中国ドラマ「定風波~神捕、冥(くら)き真実を暴く~」は、名探偵と呼ばれた捕吏・蕭北冥が、自分に着せられた殺人と反逆の罪の真相を追うミステリー時代劇です。
ドラマでは石像から血のような涙が流れる事件をはじめ、一見すると呪いや超常現象にも思える事件が次々に発生します。蕭北冥は鍾雪漫や仲間たちとともに、遺体や現場に残された証拠を調べて事件に使われた仕掛けと犯人を突き止めていきます。
その一方で、蕭北冥自身も風波湖事件で師匠殺しの犯人とされ、朝廷から追われる身になってしまいます。新たな事件を調べるうちに、風波湖事件、正体不明の夜煞、さらに20年以上前の海崖の惨事がつながっていきます。
この記事では「定風波」のあらすじ、主要人物とキャスト、神捕営や夜煞とは何か、七つの怪事件、作品の見どころ、大亓の時代設定について紹介します。
定風波の全体あらすじ【ネタバレあり】
定風波の作品情報
「定風波」は2025年に中国で配信されたミステリードラマで、全36話です。
蕭北冥を演じるのは「墨雨雲間~美しき復讐~」のワン・シンユエ。鍾雪漫をシアン・ハンジーが演じます。
中国では「定风波(定風波)」のタイトルでiQIYIで配信され、日本では「定風波~神捕、冥(くら)き真実を暴く~」の題名でチャンネル銀河が2026年9月14日から放送予定です。
七つの奇妙な事件を調べながら、蕭北冥が3年前の事件で自分に罪を着せた人物と夜煞の正体を探っていくミステリーです。
あらすじ
蕭北冥は神捕営に所属する捕吏で、大亓一の名探偵と呼ばれていました。鍾雲赤を師匠に持ち、その娘・鍾雪漫とは幼いころから一緒に育ちました。二人は結婚することになりますが、婚礼の日に事件が起こりました。
鍾雲赤たちが殺され現場には「夜煞」の名が残されます。しかも蕭北冥が犯人だと思わせる証拠が用意されていました。蕭北冥は師匠殺しと反逆の罪を負わされ、逃亡中に湖へ落ち、その後は行方が分からなくなります。
それから3年後、都に戻った蕭北冥は父を殺された鍾雪漫と再会します。最初は蕭北冥を恨んでいた鍾雪漫も、事件を調べるうちに彼の無実を信じるようになりました。二人は神捕営の童双(どう・そう)や検視官の風清濁(ふう・せいだく)、霍黛蓉(かく・たいよう)たちと協力し、花嫁が縫い殺される事件や将軍の怪死、威州に現れた亡霊の鏢車などを調べていきます。
捜査の結果、一連の事件には36年前に大亓の辺境にあった海崖(かいがい)で起きた惨劇が関係していることが判明します。当時、朝廷は戦争に勝つため、兵士の力を増す薬「疾風丹」を使用しました。しかし薬の副作用で兵士たちは正気を失い、人々を襲うようになったのです。皇帝と重臣たちは事態を隠すために兵士や海崖の住民を殺害させ、生き残った人々も故郷を追われました。
夜煞による殺人事件は、この海崖の惨劇に関与した者たちへの復讐だったのです。蕭北冥は海崖で何が起きたのかを調べ、朝廷が隠していた事実を皇帝に報告します。
しかし夜煞は復讐を諦めず今度は都の大勢の住民を巻き込む計画を実行しようとしていました。蕭北冥と鍾雪漫たちは夜煞の計画を阻むため最後の捜査に向かうのでした。
- 定風波 1話・2話・3話 蕭北冥が師匠殺しの容疑者にされてしまう
- 定風波 4話・5話・6話 鍾雪漫が縫殺事件を担当して蕭北冥は崖下へ転落
- 定風波 7話・8話・9話 風波湖事件の実行犯は朱一鉄だった
- 定風波 10話・11話・12話 霍将軍の死と馮姨娘の告白
- 定風波 13話・14話・15話 海崖の真相と風清濁の正体
- 定風波 16話・17話・18話 蕭北冥の余命と陰魂鏢車
- 定風波 19話・20話・21話 黄無常逮捕と老臭虫の罠
