『紅き真珠の詩』1話・2話・3話では、珠奴として合浦の採珠場で生きてきた端午が自由を求め、ついに外の世界へ出て燕子京の隊商で働き始めます。
採珠場しか知らなかった端午が血珠を取り戻すためとはいえ自分の意思で隊商へ入ったところは大きな一歩でした。商売でどこまで通用するのか見てみたくなります。
そして燕子京は崔定を偽金まで使って追い込みました。端午には厳しい男ですが崔氏にここまで執着する理由も気になるところです。
1・2・3話の内容
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第1話を見る
珠奴の端午は大珠を採って自由を得ようとしますが約束を守ってもらえず、700万銭で真珠を売るという新たな条件に挑みます。
第2話を見る
端午は血を付けた真珠を700万銭で売ることに成功しますが、実母だと判明した八娘と離れ離れになり、父親を探す手掛かりの血珠も奪われます。
第3話を見る
母の血珠を燕子京から取り戻すため、端午は300万銭を稼ぐと決め、自ら燕氏隊商で働き始めます。
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紅き真珠の詩 あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。
この記事にはネタバレがあります。
紅き真珠の詩 1話 自由を求めて
珠奴として生きる端午
唐代の合浦では、揚州の崔氏が採珠場を経営し、珠奴たちを海へ潜らせて皇室へ献上する南珠を採らせていました。端午もその一人です。海にはサメがいるのに、陸へ戻れば珠場の男に襲われそうになる。貝を開くための刃物で抵抗しますが、これでは海でも陸でも気を抜けません。
体が弱って潜れなくなった男たちは別の労役へ送られ、女性にはさらに厳しい扱いが待っています。端午がここから逃れたいと思うのも当然でしょう。
大珠と放奴文書
崔氏が危険な断望池で大珠を採った者に褒美を出すと発表すると、端午は金ではなく放奴文書を要求します。欲しいのは真珠の褒美ではなく自由です。
端午は断望池へ潜り、大きな貝を発見。他の珠奴との争いも切り抜けて大粒の真珠を持ち帰りました。これで自由になれる、と思ったところが、真珠は別人のものとして扱われ、放奴文書まで別の珠奴へ渡されます。八娘が真珠を取り替えたようですが、それなら最初から約束を守るつもりがあったのでしょうか。命を懸けて採らせておいて成果まで奪うのでは、端午が普通に働いて自由を得る方法はなさそうです。
燕子京と張晋然の来訪
一方、豪商の燕子京と書生の張晋然も合浦へやって来ます。燕子京の船では規則を破って粗悪品を売ろうとした商人が厳しく処罰されそうになり、張晋然は大唐の法では罰が厳しすぎるとして、自分の真珠を差し出して助けようとしました。
張晋然は近年減っている海税や、品質が落ちている贡珠について調べる目的もあります。燕子京からさらに大きな真珠があると聞き、二人は崔氏の競売へ向かうことになりました。端午が採った大珠と、ここでつながりそうですね。
珠姫となった端午
真珠を奪われた端午が抗議すると、八娘は彼女に珠姫となって客の前で真珠を売る機会を与えます。崔定が求めるのは、大珠をできるだけ高く売ること。そこで端午は、この役目を自由を得るために利用することにしました。
しかも要求したのは自分一人の放奴文書ではなく、仲間の分を含めた二通です。崔定が出した条件は、大珠を700万銭で売ること。海で命を懸けて真珠を採った次は、今度は自分でその真珠を高値で売らなければ自由になれないらしい。ずいぶん条件が増えました。
それでも端午は、この機会を逃すつもりはありません。競売には燕子京と張晋然も向かっています。700万銭という無茶な条件を、端午がどうやって達成するのかが次の問題になりそうです。
紅き真珠の詩 2話 形見の血珠
700万銭を目指す端午
珠姫となった端午は、大珠を700万銭で売れば放奴文書をもらえるという崔定との約束に懸けます。でも競売で披露できるような舞は身につけていません。そこで楽人から鼓を借り、自分で鳴らして客の視線を集めました。
さらに端午は自分の指を傷つけ、真珠に血を付けて特別な「血珠」として売ろうとします。話は作り物ですが、自由を得るためなら自分の血まで商品価値に利用するとは、なかなか思い切った方法です。燕子京には作り話だと見抜かれているのに、それでも600万銭まで出させたのですから、端午には商売人としての素質がありそうですね。
それでも端午は600万銭では真珠を渡しません。必要なのは大金ではなく、崔定と約束した700万銭です。最後に張晋然が700万銭を提示し、端午はようやく自由を手にできることになりました。
外の世界を語る張晋然
張晋然は端午に採珠場を案内してもらいながら、長安には各地の商品が集まると話します。ほとんど採珠場しか知らない端午には、それだけでも別世界の話だったのでしょう。自由になったら行商人になりたいという願いまで口にします。
張晋然にとって旅や長安は知っている場所ですが、端午は話を聞いて想像するしかありません。同じ場所にいる二人なのに、これまで見てきた世界がまったく違う。その差があるから、端午が外へ出たいと願う気持ちもよく伝わってきます。
張晋然を利用する燕子京
燕子京は競売で使われた金葉などから張晋然の身分を探り、皇帝から信頼される郢王の義弟だと判断します。そして潭王側につながる崔定に、郢王側が何か調べに来たのではないかと思わせました。
