『国色芳華~牡丹の花咲く都で~』は、ヤン・ズー演じる商家の娘・何惟芳が望まない結婚から抜け出し、牡丹を育てる技術を生かして長安で商売を始める物語です。
何惟芳を助ける蒋長揚は遊び人のように見えますが、皇帝の命を受けて寧王を調べていました。二人は次第に協力するようになり商売だけでなく朝廷の争いにも関わっていきます。
この記事では『国色芳華』第1話から第56話までのあらすじと結末、主要人物、時代背景を紹介します。
この記事で分かること
- 『国色芳華』第1話から最終回までのあらすじと結末
- 何惟芳と蒋長揚が偽の夫婦になる理由と恋の行方
- 劉暢や吉安県主、寧王を含む主要人物の関係
- 唐代の時代背景や花鳥使・県主などの用語
国色芳華 あらすじ【ネタバレあり】
唐の時代。洛陽の商家に生まれた何惟芳は、病気の母を救う薬を手に入れるため、役人の家の息子・劉暢と結婚しました。しかし劉家は商家出身の何惟芳を低く見ており、劉暢にも吉安県主という想い人がいました。母を亡くした何惟芳は劉家に残る理由を失い、離縁して自分の人生を取り戻そうとします。
何惟芳を助けたのが、花鳥使の蒋長揚でした。蒋長揚は遊び人のように振る舞っていますが、実際には皇帝の命を受けて寧王の動きを探っています。何惟芳は蒋長揚の協力を得て劉家を離れ、自分が死んだように見せかけて長安へ向かいました。
長安で何惟芳は、得意とする牡丹の栽培を生かして商売を始めます。芳園を拠点に仲間を増やし、花だけでなく香料や化粧品なども扱うようになりました。家柄や夫に頼らず、自分の技術と商才で生活を築いていく何惟芳。蒋長揚もたびたび彼女を助け、二人は互いの事情を知るうちに距離を縮めていきます。
その一方で、朝廷では寧王が勢力を広げていました。何惟芳の商売も寧王側の思惑に巻き込まれ、蒋長揚が密かに進めていた調査ともつながっていきます。二人は事情があって夫婦を装うことになりますが、やがて偽りだった関係にも本当の気持ちが生まれます。
後半では、何惟芳の商売だけでなく、皇帝と寧王をめぐる争いが物語の中心になっていきます。蒋長揚は寧王に対抗するため命を懸けて動き、何惟芳も彼を支えます。劉暢や吉安県主もそれぞれの選択を迫られ、前半から続いてきた人間関係にも決着がつきます。
寧王との争いを乗り越えた何惟芳と蒋長揚は、ようやく権力争いから離れ自分たちの人生を選びとるのでした。
国色芳華 全56話 あらすじ【ネタバレあり】
『国色芳華~牡丹の花咲く都で~』は全56話。洛陽の商家に生まれた何惟芳が望まぬ婚姻から抜け出し、長安で花の商いを始めます。花鳥使の蒋長揚との出会いによって、やがて皇族や朝廷を巻き込む事件にも関わるようになっていきます。
第1~8話 劉家への嫁入りと離縁
第1話 何惟芳は母のために劉暢と結婚しますが、劉家では商家の娘として冷遇されます。
第2話 吉安県主が劉家を訪れ、何惟芳を苦しめる一方、宴では蒋長揚を狙った刺客が現れます。
第3話 何惟芳が持参した店を守ろうとする中、劉家の者ともみ合った玉露が橋から転落します。
第4話 何惟芳は玉佩を利用して劉申に一矢報い、吉安県主は劉暢に復縁を迫ります。
第5話 劉暢に襲われた何惟芳は蒋長揚を頼り、劉家との離縁を求めて役所に訴えます。
第6話 劉家を出た何惟芳は追っ手から逃れるため死を装い、ひそかに長安へ向かいます。
第7話 長安で王擎に狙われた何惟芳は窮地を逃れ、偽の戸籍を求めて奔走します。
第8話 何惟芳は五娘を王擎から離縁させ、「秦勝意」という新しい名を与えて共に再出発します。
第9~16話 花満築を始める何惟芳
第9話 何惟芳と秦勝意は矮牡丹の栽培に成功し、「懐袖香」と名付けて売り始めます。
第10話 何惟芳が牡丹の商いを続ける一方、劉暢も長安の市で彼女につながる牡丹を見つけます。
