興安里を任された麦承歓が営業停止や資金不足に苦しみますが、自分なりのホテル経営を始めます。
興安里を手に入れようとしていた姚志明との距離も急速に近くなります。食中毒騒ぎで姚志明を疑った直後に告白されるなんて、承歓がすぐ返事できないのも当然ですよね。しかも姚志明は告白したと思ったら麦家に住み込み、両親と弟にも気に入られてしまいます。
承歓記 21・22・23・24話のあらすじリスト
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承歓記 21話 営業停止命令
劉婉玉の手帳を参考に興安里を立て直す承歓
興安里を任された麦承歓は、前日に母・劉婉玉がホテルを見て書き残した手帳を読み返します。客室やサービスについて細かい指摘がびっしり。普段なら文句を言いたくなるところですが、実際に使えそうな意見もかなりありました。
婉玉は何かと娘の生活に入り込んでくるので困った母親ですが、長年家族の暮らしを支えてきた人だけあって、客として何が不便なのかを見る目はあるのでしょう。承歓も母への感情と仕事は別にして、使える意見は取り入れています。このあたりは意外と冷静ですね。
そんな中、旅行業界で働く陳女士から予定していた旅行団の宿泊先で問題が起きたため急きょ興安里で受け入れてほしいと頼まれます。承歓は一晩かけて接待プランを作り、明け方には机で眠ってしまうほど準備に力を入れました。翌朝には崔管家へ完成したプランを渡し、以前の職場にも出向いて張経理や雪莉たちへの引き継ぎを済ませます。
食中毒の通報で興安里が営業停止に
承歓が本格的に興安里へ移ろうとした矢先、崔管家から緊急の連絡が入ります。興安里で食事をした客が食中毒になったという匿名の通報が入り、衛生監督部門から営業停止を命じられたのです。
宿泊客は退室を求められ、陳女士からも「大切な顧客を泊めているのにどうするのか」と問われます。承歓は代わりに同程度のホテルを探すと約束し、興安里ではレストランを休業させました。
厨房では崔管家と料理長が責任を取ろうとします。ところが承歓は検査結果が出るまでは誰の責任とも決めないように話しました。
ホテル経営を始めたばかりで食中毒騒ぎが起これば誰かに責任を押し付けたくなっても不思議ではありません。でも原因が分からない段階で料理長を悪者にしてしまえば、本当に別の原因 だったときには取り返しがつきませんからね。
しかも保存食を検査した結果、食品から問題は見つかりません。
姚志明を疑いながら告発者を調べる承歓
食品に問題がなかったのにネットでは「興安里の料理で食中毒になった」と訴える人物の動画が広まり診療記録まで公開されます。
承歓が疑問に思ったのは、その人物がホテルへ治療費や賠償を求めていないことでした。本当にホテルの料理で体調を崩したのならホテルへ連絡する方が先でしょう。それなのにネットで批判を続けています。
これは興安里の評判を落とすことが目的なのでは?
姚志明も同じところを疑い、何東に告発者を調べさせていました。そして承歓にも協力するといいます。
でも承歓はすぐには信用しません。姚志明はもともと興安里を手に入れようとしていた人物です。ホテルが営業できなくなれば姚志明にとって都合がいいとも考えられます。承歓が「あなたが仕組んだのでは」と疑うのは当然でしょう。
姚志明は自分が犯人ではないことを証明するためにも調査すると答えます。崔管家にも勧められ、承歓は姚志明と一緒に告発者を調べることになりました。
虚偽の告発が判明
承歓たちは食中毒を訴えていた人物と接触。診療記録を確認した承歓は内容に不審な点を見つけ、麦承早と毛咏欣も加わって相手を追及しました。
警察へ通報すると告げると相手はついに虚偽の告発だったことを認めます。ネットでも事情を説明して謝罪、興安里は営業を再開できることになりました。
結局、ホテルの料理に衛生上の問題はありませんでした。最初に料理長たちを処分しなかった承歓の判断も正しかったことになります。
経営者になった直後に従業員を信用するか、それとも自分の立場を守るために誰かへ責任を負わせるか。承歓は従業員を信じました。崔管家や料理長からすれば、自分たちを疑わず調査結果を待ってくれたことは大きいでしょう。
張培生の関与と姚志明の告白
さらに姚志明は張培生が担当していたグローバルゴルフ大会の劉総経理とも接触していました。それを知った張培生が姚志明を問い詰めますが、姚志明は逆に興安里を陥れた今回の騒動にも張培生が関わっていたと指摘します。
