中国ドラマ「驪妃(りひ)-The Song of Glory-」驪妃 1話・2話・3話・4話・5話では中国南北朝時代。劉宋の元嘉年間。驪歌(りか)は幼いころから師匠から「彭城王(ほうじょうおう)は親の仇」と聞かされ育ち朱雀盟の刺客になりました。しかし驪歌の暗殺失敗と阿奴の死をきっかけに、驪歌が沈家の娘・嘉寧として迎え入れられることに。
陸遠への復讐を抱えたまま沈家で生きることになった驪歌が、彭城王との縁談にまで巻き込まれていくのでした。
1~5話の内容
- 1話:驪歌は陸遠の暗殺に失敗、阿奴が犠牲に。
- 2話:阿奴は命を落とし、驪歌は沈夫人に娘と間違われます。
- 3話:驪歌は沈家の娘・嘉寧として迎えられました。
- 4話:沈家での暮らしが始まり、竟陵王や彭城王とも出会うことに。
- 5話:沈家の娘を彭城王に嫁がせる話が進み、驪歌は沈楽清の敵意にさらされます。
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驪妃 1話 凄腕の女刺客
朱雀盟の刺客・驪歌(りか)は舞姫に変装。護軍の陸遠(りくえん)に接近しました。陸遠は五兵尚書(国防大臣)で軍隊を指揮下にもっています。建康(今の南京)で大きな権力を持つ人物でした。陸遠は驪歌の踊りを見て本物の踊り子ではないと気づきましたが、その意図を理解。彭城王の義母・孫太妃の誕生祝いの宴で踊る機会を与えました。
驪歌には姉妹のように育った刺客仲間の阿奴(あど)がいます。阿奴の両親は梅州にいて、この任務が終わったら梅州にいる両親を探して名前をつけてもらい親子と認めてもらうというのでした。
孫太妃の誕生日。陸遠は驪歌を呼び宴で舞を披露させました。驪歌は宴の場で矢を放ちました。ところが驪歌の放った矢は彭城王ではなく弟の竟陵王に当たってしまいます。竟陵王は負傷して驪歌は兵士に囲まれてしまいました。
逃げる途中、阿奴は驪歌の仮面をとって自分につけて両親の形見の腕輪を渡しました。そして驪歌の身代わりになってしまいます。驪歌は阿奴を引き留めようとしましたが兄弟子の陳少巽がやってきて驪歌を逃がすのでした。
注目点:阿奴が死の間際に渡した「腕輪」の意味とは?
阿奴は任務が終わった後で梅州へ行き、生き別れた両親に会って自分の名前をつけてもらうことを夢見ていました。この腕輪は彼女の唯一の家族の証です。阿奴は自分が助からないと知って自分の夢を親友の驪歌に託しました。
友情の証の品だったのが、のちに驪歌が阿奴の家族と出会うきっかけ人る伏線になるのです。
驪妃 2話 腕輪の秘密
驪歌(りか)の身代わりになった阿奴(あど)は兵をひきつけました。陸遠(りくえん)の兵に囲まれ、陸遠によって無残な殺され方をします。
驪歌は阿奴を助けようとしました。でも陳少巽(ちんしょうそん)はこれ以上犠牲を増やしたくないのでに驪歌を気絶させて運び出しました。
意識を取り戻した驪歌は陳少巽に阿奴を身代わりにしたのは誰の命令かと問い詰めます。でも陳少巽は答えようとしません。組織の者は命令に従うのみ、質問は許されないのです。そして驪歌は改めて彭城王を殺害し、阿奴の仇も討つしかないと思うのでした。
陸遠は刺客をおびき出すため刺客の遺体を路上で燃やしました。それが罠だと知っている驪歌は遠くから矢を放つことしかできません。ますます陸遠への憎悪がこみ上げてくるのでした。
城門が封鎖され、二人は潜む孤児院に逃げ込みました。そこに沈夫人が訪ねてきました。沈夫人は驪歌が18年前に生き別れになった娘だと勘違いしてしまいます。沈夫人が言うには驪歌がつけている腕輪は疾走前の娘がつけていたものだというのです。