第11話 王擎にそそのかされた客が枯れた牡丹を持ち込み、何惟芳に返金を迫ります。
第12話 何惟芳たちは牡丹を使った香粉を開発して人気を集め、朝廷では寧王派の不正が問題になります。
第13話 何惟芳は徐祖平が襲われる現場を目撃し、その犯人が蒋長揚に見えたことから疑いを抱きます。
第14話 花商組合は女性が営む花満築を認めず、多額の分け前を要求して商売を妨害します。
第15話 死んだと思われていた徐祖平が生きており、蒋長揚が寧王から守っていたことが判明します。
第16話 何惟芳を妖怪扱いする噂が長安に広がる一方、蒋長揚の叔母は二人を結びつけようとします。
第17~24話 秦勝意の裏切りと花満築の危機
第17話 劉家の者に命を狙われた何惟芳は劉暢を呼び出し、今後は互いに関わらないよう求めます。
第18話 何惟芳は蒋長揚の過去を知り、病気の子供を救うため傅先生を呼び寄せるきっかけを作ります。
第19話 何惟芳の宣伝で花満築が繁盛する一方、秦勝意は再び現れた王擎に心を迷わせます。
第20話 劉暢は吉安県主との婚約解消を願い出て左遷され、窮地に陥ったところを蒋長揚に助けられます。
第21話 秦勝意は王擎とひそかに会い続け、何惟芳が過去に婚姻していたことまで話してしまいます。
第22話 軍営の奴婢にされた何惟芳は兵士たちから命を狙われ、毒のある野草を使って反撃します。
第23話 蒋長揚に助け出された何惟芳は長安へ戻りますが、花満築は王擎に奪われていました。
第24話 何惟芳は王擎に花満築を返させ、秦勝意への謝罪も要求して店を取り戻します。
第25~32話 芳園と蒋長揚との偽りの婚姻
第25話 何惟芳と蒋長揚は、かびた粟が市場に出回っている事件を調べ、役人の不正を追います。
第26話 何惟芳は商いを広げるため芳園を買おうとしますが、持ち主から売却を拒まれます。
第27話 何惟芳は歓雲楼で怪しい一団に気づき、蒋長揚たちを狙った襲撃を防ぎます。
第28話 寧王の追及をかわすため、何惟芳は蒋長揚の偽りの側妻になることを受け入れます。
第29話 吉安県主と劉暢の婚礼に使う花を用意する代わりに、何惟芳は芳園の売却を求めます。
第30話 何惟芳と蒋長揚は婚礼を行い、蒋長揚は亡き母が残した櫛を何惟芳の髪に通します。
第31話 蒋長揚が蓮舟を側妻として迎えることになり、何惟芳との間にも複雑な感情が生まれます。
第32話 酒に酔った何惟芳は蒋長揚を自分の夫だと口にし、二人の関係にも変化が見え始めます。
第33~40話 芳園の危機と二人のすれ違い
第33話 芳園の開店を祝う中、蓮舟は朱福に盗みの濡れ衣を着せて追い詰めます。
第34話 呂耕春が父との対立を経て芳園に残る一方、何惟芳は劉暢に船へ呼び出されます。
第35話 何惟芳は蓮舟と招財の花の扱い方に不審な点を見つけ、蓮舟への疑いを深めます。
第36話 蓮舟が寧王のもとへ戻り、今度は蒋長揚の幼なじみ・蕭雪渓が長安へやってきます。
第37話 蒋長揚が牢に入れられる中、何惟芳は劉暢に監禁されながら灯籠を使って仲間に合図します。
第38話 芳園が炎に包まれ、過去の記憶に苦しむ蒋長揚は何惟芳と大切な牡丹を救い出します。
第39話 蕭雪渓が蒋長揚に思いを告げたことを知った何惟芳は、蒋長揚に離縁状を求めます。
第40話 蒋長揚は離縁状を書きますが、何惟芳が蕭雪渓との関係を誤解していることに気づきます。
第41~48話 寧王との対立が激化
第41話 劉暢は蒋長揚の屋敷にある隠し部屋を見つけ、皇帝と寧王をその部屋へ連れていきます。
第42話 何惟芳は雪の中で牡丹を咲かせ、皇帝から花商の長に任じられて「国色芳華」の書を授かります。
第43話 裴忠にさらわれた何惟芳は蒋長揚をかばって落とし穴へ落ち、毒霧を浴びてしまいます。