- 定風波 22話・23話・24話 蕭北冥が神捕営へ帰還
- 定風波 25話・26話・27話 蒋義の裏切りと海崖虐殺の秘密
- 定風波 28話・29話・30話 海崖虐殺の真相と蕭北冥の出生
- 定風波 31話・32話・33話 童双の裏切りと蕭北冥の無実証明
- 定風波 34話・35話 夜煞の正体は蕭北冥の兄
- 定風波 最終回 36話 ネタバレ 蕭北冥と童双の決着
定風波 全36話あらすじ・ネタバレ一覧
血涙像事件と風波湖の惨劇(1~2話)
大亓の朝廷では、功臣の石像が血の涙を流したあと、重臣たちが次々と奇妙な死を遂げます。神捕営の名探偵・蕭北冥は石像の仕掛けを見破り、朝廷の内部に犯人がいると推理しました。しかし、鍾雪漫との婚礼の日に師匠の鍾雲赤たちが殺害され、蕭北冥自身が夜煞と呼ばれる殺人犯にされてしまいます。蕭北冥は風波湖に落ち、行方不明となりました。
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1話 功臣像から流れる血の涙
琅華閣の石像が血の涙を流したあと、三人の重臣が相次いで怪死し、蕭北冥が捜査を始めます。 -
2話 婚礼の日の惨劇
蕭北冥は血涙像の仕掛けを暴きますが、風波湖で師匠の鍾雲赤たちが殺害され、自分が犯人にされてしまいます。
蕭北冥の帰還と花嫁縫殺事件(3~7話)
風波湖事件から3年後、都では女性の遺体が縫い合わされる奇妙な殺人事件が発生しました。父の仇を討とうとする鍾雪漫の前に、行方不明だった蕭北冥が現れます。二人は神捕営の検視官・風清濁たちと事件を調べ、女性を売買していた者たちを発見しました。犯人を突き止めた蕭北冥は、3年前の風波湖事件が海崖という土地で起きた惨劇と関係していることを知ります。
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3話 三年ぶりの蕭北冥
鍾雪漫が女性の縫殺事件を調べるなか、死んだと思われていた蕭北冥が都に戻ってきます。 -
4話 風清濁の隠された正体
蕭北冥は検視官・風清濁が毒絶谷の小白龍だと見抜き、互いの秘密を守る約束を交わします。 -
5話 消える聖女と人身売買
蕭北冥たちは南越人の祭祀に潜入し、聖女を装った女性たちが売買されている事実を発見します。 -
6話 景山侯の死と裁縫師
失踪した阿加を救出した蕭北冥たちは、景山侯を殺害した裁縫師を追い詰めます。 -
7話 風波湖事件の実行犯
裁縫師の正体が神捕営の朱捕吏だと判明し、彼は夜煞の命令で鍾雲赤たちを殺害したと告白します。
第3章 霍将軍の怪死と赤晶の秘密(8~12話)
蕭北冥たちは過去の記録を調べ、殺害された重臣たちが寧泰36年の出来事に関係していたと知ります。当時の事情を知る霍宗耀将軍を訪ねますが、将軍はすでに奇妙な死を遂げていました。霍家では正妻や側室、娘の霍黛蓉が互いに秘密を抱え、さらに将軍の薬から幻覚を起こす赤晶が発見されます。蕭北冥たちは将軍の死因を調べながら、霍家の家族関係と過去の事件を調査します。
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8話 寧泰36年と将軍の怪死
蕭北冥と諸葛孔雲は過去の記録から霍将軍にたどり着きますが、将軍はすでに死亡していました。 -
9話 霍家に残された虐待の痕
風清濁が霍将軍の遺体から絞殺の証拠を発見し、蕭北冥たちは霍家の者たちを疑います。 -
10話 霍黛蓉が知る蕭北冥の秘密
霍黛蓉は蕭北冥の変装を見破りながらも逃亡を助け、父が半年前から暴力を振るうようになったと語ります。 -
