沈不言が10年前の元啓5年に戻り、すでに死亡しているはずの陸時と出会います。沈不言は陸時の戦死を防ごうとしますが陸鳶が身代わりとなって出陣。陸時は無事に帰還したものの、李擁が送り込んだ刺客に殺されてしまいました。
陸時を助けるためにあれほど苦労したのに、結局は史書に記された運命を変えられないのでしょうか。それに陸鳶は沈不言と何度も会っていたようですが、いったい何回会っているのでしょう。
陸鳶が幼い楚同裳を引き取り、将来の晟武帝となる人物を守っていたことにも驚きました。そして皇后を名乗った陸鳶は李擁と対決することになりますが、沈不言は李擁を刺した直後に現代へ戻ってしまいます。
沈不言にとっては二度目の別れですが、陸鳶にとっては何度目の別れになるのでしょうね。
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古相思曲 2話 陸時の正体と陸鳶の秘密
死んだはずの陸時と沈不言の再会
鏡花楼で元啓皇帝と間違えられた沈不言は西榮の黒賊に捕まってしまいます。そこへ陸鳶(りくえん)が虎豹の仮面をつけた武将とともに現れ、賊を倒しました。
驚いたことに仮面の武将は、歴史書ではすでに死亡しているはずの陸時でした。沈不言が戻ってきたのは最初に訪れた元啓15年より10年前の元啓5年だったのです。
しかも、この時代の陸鳶は皇后ではなく掌宮でした。沈不言は10年後に李擁が裏切ると警告しますが、陸鳶は信じません。まあ、突然現れた男から10年後の出来事を聞かされても、簡単には信用できませんよね。
火烽堡の奪還と李擁の陰謀
陸時は北烈に奪われた火烽堡を取り戻そうと出兵を希望します。しかし義父の李擁は民を戦争に巻き込むことになると反対しました。
そこで陸鳶は箜篌の演奏に暗号を含めて宮中の協力者を通じて皇帝襲撃の情報を街に伝えます。民衆が北烈への報復を求めるようになり李擁も陸時の出兵を認めました。
ところが李擁は裏で北烈の間者・趙啓龍と相談して戦場で陸時を殺害しようと計画していたのです。
民を戦争に巻き込むからと出兵に反対していた李擁が、敵国の間者と結託して義理の息子を殺そうとしていたとは。民の犠牲を心配といわれても、これでは信用できません。
陸鳶の身代わり出陣と手紙の秘密
沈不言は陸時の戦死を防ぐため、自分が陸時の身代わりになって敵を欺こうとします。
ところが出陣当日、沈不言は陸鳶に催眠香で眠らされていました。陸鳶は手紙を残して沈不言の代わりに虎豹の仮面をつけて出陣したのです。
沈不言は陸時を助けるために自分の命を危険にさらそうとしましたが、今度は陸鳶が沈不言を守るために危険な役目を引き受けてしまいました。
陸鳶はどうしてそこまで沈不言を守ろうとするのでしょうか。
その答えは、彼女が残した手紙にありました。手紙を読んだ沈不言は陸鳶が以前から何度も自分に会っていたことを知ります。
沈不言にとってはまだ数回しか会っていない女性ですが、陸鳶にとっては何度も会った相手だったのです。
古相思曲 3話 陸時の生還と楚同裳の出生
琉璃谷での戦いと陸時の生還
琉璃谷では陸時の身代わりになった陸鳶が宇文破軍の軍に包囲されていました。敵の弓兵が一斉に矢を放ち、陸鳶たちは盾で攻撃を防ぎながら援軍を待ちます。
ところが晴天のため陸時が奇襲に利用するはずだった霧が発生しません。そこで沈不言が現代の知識を利用して用意した煙幕が役に立ちます。陸時は煙に紛れて敵軍を奇襲しえ宇文破軍を討ち取って火烽堡を奪還しました。
現代人の沈不言が煙幕を用意していたおかげで陸時は勝利できました。
沈不言は陸鳶が戦死したと思い込んでいましたが無事に再会できました。陸鳶が沈不言を眠らせてまで身代わりになったことを考えると、二人とも生き延びられてよかったです。
沈不言の謝罪と陸鳶の鳳牌
陸時は無事に帰還しましたが多くの部下が犠牲になったことを悔やみます。火烽堡を奪還したとはいえ、自分の出兵判断によって部下たちが命を落としたことが気になっているのでしょう。
一方、沈不言は陸鳶を妖后として紹介していたことを謝罪します。そして、この時代に残って元啓の変で死亡する陸鳶を助けると約束しました。
沈不言は現代では歴史書をもとに陸鳶を悪女として紹介していましたが、実際に会った彼女は自分を助けるために命まで危険にさらした女性です。歴史書に書かれた評価をそのまま信じていたことも、今では後悔しているのでしょうね。
陸鳶は皇帝から授かった鳳牌を持ち、李擁に対抗するため皇后となることも考えていました。しかし以前から心に決めた男性がいたのです。
その男性は沈不言なのでしょうか。前回の手紙からも、陸鳶が沈不言を特別に思っていることは伝わってきます。でも沈不言は彼女と過ごした時間をまだほとんど知らないんですよね。
北安王の遺児・楚同裳
陸鳶たちが南夢湖の旧宅を訪れると、郭伯伯という老人が赤ん坊を連れて隠れていました。老人によると北安王は李擁に殺害され、赤ん坊はその遺児だというのです。
陸鳶は赤ん坊を引き取り、楚同裳と名付けました。沈不言はその赤ん坊が将来九国を統一する晟武帝だと気づきます。
ここで後の皇帝まで登場するとは驚きました。沈不言にとっては歴史上の偉大な皇帝でも、この時代では陸鳶に保護された赤ん坊なんですね。
しかも楚同裳の父親を殺したのは李擁です。李擁が北安王を殺害した理由も気になりますし、陸鳶が楚同裳を引き取ったことが今後どのような結果につながるのでしょうか。
そのころ李擁は凱旋した陸時が鎧を脱ぐ機会を利用して殺害しようと考えていました。戦場で陸時を殺す計画が失敗したのに、まだ諦めていないのです。