驪歌がつけていた腕輪は阿奴からもらったもの。驪歌は「沈夫人は阿奴の母親なのだ」と思いました。でも自分のせいで沈夫人は自分の娘を失ってしまった。驪歌は申し訳ない気持ちになりるのでした。
驪妃 3話 奸臣の謀略
結局、驪歌(りか)は18年間行方不明だった沈夫人の娘・嘉寧(かねい)ということになり、沈家に娘として迎え入れられました。
沈家にはもうひとりの娘・沈楽清(しんらくせい)がいました。沈楽清は居心地が悪くなりました。嘉寧が戻ってこなければ楽清が沈家の長女になれたのにと思うのです。
驪歌は嘉寧のふりを続けました。阿奴(あど)が自分の身代わりにならなけば両親とも会えたし。彼女には二人の兄弟もいる。兄弟は驪歌にとても親切でした。
兄弟子からは沈家の娘になりすまして早く沈家の人たちから信頼を得るようにと組織の命令を伝えられました。でも驪歌は阿奴の仇を討たなければと思うのでした。
驪歌は兄弟子から陸遠が今夜、渡し場にやって来ると聞くと、彼を暗殺するため独りで向かいました。
渡し場では彭城王が隠れて様子を伺っていました。彭城王は陸遠の悪事を追っていて陸遠の武器横流しの証拠をつかもうとしていたのです。
陸遠が現れて何かをしています。彭城王が出ていこうか考えていると、驪歌が飛び出てきて陸遠に斬りかかりました。でも陸遠は強く仲間もいます。驪歌は負傷して逃走。でも力尽きて道に倒れてしまいます。
そこに竟陵王がやって来ました。竟陵王は驪歌を隠すと刺客を追っている陸遠をうまくやり過ごしました。陸遠が去った後、竟陵王は負傷している驪歌を医師に見せようと言いますが、驪歌は帰ると言います。
一方、沈家では「驪歌が一晩中戻らない」と大騒ぎになっていました。
注目点:なぜ沈楽清は戻ってきた姉を歓迎できないのか?
沈楽清は沈家の養女という不安定な立場です。今までは嘉寧が不在だったからこそ「沈家の娘」としての愛情と地位を独占できていました。でも本物の娘(と信じられている驪歌)が戻ってきたので両親の関心がすべて驪歌に移り、自分の存在価値が脅かされると恐怖を感じています。
特に、本来自分が継ぐはずだった長女としての特権や将来の縁談への影響を不安に思い強い嫉妬心を抱くようになりました。
驪妃 4話 沈家の姉妹
翌日。彭城王は朝議の場で陸遠を武器横領の罪で追求しました。もちろん陸遠は否定します。ところが彭城王にとって予想外だったのは証人として証言するはずだった裴如海が何かのトリックによって喋れなくなっていたことです。それを見た陸遠は自分をハメる罠だと言いのがれします。彭城王の追求は不発になってしまいました。
安北将軍・沈廷章(しんていしょう)が魏に勝利したと報告が入ります。彭城王は喜び、竟陵王に祝賀会の準備をさせました。陸遠から兵器庫の権利を奪い沈廷章に与えることにしました。
その後、彭城王が街に出かけると驪歌を見かけました。昨夜見かけた女だと思い様子をみていましたがますます驪歌に興味を持ってしまいます。
家に戻った沈廷章は驪歌と会いました。でも驪歌は「沈将軍」と呼びよそよそしい態度でした。でも沈廷章と沈夫人は怒るどころか長い間娘を一人にして親の勤めを果たしていなかったと自分たちを責めるのでした。
竟陵王は沈廷章の家を訪問しました。すると家にいた驪歌を見ておどろきました。昨日助けた刺客が沈将軍の娘だったからです。
沈家では驪歌が沈楽清(しんらくせい)から曲を教えられました。ところが竟陵王が言うにはその曲は西域に伝わる幽霊の曲で精神を狂わせるというのです。それを聞いた驪歌は怒って楽清の悪事をバラしてしまいます。