11話 霍夫人の密通と赤晶
霍夫人と李嘯の密通が発覚し、蕭北冥たちは霍将軍の服用していた薬から赤晶を発見します。 -
12話 霍将軍の養生茶に潜む秘密
蕭北冥は霍黛蓉と馮氏を疑い、将軍の養生茶や部屋に置かれた君子蘭を調べます。
第4章 老臭虫の陰謀と海崖の手がかり(13~16話)
霍将軍の事件を調べるなかで、蕭北冥たちは毒物を扱う老臭虫の存在を知ります。老臭虫は風清濁の師匠を殺した人物で、蕭北冥の体をむしばむ毒にも関係していました。一方、霍黛蓉は自分の出生に疑問を抱き、海崖との関係を調べ始めます。やがて一連の事件には威州で作られた薬が関係していると判明し、蕭北冥たちは童双の故郷でもある威州へ向かいます。
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13話 老臭虫と風清濁の因縁
鍾雪漫が鬼市で老臭虫に襲われ、風清濁は蕭北冥に師匠を殺された過去を打ち明けます。 -
14話 霍家の帳簿と丹薬の謎
蕭北冥たちは霍将軍に届けられた丹薬のすり替えを調べ、霍黛蓉にも疑いを向けます。 -
15話 蕭北冥の毒と風清濁の秘密
蕭北冥の容体が悪化し、鍾雪漫は解毒薬を手に入れるため老臭虫と取引しようとします。 -
16話 海崖につながる威州への旅
風清濁から夜煞に関する情報を得た蕭北冥たちは、霍黛蓉を仲間に加えて威州へ向かいます。
第5章 亡霊鏢車と黄天の殺人事件(17~20話)
威州に到着した蕭北冥たちは、童双の実家だった平遠鏢局を訪れます。そこでは夜になると亡霊の鏢車が現れ、死体が発見される事件が起きていました。捜査を進めると、黄天と呼ばれる人物が人間の血や脂を集め、怪しい薬を作らせていたことが判明します。風清濁は塩商会館に潜入しますが、正体を知られて捕らえられてしまいます。蕭北冥たちは黄天の一味を捕らえ、薬と夜煞の関係を調べます。
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17話 平遠鏢局と亡霊鏢車
童双の実家に到着した蕭北冥たちは、夜中に現れて死体を残す謎の鏢車を調べます。 -
18話 黄天の聖師と人血の秘密
亡霊鏢車の事件から黄天の一味にたどり着いた蕭北冥たちは、人間の血を集めている者たちを調査します。 -
19話 塩商会館への潜入
風清濁は養子の募集を装った塩商会館に潜入し、集められた男たちが薬で眠らされていることを発見します。 -
20話 黄無常の逮捕と夜煞の疑惑
蕭北冥たちは風清濁を救出して黄無常を捕らえますが、黄無常は蕭北冥こそ夜煞だと主張します。
第6章 老臭虫の怪死と神捕営の裏切り(21~25話)
都に戻った蕭北冥は老臭虫に誘拐され、長年苦しんできた毒の治療を受けます。しかし老臭虫が雷に打たれて死亡し、今度は鍾雪漫が殺人の容疑者として捕らえられました。蕭北冥は彼女の無実を証明しますが、自分自身も夜煞の容疑で投獄されます。その後、黄無常の護送情報を漏らした人物が神捕営の内部にいると判明し、仲間の蒋義が裏切りを告白した直後、不可解な落雷で死亡します。
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21話 老臭虫による蕭北冥の解毒
老臭虫は蕭北冥と鍾雪漫を捕らえ、自らの医術で蕭北冥の毒を治療しようとします。 -
22話 老臭虫の死と鍾雪漫の逮捕
老臭虫が死亡して鍾雪漫が殺人容疑で捕らえられ、蕭北冥たちは遺体の検査を計画します。 -
23話 落雷死の証明と蕭北冥の投獄
蕭北冥は老臭虫が雷に打たれて死亡したと証明しますが、自分は夜煞の容疑で神捕営に収監されます。 -