張晋然本人は何もしていないのに、その肩書きだけを利用して崔定を焦らせるとは燕子京も抜け目がありません。その結果、崔定は手持ちの真珠を安く売ることになり、燕子京の狙いどおり追い込まれていきます。
腊腊を見捨てない端午
自由になれるはずだった端午は、腊腊が男の相手をさせられていると知ると助けに向かいます。自分だけ逃げれば採珠場を出られたのに、友人を置いてはいけなかったのでしょう。しかし男に押さえ込まれ、今度は端午自身が逃げられなくなってしまいました。
そこへ八娘が現れて男を殺し、端午を連れて逃亡。同じころ燕子京側も珠場へ火を放ち、端午が暮らしてきた場所は失われていきます。
八娘が明かす母娘の関係
逃げる途中、八娘はとうとう自分が端午の実母だと明かします。ずっと近くにいた八娘が母親だったと知った直後なのに、追手が迫り、八娘は娘を逃がすため自分が残ることを選びました。親子だと分かったばかりなのに、話す時間さえほとんどありません。
八娘が残したのは、父親を探す手掛かりとなる血珠。しかしその血珠まで崔定に奪われてしまいます。自由を得たはずの端午が、同時に母親と父へつながる手掛かりを失うとは、あまりにも大きな代償でした。
そして端午の小舟は張晋然の船とぶつかり、海へ投げ出された彼女をまた張晋然が救います。700万銭を出したのも張晋然、海から助けたのも張晋然。採珠場を出た途端、この二人の関わりが急に増えてきましたね。
紅き真珠の詩 3話 海を行く隊商
崔定を追い詰めた偽金
採珠場の火災で真珠だけでなく帳簿まで失われ、崔定は朝廷へ納める贡珠を用意できなくなります。さらに燕子京との取引で受け取った金まで偽物だったと判明。真珠も金も失い、崔十九側から責任を問われる立場になった崔定は、財産を持って逃亡しました。
燕子京は最初から崔定を追い込むつもりだったのでしょうが、ここまで徹底しているとはかなり容赦がありません。
採珠人を知った張晋然
張晋然に救われた端午は船上で目を覚まします。張晋然は旅先で見た採珠人について語りますが、端午にとって海へ潜ることは珍しい見世物ではなく、生きるための仕事でした。サメに襲われる危険があり、珠奴同士で真珠を奪い合うことさえあります。
端午はそんな採珠人の実情を世間へ伝える詩を書いてほしいと張晋然に頼みます。自分が自由になっただけで満足せず、残された珠奴たちのことまで考えているんですね。
血珠を奪う燕子京
一方、逃亡した崔定は燕子京側に捕らえられていました。端午は崔定を見つけると、八娘を失った怒りから棒で殴りつけます。その拍子に落ちたのが、八娘から渡された血珠でした。
ところが端午より先に燕子京が拾ってしまいます。端午は母から受け取った自分の品だと訴えますが、燕子京は返しません。一度は自力で探し出したものの再び取り上げられ、「今のお前には守れない」という考えまで突きつけられます。
それなら買い戻すと言った端午に燕子京が示した値段は300万銭。自分の物を返してもらうのに300万銭とは、ずいぶんな話です。ただ、燕子京は端午がどう動くのかを試しているようにも見えます。
燕氏隊商で働く端午
当然、端午に300万銭もの財産はありません。そこで燕子京の隊商で働き、金を稼いで血珠を買い戻すことを決めます。
採珠場を出てようやく自由になったと思ったら、今度は自分から隷人として働くことになるとは皮肉です。でも今回は誰かに強制されたのではなく、母が残した血珠を取り戻すために端午自身が選びました。
端午は小蝦米と船内で暮らしながら、まず決まりや人間関係を知ろうとします。海の外へ出た彼女にとって、ここからは採珠とはまったく違う商売の世界で生き残る力が必要になりそうです。
主な登場人物と結果
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端午:合浦の採珠場で働いていた珠奴。大珠を700万銭で売って自由を得た後、母が残した血珠を取り戻すため燕子京の隊商に加わります。公式紹介でも、端午は血珠を取り戻すため燕子京の隊商に雇われる人物として紹介されています。
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燕子京:昭武康国から来た豪商で、隊商を率いる商人。崔定を偽金で追い込み、端午から血珠を取り上げて300万銭という値段を付けます。端午を自分の隊商へ迎え、商売の世界へ関わらせる人物です。
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張晋然:当朝宰相家の四男で郢王の義弟。贡珠の問題を調べるため合浦へ来ており、端午の大珠を700万銭で買ったうえ、海へ落ちた端午を救います。
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八娘:採珠場で端午たちを管理していた女性。第2話で端午の実母だと明かし、娘を逃がすため追手のもとへ残ります。端午には父親を探す手掛かりとなる血珠を託しました。
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崔定:崔氏の採珠場を管理する人物。端午に700万銭で大珠を売れば放奴文書を渡すと約束しますが、燕子京の策によって真珠と財産を失い逃亡します。
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小蝦米:端午と親しい少年。端午が燕氏隊商へ入った後も同じ船で暮らし、新しい生活をともに始めます。
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