姚志明を疑っていた承歓は謝罪、助けてもらった礼として食事に誘います。姚志明も以前は張培生と組んで興安里を手に入れようとしていたことを認めました。
そこまでは仕事の話だったのですが、姚志明は突然告白します。
承歓がコーヒーをこぼすのも分かります。少し前までホテルを奪おうとしている相手と警戒していた男ですよ。それが今度は好きだと言ってくるのですから、すぐ恋愛モードに切り替えろという方が無理でしょう。
その夜、承歓は毛咏欣を訪ね姚志明から告白されたことを相談します。毛咏欣も最初は「興安里が目的なのでは」と疑いますが、承歓自身が姚志明の誠意を感じていると知ると二人は似合っていると言うのでした。
承歓記 22話 屋根裏部屋の家主
麦承歓が興安里の改革を始める
興安里の総経理になった麦承歓は従業員を集めて今後の方針を説明します。ところが礼賓部の責任者・廖剛は経験の浅い承歓が突然上司になったことに納得していません。
まあ、廖剛からすれば当然でしょう。これまでホテルで働いてきた人たちの前に陳淑珍の孫という理由でいきなり総経理が現れたのですから「本当にホテル経営ができるのか」と思われても仕方ありません。
でも承歓は廖剛が門童から働き始め、現在の役職まで上がってきた経歴を調べていました。従業員のことを何も知らないまま改革を宣言したわけではないようです。
さらに祖母・淑珍が続けてきた経営方法についても全部そのまま残すつもりはないと話します。仕事で成果を出した従業員には賞与を出し利益も還元する方針を示しました。
もちろん、宣言しただけで従業員がついてくるほど簡単ではないでしょう。廖剛のように現場経験の長い人ほど承歓が本当に結果を出せるのかを見ているはずです。この先は口で改革を語るより、実績を見せる必要があります。
そのころ姚志明は本社から1か月以内に興安里を買収するよう命じられていました。
承歓には開業祝いとして観葉植物まで贈っているのに、会社ではその興安里を買えと言われている。かなり面倒な立場ですね。
姚志明が麦家と暮らし始める
洋館についても問題が起こります。家の所有者が姚志明になった以上、承歓は麦家がそのまま住み続けるべきではないと考えました。
これは承歓の考えの方が普通ですよね。知り合いになったとはいえ他人の家ですし、しかも姚志明は承歓に告白したばかりです。そこで一家全員がそのまま住み続けるというのは、さすがに気まずいでしょう。
ところが劉婉玉は今の生活がすっかり気に入ってしまい、引っ越す気がありません。
そこへ姚志明本人まで荷物を持ってやって来ます。
いや、住むんですか。
姚志明は麦家にそのまま暮らしてよいと言い、自分は屋根裏部屋を使うことにしました。承歓は納得できず、自分だけ家を出ます。麦承早も姉に賛成し、二人で興安里の従業員宿舎へ移りました。
承歓としては、ここで姚志明の好意に甘えて住み続ければ、これまで自立しようとしてきた意味がなくなります。家族が喜んでいるからといって一緒に残らなかったのは承歓らしいと思いました。
問題は姚志明です。
麦家で朝食を作り、夕食後には皿まで洗います。婉玉と麦来添にも気に入られ、すっかり麦家の一員のようになってしまいました。
姚志明が麦家の生活を楽しんでいる様子そのものは面白いのですが、これでいきなり家族公認の相手ですか?展開早すぎ。
興安里の新しい売り方を探す承歓
興安里では改革を始めたものの売上がなかなか伸びません。
承歓は企業客を増やそうと考え、上海日化廠の鄭総に接待利用を提案します。ところが同じ商談には姚志明も現れました。
姚志明側のボッティチェリは設備が充実していて企業の接待や大型イベントでは興安里より有利です。正面から設備や規模を比べたら、承歓側が負けるのも当然でしょう。
でも、この失敗で承歓は考え方を変えます。
ボッティチェリと同じことをして勝とうとするのではなくて興安里にしかできない売り方を探すことにしました。
承歓は鄭総が結婚を控えていることを知り、結婚式で興安里を使ってもらえないかと考えます。そこで姚志明が提案したのが「海派婚礼」でした。
ライバルとして商談では競争してるのに承歓が悩んでいると普通に助言する姚志明。この人は興安里を買収したいのか、承歓に成功してほしいのか、どちらなのかだんだん分からなくなってきます。
本人も、どっちかわからなくなっているのでは?