第44話 蒋長揚たちは劉暢の船から大量の銅や鉄を発見し、劉暢は転運使の職を失います。
第45話 母が毒を飲まされた事件を疑った何惟芳は、四年前の洛陽の水害と何家について調べ始めます。
第46話 芳園を閉じようとした何惟芳が山賊にさらわれ、負傷していた蒋長揚が救出へ向かいます。
第47話 何惟芳は芳園で商いを続けると決め、晟県の人々に作物の栽培や新しい仕事を提案します。
第48話 蒋長揚の財産が押収されて民衆から責められ、何惟芳にも朝廷の争いから離れるよう告げます。
第49~56話 寧王との最終対決
第49話 蒋長揚は何惟芳に離縁状を送り、何惟芳は彼らが命を懸けて寧王と戦うつもりだと知ります。
第50話 登用試験を妨害するため油の供給が断たれる中、何惟芳は学生たちのために新しい油を用意します。
第51話 河東軍が長安へ向かう中、何惟芳は芳園の仲間を遠ざけ、蒋長揚と二人で過ごします。
第52話 蒋長揚が寧王に刺され、何惟芳も劉暢に連れ去られて幽閉されます。
第53話 劉暢から逃れた何惟芳は蕭雪渓と長安を離れますが、河西とは別の場所へ向かいます。
第54話 死んだと思われた蒋長揚が生きていることが判明し、何惟芳と共に于錚を訪ねて寧王への対策を考えます。
第55話 寧王軍と河東軍の戦いが続き、蒋長揚の夜襲は見抜かれ、味方の食糧まで焼かれてしまいます。
第56話 吉安県主と劉暢にも決着の時が訪れ、何惟芳のもとでは仲間たちが思い出を込めた誕生日祝いを用意します。
国色芳華の結末はどうなる?
終盤では寧王が挙兵し、皇帝と蒋長揚を追い詰めます。蒋長揚は一度死亡したと思われましたが、実際には生きていて何惟芳と再会。二人は河東軍などの協力を得て寧王に反撃します。
戦いの末、寧王は敗れて捕らえられました。劉暢は寧王の罪を証言して死罪を免れますが、庶民に落とされ流刑となり、その後命を落としました。吉安県主は父を裏切った劉暢を殺そうとするものの手を下せず劉暢の死後は出家します。
寧王との争いが終わると何惟芳と蒋長揚にも穏やかな時間が戻ってきました。二人は長安に残って地位や権力を求めることはなく各地を巡る旅に出るのでした。
国色芳華 注目ポイント
何惟芳はなぜ劉暢と結婚したの?
何惟芳が劉暢と結婚した理由は、病気の母を助けるためでした。自分が好きな相手を選んだ結婚ではなく、母のために劉家へ嫁ぐ道を選んだのです。
ところが劉暢には吉安県主という想い人がいます。本人も何惟芳との結婚を望んでいませんが、父母に逆らえず結婚しました。さらに劉家の両親が目を付けていたのは何家の財産です。
これでは最初からうまくいく要素がほとんどありません。何惟芳は母のため、劉暢は親に逆らえないから結婚し、劉家は財産目当て。そりゃ夫婦仲がよくなるはずもないでしょう。
しかも劉暢には別に好きな女性がいるので、何惟芳からするとかなり迷惑な話です。自分も望んで嫁いだわけではないのに、夫から冷たくされる。序盤の何惟芳を見ていると、まずこの結婚から抜け出したくなるのも当然だと思いました。
何惟芳はなぜ離縁後に死を装ったの?
何惟芳はようやく劉暢と離縁しました。これで自由になれるのかと思ったら、そう簡単には終わりません。
実家へ戻ると、すでに劉申が送った追っ手が来ていました。離縁して劉家を出ても、相手がそのまま放してくれるとは限らない。そこで何惟芳は崖から落ちて死んだように見せ、そのまま長安へ逃げます。
ここまでしないと逃げられないのか、と思いますよね。普通なら離縁が成立した時点で話は終わりそうですが、劉家には何家の財産という目的があります。何惟芳が生きていれば、また連れ戻される可能性がある。それなら「何惟芳は死んだ」と思わせた方が確実です。
かなり思い切った方法ですが、劉家との関係を完全に断つには必要だったのでしょう。
何惟芳はなぜ長安で戸籍を使えないの?