さらに竟陵王は驪歌が戻らなかった夜は自分のところにいたとウソをついてかばったのでした。
驪妃 5話 縁談の相手
沈夫人が病気になり、心配した皇帝は沈家の娘を彭城王に嫁がせることにしました。格式の低い沈家を守るための皇帝なりの配慮でした。
沈廷章は彭城王にに説得されて娘を側室として嫁がせることを認めました。
ところが、それを知った謝顥(しゃ・こう)は彭城王の正室・謝韞之(しゃうんし)の兄・謝顥(しゃ・こう)は反対。
名族が庶族を娶るのは礼法に反すると孫太妃に訴えました。でも謝韞之は沈家の格式では驚異にならないから心配ないといいます。
沈夫人はせっかく娘を取り戻したのに嫁がせるのは反対だといいます。すると、彭城王に嫁ぎたいと考えている沈楽清(しんらくせい)は「姉に代わって自分が嫁ぐ」と父に言うのでした。沈廷章は一理あると考え、驪歌をしばらく建康から外に出すことにしました。
そして楽清はおじの郭復(かくふく)に驪歌を始末するように頼みます。驪歌の一行が市外に来ると刺客に襲われました。驪歌は逃げる途中で彭城王と出会、二人は河に逃げて追手を振り切ったのでした。
驪妃(りひ)歴史の解説
南朝・宋(劉宋)の建康と五兵尚書の権限
驪妃の舞台になっている南朝の「宋」は、史実では劉裕が建国した国です。都の建康(現在の南京)は当時は江南文化の中心地として栄えていました。
劇中で陸遠が務める「五兵尚書」とは兵部(軍政)を司る長官。史実でも軍隊の動員や武官の人事を統括する極めて重要な役職です。この時代の南朝では皇帝の力が弱まると、軍権を持つ有力者が政治を私物化することがよくありました。
陸遠が彭城王を軽視して自分の思うままに兵を動かしているのは貴族勢力や軍閥が皇権を脅かしていた当時の様子を現している演出といえますね。
主な登場人物(驪妃 1~5話)
- 驪歌(りか)
朱雀盟の女刺客。暗殺失敗と阿奴の死を経て、沈家の娘・嘉寧として生きることになる。復讐と新しい家族の間で揺れうごくことに。 - 阿奴(あど)
驪歌の刺客仲間で姉妹のような存在。驪歌を逃がすため身代わりとなり命を落とす。腕輪がその後の物語を動かすきっかけになる。 - 彭城王
王族の有力者。陸遠の不正を追っており、驪歌ともたびたび接点を持つ。やがて沈家との縁談にも関わる。 - 竟陵王(きょうりょうおう)
彭城王の弟。驪歌の放った矢で負傷するが、その後は彼女をかばう場面もあり、立場が読みにくい存在になる。 - 陸遠(りくえん)
五兵尚書。建康で大きな権力を持つ人物で、驪歌にとって阿奴の仇。驪歌の復讐相手として立ちはだかる。 - 陳少巽(ちんしょうそん)
驪歌の兄弟子。組織の命令を優先しながらも驪歌を逃がす。驪歌にとって支えでもあり、秘密を隠す存在でもある。 - 沈夫人
沈家の母。腕輪を見て驪歌を生き別れの娘と思い、深い愛情で迎え入れる。驪歌の心を揺らす大きな存在。 - 沈廷章(しんていしょう)
安北将軍。沈家の父。長く離れていた娘を迎えたことで、家族の再出発を願う立場になる。 - 沈楽清(しんらくせい)
沈家のもう一人の娘。驪歌の帰還で長女の立場や縁談の望みが揺らぎ、驪歌への敵意を強めていく。 - 謝韞之(しゃうんし)
彭城王の正室。沈家との縁談を冷静に見ており、自分の立場は揺らがないと考えている。 - 謝顥(しゃ・こう)
謝韞之の兄。沈家の娘を王家に入れることに反対し、名族としての立場から縁談を嫌がる。 - 郭復(かくふく)
沈楽清の叔父。楽清に頼まれ、驪歌の命を狙う側に回る。
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