承歓記 23話 崖っぷちの新事業
興安里初の海派婚礼
承歓は鄭総が結婚を控えていると知って自分で婚礼の企画書を作って提案。興安里で式を挙げてもらうことに成功します。婚礼用のジュエリーは毛毛に依頼しました。
その毛毛はデザインが決まらず悩んでいましたが、麦承早と雨の中を歩いたことから新しい案を思いつきます。そして二人の関係も、この日をきっかけに恋人へと変わりました。承歓の仕事の話の裏で、弟の恋愛まで進んでいるんですね。
婚礼成功の直後に資金不足
鄭総の結婚式は成功し、興安里にとって大きな実績になりました。姚志明も式に参加して仕事を終えた承歓と一緒にスイカを食べます。こういう何でもない時間を一緒に過ごすようになると、二人の関係もかなり変わったと感じます。
ところが、仕事が成功したからといって経営まで順調になるわけではありませんでした。廖剛たちは以前約束された待遇改善を信用できず、退職を申し出ます。さらに興安里には運転資金も足りません。
そこで承歓は両親の新居を買うために用意していたお金をホテルに使うことを決めました。仕事に責任を持つ姿勢は分かります。でも家族のために貯めていたお金まで事業に入れるとなると、劉婉玉が納得できないのも当然でしょう。承歓はホテルを引き継いだものの、経営者になった途端に資金不足と従業員の不満を抱えることになりました。
事情を知った姚志明は麦家の家族を洋館へ戻して、そのまま住んでいいと伝えます。結局ここでも姚志明が承歓を助けることになりました。
承歓は彼に感謝しますが、麦承早から姚志明の気持ちを指摘されても、すぐには認めようとしません。ここまで何度も助けてもらい一緒に過ごす時間も増えているのに、本人だけがまだ認めたくないのですよね。
承歓記 24話 警察沙汰
姚志明の釣りデートは家族同伴
姚志明は釣りを口実に麦承歓と二人で出かけるつもりでした。ところが麦来添と麦承早までついてきます。
それでも四人で釣った魚や肉を焼いて食べる姿は妙に家族らしくなっていました。姚志明はまだ承歓の恋人にもなっていないのに、麦家の父と弟と一緒に休日を過ごしています。本人が望んだデートとは違いますが、承歓との関係を考えれば、こういう時間も案外悪くなかったのかもしれません。
その席で麦来添は承歓と承早に婉玉のことをもっと気にかけてほしいと頼みます。婉玉が娘と衝突するたびに間に入ってきた来添ですが、今回も妻だけを責めることはしません。娘にも妻の寂しさを分かってほしいのでしょう。
娘に絡む男を婉玉が靴で殴る
その婉玉は承歓のために料理を作り、姚志明と一緒に興安里へ向かいます。一方の承歓は鄭総の結婚式が評判になったことで婚礼の依頼が増え、新しい仕事がうまくいき始めていました。
ところがホテルの前で車を待っていると、酔った男が承歓に絡み一緒に酒を飲めとしつこく迫ります。そこへ来た婉玉は娘が困っているのを見るなり、靴を脱いで男を殴りました。
婉玉はこういうときは本当に迷いがないですね。
もちろん相手を殴ったので警察へ行くことになりますが、婉玉は「娘を守ろうとした」と説明します。承歓も母が自分を守るために飛び込んできたことには心を動かされました。
姚志明の告白直後に張子玉から連絡
夜になると姚志明はようやく承歓に自分の気持ちを伝えます。釣りでは父と弟に邪魔されましたが、今度こそ二人の話になる……と思ったところで、また別の人物が入ってきます。
空港で財布を盗まれた張子玉から連絡があり、姚志明は彼女を迎えに行くことになるのでした。
主な登場人物と結果
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麦承歓:興安里の総経理
陳淑珍から受け継いだ興安里の経営を始め食中毒騒ぎへの対応や海派婚礼の企画に取り組みました。姚志明から好意を告げられますが返事はまだしていません。 -
姚志明:越達集団ボッティチェリホテルの責任者
会社から興安里の買収を命じられますが、営業停止騒ぎでは承歓に協力。麦家の洋館へ移り住み承歓には自分の気持ちを直接伝えました。 -
劉婉玉:麦承歓と麦承早の母
興安里について書いた手帳が承歓のホテル改善に役立っています。第24話では娘に絡んだ酔客を靴で殴り、警察で事情を説明することに。 -
麦承早:麦承歓の弟
姉とともに洋館を出て興安里の従業員宿舎へ移ります。毛咏欣との関係も深まり、二人は恋人になりました。 -
毛咏欣:麦承歓の親友、ジュエリーデザイナー
興安里の海派婚礼で使うジュエリーを担当。麦承早との外出をきっかけに新しいデザインを思いつき、その後二人は付き合い始めます。 -
張培生:麦承歓の元上司
興安里を手に入れようとしていた人物。第21話では食中毒騒ぎへの関わりを姚志明から指摘されました。
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