死んだことにして逃げた以上、今度は自分の戸籍が使えません。本名で身元を証明すれば「死んだはずの何惟芳が生きている」と自分から知らせることになります。
長安まで逃げれば自由に暮らせるのかと思ったら、戸籍がないので普通の生活ができない。ここはなかなか厄介です。
第7話では従兄の李荇に偽の戸籍を用意してほしいと頼みますが、断られました。李荇からすれば犯罪に関わることになるので簡単には引き受けられないでしょう。でも何惟芳からすれば、「じゃあ私はどうすればいいの?」という話です。
劉家から逃げるために死んだことにした。その判断自体は間違っていなかったと思いますが、そのせいで今度は戸籍が使えなくなる。自由になるにも、ずいぶん手間がかかります。
蒋長揚はなぜ遊び人のように振る舞っているの?
蒋長揚は役人から大量の贈り物を受け取り、遊んでばかりいるように見えます。最初に見たときは、「こいつ本当に大丈夫なのか?」と思いました。
ところが実際には皇帝の側で寧王を調べています。第15話では皇帝と蒋長揚たちが密かに集まり、寧王一派への対応まで話し合っていました。
つまり、あの遊び人ぶりも演技だったわけです。金と遊びにしか興味がなさそうな男なら、寧王から見てもそれほど警戒する必要はないでしょう。裏で皇帝とつながっていると知られれば動きにくくなるので、わざと信用できなさそうな人物を演じていたのでしょう。
それにしても、演技がうますぎます。何惟芳から見ても最初は胡散臭い男にしか見えません。本人が楽しんでやっている部分も多少ありそうですが。
何惟芳と蒋長揚はなぜ偽の夫婦になるの?
何惟芳を蒋長揚の屋敷に置くには、それなりの理由が必要でした。しかも寧王を警戒している状況なので、蒋長揚が何惟芳を保護していると正直に説明するわけにもいきません。
そこで何惟芳は、蒋長揚の偽の側妻になることを受け入れます。第28話から婚姻の話が出始め、第29話以降では婚礼の準備まで始まりました。
まあ、この二人が「偽物です」と言っても、見ている側としてはもう素直に信じられません。蒋長揚は亡き母が将来の花嫁に残した櫛を何惟芳に使っています。
それ、偽の妻に使う物ですか?
口では事情があって夫婦を演じているだけでも、蒋長揚の行動を見ると気持ちはかなり先まで行っています。何惟芳の方がどこまで気づいているのかも気になるところです。
芳園は何惟芳にとってなぜ大切なの?
芳園は亡き母が残した場所です。何惟芳は長安へ来てすぐ芳園を訪ねていますが、その時には手に入れられませんでした。
そこで花の商売を始めて資金を作り、芳園を取り戻せる機会を待ちます。第29話では花商組合が求めていた珍しい花を渡す代わりに、芳園を売るよう条件まで出しました。
ここまで来ると、何惟芳が花の商売をしている理由も見えてきます。もちろん自分で生きていくための仕事ですが、芳園を取り戻すという目的もずっとあったのでしょう。
第32話では芳園を取り戻したあと、亡き母へ報告しています。劉家から逃げて長安へ来たので、最初は「自由になること」が一番の目的に見えました。でも何惟芳には、その先に母の残した芳園を自分の手に戻したいという目的もあったわけです。
だから芳園を取り戻した場面は、土地を買えたというだけの話ではありません。何惟芳が劉家に振り回される生活から離れ、自分で商売をして手に入れた場所です。ここまで苦労してきただけに、本人が母へ報告したくなる気持ちは分かります。
『国色芳華』主要キャスト・登場人物
何惟芳(か・いほう)
演:ヤン・ズー
洛陽の商家に生まれた女性。牡丹を育てる技術に優れ、商売について考える力も持っています。病気の母を救うため劉家に嫁ぎますが、劉家の本当の目的を知って離縁。長安へ逃れた後は、牡丹を使った商売を始めます。
蒋長揚(しょう・ちょうりょう)
演:リー・シエン
