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錦衣夜行 33話・34話・35話・36話 永楽帝即位と夏潯の結婚

『錦衣夜行』第33話・第36話では、燕王・朱棣が長江を越えて金陵を制圧し、永楽帝として即位。靖難の役が決着する一方で、夏潯と紀綱の関係にも少しずつ溝ができ始めます。

 

33・34・35・36話の内容

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第33話を見る
陳瑄が水軍と船を率いて燕王に降伏し、谷王の協力も得た燕軍が金陵を制圧。建文帝は皇宮から密かに脱出します。

第34話を見る
朱棣が建文帝派の臣下を捕らえる一方、羅克敵は夏潯に錦衣衛の機密を託し、紀綱を挑発して二人の対立の原因を残します。

第35話を見る
方孝孺が朱棣の即位詔書を書くことを拒んで処刑され、朱棣は永楽帝として即位。紀綱らの新たな役職も決まります。

第36話を見る
夏潯は謝雨霏との結婚を認められます。謝雨霏には一時賄賂の疑いがかかりますが潔白が証明され、二人はようやく夫婦になります。

 

他のエピソードを見たい方は
錦衣夜行 あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。

この記事にはネタバレがあります。

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錦衣夜行 33話 武官の心意気

徐茗児の心配

北平に来た徐茗児は、都に残る兄・徐輝祖のことが気になり、元気をなくしていました。徐妃もそんな妹を心配して声をかけます。

そのころ燕王軍は長江の北岸まで到達していました。しかし朝廷側が船を焼いていたため、川を渡る手段がありません。さらに建文帝は古参の将軍・陳瑄に約八万の水軍を任せ、長江を守らせます。

燕王も、陳瑄が相手では簡単に長江を越えられないと考えました。ところが紀綱はこの知らせを聞くと、なぜか燕王に祝福の言葉をかけます。

陳瑄の降伏

夏潯は、陳瑄が徐増寿と親しかったことに注目します。そこで燕王からの降伏勧告に加え、小郡主の手紙を届け、徐増寿が朝廷に殺されたことを知らせました。

紀綱も水軍の陣営へ向かい、陳瑄と直接会います。陳瑄は部下たちとも相談した末、燕王に降伏することを決断。約八万の水軍だけでなく、長江を渡るために必要な船まで燕軍のものになりました。

燕王軍にとってはかなり大きな出来事です。長江まで来ても船がなければ金陵には進めません。それが敵の水軍ごと手に入ったのですから、一気に金陵攻略が現実的になりました。

南北分割の提案

追い詰められた建文帝は、慶成郡主を燕王のもとへ送り、長江を境に国を南北に分ける案を出します。

ここまで戦っておいて、最後は国を半分ずつにしようという話です。燕王が受け入れるはずもなく、この提案は拒否されました。

夏潯は逆に、建文帝の側近二十九人を処罰することを条件として出すよう燕王に提案します。その一方で夏潯と紀綱は金陵へ潜入し、紀綱は谷王・朱橞を説得。燕軍が来たときに城門を開く協力を取り付けました。

金陵の陥落

谷王の協力もあり、燕軍はいよいよ金陵へ入ります。

建文帝は国とともに死のうとしますが、臣下たちに説得され、密かに皇宮から脱出しました。その後、宮殿には火が放たれます。

宦官の木恩は焼死体を建文帝の遺体として燕王に報告しました。これによって表向きには建文帝が死亡したことになり、臣下たちは燕王に皇帝への即位を求めます。

実際には建文帝は逃げています。それでも朝廷としては皇帝が亡くなったことにしなければ、次の皇帝を立てる話も進みません。燕王の戦いはここでほぼ決着しましたが、建文帝本人の行方はまだ残ることになりました。

 

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錦衣夜行 34話 初心

建文帝派の捕縛

金陵を制圧した朱棣は、すぐ皇帝になるのではなく、まず建文帝を支えた方孝孺、黄子澄、斉泰らを逆臣として捕らえるよう命じます。黄子澄は自害しようとしますが、兵士に見つかり、そのまま捕らえられました。

一方の朱棣は建文帝が本当に死んだとは考えていません。宮殿で見つかった焼死体だけで死亡を断定するのは、さすがに無理がありますよね。そこで夏潯に建文帝の行方を調べるよう命じます。

