夏潯が燕王のために飛龍密諜を作り、済南では鉄鉉との知恵比べが始まります。寧王を燕王側へ加えた夏潯は、今度は西門靖や彭梓琪、謝雨霏の得意分野を生かした密偵を育成。ところが済南へ入った夏潯は鉄鉉の罠にかかって捕らえられ、公開処刑まで宣告されました。
鉄鉉もかなり手ごわく、夏潯たちが得意とする潜入や偽装を逆に利用して仲間まで捕まえようとします。さらに第28話では降伏を装って燕王を済南へ誘い込み、本人を討とうとするのですから、ここまでくると正面から兵力だけで戦う相手ではありません。
一方で夏潯と謝雨霏は、命が危ない状況を何度も経験した末に将来を約束します。戦いの話が続くなかで、二人の関係がようやくはっきりしたのは嬉しいところでした。
25・26・27・28話の内容
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第25話を見る
寧王が燕王側へ加わり、夏潯が西門靖、彭梓琪、謝雨霏らを中心に飛龍密諜を作りました。
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済南へ潜入した夏潯が鉄鉉の罠にかかって捕らえられ、公開処刑を宣告されます。
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夏潯の仲間を誘い出すための偽の処刑が行われますが、夏潯と謝雨霏が脱出に成功。その後、互いの気持ちを確かめて将来を約束します。
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鉄鉉が偽降伏で燕王を討とうとしますが失敗、夏潯たちは西門靖と彭梓琪を琉球の王子夫妻に変装させて金陵へ送り込みます。
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この記事にはネタバレがあります。
錦衣夜行 25話 技の伝授
寧王が燕王側へ加わる
羅克敵は寧王と燕王が通じていると建文帝へ報告。官兵が寧王府を包囲します。
寧王と寧王妃は屋敷から出られなくなりますが、夏潯と紀綱が潜入。夏潯は燕王が永平で勝ったことを伝えて朝廷から離れて燕王に協力するよう寧王を説得しました。寧王妃も賛成して寧王は馬車で大寧を脱出して燕王と合流します。
夏潯が飛龍密諜を作る
燕王は寧王を味方にした夏潯を評価して新しい密偵の育成を命じました。西門靖は治療と火薬、彭梓琪は格闘、謝雨霏は変装を教え、夏潯は組織を飛龍密諜と名付けます。
飛龍密諜は最初の任務で官邸へ入り、燕王に背いた人物を捕らえました。
その後、夏潯と謝雨霏は徳州で湯屋を使って李景隆軍の情報を集めます。夏潯は李景隆が気に入っている女性を助けて軍へ入る機会を得て敵軍内部から情報を得用としていました。
寧王朱権は八万の兵を持つ有力な藩王だった
燕王は寧王を味方にしたのを大きな成果として喜びました。寧王 朱権は朱元璋の子で、燕王の異母弟。大寧を任されていました。
朱権は8万の兵と6千の戦車を持ち、朶顔三衛の騎兵も配下に置いていました。朱棣自身も、大寧の兵を手に入れれば靖難の役を有利にできると考えていました。
「明史・太宗実録」によると、朱権は建文帝に逆らったので軍の指揮権を奪われました。そこで朱棣が大寧を陥落させて朱権を救出したとされます。
また別の説では朱棣助けを求めるふりをして大寧へ入って朱権を説得。その間に部隊が調略を受けて寝返り、朱権も燕王軍と行動をともにすることになったともいわれます。
錦衣夜行 26話 味方が必要な時
鉄鉉が兵糧を済南へ運ぶ
燕王を守って負傷した夏潯は陣営へ戻ります。傷が治ると夏潯は李景隆を捕らえるため済南へ行きたいと燕王に申し出ました。
一方、鉄鉉は徳州が燕軍に占領されたと知って運んでいた兵糧を済南に輸送しました。しかし済南では籠城に備える食糧が不足していて、鉄鉉が運んだ分だけでは足りません。鉄鉉は富裕層から食糧を集める方法を盛庸に提案するのでした。
鉄鉉の罠に捕まった夏潯
夏潯を心配した謝雨霏も済南へ入り、城内で夏潯と再会します。夏潯は今後の食糧不足を予想して銀を渡して食糧を買っておくよう謝雨霏に頼みました。
その夜、夏潯は李景隆を捕らえるため役所へ忍び込みます。しかし鉄鉉は燕王側の内通者を捕らえるため罠を用意していました。夏潯は兵に囲まれて捕まり、牢に入れられます。鉄鉉は拷問を受けても情報を話さない夏潯を翌日の正午に公開処刑することにして城内へ告知を出すのでした。
鉄鉉は実在の人物
済南を守っている鉄鉉に実在した人物です。もともとは地方行政に関わる官僚で、建文帝の時代には山東参政を務めていました。靖難の役が始まると李景隆軍の兵糧輸送を担当します。李景隆が燕王・朱棣に敗れると鉄鉉は済南へ入り盛庸らと協力して城を守りました。
