が処罰を待っているという話でした。二叔の許平志が税銀を運んでいたところ、荷が川へ落ちて爆発し、銀が消えてしまったのです。男は流刑、女は教坊司送りになる予定でした。

許新年の記録から税銀事件を調べる

残された日数が少ないと知った許七安は、事件を調べるため記録を見せてほしいと頼みました。雲鹿書院で学ぶ許新年は内容を覚えていて、その場で書き出して渡しました。

京兆尹も調査を続けていますが、司天監の采薇が望気術を使っても妖物の痕跡は見つかりません。それでも役人たちは、税銀消失を妖物の仕業ではないかと疑っていました。

金属ナトリウムで事件の謎を説明

許七安が注目したのは、税銀の重量と運搬にかかった時間でした。記録どおり大量の銀を積んでいたなら、決められた時間内に橋まで運ぶのは難しいはずです。

そこで許七安は、積んでいた物が本当の銀ではなく、銀色に見える金属ナトリウムだったのではないかと考えます。

采薇の協力で実物を用意すると、ナトリウムは銀よりはるかに軽く、水に入れると激しく反応しました。これなら荷物を短時間で運べた理由も、川へ落ちた直後に爆発した理由も説明できます。

 

許家が釈放される

事件解決に貢献した許七安は牢から出され、許平志たちも処罰を免れました。官服を返された許平志は自分が官職へ戻れることに驚きます。

許家の人々は許新年が助けたと思っていましたが、実際に事件を解いたのは許七安でした。

ところが許新年は家族が助かったことをまだ知りません。家の鶏を逃がした後、自分も死のうとしていました。

 

金属ナトリウムで税銀を消す計画は成立する?

許七安は税銀消失事件で川へ落ちて爆発した荷物は銀ではなく金属ナトリウムだと考えました。ナトリウムは銀より軽く水と激しく反応するので荷物の重量と爆発の両方を説明できるというのです。

発想は面白いのですが、現実の化学で考えるとこの計画にはかなり無理があります。

大量の金属ナトリウムをどうやって作った?

最大の問題は犯人が大量の金属ナトリウムを用意できたことです。金属ナトリウムは自然界には存在せず、食塩などの化学物質の形になっています。金属だけを取り出すには電気分解が必要。

大奉には司天監の術法があるので許七安が実験用に少量を作ることはできるようですが。税銀事件の犯人は大量に金属ナトリウムを用意しています。

この世界なら銀より金属ナトリウム作るほうがよっぽど金がかかりそうです。

銀の代用品にするには軽すぎる

ナトリウムの密度は約0.97g/cm³。銀は約10.5g/cm³あります。同じ大きさなら、ナトリウムは銀の約10分の1の重量しかありません。

でも重さが1/10しかないなら、役人や運搬する人間は気がつくでしょう。

箱全体の重量を合わせるために別の物を入れれば、今度は許七安が見つけた「運搬時間と重量が合わない」という仕掛けが成立しません。

水に落とす前の保管が難しい

ナトリウムは水と激しく反応しますが、湿気に触れると短時間で表面が変化します。現代でも保存するときは乾燥した環境を保ち、鉱物油などの中に入れて水分との接触を避けます。

つまり木箱へ大量の金属ナトリウムを詰め、普通の税銀と同じように運搬するだけでも危険です。

雨が降ったり、箱へ水が染み込んだり、湿った物に接触したりすれば、川へ到着する前に発火する可能性があります。人が汗をかいた手で触れることすら避けたい物質です。現代の管理設備がない社会で誰にも気づかれず大量に運ぶのはかなり難しいです。

ファンタジーだから成立すると考えていい?

大奉には術士や望気術が存在します。そのため「術法で大量のナトリウムを作り、特殊な方法で保存した」という設定なら一応は説明できます。

でもそんな高度な術法があるなら、もっと簡単な方法で税銀を盗めたのではないでしょうか。というよりその技術を仕えば銀をごまかさなくても金儲けできそうです。

現代人の知識を持ち込んで事件を解決する面白さを出したのかも知れないけれど。同じことが魔法でできるのなら、現代人の知識を使う面白さも薄れてしまいます。何のための転生設定なんでしょうか?

