夏潯が詩会や伝単を使って燕王は逆賊だという金陵の評判を変えようとし、さらに李景隆を通じて朝廷の内側にも手を伸ばします。
ところが燕王に南京の情報を知らせようとした徐増寿が建文帝に斬られてしまいます。夏潯たちが助けようとしても間に合わず、徐茗児は自分を守ってくれた優しい兄を失ってしまいました。
29・30・31・32話の内容
読みたい話数をタップすると、すぐにエピソードが表示されます。
第29話を見る
夏潯は莫愁湖の詩会と大量の伝単を利用し、金陵で燕王を支持する声を広めようとします。
第30話を見る
夏潯は失脚しかけた李景隆に接触し、建文帝へ和議を勧めさせたことで李景隆を朝廷へ復帰させます。
第31話を見る
徐茗児は方家との婚約を大勢の前で拒否して屋敷を出ますが、夏潯への求婚も断られます。
第32話を見る
燕王へ南京の情報を送ろうとした徐増寿は建文帝に斬られ、紀綱たちの救出も間に合いませんでした。
他のエピソードを見たい方は
錦衣夜行 あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。
この記事にはネタバレがあります。
錦衣夜行 29話 詩会
夏潯が詩会を使って燕王の評判を変えようとする
金陵では燕王が朝廷に反乱を起こしたという噂が流、燕王を反逆者とみなす意見が広がっていました。夏潯は燕王を助けるために莫愁湖で開かれる詩会に目をつけます。官僚や文人が集まる場なら燕王は逆賊ではないという意見を広めることが出来ると思ったからです。
詩会では李景隆と方孝孺が顔を合わせました。李景隆は偉そうな態度を取り、方孝孺もそれに従おうとしません。二人は険悪な状態になっていました。
西門靖が日本使節を詩会に巻き込む
詩会に参加していた西門靖は日本から来た使節に詩を披露するよう働きかけました。そこへ夏潯が加わり燕王を評価する内容を詩に紛れ込ませました。
さらに夏潯は詩会の他にも燕王側の主張を書いたビラを町にばらまきました。李景隆は誰かが意図的に燕王を支持する意見を広めていると気づきます。
徐茗児が兄の決めた縁談を拒否
そのころ徐茗児は兄の徐輝祖から結婚を急かされていました。本人にその気はなく、徐増寿も妹に協力します。徐茗児は縁談相手として現れた男たちの前で武術を使い、相手が結婚を諦めるよう仕向けました。夏潯が金陵の人々を相手に策を使う一方、徐茗児も自分の結婚を自分で決めるため行動した回です。
紀綱がビラを作った場所を探す
金陵でビラが広まると紀綱は最近できた印刷所を調べるよう命じます。大量の紙を短期間で用意した以上、どこかに印刷した場所があると考えたからです。
金陵に大量の伝単がまかれる
さらに大量の伝単が金陵の町に現れ、燕王側の主張が人々に知られるようになります。李景隆は騒ぎを見て燕王側の工作だと察しました。紀綱は伝単の印刷場所を確かめるため、最近開業した印刷所を調べさせるのでした。
錦衣夜行 30話 味方が必要な時
夏潯が李景隆を利用しようと企む
黄子澄と方孝孺は燕王軍との戦いで大敗した李景隆の責任を追求して朝廷から失脚させようとしていました。
一方、徐増寿から朝廷内部の事情を聞いた夏潯は謝雨霏のもとへ戻り紀綱や西門靖と相談します。燕王軍も兵を失っていたので燕王は金陵の朝廷内に協力者を作るよう求めていました。夏潯は徐増寿と親しく、黄子澄たちと対立している李景隆なら利用できると考えます。
西門靖が琉球王子として宮中へ
朝廷で宴が開かれると西門靖は琉球王子を名乗って宮中へ入りました。西門靖は李景隆に酒を勧めながら「轎内」と書いた紙を渡します。李景隆は病気を理由に宴を退出。帰りの轎に乗ると、そこには夏潯が待っていました。
夏潯は燕王が李景隆を評価していると伝えて建文帝に和議を勧めるよう説得します。その後、戦況の悪化に怒った建文帝は黄子澄と斉泰を処分。李景隆が再び朝廷で政務に関わることになり、夏潯の作戦は成功します。
朱高煦が夏潯を利用しようと考える
燕王側では朱高煦も夏潯の能力に注目していました。これまで邪魔をされた相手ですが、兄の朱高熾に協力する前に自分の側へ引き入れた方がよいと考えるのでした。
李景隆は本当に建文帝の重要人物だった?