『明史』によると燕王軍は済南を長期間攻めて水を使った攻撃まで行いましたが、鉄鉉たちは城を守り抜いています。
錦衣夜行 27話 寄り添う2人
夏潯の処刑は罠だった
鉄鉉に捕らえられた夏潯を救うため、西門靖と彭梓琪は済南城へ入ります。鉄鉉は夏潯を公開処刑すると発表しますが処刑台に立たせたのは別人でした。
夏潯を助けに来る仲間を捕らえるための罠だったのです。謝雨霏は処刑場へ駆けつけ、待ち伏せしていた兵に襲われます。そこへ牢を脱出した夏潯が現れて矢で兵を攻撃して謝雨霏を救いました。
夏潯と謝雨霏が将来を約束
夏潯は負傷による出血で意識を失い、仲間たちは彼を荒れた寺へ運びます。西門靖の治療で目を覚ました夏潯は謝雨霏と話して二人は互いの気持ちを確かめて将来を約束しました。
その後、西門靖は鉄鉉をだまして済南城内に残ります。一方、済南を攻略できない燕王軍は三日以内に降伏しなければ水攻めにすると書いた孔明灯を飛ばしました。知らせを見た兵や住民が動揺するなか、鉄鉉は燕王を欺く作戦を考えるのでした。
済南への水攻めは実際にあった
燕王側が三日以内に降伏しなければ済南を水攻めにすると脅迫しました。実際に燕軍は堤防を利用して水を城内へ入れ、包囲したまま昼夜攻撃したと記録されています。
ただしドラマのように「孔明灯に警告を書いて住民に知らせた」という記録はありません。この部分はドラマの脚色のようです。
でも鉄鉉と盛庸は済南を守り切りました。『明史』巻5でも、建文2年5月に燕軍が済南を攻撃したものの攻略できず、8月には包囲を解いて北平へ帰ったことが記録されています。
錦衣夜行 28話
鉄鉉が降伏を装って燕王を狙う
燕王のもとに鉄鉉から降伏の申し出が届きました。でも夏潯と西門靖は罠の可能性があると疑います。燕王の配下も入城に反対しましたが、紀綱は民の様子から降伏を信用できると主張。燕王は済南へ向かいました。
しかし鉄鉉の目的は燕王の殺害でした。燕王は攻撃を受けますが夏潯が燕王を助けたため暗殺は失敗、燕軍は済南の攻略を断念します。
西門靖と彭梓琪が琉球の王子夫妻に変装
夏潯たちは金陵の朝廷内部に協力者を入れるため、外国使節を利用することにしました。
西門靖と彭梓琪が琉球の王子夫妻になりすまし、建文帝との謁見に臨みます。西門靖は緊張して覚えた言葉を忘れますが、彭梓琪が助けて正体がバレないようにしました。二人は金陵への滞在を許され、燕王側の活動拠点を都の中に確保するのでした。
史実でも鉄鉉は偽降伏した
ドラマでは鉄鉉は偽の降伏をして朱棣をおびき寄せました。『明史』でも済南を守っていた鉄鉉が千人を城外へ出して投降させ、偽の降伏を装いました。朱棣が喜んで城へ入ろうとすると、鉄鉉は城門上から鉄板を落とし、別の兵には橋を壊させようとしました。
ところが作戦の開始が早すぎたため、朱棣は入城する前に異変に気づいて逃げました。その後も燕軍は済南を攻略できず、最終的に包囲を解いて北へ帰っています。
主な登場人物と結果
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夏潯:燕王を助ける元錦衣衛
寧王を燕王側へ加えることに成功し、新たに飛龍密諜を作ります。済南では鉄鉉に捕らえられますが脱出して謝雨霏と将来を約束しました。 -
謝雨霏:夏潯と行動をともにする女性
済南まで夏潯を助けに入り、処刑場でも危険を承知で救出へ向かいます。脱出後に夏潯と互いの気持ちを確かめました。 -
西門靖:夏潯の仲間、医術を使える密偵
飛龍密諜では治療や火薬を教えます。第28話では彭梓琪とともに琉球の王子夫妻へ変装し、金陵へ潜入しました。 -
彭梓琪:武術に優れた夏潯の仲間
飛龍密諜では格闘を担当。西門靖とともに琉球の使節へ変装、建文帝への謁見まで成功させます。 -
紀綱:燕王側で夏潯と行動する武人
寧王救出では夏潯とともに寧王府へ潜入。済南では鉄鉉の降伏を信用するよう燕王に進言します。 -
燕王・朱棣:建文帝と戦う藩王
寧王を味方に加えた夏潯を評価して密偵育成を命じます。済南では鉄鉉の偽降伏を信じて入城しようとして暗殺されかけました。 -
寧王・朱権:燕王の異母弟、大寧を治める藩王
朝廷に監視されていましたが、夏潯に説得されて大寧を脱出。燕王軍へ加わります。 -
鉄鉉:建文帝側で済南を守る役人
夏潯を捕らえ公開処刑を利用して仲間まで捕らえようとします。さらに偽降伏で燕王本人の殺害を狙いました。
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