花鳥使を務める役人。長安では金品を受け取る遊び人のように見られていますが、実際には皇帝と協力し、寧王一派の不正を調べています。
何惟芳の牡丹栽培や商売の才能を早くから認め、たびたび彼女を助けます。
劉暢(りゅう・ちょう)
演:ウェイ・ジャーミン
何惟芳の最初の夫。官僚の家に生まれ、もともとは寧王の娘・吉安県主と想い合っていました。しかし家の事情で何惟芳と結婚させられたため彼女を嫌っています。
何惟芳が劉家を離れた後になって彼女への執着を強め、吉安県主との関係も悪化していきます。
吉安県主(きつあんけんしゅ)李幼貞(り・ようてい)
演:ジャン・ヤーチン
寧王の娘。劉暢のかつての想い人で彼への気持ちを捨てていません。高い身分と父・寧王の権力を使い何惟芳をたびたび苦しめます。何惟芳への嫉妬と劉暢への執着から問題を起こし、やがて父・寧王の反乱にも巻き込まれます。
寧王
演:トゥー・ソンイエン
皇帝の兄で吉安県主の父。朝廷内に大きな力を持ち、多くの役人を自分の側に引き入れています。
蒋長揚と皇帝が調べている中心人物。
秦勝意(しん・しょうい)
演:シャオユン
何惟芳が長安で出会う女性。王擎との結婚生活に苦しんでいましたが、何惟芳の助けを受けて離縁します。その後は何惟芳と一緒に働き、花満築を作る仲間になります。
国色芳華の時代背景と用語
『国色芳華』の意味
「国色」は国を代表するほどの美しさ。「芳華」は美しく咲く花や華やかな時期を表す言葉です。
牡丹は古くから「国色天香」と呼ばれ、中国では特に高く評価された花です。
劇中でも第42話で何惟芳が雪の中に牡丹を咲かせ、皇帝から「国色芳華」の書を授けられます。
国色芳華はいつの時代?
唐の時代。大きな戦乱がなく国が栄えている時代。劇中の皇帝は「三郎」と呼ばれ、兄には寧王がいることから、玄宗 李隆基の時代をモデルにしているようです。
史実の李隆基も三男だったため三郎と呼ばれ、兄の李憲は寧王の称号をもっていました。
ただし史実の寧王は皇帝と対立していませんが、ドラマの寧王は皇帝に対抗して反乱を起こします。
『国色芳華』は唐玄宗の時代をもとに人間関係を脚色してドラマ用に事件を作っているようです。
寧王と吉安県主は実在した?
寧王・李憲は実在した唐の皇族です。唐睿宗の長男で、唐玄宗・李隆基の兄でした。
李憲は皇太子になる立場にいましたが、李隆基にその座を譲っています。その後、玄宗に反乱を起こした人物でもありません。
ドラマの寧王は、史実の李憲とはかなり違う人物として描かれています。
吉安県主についても唐の皇族女性を参考にした設定がありますが、劉暢との恋愛や何惟芳との対立はドラマの物語です。
花鳥使とは?
蒋長揚の肩書「花鳥使」となっています。玄宗の時代には「花鳥使」と呼ばれる使者がいたとされます。
ただしドラマの蒋長揚のように、皇帝の命令で寧王の不正や反乱計画を調べる役職だったわけではありません。『国色芳華』では唐で使われた名称を利用してドラマ用の人物設定を作っているようです。
県主とはどんな身分?
県主(けんしゅ)は唐で皇族女性へ与えられた称号です。皇帝の娘は「公主」、皇太子の娘は「郡主」、親王の娘は「県主」とよばれます。
皇帝の娘の公主よりは位は下ですが、重臣の娘よりも地位は上。劉暢にとって吉安県主は好きな女性ですが、寧王の娘でもあるので皇族と官僚という身分の違いも関わってきます。
唐代では女性が離縁して再婚できた?
『国色芳華』では何惟芳や秦勝意も夫と離縁します。中国ドラマにしては女性の離婚や再婚が多いと思うかも知れませんが。唐の時代には夫婦が合意して離婚する「和離」があって、女性の再婚もありました。女性の離婚再婚は儒教が普及した後の中国王朝よりは自由度が高かったようです。
ただし何惟芳の場合はお互いが合意したわけではないので、役所へ訴えて蒋長揚の協力まで必要になりました。


コメント