24話 伝書鳩と護送情報の漏洩
蕭北冥たちは黄無常の護送経路が伝書鳩で伝えられたと知り、暗号を解読した内通者を探します。 -
25話 蒋義の裏切りと雷による殺人
蒋義は母親の治療費のため情報を売ったと告白しますが、突然雷に打たれて死亡し、遺体から奇妙な結晶が発見されます。
第7章 海崖の惨劇と疾風丹の秘密(26~30話)
蕭北冥たちは海崖事件の記録を調べ、虐殺を生き延びた孤児たちの名簿を発見します。皇帝の叔父・武烈が事件に関与していたことも判明し、蕭北冥は本人から話を聞こうとします。その後、一行は海崖へ向かい、森で暮らす生存者たちと出会いました。さらに小孤城の地下施設で、戦争のために作られた疾風丹が兵士たちを狂わせ、朝廷が事件を隠すため海崖の人々を殺害した事実を知ります。
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26話 方天正の決断と海崖の証人
方天正の協力で牢獄を出た蕭北冥は、かつて海崖事件に関わった呉錐を訪ねます。 -
27話 海崖孤児の名簿と平南王
蕭北冥たちは孤児の名簿から武烈の関与を知り、天牢の最下層に囚われた武烈を訪ねようとします。 -
28話 海崖の生存者と人を襲う怪物
海崖に到着した蕭北冥たちは、森に隠れて暮らす生存者たちと出会い、人間を襲う怪物の正体を調べます。 -
29話 北海居の地下施設
蕭北冥たちは小孤城の北海居で地下通路を発見し、奇妙な虫や殺人仕掛けのある施設を調査します。 -
30話 疾風丹と海崖虐殺の真相
北海居の地下に残された記録から、疾風丹で兵士が狂暴化したことと、朝廷が海崖の住民を虐殺した理由が判明します。
第8章 童双の犠牲と夜煞の正体(31~33話)
北海居の地下施設が崩壊し、童双は蕭北冥を救うため岩の下敷きとなります。蕭北冥は仲間を失った悲しみを抱えながら都へ戻り、再び事件の捜査を始めました。一方、諸葛孔雲は父の諸葛通が鍾雲赤を恨んでいた理由を調べ、過去の誤解を解きます。蕭北冥はこれまでの事件と海崖孤児の記録から夜煞の正体を突き止め、皇帝に海崖虐殺の事実を報告します。
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31話 童双の犠牲と蕭北冥の悲しみ
北海居の地下が崩壊し、童双は蕭北冥をかばって岩の下敷きとなり、残された仲間たちは彼の墓を作ります。 -
32話 諸葛通と鍾雲赤の過去
諸葛孔雲は父が鍾雲赤を恨んでいた理由を知り、鍾雲赤がかつて父を守ろうとしていた証拠を見せます。 -
33話 夜煞の正体と皇帝への告発
蕭北冥は夜煞の正体が童双だと突き止め、皇帝に海崖虐殺の真相を告げて生存者の救済を求めます。
第9章 童双の復讐と最後の対決(34~36話)
夜煞の正体が童双と判明し、蕭北冥は彼が海崖出身の北琨で、自分の実の兄だったことを知ります。童双は海崖の人々の復讐を果たすため、都の水源に毒を入れ、大勢の住民を殺害しようと計画していました。蕭北冥と鍾雪漫たちはその計画を阻もうとしますが、鍾雪漫は疾風丹を服用して正気を失います。最後に蕭北冥は毒の解毒方法を明かし、童双の計画が失敗したことを告げます。
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34話 童双の正体と兄弟の秘密
童双は自分が北海の息子・北琨で、蕭北冥の実の兄であることと、苗杰から夜煞を引き継いだ経緯を明かします。 -
35話 四神獣の怪事件と幻術師
武烈の死と四神獣に関する事件を調べる蕭北冥たちは、虫の死骸から幻術師・雲機道人の存在を突き止めます。 -