羅克敵からの機密

夏潯は建文帝を探す手がかりを得るため、羅克敵のもとを訪ねます。ところが羅克敵は逃げるでもなく、一人で碁を打っていました。

ここまで来ても慌てないのが羅克敵らしいところです。建文帝の政権は終わり、自分の立場もかなり厳しい。それなのに夏潯を前にして、錦衣衛をこの先も残すべきかと問いかけます。

そして若いころの胡九六とその親友にまつわる話を語り、錦衣衛が抱えてきた重要な機密を夏潯に託しました。自分がこれから生き残れる可能性は低いと分かっていて、後を夏潯に任せるつもりだったのでしょう。

紀綱への挑発

その後、紀綱が羅克敵のもとを訪れます。すると羅克敵は、紀綱が夏潯のせいで出世の機会を失い、さらに想いを寄せていた謝雨霏まで奪われたと挑発しました。

そこまで言われて、紀綱は完全に頭に血が上がります。結局、羅克敵をその場で斬ってしまいました。

いや、斬るのが早すぎるでしょう。

敵とはいえ、羅克敵は多くの情報を持っている人物です。しかも建文帝の行方まで分からない時期に個人的な恨みを突かれただけで殺してしまう。これでは羅克敵の思うつぼです。

しかも羅克敵は死ぬ直前に自分の目的が夏潯と紀綱を争わせることだったと明かします。つまり最初から紀綱の性格を読んで、わざと怒らせたわけです。

その後、紀綱は夏潯と謝雨霏が一緒にいるところを目撃して羅克敵の言葉を思い出します。

夏潯自身は何もしていないのに紀綱の中では「夏潯に奪われた」という意識が強くなっていきます。羅克敵は自分が死んでも、二人の間に疑いを残すことには成功しました。

孝陵参拝

朱棣の即位について話が進むなか、夏潯は先に朱元璋の陵墓である孝陵へ参拝するよう勧めます。

戦争に勝ったからそのまま皇帝になるのではさすがに印象が悪い。朱棣は甥である建文帝から皇位を奪ったのですから、自分こそ朱元璋の後継者だという形を作る必要があります。

朱棣もこの提案を受け入れ、孝陵参拝の準備を紀綱に命じました。

ただ、父の墓へ参ったから皇位継承の問題が消えるわけではありません。建文帝は行方不明のままですし、建文帝を支えた臣下たちもまだ残っています。戦には勝ちましたが朱棣にとってはこれから自分の即位をどう納得させるかが問題になってきます。

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錦衣夜行 35話 永楽帝の即位

方孝孺の拒絶

朱棣は孝陵へ参拝する前、夏潯を呼んで紀綱にどの役目を任せるか相談します。夏潯も紀綱の能力を認めており、朱棣は新しい錦衣衛指揮使に紀綱を選びました。

孝陵への参拝を終えた朱棣は、いよいよ皇帝への即位を進めます。そこで建文帝に仕えていた方孝孺を呼び、自分の即位を知らせる詔書を書くよう命じました。しかも詔書を書けば、これまでのことは問わないという条件まで出します。

朱棣としては建文帝を支えた名高い学者に詔書を書かせれば、自分の即位にも箔がつくと考えたのでしょう。

でも方孝孺からすれば、ここで書いたら朱棣を正統な皇帝として認めることになります。命を助けてもらう代わりに、自分がこれまで仕えてきた建文帝を否定しろと言われているようなものです。

方孝孺は命令を拒否。その結果、朱棣は方孝孺を処刑しました。

まあ、ここまで徹底して拒まれたら朱棣も引けません。ただ「書けば許す」と言っておいて、拒否されたら処刑というのもかなり極端ですね。新しい皇帝として人心をつかみたいのか、反対者を徹底して排除したいのか。このあたりは朱棣の難しいところです。

永楽帝の即位

こうして朱棣は皇帝に即位し、永楽帝となりました。

新しい朝廷では、靖難の役で功績を挙げた者たちの人事も決まります。紀綱は錦衣衛指揮使、彭梓琪は南鎮撫司に任命されました。

西門靖には北鎮撫司の役目が用意されていましたが、本人はこれを断ります。代わりに彭梓琪を助けるため、南鎮撫司の師爺になりました。

周囲はどんどん出世していきますが夏潯は?役職なしです。

ずっと朱棣を助けて、危険な任務にも何度も出て、最後には金陵攻略まで支えた人物なのに官職がありません。その代わり、問題があれば皇帝へ直接報告できる特別な金牌を与えられました。