結局、この事件は「ナトリウムは銀より軽い」「水と反応する」という高校化学の知識を推理に使うところまでは面白いものの、実現はかなり無理。設定としてはかなり雑だなと言うしかありません。

 

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大奉打更人 2話 捕吏と打更人

2話のストーリー

許新年が自殺未遂

許七安たちが家へ帰ると、許新年が首を吊ろうとしていました。家族の姿に驚いた許新年は足元の椅子を蹴ってしまい、本当に首が締まります。

許平志たちが急いで助けますが、近所の人にはすでに見られていました。しかも幼い妹が近所の噂を本人の前で話したため、許新年はますます恥ずかしくなります。

許新年は意識を取り戻すと、首吊りの件を覚えていないふりをしました。許七安は嘘に気づきますが、記憶を失ったことにして彼をかばいます。

金儲けを諦めて県衙へ

この世界へ来て7日が過ぎ許七安は元の世界へ帰れそうにないと考えます。そこで思いついたのが金儲けでした。

ところが許平志たちは資金を出してくれません。李茹からも家で世話になった分を働いて返すよう言われ、許七安は仕方なく県衙へ向かいました。

王捕頭は許七安が戻ってきたことに驚きます。ちょうど県衙では富商の張老爺が殺された事件を調べていました。

張夫人と張献を疑う許七安

張老爺は妻の死後、自分より二十歳以上若い女性を後妻に迎えていました。息子の張献と張夫人は、盗賊が屋敷へ入り張老爺を殺したと主張します。

しかし現場には犯人が外へ出た足跡しかありません。侵入してきた跡がないため、外から入った盗賊による犯行という説明には無理があります。

さらに張老爺は背後から殴られていました。許七安は張老爺が警戒せず背中を向けられる相手が犯人だったと考えます。

張夫人を自白させる

許七安は張夫人を一人にして、自分は助ける側だと思わせます。そして張献との関係や妊娠、張老爺に二人の関係を知られたことまで言い当てました。

さらに張献がすでに自白し、すべての責任を張夫人へ押しつけたという供述書を見せます。それを信じた張夫人は、自分も事情を話すことにしました。

事件は解決へ向かいますが、張献には徐大人という後ろ盾があります。師爺の提案で張献はいったん釈放されました。

許七安がその判断を気にしていると、王捕頭は師爺が浩気楼へ向かったことを教えます。

 

許七安の仕事は警察官?

許七安は県衙へ戻って、王捕頭とともに殺人事件を扱います。

中国王朝の地方行政では、県の役所を県衙や県署と呼びました。明や清朝時代の県衙では知県(知事)が県の行政を担当、その下に様々な役人がいました。

この世界の許七安は県衙で働く捕吏で、事件現場に行って状況を調べたり、犯人を探したり、捕らえたり、県令の命令で関係者を連行したりする役目。事件捜査・逮捕専門の警察官といったところです。

捕頭はそのリーダーです。捕吏は下っ端の役人。

推理好きな楊凌にとってはピッタリな役かも知れませんね。でもゲームの推理と現実の犯罪は別ですが、今のところうまくいってるようです。

 

主な登場人物と結果

  • 許七安:長礫県衙の捕吏
    現代の会社員・楊凌がこの人物として目覚めます。税銀消失事件を解いて許家を救い、第2話では県衙へ復帰。張老爺殺害事件でも現場の足跡や被害者との関係から犯人を絞り込みます。
  • 許新年:許平志の長男・雲鹿書院の書生
    許七安の従弟。税銀事件の記録を記憶だけで書き出し、許七安の推理を助けます。家族が助かったことを知らず自殺を図りますが、帰宅した許七安たちに救われます。
  • 許平志:許七安の二叔・御刀衛百戸
    税銀を護送中に銀を失い、許家が処罰される原因となります。許七安が事件の仕掛けを突き止めたことで罪を免れ、官職にも戻ることができます。
  • 褚采薇:司天監の術士
    望気術を使って税銀事件を調べます。許七安の依頼を受け、銀色の金属を使った実験にも協力し、彼の推理を確かめます。
  • 王捕頭:県衙の捕吏たちを率いる捕頭
    県衙へ戻ってきた許七安を迎え、張老爺殺害事件を一緒に調べます。許七安が事件を解く力を持っていることを改めて目の当たりにします。
  • 張夫人:殺害された張老爺の後妻
    当初は盗賊が張老爺を殺したと話しますが、許七安から張献との関係や妊娠を指摘され、偽の供述書を信じて事情を話します。
  • 張献:張老爺の息子
    張夫人と関係を持ち、父親の死にも関わったと疑われます。徐大人という後ろ盾がいるため、事件が明らかになり始めてもすぐには処罰されず、いったん釈放されます。

 

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この記事を書いた人

歴史ドラマブロガー・フミヤ

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2017年から歴史や時代劇の記事を書いてきました。このサイトでは、中国ドラマのあらすじや登場人物、見どころを分かりやすく紹介しています。今後も独自の記事を増やしていきます。

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