36話 最終回 毒の水と兄弟の別れ
童双は都の水源に毒を入れますが、蕭北冥が解毒方法を突き止めて住民を救い、敗北した童双は自ら命を絶ちます。
定風波の主要人物・キャスト
蕭北冥(しょう・ほくめい)
演:ワン・シンユエ(王星越)
神捕営の捕吏
事件現場に残された証拠や遺体の状態から犯行方法を見抜くことに優れ「大亓一の名探偵」と呼ばれています。幼いころに鍾雲赤に引き取られ事件捜査を学びました。
鍾雲赤の娘・鍾雪漫とは幼なじみで、結婚することになりましたが婚礼の日に鍾雲赤たちが殺され、蕭北冥自身が夜煞、さらに師匠殺しと反逆の犯人として疑われました。
湖へ落ちたあと3年間姿を消しますが、再び夜煞に関係する事件が起こると都へ戻り鍾雪漫たちと事件を調べながら自分に罪を着せた人物を探します。
鍾雪漫(しょう・せつまん)
演:シアン・ハンジー(向涵之)
神捕営の捕吏、鍾雲赤の娘
神捕営に所属する女性捕吏で武術に優れています。蕭北冥とは幼いころから兄妹弟子として育ち互いに想い合って結婚することになりました。
婚礼の日に父・鍾雲赤が殺され、蕭北冥が犯人とされたため人生が一変します。
風清濁(ふう・せいだく)
演:チェン・ヨウウェイ(陳宥維)
毒絶谷・無双老人の弟子
「毒絶谷の小白竜」と呼ばれる医術と毒の専門家。無双老人から医学や毒物について学んでおり、奇妙な症状を見せる被害者や薬物が使われた事件ではその知識を使って蕭北冥を助けます。
霍黛蓉(かく・たいよう)
演:ジャン・ナン(張南)
海崖出身、霍宗耀の養女
幼いころに海崖の惨事を経験した生き残りで、霍宗耀の養女として育ちました。蕭北冥たちと行動をともにし、事件の調査にも加わります。
童双(どう・そう)
演:ホー・ルオルオ(何洛洛)
平遠鏢局の三男を名乗る青年
平遠鏢局の三男・童双と名乗り、蕭北冥たちと行動をともにします。若く行動力があり、事件現場にも同行する仲間の一人。
諸葛孔雲(しょかつ・こううん)
演:ドン・カイ(鄧凱)
地位・立場:暗偵営首座・諸葛通の息子
蕭北冥、鍾雪漫とは幼いころから一緒に育った親友です。父・諸葛通は暗偵営の首座を務めています。
風波湖事件で蕭北冥が夜煞の疑いがでたため、彼を昔の友人という立場だけでは接することができません。官側から事件を調べながら、蕭北冥や鍾雪漫とも関わっていきます。
鍾雲赤(しょう・うんせき)
演:シャオ・ビン(邵兵)
地位・立場:神捕営の前首座、鍾雪漫の父、蕭北冥の師匠
かつて神捕営を率いた人物で、先帝から「鍾捕王」の称号を与えられるほど優れた捕吏でした。蕭北冥を引き取って育て事件捜査を教えた師匠です。
鍾雪漫と蕭北冥の婚礼の日に風波湖で殺され、その罪を蕭北冥が着せられました。さらに鍾雲赤は20年以上前の海崖で起きた惨事についても事情を知っており、なぜ彼が殺されたのかがドラマ全体の重要な謎になります。
大亓皇帝
演:バオ・ジエンフォン(保剣鋒)
地位・立場:大亓の皇帝
大亓を治める皇帝。
20年以上前の海崖で起きた惨事について事情を知っていますが、そのすべてを蕭北冥たちに明かそうとはしません。
武烈(ぶ・れつ)
演:レン・ティエンイエ(任天野)
地位・立場:皇帝の叔父
皇帝の叔父にあたる皇族。20年以上前に海崖で起きた惨事に深く関わっています。
苗杰(びょう・けつ)
演:シウ・チン(修慶)
地位・立場:天書閣の天官、海崖の生き残り
朝廷の機密記録を管理する天書閣の天官。もとは侠客で自身も海崖の惨事を生き延びた人物です。
表向きは朝廷に仕える官吏ですが、海崖で家族や故郷を失った者たちとも関係しています。
夜煞とは何?