一度立場を悪くした李景隆が再び朝政を任されます。
李景隆は実在の人物で、曹国公李文忠の息子。建文帝から燕王討伐の大軍を任された人物でした。黄子澄の推薦によって大将軍となり、燕王朱棣と戦います。しかし北平攻略に失敗、その後の白溝河の戦いでも敗れました。
李景隆は黄子澄たちによって敗北の責任を追求されて失脚しました。後に燕王側が優勢になると建文帝は黄子澄を解任して、和議のために李景隆たちを燕王に使者として送りました。
ドラマではこの経緯を取り込んで。夏潯が裏で李景隆を動かした話に作り変えています。
錦衣夜行 31話 郡主の婚姻
徐茗児が方家との婚約を拒否
徐輝祖は徐家の立場を守るため、妹の徐茗児を方孝孺の次男と結婚させようとします。徐茗児は徐増寿の前では家のために嫁ぐと答えますが、本心では結婚するつもりはありません。以前の約束どおり助けてほしいと夏潯に頼み、夏潯は謝雨霏に馬車の用意を頼みました。
婚約を正式に決める日、大勢の客が見守る中で両家が婚書を交換しようとします。そこへ徐茗児が現れ、自分は方家には嫁がないと言い切りました。怒った徐輝祖を徐増寿たちが止めている間に、徐茗児は屋敷を出て夏潯の用意した馬車に乗りこみます。
謝雨霏が錦衣衛の調査を妨げる
夏潯たちは八台の馬車を別方向へ走らせ、徐茗児がどこへ行ったのか分からないようにします。錦衣衛が馬車屋を調べ始めると、謝雨霏は店主に金を渡して馬車の行き先について別の説明をするよう頼みました。その後、謝雨霏は錦衣衛につかまりそうになりますが紀綱に助けられます。
夏潯が徐茗児の求婚を断る
夏潯は徐茗児を郊外の家に住まわせました。二人は周囲から夫婦だと思われ徐茗児は夏潯に自分を妻にしてほしいと持ちかけました。しかし夏潯は、すでに将来を誓った女性がいると断ります。
ところが謝雨霏は二人が夫婦として振る舞っているところを見てしまいました。金陵へ戻った夏潯は事情を説明します。謝雨霏は最終的に夏潯を信じて徐茗児を自分の家でかくまうことまで提案しました。
感想
夏潯は縁談を断りたい徐茗児を助けましたが、新婚夫婦のふりまでしています。これは謝雨霏が怒って当然でしょう。なぜ夫婦のふり? 兄妹ではだめだった?と言うものそのとおりだと思います。
徐茗児は夏潯が好きなので、夫婦という設定を喜んで利用していますけど。謝雨霏から見れば面白いはずがありません。
それでも謝雨霏は徐茗児を自分の家に連れてくればいいと言います。郊外の家に住ませるより、自分の家なら安全だと考えたのでしょう。いや、謝雨霏は相当よくできた人ですよ。
錦衣夜行 32話 優しい兄
徐増寿が燕王への文を作る
徐増寿は金陵(南京)を守る兵が少なくなっていることを知ります。燕王軍に知らせれば戦いを有利にできるため、迷った末に情報を書いた文を作りました。しかし兄の徐輝祖に見つかり、徐増寿は中山王府から出られなくなります。
徐茗児は兄が拘束されたと知って動揺して夏潯に救出を頼みました。夏潯たちも燕王のために協力してきた徐増寿を見捨てられず、紀綱が救出を引き受けます。
建文帝が徐増寿を斬る
徐増寿が燕王へ南京の情報を渡そうとしていたことは建文帝にも知られました。徐増寿は宮中で問い詰められます。
徐家には朱元璋から与えられた丹書鉄券があり、徐増寿は家の功績を考えれば命までは奪われないと思っていました。しかし建文帝は燕王への内通を許さず、自ら剣を取って徐増寿を殺します。
紀綱の救出も間に合わない
紀綱たちは徐増寿を助けようとしますが相手側に待ち伏せされます。紀綱は矢を何本も受けながらその場を脱出しました。
夏潯たちは徐増寿を救えず、徐茗児は大切な兄を失います。徐家では建文帝に従う徐輝祖と燕王を助けた徐増寿の運命が大きく分かれてしまったのでした。
史実の徐増寿はどうなった?