沈不言が史書に記された戦死を防いでも李擁が陸時の命を狙っている以上、安心できません。歴史を変えようとする沈不言は今度の暗殺計画も防ぐことができるのでしょうか。
古相思曲 4話 陸鳶が鳳牌を掲げ皇后を名乗る
陸時を襲った刺客
琉璃谷で北烈軍を破ったあと陸鳶と沈不言は火烽堡へ向かいます。その間、山中の旧宅では陸時と倚華が幼い楚同裳の世話をしていました。
外で物音を聞いた陸時が様子を確かめると、待ち伏せしていた刺客に毒を塗った刃で手を傷つけられます。それでも陸時は倚華と赤ん坊を守るため、二人を家から出さずに扉を守り何本もの矢を受けて死亡しました。
せっかく琉璃谷の戦いで生き延びた陸時がこんな形で殺されてしまうとは。やはり歴史は変えられないのでしょうか。
しかも陸時は自分の命より倚華と楚同裳を守ることを選びました。将来皇帝になる赤ん坊を守って陸時が命を落としたというのも、歴史を知っている沈不言には複雑な出来事でしょうね。
火烽堡での陸鳶の宣言
旧宅に戻った沈不言は刺客が使った毒が晟国のものだと気づきます。さらに陸時の正体と隠れ家まで知られていたことから李擁の関わりを疑いました。
一方、北烈軍が迫る火烽堡では住民たちが城門を開けるよう要求していました。陸鳶は騒ぎをあおっていた間者を射殺しますが女官として命令しても住民たちは納得しません。
そこで陸鳶は元啓皇帝から授かった鳳牌を掲げて自分は晟国の皇后だと宣言しました。
普通は冊封後に鳳牌をもらうものですが。正式な手続きもないのに皇帝が皇后にしたい人だというだけで皇后を名乗っても「自称皇后」にしかならないでしょ。この場合はウソでも何でもいいので民を従わせる必要があったのでしょうけど。こういうことがあったから後世に「皇帝を惑わした悪女」という評価になってしまうのでしょうね。
宇文破曉を退かせた計略
沈不言は城門の前に現れた北烈の宇文破曉に過去の失敗をもちだして挑発します。さらに城壁には陸時の虎豹面を着けた楊副将が現れ、山中からは兵士の声や馬の足音が聞こえてきました。
陸鳶も李擁と陸時が北烈を欺いたのだと話して宇文破曉に大軍が潜んでいると思わせます。結局、宇文破曉は伏兵を警戒して撤退しました。
陸時が亡くなったばかりなのに、その仮面を利用して敵を欺くとは。沈不言と陸鳶は敵の疑いを利用して、戦わずに北烈軍を撤退させることに成功しました。
李擁の反撃と沈不言の帰還
李擁は兵を率いて火烽堡に現れ、陸鳶には皇后の冊書がないので正式な皇后ではなく彼女の権限を認めません。陸鳶を捕らえて都へ連行しようとします。李擁の狙いは陸時の死によって指揮官を失った虎豹隊の兵権を奪うことでした。
陸鳶は李擁の軍との戦闘を避けるため、虎豹隊の指揮を楊副将に任せて自分は捕らわれて都へ向かいました。
沈不言は先に宮廷へ戻り朝議で李擁を追及するために元啓皇帝に助言しました。ところが皇帝は肝心な部分を言い間違えてしまい、李擁は逆に陸鳶が皇帝を操っていると非難しました。
そこで皇帝が言い間違えたらだめでしょう。言葉も覚えられないとは。
そのとき倚華が隠していた矢で李擁を討とうとしますが、沈不言が代わって李擁を刺しました。しかし沈不言も趙啓龍に刺されて命を落とし、沈不言は現代へ戻ってしまいます。
やはり歴史の基本的な流は変えられないのでしょうか。
登場人物
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沈不言(しんふげん): 現代から元啓5年に来た歴史小説家。陸時の戦死を防ごうとしますが、彼を救えず、李擁を刺したあと現代へ帰還します。
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陸鳶(りくえん): 元啓皇帝に仕える掌宮。陸時を失い、楚同裳を引き取ります。鳳牌を掲げて皇后を名乗り、李擁と対決します。
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陸時(りくじ): 陸鳶の弟で、虎豹隊を率いる武将。火烽堡を奪還しますが、李擁が送り込んだ刺客に殺害されます。
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李擁(りよう): 晟国の権臣で陸時の義父。北烈と通じて陸時を殺害し、陸鳶が皇后を名乗ったことにも反対します。
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楚同裳(そどうしょう): 李擁に殺された北安王の遺児。陸鳶に引き取られ、将来は九国を統一する晟武帝となります。
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元啓皇帝: 晟国の皇帝。陸鳶に鳳牌を授けていますが、朝議では沈不言に教えられた言葉を言い間違え、李擁に反論されます。
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倚華(いか): 陸鳶たちの協力者。陸時とともに楚同裳を守り、のちに李擁を討とうとします。
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趙啓龍(ちょうけいりゅう): 北烈の間者。李擁と協力して陸時の殺害を企て、沈不言を刺します。
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