夜煞(やさつ)とは、ドラマ序盤から登場する正体不明の殺人者のこと。
3年前の鍾雲赤殺害事件で夜煞の存在が問題となり、蕭北冥自身が夜煞だと疑われました。
その後も「夜煞」の名が残された事件が起こるため、蕭北冥は新しい事件を調べながら、夜煞とは何者なのか自分がなぜ犯人に仕立てられたのかを突き止めようとします。
やがて昔起きたある事件が関わっていることが分かってきます。
神捕営とは?
神捕営は、大亓の刑部に属する捜査組織。蕭北冥や鍾雪漫たちが所属しています。
刑部には神捕営と暗偵営という二つの捜査部門があり、神捕営は捕吏たちが事件現場へ行って証拠を調べ、容疑者を追跡して逮捕する仕事を担当しています。殺人や盗難などの重大事件も扱い、現在でいえば刑事警察に近い役割です。
組織の責任者は「首座」と呼ばれ、その下に多くの捕快が所属しています。ドラマ開始時の首座は鍾雲赤です。
神捕営は捜査能力の高さから皇帝にも認められ、重要事件を任される有力な部署になっていました。
暗偵営も同じ刑部に属しますが、こちらは密かな調査や情報収集を得意とする部署です。神捕営と暗偵営は同じ刑部の捜査機関ですが、どちらがより重要な事件を任されるかを競ってライバル関係にあります。
定風波に登場する七つの怪事件
「定風波」では七つの怪事件が登場します。
血涙像事件
1話で描かれる事件。功績のある臣下を称える作られた石像から血のような赤い液体が流れます。さらに石像のモデルになった人物たちにも異変が起こり、蕭北冥たちが石像と事件との関係を調べ始めます。
花嫁縫殺事件
若い花嫁たちが相次いで殺されました。遺体には通常の殺人とは違う細工が施され、犯人は一定の決まりに従って次の被害者を選んでいました。
蕭北冥たちは殺された女性たちの出身や家族、結婚相手などを調べたることに。
兵士呪殺事件
かつて同じ軍に所属していた兵士たちが奇妙なものを見たり異常な行動をしたりしたあと相次いで死亡しました。
生き残った兵士まで同じ症状を見せたため周囲では呪いを受けたという噂が広がり、蕭北冥たちが調査を開始します。
幽霊鏢車事件
夜中になると正体不明の鏢車が現れ途中で突然見えなくなるという出来事が起こりました。
鏢車とは金品や荷物を護衛しながら運ぶための車です。何もない場所から姿が見えなくなるため、幽霊の仕業だという噂まで広がります。
蕭北冥たちは鏢車が通った道、目撃された時刻、荷物を運んでいた人物を調べます。
天罰焼死事件
人が異様な状態で焼け死ぬ事件が起こります。遺体の状態が通常の火事とは違っていたため周囲では「天罰を受けた」と考える者も現れました。
蕭北冥たちは遺体がどのように焼けたのか、現場に何が残されていたのか、被害者が誰と関係していたのかを調べます。
海崖怪異事件
蕭北冥たちはかつて多くの人が命を落とした海崖について調べるため、現地へ向かいます。ところが海崖周辺では人を襲う正体不明の怪物が現れ、生き残った人々を苦しめていました。
怪物の正体を追ううちに、蕭北冥たちは長いあいだ隠されてきた海崖の過去に関わる事実を知ることになります。
20年前におきた海崖の惨事とは別の事件ですが。全く無関係というわけでもなさそう。
四象事件
終盤では「四象」と呼ばれる青龍、白虎、朱雀、玄武に関係する事件が起こります。
蕭北冥たちはそれまでに調べてきた事件の犯人、海崖の生き残り、夜煞の名を使った人物を調べた結果、現在の事件を起こしている者の正体を突き止めます。
ドラマに関わる重大事件
蕭北冥が調査する7つの事件とは別に、過去の大事件や蕭北冥自身が犯人にされてしまう出来事も存在します。
風波湖事件:蕭北冥の運命が変わる
ドラマ序盤で描かれる事件。
蕭北冥は神捕営の捕吏として「血涙像事件」を調べていました。鍾雪漫との婚礼の日。風波湖で蕭北冥の師匠・鍾雲赤を含む複数の人物が命を落とし、その場にいた蕭北冥が犯人として疑われました。この事件によって蕭北冥は夜煞とされ、朝廷から追われる身になります。
海崖の惨事:夜煞の復讐の原因?
