蜀紅錦 第38話・39話では、中秋節を迎えた南詔で顰児と桑十四郎が思いを確かめあいました。ところが益州では牛瑾が于殊を殺し、趙家まで滅ぼしてしまいます。南詔錦を完成させた季英英は偽物を囮にして妨害者をあぶり出し、益州の職人たちを帰郷させることに成功します。
牛瑾の横暴に歯止めがかからない、益州を自分の領地のように扱っていますね。
それ以上に残念だったのが白晟で、あれだけ計算高かった人物が季英英への執着で南詔の利益まで損なおうとするとは思いませんでした。
蜀紅錦 38~39話の内容
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第38話を見る
顰児と桑十四郎が中秋節の夜に結ばれ、楊静瀾は白晟と取引して南詔を脱出しますが、益州では牛瑾が于殊を殺害します。
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季英英は偽物の南詔錦で妨害者を誘い出して本物を完成させ、趙修縁が残ることと引き換えに益州の職人たちの帰郷を認めさせます。
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蜀紅錦 38話 中秋節
中秋節に結ばれた顰児と桑十四郎
季英英は益州の職人たちに故郷へ帰れなくても同じ月を見ている家族へ思いを託そうと呼びかけます。桑十四郎たちは月餅を作り中秋節を祝いました。その夜、顰児は桑十四郎に告白。二人は互いの気持ちを確認しあうのでした。
楊静瀾が白晟へ条件を出す
牢では薬の影響で楊静瀾が激しい苦痛に襲われます。
一方の白晟は国境で起きようとしている争いへの関わりを疑われ窮地に陥っていました。楊静瀾は内乱鎮圧に協力すると申し出るかわりに、桑十四郎を連れて南詔を出ることを要求します。
さらに季英英との面会と一年間は彼女に手を出さないという約束も白晟に認めさせました。
牛瑾が于殊を殺害
益州では牛瑾が大量の貢錦を要求。于殊が交渉して数量は減らされたものの、于殊自身は牛瑾に殺されてしまいます。
南詔では趙修縁が季英英へ共同で錦を織ろうと提案しました。そのころ楊静瀾と桑十四郎は南詔を離れて途中で二人を助けに来た楊静林と合流します。
ますますひどくなる牛瑾の横暴
牛瑾の横暴が止まらなくなってきましたね。大量の貢錦を要求するだけなら、まだ権力を利用して利益を得ようとしているだけとも思えます。でも于殊が交渉に行くと、要求量を減らしたうえで于殊本人を殺しました。さらに趙家には南詔との内通罪を着せて一族を皆殺しにしています。
ここまで来ると牛瑾が欲しいのは蜀錦だけではなさそうです。牛瑾の横暴を見ていると、まるで益州の王になったつもりなのではないかと思えてきます。
でも唐末という時代を考えると、まったくデタラメともいえない描写なんですよね。唐末期の有力な節度使は軍事や地域の政治にも強い影響力を持ち、朝廷が簡単には命令できない存在になることもありました。実質的には自分の軍隊と支配地域を持つ地方政権に近い節度使もいます。
牛瑾もその権力を利用して大量の貢錦を要求して于殊を殺し、趙家を滅ぼしました。すでに益州を自分の領地として扱う支配者そのものです。
蜀紅錦 39話 南詔錦
季英英が考えた偽の南詔錦
南詔錦の完成期限が迫る中、季英英は趙修縁に本物と偽物の糸を混ぜた錦を作る案を話します。その会話を守衛長が盗み聞きしました。
一方、長安へ戻った楊静瀾と桑十四郎は皇太子に拝謁します。皇太子は楊静瀾を迎えて益州も唐の領土なのだから見捨てることはないと語りました。
南詔錦を破る晟豊沢(白晟)
季英英は完成した南詔錦を晟豊沢(白晟)へ渡します。しかし季英英への執着を強める晟豊沢は錦を引き裂き織工営を焼いても構わないとまで言い出しました。
そこへ晟豊佑と杜彦が現れます。杜彦は盗み聞きした内容をもとに季英英たちが偽物を作っていたと告発しました。
本物の南詔錦が登場
すると季英英は別に用意していた南詔錦を取り出します。最初の錦は妨害者を誘い出すための囮でした。
本物の完成が確認されると季英英は約束どおり職人たちを帰すよう要求します。晟豊佑は高い給金で引き留めようとしますが皆の意思は変わりません。
趙修縁が自分だけ南詔へ残ると申し出たので益州の職人たち全員の帰郷が認められました。
そのころ益州では、牛瑾に殺された諸葛鴻の遺体を楊静瀾が取り戻します。楊静瀾は諸葛鴻が残した牛瑾の情報を見つけ、友を失った悲しみに沈むのでした。
白晟が残念な存在になりつつある
白晟(晟豊沢)のダメっぷりが一気に加速したように感じました。
これまでの白晟は季英英への執着はあっても南詔の利益も考えながら策を使う人物でした。敵ではあるけど、なかなか侮れない相手だったと思います。
ところが今回は季英英たちが完成させた南詔錦を自分で破り、さらに織工営まで焼いてしまえばいいと言い出します。しかも清平官の仕業にすればいいという発言まで出ました。
南詔錦を完成させるの南詔にとって重要な目的だったはずです。それを季英英への執着のために自分から壊そうとするのは!これまでの計算高い白晟はどこいったのでしょうか。
国の利益のために自分の才能を使う人物だと思っていたのに、一人の女性への執着で国の利益まで損なおうとするとは少し残念です。
趙修縁から「本当に愛しているなら、相手が幸せに暮らせることを願うはずだ」と言われる場面も象徴的でした。以前なら白晟のほうが趙修縁より上手に見えたのに、今では逆に諭される側です。
白晟って、こんな人でしたかねぇ。敵役としてかなり面白い人物だっただけに、この変化はちょっとがっかりしました。
主な登場人物と結果
- 季英英:益州の染色職人。南詔で職人たちをまとめ、偽物の南詔錦を囮にして妨害者を見つけ、本物の南詔錦を完成させます。
- 楊静瀾:楊家の三男。白晟に内乱鎮圧への協力を申し出て、桑十四郎を連れて南詔から脱出。長安へ戻り皇太子に拝謁します。
- 桑十四郎:季英英たちと行動する商人。中秋節の夜に顰児と思いを確かめ合い、その後は楊静瀾とともに南詔を離れます。
- 顰児:桑十四郎を慕う女性。中秋節の夜に自分から気持ちを伝え、桑十四郎と結ばれます。
- 白晟(晟豊沢):南詔王の子。季英英への執着を強め、完成した南詔錦を破り、織工営まで焼こうとします。
- 趙修縁:趙家の人物で季英英の幼なじみ。季英英と南詔錦を完成させ、益州の職人たちを帰すため自分だけ南詔に残ることを決めます。
- 牛瑾:益州で大きな権力を持つ節度使。大量の貢錦を要求し、交渉した于殊を殺害。趙家にも南詔との内通罪を着せます。
- 于殊:益州の蜀錦を支える人物。牛瑾と貢錦の量を交渉しますが、その後殺害されます。
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