普通の官職より便利なのかもしれませんが、何とも微妙です。周囲が「何々指揮使」「何々鎮撫司」と役職をもらっているのに夏潯だけ金牌一枚。朱棣は夏潯を組織の中に入れるより、自分直属で自由に動かしたいのでしょう。

徐輝祖への処分

夏潯は魏国公府を訪れ、朱棣からの詔を徐輝祖に伝えます。

徐輝祖は靖難の役で建文帝側に立ち、朱棣と戦った人物です。しかも徐妃の兄ですから、朱棣にとっては義兄でもあります。

結果として死罪にはならず、屋敷での謹慎処分となりました。

他の建文帝派が捕らえられたり処刑されたりしていることを考えると、かなり軽い処分です。もちろん徐輝祖には魏国公という立場もありますし、徐皇后との関係も無視できなかったのでしょう。

方孝孺は処刑、徐輝祖は謹慎。

同じ建文帝側でも扱いがかなり違いますね。

小郡主の求婚

そのころ皇后は、小郡主を夏潯と結婚させたいと朱棣に相談します。

小郡主本人も乗り気で、謝雨霏のところへ行き「二人で夏潯の妻になろう」と持ちかけました。

いや、本人同士より先に話が進んでいませんか。

しかも謝雨霏にとっては、かなり迷惑な提案です。謝雨霏は夫を他の女性と共有するつもりはないとはっきり断ります。

夏潯も謝雨霏との約束を守ると答えました。

ここは夏潯が余計な迷いを見せなかったのはよかったですね。小郡主との関係を引っ張って三角関係にする展開も作れたでしょうが、夏潯は謝雨霏を選びます。

小郡主には気の毒ですが、「二人で妻になればいい」という提案を謝雨霏が簡単に受け入れると思ったのでしょうか。

彭梓琪の初仕事

新しく南鎮撫司を任された彭梓琪にも、さっそく問題が起こります。部下たちは女性である彭梓琪を軽く見て、素直に命令を聞こうとしません。すると彭梓琪は武術で相手を倒し、実力を認めさせました。西門靖も彼女を支えます。

結局、最初に必要だったのは言葉より拳でした。錦衣衛ですから、ある意味これが一番早いのでしょう。

 

錦衣夜行 36話 よき日

夏潯の賜婚願い

夏潯は永楽帝のもとを訪れ、謝雨霏との結婚を認めてほしいと願い出ます。

ところが永楽帝は、夏潯には徐茗児を嫁がせるつもりでした。せっかく皇帝自ら縁談を考えているのに、別の女性と結婚したいと言われたのですから面白くありません。「徐茗児の何が気に入らない」と夏潯を問い詰めます。

でも夏潯にとっては、徐茗児に不満があるかどうかという話ではないんですよね。すでに謝雨霏と結婚する約束をしている。それを守りたいだけです。

困った永楽帝は、それなら謝雨霏と徐茗児の二人を妻にすればいいと言い出します。

またその案ですか。

前回は徐茗児が謝雨霏に同じ提案をして断られています。それなのに今度は皇帝まで「二人とも娶れば解決」と考えるとは。夏潯本人の気持ちより、人数を増やせば丸く収まると思っているのでしょうか。

話を聞いていた徐皇后が間に入り、最終的に夏潯と謝雨霏の結婚が認められました。

徐茗児の失恋

夏潯との結婚がなくなったと知った徐茗児は、かなり落ち込みます。そして宮殿の池へ身を投げようとしました。

そこへ偶然やって来た紀綱が駆け寄り、徐茗児を助けます。

徐茗児が夏潯を好きなのは分かります。でも、そこまでしますか。

しかも夏潯は以前から謝雨霏を選んでいます。徐茗児にはつらいでしょうが、夏潯が急に心変わりしたわけでもありません。むしろ周囲が勝手に「夏潯と徐茗児を結婚させよう」と話を進めていた面がかなりあります。