海崖の惨事は風波湖事件より以前に海崖で起きた大きな事件です。多くの住民が命を落としましたが、詳しい事情は長いあいだ公にされませんでした。
夜煞による一連の事件にはこの海崖で起きた出来事が深く関係していると思われます。
ドラマ序盤では海崖で何が起きたのか詳しく語られません。蕭北冥たちが事件を調べるにつれて、鍾雲赤ら風波湖で殺された人物たちと海崖との関係が明らかになっていきます。
定風波の見どころ
怪異に見える事件を蕭北冥たちが解明
石像から血の涙が流れたり、兵士が奇妙な症状を見せたりするため、最初は妖術や呪いが原因にも見えます。
でも蕭北冥たちは超常現象や呪いだとは決めつけずに遺体の状態や現場に残された物、被害者の行動を調べて仕掛けを暴いていきます。
怪異事件と思えても結局は人間の仕掛けたもの。そのトリックを暴いていくのがこのドラマの面白みともいえます。
名探偵の蕭北冥自身が容疑者
蕭北冥は事件を調査する役人ですが、風波湖事件では自分自身が殺人犯にされてしまいます。そのため身を隠しました。
でもまた夜煞のものと思われる事件が起きたので戻ってきました。でも相変わらずお尋ねもののため、表立って行動はできません。そこで鍾雪漫や仲間たちの協力を得ながら、夜煞の正体と自分が陥れられた理由を調べるのでした。
蕭北冥と鍾雪漫は以前と同じ関係に戻れる?
蕭北冥と鍾雪漫は幼なじみで結婚する予定でした。ところが鍾雪漫の父・鍾雲赤たちが殺され、彼女は蕭北冥が凶器を持ってその場にいたのを観ました。
二人の関係は一端はそこで壊れてしまいます。
風波湖事件から3年後、鍾雪漫は蕭北冥を父の仇として探しています。再会後は一度は殺そうとしましたが。蕭北冥は自分が鍾雲赤を殺していないと訴え、新しく起きた事件を調べながら真犯人を探そうとします。
その後、鍾雪漫も蕭北冥と行動するうちに父を殺したのは別の人ではないかと思うようになりました。そして真犯人が判明すると、鍾雪漫は自分の思い込みを悔やみ、二人はお互いを信じて一緒に事件を調べるようになります。
定風波の大亓は実在する?
ドラマの舞台になる大亓(だいき)は架空の国です。
蕭北冥、鍾雪漫などの人物や神捕営などの組織もドラマのために作られた設定です。特定の中国王朝で実際に起きた事件を描いた作品ではありません。
中国の歴代王朝には犯罪捜査や治安維持に関わる役人がいました。地方の役所では役人が事件を調べ、捕吏などが容疑者の捜索や逮捕に関わることもありました。
また中国では、包拯や狄仁傑のような実在人物を優れた裁判官や事件を解決する人物として描く物語が長く作られてきました。
「定風波」も、役人が殺人事件を調べて犯人の手口を明らかにする中国の探偵ものに近い作品です。ただし、大亓で起きる事件や登場人物は創作です。

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