史実の徐増寿も、靖難の変では燕王・朱棣に協力していました。『明史』によると燕王が挙兵すると、徐増寿は南京の兵力や朝廷内部の状況を何度も燕王側へ知らせています。
1402年、燕王軍が長江を渡って南京へ迫ると建文帝は徐増寿を呼び出して内通していたのではないかと問い詰めました。徐増寿が答えなかったため建文帝は宮殿で自ら剣を取り、その場で徐増寿を斬り殺しました。
徐増寿が処刑されたのは燕王軍が南京へ入る直前でした。その後、李景隆と谷王朱橞が金川門を開いて燕王軍は南京を占領します。
朱棣は南京へ入ったあと徐増寿の死を知って悲しみ、皇帝に即位すると武陽侯を追贈しました。その後さらに定国公へ昇格させ、徐増寿の子孫に爵位を継がせています。
主な登場人物と結果
- 夏潯:燕王側で働く錦衣衛
詩会や伝単を使って燕王への見方を変えようとし、李景隆にも接触。徐茗児の婚約破棄を助け、徐増寿救出にも仲間を向かわせます。 - 徐茗児:燕王妃・徐氏の妹、小郡主
兄の徐輝祖が決めた方家との婚約を拒否して家を出ます。夏潯に求婚しますが断られ、その後は大切にしてくれた兄・徐増寿まで失います。 - 徐増寿:徐達の四男、燕王妃・徐氏の弟
建文帝の朝廷にいながら燕王を助け、南京の兵力について知らせようとします。内通を知られ、建文帝自身の手で斬られます。 - 徐輝祖:魏国公、徐家の当主
建文帝に仕える立場を守り、燕王を助ける弟・徐増寿を中山王府に閉じ込めます。妹の徐茗児には方家との結婚を決めますが拒否されます。 - 李景隆:曹国公、建文帝軍の将
燕王軍との戦いに敗れて黄子澄たちから責任を問われますが、夏潯の接触を受けて和議を建文帝に勧め、再び朝政に関わるようになります。 - 紀綱:夏潯の仲間、錦衣衛
燕王支持の伝単が広まったことで印刷場所を探ります。徐増寿を助けるため救出に向かいますが、待ち伏せを受けて負傷し、救出できませんでした。 - 西門靖:夏潯の仲間、医師で錦衣衛
詩会では日本使節を利用して燕王に有利な声を広め、宮中では琉球王子を名乗って李景隆と夏潯を会わせる役目を果たします。 - 謝雨霏:夏潯と行動を共にする商才に長けた女性
徐茗児を逃がすための馬車を用意し、錦衣衛の調査にも対処します。夏潯と徐茗児の関係に腹を立てながらも、最後は徐茗児を自分の家でかくまおうとします。 - 建文帝:明の皇帝
燕王討伐を進めますが戦況が悪くなると黄子澄と斉泰を処分。燕王への内通が発覚した徐増寿には自ら剣を振るいます。
関連記事
- 次回のエピソード
錦衣夜行 33話・34話・35話・36話 永楽帝即位と夏潯の結婚 - 前回のエピソード
錦衣夜行 最終回(60話) 夏潯が死を偽装して金陵を去る - ドラマ全体の流れを知りたい方はこちら。
錦衣夜行 あらすじとネタバレ・見どころを紹介

コメント