それでも、この出来事をきっかけに紀綱と徐茗児の関係が近くなっていきます。紀綱にとっても、夏潯を意識する理由がまた一つ増えてしまいました。

謝雨霏への疑い

ところが結婚話が決まった直後、今度は謝雨霏に問題が起こります。

徐茗児は、謝雨霏が謝賢から高価な人参を受け取っていたことを徐皇后に知らせました。これが永楽帝の耳にも入り、賄賂を受け取った疑いをかけられた謝雨霏は投獄されます。

結婚が決まったと思ったら、今度は牢です。

しかも人参を受け取っただけで、かなり話が大きくなっています。

もちろん錦衣衛に関係する人物が高価な品を受け取れば疑われても仕方ありません。でも本当に賄賂なのか確認する前に投獄するのは、さすがに早すぎる気もします。

人参の真相

牢にいる謝雨霏を紀綱が訪ねます。そこで謝雨霏が体質のため人参を口にできないことを知りました。

それなら、わざわざ高価な人参を受け取っても本人にはほとんど意味がありません。

紀綱は薬屋や御医を調べ、謝雨霏の話が本当だと確認します。さらに調査を進めると、謝賢が下人を使って人参を横取りしていたことも判明しました。

結局、謝雨霏は賄賂を受け取っていませんでした。

人参を食べられないという体質が無実の証拠になるとは、ずいぶん変わった事件です。

それにしても徐茗児も、夏潯を取られた直後だけに印象がよくありません。本人としては疑わしい出来事を知らせただけなのかもしれませんが、どうしても謝雨霏への嫉妬が混じっているように見えてしまいます。

夏潯と謝雨霏の結婚

謝雨霏の潔白が確認されると、永楽帝は彼女を釈放し、あらためて夏潯との結婚を認めました。

さらに謝雨霏には一品誥命夫人、夏潯には輔国公の身分が与えられます。

前回まで夏潯には正式な役職すらなかったのに、結婚すると一気に輔国公です。ずいぶん景気のいい結婚祝いですね。

二人は仲間たちから祝福され、ようやく夫婦になりました。何度も結婚話を邪魔されてきたので、ここまで来ると「やっと結婚できた」という感じです。

紀綱の対抗心

祝宴では仲間たちが夏潯と謝雨霏の結婚を喜びます。その中で紀綱だけは、一人で酒を飲みながら夏潯を見つめていました。

羅克敵から「出世も謝雨霏も夏潯に奪われた」と言われたことが、まだ紀綱の中に残っています。今回も夏潯は結婚し、さらに輔国公になりました。

一方の紀綱も錦衣衛指揮使ですから、十分に出世しています。それでも夏潯だけには負けたくない。ここまで来ると問題は役職ではなく、紀綱自身が夏潯をどう見ているかでしょう。

羅克敵は死ぬ前に二人を争わせるつもりだと言っていましたが、どうやらその狙いはかなり効いているようです。夏潯は何もしていないのに、紀綱の中では勝手に最大の競争相手になってしまいました。

 

 

主な登場人物と結果

  • 夏潯:朱棣を支えてきた腹心。金陵攻略にも関わり、皇帝へ直接報告できる金牌を与えられます。第36話では謝雨霏と結婚し、輔国公となります。

  • 朱棣:燕王。靖難の役で金陵を制圧し、皇帝に即位して永楽帝となります。

  • 建文帝・朱允炆:明の皇帝。金陵陥落の際に皇宮から脱出し、表向きは焼死したことになります。

  • 紀綱:朱棣側で働く武官。錦衣衛指揮使となりますが、羅克敵の挑発をきっかけに夏潯への対抗心を強めます。

  • 謝雨霏:夏潯が結婚を約束していた女性。賄賂の疑いで投獄されますが潔白が確認され、夏潯と結婚します。

  • 徐茗児:徐家の娘で徐皇后の妹。夏潯への想いがかなわず池へ身を投げようとし、紀綱に助けられます。

  • 徐輝祖:魏国公で徐皇后の兄。建文帝側として朱棣と戦いましたが、死罪を免れ屋敷で謹慎となります。

  • 方孝孺:建文帝に仕えた学者・臣下。朱棣の即位詔書を書くことを拒否し、処刑されます。

  • 羅克敵:錦衣衛に深く関わる人物。夏潯に重要な機密を託した後、紀綱を挑発して斬られます。

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この記事を書いた人

歴史ドラマブロガー・フミヤ

著者 自画像

2017年から歴史や時代劇の記事を書いてきました。このサイトでは、中国ドラマのあらすじや登場人物、見どころを分かりやすく紹介しています。今後も独自の記事を増やしていきます。

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